クルゼフスキがシティ相手の劇的ドローの舞台裏明かす…「ハーフタイムに監督がとても怒っていた…」
2023.12.04 23:57 Mon
指揮官への強い信頼を口にするクルゼフスキ
トッテナムのスウェーデン代表MFデヤン・クルゼフスキが、難所エティハド・スタジアムでの劇的ドローゲームの舞台裏を明かした。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。
トッテナムは3日、プレミアリーグ第14節でマンチェスター・シティと対戦。多くの離脱者を抱えてリーグ3連敗中のアウェイチームの現状を考えれば、3連覇中の王者相手に惨敗も予想された。しかし、前後半で2度のビハインドを追いついたチームは、試合終了間際の幸運な判定の影響もあって3-3のドローに持ち込んだ。
90分の同点ゴールを決めるなど1ゴール1アシストの活躍でドローの立役者となったクルゼフスキは、この結果が妥当なものであると主張しつつ後半のパフォーマンスへの手応えを口にしている。
「後半のチームをとても誇りに思うよ。後方からの展開、ボールコントロール、相手にもボールを持たせなかった。ハーフタイムに監督がとても怒っていたこともあって、後半はより良いチームになれたんだ」
さらに、スウェーデン代表MFは1-2のビハインドで迎えたハーフタイムでのアンジェ・ポステコグルー監督とチームのやり取りについて、より詳細に説明。
「僕らはいつも『恐れるな』と言っているけど、前半は十分なプレーができなかった」
「後半にピッチに出てきた時は、『何が起こるか、起こるか、ただプレーするだけだ!』と考えていたよ。そして、僕らはより改善されたんだ」
また、この試合では指揮官の戦前の会見通り、飛車角抜きのチーム状況にも関わらず、格上シティ相手にハイライン・ハイプレスの勇猛果敢な普段通りの真っ向勝負を挑んだ。一部識者はそのアプローチを無謀とする指摘も行っていたが、クルゼフスキを含めて選手たちはそのゲームプランに一切の迷いがなかったと主張する。
「僕は何も疑問に思っていない。僕は彼のメンタリティが大好きなんだ。なぜなら、僕は自分の人生を生きたいからさ」
「僕らは成長しなければならないし、人生で一番大事なことは、何も恐れず、ただ行くことだ。誰と対戦するか、人生で何をしているかは関係なく、ただ行くだけだ。そして、もしそれが台無しになったとしても、それはそれだ」
「僕らは心からそれをやり遂げた。恐れてはいない。試合に負けようとしているのではなく、試合に勝とうとしているだけさ」
「僕は監督のゲームプランが大好きだ。シティは世界最高のチームの一つであり、すべてが完璧ではなかったけど、後半は10人のプレーヤーが欠場してもこのようなプレーをするのは、監督にとってもチームにとっても素晴らしいことだったと思う」
今回のシティ戦は改めてポステコグルー監督の下でのクラブの歩みの正しさを証明する一戦となったが、23歳MFは自身を含め精神面の成長を今後の課題として挙げる。
「優れたプレーヤーを欠いてもどんな相手にでもプレーできることを証明した。僕らはまだここにいて、戦ってきた。精神的に少し成長したと思うけど、そこがまだ足りないのは確かだね」
「フットボールはそこにある。監督もそこにいる。トッテナムにはすべてがある。精神的に少し成長するだけで、トップになれるはずだ」
トッテナムは3日、プレミアリーグ第14節でマンチェスター・シティと対戦。多くの離脱者を抱えてリーグ3連敗中のアウェイチームの現状を考えれば、3連覇中の王者相手に惨敗も予想された。しかし、前後半で2度のビハインドを追いついたチームは、試合終了間際の幸運な判定の影響もあって3-3のドローに持ち込んだ。
90分の同点ゴールを決めるなど1ゴール1アシストの活躍でドローの立役者となったクルゼフスキは、この結果が妥当なものであると主張しつつ後半のパフォーマンスへの手応えを口にしている。
さらに、スウェーデン代表MFは1-2のビハインドで迎えたハーフタイムでのアンジェ・ポステコグルー監督とチームのやり取りについて、より詳細に説明。
「監督は僕らに、プレーを始めなければならないと言った。前半は十分ではなく、そして僕らは少し恐れながらプレーしていた」
「僕らはいつも『恐れるな』と言っているけど、前半は十分なプレーができなかった」
「後半にピッチに出てきた時は、『何が起こるか、起こるか、ただプレーするだけだ!』と考えていたよ。そして、僕らはより改善されたんだ」
また、この試合では指揮官の戦前の会見通り、飛車角抜きのチーム状況にも関わらず、格上シティ相手にハイライン・ハイプレスの勇猛果敢な普段通りの真っ向勝負を挑んだ。一部識者はそのアプローチを無謀とする指摘も行っていたが、クルゼフスキを含めて選手たちはそのゲームプランに一切の迷いがなかったと主張する。
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「僕らは成長しなければならないし、人生で一番大事なことは、何も恐れず、ただ行くことだ。誰と対戦するか、人生で何をしているかは関係なく、ただ行くだけだ。そして、もしそれが台無しになったとしても、それはそれだ」
「僕らは心からそれをやり遂げた。恐れてはいない。試合に負けようとしているのではなく、試合に勝とうとしているだけさ」
「僕は監督のゲームプランが大好きだ。シティは世界最高のチームの一つであり、すべてが完璧ではなかったけど、後半は10人のプレーヤーが欠場してもこのようなプレーをするのは、監督にとってもチームにとっても素晴らしいことだったと思う」
今回のシティ戦は改めてポステコグルー監督の下でのクラブの歩みの正しさを証明する一戦となったが、23歳MFは自身を含め精神面の成長を今後の課題として挙げる。
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「フットボールはそこにある。監督もそこにいる。トッテナムにはすべてがある。精神的に少し成長するだけで、トップになれるはずだ」
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ヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグ、ボデ/グリムトvsトッテナムが8日にアスプミラ・スタディオンで行われ、アウェイのスパーズが0-2で勝利。2戦合計1-5としたスパーズの決勝進出が決まった。 先週行われた1stレグはホームのスパーズが3-1で先勝。大きなアドバンテージを得た一方、ボデ/グリムトも1点を返したことで逆転でのファイナル進出へ望みを繋いだ。 人工芝の地の利とベルグ、エヴイェン、ヘルメルソンらサスペンション明けの選手たちの復帰で逆転突破を図ったノルウェーの強豪は先週末のリーグ戦の延期によって休養十分で臨んだ。 一方、アドバンテージを得て敵地に乗り込んだスパーズは先週末のリーグ戦ではウェストハムと1-1のドロー。ひとまずリーグ連敗を「3」でストップし、今回の大一番を迎えた。1stレグからは先発1人を変更。負傷のマディソンの代役にクルゼフスキを起用した。 立ち上がりから主導権争いが繰り広げられる。2点リードを忘れて普段通りに入ったスパーズは、立ち上がりにリシャルリソンのシュートでファーストシュートを記録。対するボデ/グリムトもボールを保持してサイドを起点に勝負を仕掛けながら、セットプレーからチャンスを窺う。 互いに決定機まで持ち込めない状況が続くなか、20分過ぎにはアウェイチームに決定機。23分、ボックス手前の好位置で得たFKをキッカーのペドロ・ポロが右足で直接狙うが、枠の左を捉えたシュートはGKハイキンの好守に遭う。 前半半ばを過ぎてホームチームも攻勢を強めると、31分にはベルグの枠の左隅を狙った直接FKでGKヴィカーリオを脅かすと、以降はハウゲの左クロスに合わせたホグのヘディングシュートやベルグのロングシュートでフィニッシュまで持ち込んでいく。 しかし、集中したスパーズの守備を前に前半のうちにゴールをこじ開けることはできず。2戦合計1-3とスパーズの2点リードのまま試合を折り返した。 後半もボデ/グリムトが押し込む展開が続き、サイドを起点に際どいクロスが入るものの、スパーズの身体を張った守備に手を焼く。 後半も膠着状態が続くと、60分を過ぎて両ベンチが動く。ゴールがほしいボデ/グリムトはホグ、ブロンベルクを下げてヘルメルソン、ソルリを同時投入。対するスパーズはリシャルリソンに代えてテルを投入すると、一連の交代で試合が動く。 63分、スパーズの左CKの場面でキッカーのテルが右足インスウィングの浮き球クロスを上げると、ファーでロメロが頭で折り返したボールをゴール前に飛び込んだソランケが右足ワンタッチで合わせ、1stレグに続き重要なゴールを奪った。 さらに、畳みかけるアウェイチームは69分、左サイドからの仕掛けを起点にスムーズへ右サイドに展開。ポロがファーを狙ったと思われるクロスが左ポストの内側を叩くと、これがそのままゴールネットに吸い込まれ、決定的な追加点を奪った。 この連続ゴールで大勢が決したなか、以降は完全に逃げ切り態勢に入ったスパーズに対して、ホームで一矢報いたいボデ/グリムトが攻勢を仕掛ける展開に。ただ、最後まで集中を切らさずにクリーンシートで守り切ったスパーズが0-2でゲームクローズ。 この結果、ボデ/グリムトに連勝し2戦合計5-1で勝ち切ったスパーズが前身UEFAカップ時代の1983-84シーズン以来、41年ぶりのEL決勝進出を決定。サン・マメス開催となる21日の決勝ではマンチェスター・ユナイテッドとの同国対決に挑む。 ボデ/グリムト 0-2(AGG:1-5) トッテナム 【トッテナム】 ドミニク・ソランケ(後18) ペドロ・ポロ(後24) 2025.05.09 05:56 Fri3
【プレミアリーグ第36節プレビュー】優勝争い演じた両雄対戦に、ニューカッスルvsチェルシー!
先週末に行われた第35節はリバプール、アーセナルの2強に加え、ニューカッスルが取りこぼした一方、マンチェスター・シティ、チェルシーがトップ5争いにおいて重要な勝ち点3を挙げている。 引き続き熾烈なチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いに焦点が向けられるが、今節の最注目カードはリーグタイトル争いのメインキャストを担ってきた首位のリバプール(勝ち点82)と2位のアーセナル(勝ち点67)による頂上決戦だ。 リバプールは前節、MF遠藤航とMFエリオットをリーグ初先発で起用するなど大きくメンバーを入れ替えたなか、チェルシーとのアウェイゲームで1-3の敗戦。DFファン・ダイクのゴールで一矢報いたが、優勝を決めた直後の試合ということもあり、モチベーションで上回る相手に屈した。今節も引き続きいくつかのポジションでのメンバー変更が見込まれるが、ホームで2位チーム相手に初のリーグ連敗は避けたいだけに、気を引き締めての戦いとなるはずだ。 一方、前節はボーンマス相手にホームで1-2の逆転負けを喫したアーセナル。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグではパリ・サンジェルマン(PSG)に1-2で敗戦。FWサカのゴールで一矢報いたが、敵地で優勢に進めたなかで再び相手守護神ドンナルンマの再三のビッグセーブに阻まれ、連敗でのベスト4敗退。これで今季の無冠が確定した。自力でのトップ5確定に残り3ポイント、2位フィニッシュに向けても勝利が必要となる王者とのアウェイゲームでは連敗ストップも兼ねてしっかりとした戦いを見せたい。 トップ5争いの最重要カードは4位のニューカッスル(勝ち点63)と、5位のチェルシー(勝ち点63)の同勝ち点対決だ。 ニューカッスルは前節、ブライトン&ホーヴ・アルビオン戦を1-1のドローで終えた主導権を握られた前半に失点を喫すると、後半は攻撃の停滞を余儀なくされたが、3度目の正直で得たPKをFWイサクが決めて辛くも敗戦を回避した。ここにきてやや攻撃の勢いにかげりが見え始めており、トップ5フィニッシュへ重要なホームでの大一番ではイサクを中心に攻撃陣の奮起を期待したい。 対するチェルシーは前述のリバプール戦をMFエンソ・フェルナンデス、悩めるMFパーマーのPKによる久々のゴールなどで勝利。リーグ3連勝と絶好調だ。さらに、カンファレンスリーグ(ECL)準決勝2ndレグでは16歳MFウォルシュをスタメン起用するなど大幅なターンオーバーを敢行した末にMFデューズ=バリーホールの奪ったゴールを守り抜いて1-0の勝利。ユールゴーデンを2戦合計5-1で退けてファイナル進出を決めた。準備期間では相手に分があるものの、コンディション面ではほぼ互角な状況と言えるだけに真っ向勝負でマグパイズ撃破といきたい。 リーグ4連勝で3位に浮上したマンチェスター・シティ(勝ち点64)は、最下位のサウサンプトン相手に5連勝を目指す。リーグ前節は6連勝と絶好調だったウォルバーハンプトンを相手にMFデ・ブライネのゴールを守り抜いて勝利。トップ5フィニッシュに近づくとともに、2位アーセナルも視界の端に捉えた。さらなる連勝を目指す最下位相手の一戦では勝ち点3とともに混戦のなかで重要な得失点差も意識した戦いを見せたい。そのなかでベンチに戻ってきたFWハーランドの復帰にも期待だ。 また、トップ5圏外から上位浮上を目指す6位のノッティンガム・フォレスト(勝ち点61)、7位のアストン・ビラ(勝ち点60)はそれぞれ19位のレスター・シティ、8位のボーンマス相手に勝ち点3を目指す。 MF三笘薫を擁する10位のブライトンは、シティに6連勝を止められた13位のウォルバーハンプトンと対戦。前節、チームは上位のニューカッスルに善戦も三笘は腰痛の影響かベンチ外に。今節はメンバー入りが可能なようで、出場試合3試合連続ゴールとともに自身初のリーグ2桁ゴール達成も期待したいところだ。 ヨーロッパリーグ(EL)決勝進出を果たした15位のマンチェスター・ユナイテッド、16位のトッテナムはそれぞれ17位ウェストハムと12位クリスタル・パレスとボトムハーフの相手と対戦する。 MFマウントの2ゴールなどでアスレティック・ビルバオをホームで4-1で撃破し、2戦合計7-1で4季ぶりのELファイナル進出を果たしたユナイテッド。ただ、プレミアリーグでは2分け4敗の6戦未勝利と低調なパフォーマンスが続いており、21日の大一番を前にそろそろ勝利を取り戻したい。 一方、ボデ/グリムトに敵地で2-0の勝利を収め2戦合計5-1で41年ぶりのEL決勝進出を決めたスパーズ。ユナイテッド同様にリーグ戦では1分け3敗の4戦未勝利と低空飛行。大一番へ中盤や攻撃のオプションを増やしつつ、勝ち点3を目指す。対戦相手のクリスタル・パレスでは2試合連続スタメン出場中のMF鎌田大地の活躍にも期待だ。 《プレミアリーグ第36節》 ▽5/10(土) 《23:00》 フルアム vs エバートン イプスウィッチ vs ブレントフォード サウサンプトン vs マンチェスター・シティ ウォルバーハンプトン vs ブライトン 《25:30》 ボーンマス vs アストン・ビラ ▽5/11(日) 《20:00》 ニューカッスル vs チェルシー 《22:00》 マンチェスター・ユナイテッド vs ウェストハム ノッティンガム・フォレスト vs レスター・シティ トッテナム vs クリスタル・パレス 《24:30》 リバプール vs アーセナル 2025.05.10 15:30 Sat4
スパーズのEL決勝進出高まる状況でプレミア第37節のアストン・ビラvsトッテナムの試合日程が変更に
プレミアリーグ第37節のアストン・ビラvsトッテナムの試合日程の変更が発表された。 現在、熾烈なトップ5争いを繰り広げる7位のアストン・ビラと、16位のトッテナムの一戦は、当初5月18日(日)に開催予定だった。 しかし、ヨーロッパリーグ(EL)決勝進出の可能性があるトッテナムが、5月21日(水)に行われるサン・マメス(ビルバオ)に十分な準備期間を得るため、アストン・ビラとプレミアリーグに5月16日(金)への日程変更を訴えていた。 EL準決勝1stレグではトッテナムがホームでボデ/グリムトに3-1で勝利。これに対して同じプレミアリーグ勢のマンチェスター・ユナイテッドが、アウェイでアスレティック・ビルバオに3-0で先勝。イングランド勢同士のファイナルの可能性が高まっている。 そのユナイテッドは元々プレミアリーグ第37節で16日にチェルシーとのアウェイゲームを戦う予定で、トッテナムが18日に試合を行う場合、公平性という部分で問題が生じるため、最終的にノースロンドンのチームの要請が認められる形となった。 なお、新たな日程ではアストン・ビラvsトッテナムが現地時間5月16日(金)の19:30(日本時間27:30)、チェルシーvsマンチェスター・ユナイテッドが20:15(日本時間28:15)にリスケジュールとなった。 2025.05.07 14:35 Wed5