3試合が延長&PK戦突入の激戦…アストン・ビラや本間至恩のC・ブルージュがベスト4進出【ECL】

2024.04.19 06:58 Fri
Getty Images
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準々決勝の2ndレグが18日に行われた。
PR
今ラウンド屈指の好カードとなったリールvsアストン・ビラは、2戦合計3-3で並んだ中、PK戦を3-4で制したアストン・ビラが準決勝進出を決めた。アストン・ビラが1stレグを2-1で制していた中、この2ndレグではホームのリールが圧倒。前半の15分に左サイドのスペースへ抜け出したグズムンドソンからの折り返しをゴール前のヤズジュが左足ワンタッチで合わせて先制に成功する。
これで2戦合計スコアでイーブンになると、後半に入っても攻勢を継続するホームチームが、67分に左CKからハラルドソンのクロスをキャプテンのアンドレが頭で合わせたボールがクロスバーの内側を掠めてゴールネットを揺らした。

以降もリールが危なげなく時計を進めたが、アストン・ビラが相手のミスを突いて土壇場で追いつく。87分、ハイボールに対して味方と交錯したGKシュヴァリエがファンブルしたボールをキャッシュが冷静にゴールネットへ流し込んだ。
その後、一進一退の延長戦では決着が付かず、準決勝進出の行方はPK戦に委ねられると、互いに1人ずつ失敗した中で迎えた5人目で先攻のアストン・ビラのドウグラス・ルイスが決めたのに対して、後攻リヨンのアンドレのシュートはGKマルティネスが見事にストップ。この結果、激闘を制したアストン・ビラの4強入りが決定した。

昨季準優勝のフィオレンティーナはビクトリア・プルゼニと対戦し、2試合共に90分間ではゴールレスに終わったが、延長戦を2-0で制して準決勝進出を決めた。

ホームで立ち上がりから攻勢を仕掛けたものの、クアメらが再三の決定機を仕留め切れずにゴールレスで試合を折り返す。後半半ばにはカジュが一発退場となり数的優位を得たが、専守防衛のチェコの強豪の堅守に手を焼いた。

それでも、延長戦に入った直後のセットプレーの流れからゴール前の混戦でニコラス・ゴンサレスが利き足とは逆の右足の強烈なシュートでゴールをこじ開けると、延長後半にもカウンターからキャプテンのビラーギがダメ押しのゴールを記録。苦しみながらも2シーズン連続でのベスト4進出を決めた。


MF本間至恩を擁するクラブ・ブルージュはPAOKと対戦し、敵地で0-2の勝利。この結果、2戦合計0-3でべスト4進出を決めた。なお、本間はベンチ入りも出場機会はなかった。

ホームでの1stレグを1-0で先勝したクラブ・ブルージュは、敵地でのリターンレグでも試合の主導権を掌握。前半の33分と45分にジュグラが続けてゴールネットを揺らした。後半は相手に押し返されてなかなか決定機を作れなかったが、きっちりクリーンシートでリードを守り抜いた。

フェネルバフチェとオリンピアコスのUEFA主催大会常連対決は、2戦合計3-3で並んだ中、PK戦を2-3で制したオリンピアコスが準決勝進出を決めた。

オリンピアコスがホームでの1stレグを3-2で先勝した中、フェネルバフチェホームの2ndレグではホームチームが前半序盤にイルファンの2試合連続ゴールで早々に先制した。

これで2戦合計スコアでイーブンとなった試合はホームチームが主導権を握ったものの、なかなか決定機まで持ち込むことができず。後半と延長戦ではオリンピアコスが押し返したが、こちらも決め手を欠いた。

そして、延長戦終了間際にはノトイの退場でオリンピアコスが数的不利を背負ったものの、準決勝への切符はPK戦に委ねられることになった。

そのPK戦ではカタールW杯の日本代表戦でクロアチア代表の守護神として圧巻のパフォーマンスを見せたフェネルバフチェGKリヴァコビッチが2本のPKをストップする活躍を見せたが、オリンピアコスの守護神ツォラキスがそれを上回る3本のPKストップ。この結果、名門対決を制したオリンピアコスが準決勝進出を決めた。

◆ECL準々決勝2ndレグ結果

リール 2-1(AGG:3-3[PK3-4]) アストン・ビラ
フィオレンティーナ 2-0(AGG:2-0) ビクトリア・プルゼニ
PAOK 0-2(AGG:0-3) クラブ・ブルージュ
フェネルバフチェ 1-0(AGG:3-3[PK2-3]) オリンピアコス

◆ECL準決勝対戦カード

アストン・ビラ vs オリンピアコス
フィオレンティーナ vs クラブ・ブルージュ

PR

アストン・ビラの関連記事

アストン・ビラのウナイ・エメリ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)での初勝利をレジェンドに捧げた。クラブ公式サイトが伝えた。 17日、2024-25シーズンのCLが開幕。新フォーマットに変更となった今大会に、アストン・ビラはプレミアリーグ4位となったことで出場を果たした。 チャンピオンズカップ時代には優勝経 2024.09.18 10:30 Wed
アストン・ビラは17日、チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ開幕節でヤング・ボーイズとのアウェイ戦に臨み、3-0で快勝した。 昨季プレミアリーグで4位と躍進し、41年ぶりに欧州最高峰の舞台に戻ってきたアストン・ビラは、プレミアリーグで3勝1敗スタートとしたなか、2点差をひっくり返して勝利した3日前のエバート 2024.09.18 03:53 Wed
アストン・ビラのレジェンドでもあるギャリー・ショー氏が他界した。63歳だった。 ショー氏は、9日に転倒した際に頭部を強打したとのこと。すぐさま病院に搬送され、現在は入院。重体だと報じられていた。 しかし、治療を続けたもののそのまま他界。古豪でもあるアストン・ビラのレジェンドがこの世を去ることとなった。 2024.09.16 23:50 Mon
アルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネス(アストン・ビラ)のコロンビア代表戦後の振る舞いが批判を招いている。『ESPN』が伝えている。 アルゼンチンは現地時間10日に行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)の南米予選でコロンビアとアウェイで対戦し、1-2の敗戦を喫した。 同試合で先発フル出場した 2024.09.12 20:15 Thu
アストン・ビラのレジェンドでもあるギャリー・ショー氏(63)が重体だという。イギリス『BBC』が伝えた。 報道によると、ショー氏は転倒した際に頭部を強打したとのこと。すぐさま病院に搬送され、現在は入院。重体だという。 ショー氏はアストン・ビラでキャリアをスタート。1980-81シーズンにフットボールリーグ優 2024.09.09 23:20 Mon

UEFAカンファレンスリーグの関連記事

チェルシーは5日、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)に臨む登録メンバーを発表。イングランド代表MFコール・パーマーがリストから外された。 今シーズンからエンツォ・マレスカ監督が率いるチェルシー。今シーズンはECLに参加することが決定している。 主軸が順当に選出される中、昨シーズンのチーム得点王でもあるパ 2024.09.06 10:45 Fri
2024-25シーズンのヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)のリーグフェーズ組み合わせ抽選会が30日に行われた。 今シーズンからレギュレーションが変更となり、参加クラブがこれまでの32チームから36チームに増え、グループステージを撤廃。リーグフェーズが行われ、ホームとアウェイで3試合ずつ、6チームとの対戦を 2024.08.30 22:55 Fri
8月29日、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)予選プレーオフが終了し、リーグフェーズに進出する全36クラブが決定した。 今シーズンからレギュレーションが変更となり、参加クラブがこれまでの32チームから36チームに増え、グループステージを撤廃。リーグフェーズが行われ、ホームとアウェイで3試合ずつ、6チームと 2024.08.30 07:30 Fri
22日、カンファレンスリーグ(ECL)予選プレーオフの1stレグが行われた。 ECLの予選3回戦の勝者と、ヨーロッパリーグ(EL)の予選3回戦敗退チーム、そしてこのラウンドから出場するチームが戦うプレーオフ。 注目カードはチェルシーとDF常本佳吾の所属するセルヴェットの試合。常本は右サイドバックとしてフル出 2024.08.23 13:40 Fri
チェルシーのエンツォ・マレスカ監督がセルヴェット戦勝利を振り返った。クラブ公式サイトが伝える。 チェルシーは22日、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)予選プレーオフ1stレグで、スイス1部・セルヴェットとのホームゲーム。 18日のプレミアリーグ第1節、マンチェスター・シティ戦から先発9人を変更したな 2024.08.23 10:15 Fri

アストン・ビラの人気記事ランキング

1

アストン・ビラがアカデミー育ちの逸材FWを1年で買戻…英2部屈指のドリブラー

アストン・ビラは19日、ハル・シティからU-21イングランド代表FWジェイデン・フィロジーン(22)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2029年6月30日までの5年となる。 移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、アストン・ビラは1年前に売却した22歳FWを1300万ポンド(約26億4000万円)程度で買い戻す形になったという。 ハルでの活躍によって古巣帰還を成し遂げたフィロジーンは「これはビラでの旅の最新章だ。ベストを尽くして試合に出場し、ファンの前でそれを証明できればと思うよ」と新たな決意を語った。 アストン・ビラのアカデミー育ちのフィロジーンは、左ウイングを主戦場とする右利きのアタッカー。ファーストチームでは6試合の出場経験があるものの、これまでストーク・シティやカーディフ・シティへの武者修行を経験。そして、昨年夏にはハル・シティへ完全移籍で売却された。 その新天地では昨シーズンのチャンピオンシップ(イングランド2部)で32試合に出場し、12ゴール6アシストを記録。その数字以上に爆発的なスピードとアジリティを活かした緩急自在のドリブル突破という最大の特長を遺憾なく発揮し、バルセロナなど国内外のクラブの関心を集めていた。 2024.07.19 18:45 Fri
2

転倒し頭部を強打したアストン・ビラのレジェンドが63歳で他界…クラブも追悼「深い悲しみに暮れている」

アストン・ビラのレジェンドでもあるギャリー・ショー氏が他界した。63歳だった。 ショー氏は、9日に転倒した際に頭部を強打したとのこと。すぐさま病院に搬送され、現在は入院。重体だと報じられていた。 しかし、治療を続けたもののそのまま他界。古豪でもあるアストン・ビラのレジェンドがこの世を去ることとなった。 ショー氏はアストン・ビラでキャリアをスタート。1980-81シーズンにフットボールリーグ優勝、1981-82シーズンにチャンピオンズカップ(現:チャンピオンズリーグ)の優勝に貢献していた。 イングランド代表歴はないが、U-21イングランド代表ではストライカーとして活躍。アストン・ビラ以外にもブラックプール、コペンハーゲン、クラーゲンフルト、ウォルソール、キルマーノック、シュールズベリー・タウン、アーネスト・ボレルでプレーしていた。 アストン・ビラはクラブを通じてショー氏の訃報を発表し、追悼している。 「アストン・ビラは欧州カップ優勝の英雄の一人であるギャリー・ショーが亡くなったことを知り、大きな衝撃を受け、深い悲しみに暮れています」 「ギャリーは我々の一員であり、才能あるストライカーで、ゴールを決める活躍でサポーターを喜ばせ、1980年代にアストン・ビラを成功に導いた。スタンドの多くの人々から崇拝されていた選手は、個人としても称賛を浴びていた」 「彼は本日早朝、家族に見守られながら安らかに息を引き取った。家族はアストン・ビラに、家族に代わって声明を発表するように依頼してきました」 「この極めて困難な瞬間に、クラブの全員がギャリーの家族と愛する人たちに想いを寄せています」 2024.09.16 23:50 Mon
3

パラティチMD不在のトッテナム、スポルティングのペドロ・ゴンサウヴェスに関心か

トッテナムがスポルティングCPの元ポルトガル代表MFペドロ・ゴンサウヴェス(24)に関心を寄せているようだ。 ペドロ・ゴンサウヴェスは日本代表MF守田英正が所属するスポルティングの絶対的エース。今季は[3-4-3]のシャドーとセントラルハーフをこなし、公式戦42試合の出場で18ゴール12アシストをマークしている。ゴールとアシストはどちらもチーム最多の数字だ。 クラブキャリアでは下部組織時代から過ごしたウォルバーハンプトンで2018年8月にプロデビューを果たすも、出場は1試合にとどまり、その後はファマリカンを経て、現所属のスポルティングへ。イギリス『90min』によると、今夏にイングランドに戻ってくる可能性があるようだ。 関心を寄せているのはリバプール、トッテナム、ニューカッスル、アストン・ビラ。その中で最も熱を入れているのは、今冬スポルティングからスペイン代表DFペドロ・ポロを買い取り義務付きの半年レンタルで獲得しているトッテナムだという。 トッテナムは先月に解任したアントニオ・コンテ監督の後任がいまだ決まらず、移籍市場を統括するマネージング・ディレクター(MD)のファビオ・パラティチ氏も停職中。だが、補強計画は中断しておらず、ペドロ・ゴンサウヴェスについても数カ月にわたって注視してきたとされる。 前述の通り、今季のペドロ・ゴンサウヴェスはシャドーとセントラルハーフでプレーし、さらにウィングやトップ下にも対応可能。ほぼ全ポジションをアップグレードしたい考えのトッテナムにとって理想的な選手であると考えられている。 2023.04.12 15:11 Wed
4

ローマFWエイブラハム、最終節の大ケガさえなければアストン・ビラ移籍が実現していた?

ローマのイングランド代表FWタミー・エイブラハム(25)はアストン・ビラへ移籍する可能性が高かったようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。 2021年夏にチェルシーからローマへと移籍したエイブラハム。ローマ1年目となる2021-22シーズンは、公式戦通算27ゴールを記録し、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)制覇の原動力となった一方、2年目の今季は公式戦54試合で9ゴールに留まり、昨季ほどのインパクトを残すことができなかった。 そして、4日に行われたセリエA最終節のスペツィア戦では悲劇が待っていた。イタリア代表FWアンドレア・ベロッティに代わって64分から出場すると、エイブラハムは左ヒザを負傷してしまい、80分に途中交代。前十字じん帯断裂という大ケガを負い、7日にはクラブが手術の成功を発表。長期離脱が見込まれている。 このケガさえなければ、エイブラハムはアストン・ビラへと移籍し、プレミアリーグに復帰する予定だったようだ。ジャーナリストのイラリオ・ディ・ジョバンバティスタ氏が、イタリア『Radio Radio』でこのようなコメントを残している。 「ローマはすでに、エイブラハムをアストン・ビラに3000万ユーロ(約2600万ポンド/約45億8000万円)で売りに出していた」 「取引はすでに成立していたが、ケガによりすべてが頓挫した」 「我々の情報によると、このイングランド人は2023年11月に復帰する予定だ」 エイブラハムには、2018-19シーズンにチェルシーからアストン・ビラへとレンタル移籍していた過去がある。その際は、チャンピオンシップで37試合25ゴールという結果を残し、チームのプレミアリーグ昇格に貢献した。 今季のアストン・ビラは、ウナイ・エメリ監督のもとでプレミアリーグ7位フィニッシュを果たし、来季のECL出場を決めている。エイブラハムの移籍が実現していれば、イングランド代表FWオリー・ワトキンスとのポジション争いが繰り広げられていたはずだ。 2023.06.15 15:54 Thu
5

イングランド代表から3名が離脱…パーマー、ワトキンス、フォーデンがUNL不参加

イングランドサッカー協会(FA)は3日、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25に臨むイングランド代表から3選手が離脱したことを発表した。 離脱するのはMFコール・パーマー(チェルシー)、FWオリー・ワトキンス(アストン・ビラ)、MFフィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)の3名となる。 イングランド代表の選手たちは3日に集合したが、検査の結果、パーマーとワトキンスに関しては、負傷の回復状況が思わしくなく、リハビリのためにクラブへと戻った。 また、フォーデンは体調不良のため合流せず、そのまま不参加となった。 イングランドは7日にアウェイでアイルランド代表と、10日にホームでフィンランド代表と対戦する。 なお、今回の3人に代わるメンバーの追加招集は予定されていないとのことだ。 2024.09.04 11:20 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly