オーバ3戦連発にデンベレが1G2Aの躍動! バルセロナがアスレティック粉砕で今季初の公式戦3連勝《ラ・リーガ》

2022.02.28 06:58 Mon
Getty Images
ラ・リーガ第26節、バルセロナvsアスレティック・ビルバオが27日にカンプ・ノウで行われ、ホームのバルセロナが4-0で快勝した。

現在、1試合未消化ながら4位に付けるバルセロナ(勝ち点42)は、ここ数年苦手としている8位のアスレティック(勝ち点37)を相手にリーグ連勝を目指した。前節のバレンシア戦をオーバメヤンのラ・リーガ初ゴールを含むハットトリックの活躍で完勝したチャビ率いるチームは、ヨーロッパリーグ(EL)プレーオフの2ndレグでも敵地でナポリを圧倒し、4-2の完勝。強豪対決を制してラウンド16進出を決めた。

その上り調子のホームチームは、前節のバスク・ダービーで4-0の快勝を収めた難敵との一戦に向けて先発2人を変更。サスペンションのジョルディ・アルバに代えてサスペンション明けのダニエウ・アウベスを起用し、デストを左サイドバックに回したほか、フレンキー・デ・ヨングに代えてガビを起用した。
一方、3日後にコパ・デル・レイ準決勝2ndレグのバレンシア戦を控えるアスレティックは、イニャキ・ウィリアムズやムニアインら主力を温存。控え主体の布陣で臨んだ。

立ち上がりからボールの主導権を握るバルセロナは、相手のプレスのかけ方や人の配置を見ながら的確にボールを動かしていく。ライン間でボールを引き出すガビ、ペドリのインテリオール2人に加え、ダニエウ・アウベスが長短交えたパスで揺さぶりをかける。18分にはボックス左でキープしたフェラン・トーレスのお膳立てからタイミング良くボックス中央に走り込んだガビに決定的なパスが通るが、左足のシュートを大きくふかしてしまう。
以降も70%を超えるボールポゼッションで相手を押し込んでいくホームチームだが、ディフェンシブサードで集中した対応を続けるアウェイチームの堅守を前になかなかフィニッシュまで持ち込めない。32分にはアダマ・トラオレの強引な中央突破からオーバメヤンを経由したボールがボックス左のフェラン・トーレスに繋がり、すかさず右足のシュートを放つ。だが、これはGKウナイ・シモンの守備範囲。

徐々に攻めあぐねるバルセロナだったが、好調のストライカーが決定的な仕事を果たした。37分、左CKの場面でキッカーのダニエウ・アウベスが右足インスウィングで入れたボールをピケがドンピシャのタイミングでヘディングシュート。これがクロスバーを叩くも、こぼれ球にいち早く反応したオーバメヤンが右足のボレーで合わせ、公式戦3試合連続となる貴重な先制点を奪った。

セットプレーで相手ゴールをこじ開け、1点リードで試合を折り返したバルセロナ。立ち上がりはサンセト、イニゴ・マルティネスと主力2人を投入したアスレティックのアグレッシブなプレーに手を焼くが、時間の経過と共にゲームを落ち着かせていく。

63分には相手最終ラインのミス絡みでボックス中央まで抜け出したフェラン・トーレスに後半最初の決定機が訪れる。だが、コースが甘くなったシュートはGKウナイ・シモンの好守に遭う。

後半半ばに入って膠着状態に陥った中、チャビ監督は疲れの見えたフェラン・トーレスとガビを下げて、デンベレとF・デ・ヨングを67分に同時投入。すると、この選手交代が追加点をもたらす。

73分、相手陣内でペドリ、F・デ・ヨングと繋ぎ左サイドでフリーのデンベレに繋がる。ここで縦に仕掛けたデンベレはボックス左角度のないところからニア天井へ左足の強烈なシュートを突き刺し、待望の今季ラ・リーガ初ゴールとした。

この2点目でだいぶラクになったホームチームは、2点目に絡んだF・デ・ヨング、デンベレが躍動感のあるプレーで果敢に3点目を狙うなど、良いリズムで試合を進めていく。さらに、試合終盤にかけてはデパイ、ニコ・ゴンサレス、ルーク・デ・ヨングと控え選手を投入し、試合勘を養う。

すると、90分には右サイドにポジションを移していたデンベレの左足クロスをゴール前にタイミング良く走り込んできたL・デ・ヨングが見事なヘディングシュートを流し込み、勝利を決定づける3点目とした。

さらに、後半ラストプレーとなった94分には再びデンベレのお膳立てから復帰戦のデパイにもゴールが生まれ、公式戦3試合連続の4ゴールを記録した。

そして、オーバメヤンの公式戦3試合連続ゴールに、デンベレの1ゴール2アシストの活躍が光った好調バルセロナが今シーズン初の公式戦3連勝を達成。4位の座をしっかりと守っている。

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