主力多数不在のマドリー、ヘタフェ相手に劣勢のドロー…久保建英は4戦ぶりに出番なし《ラ・リーガ》
2021.04.19 05:59 Mon
ラ・リーガ第33節、ヘタフェvsレアル・マドリーが18日にコリセウム・アルフォンソ・ペレスで行われ、0-0のドローに終わった。なお、ヘタフェのMF久保建英はベンチ入りも出場機会はなかった。
前節、バルセロナとのエル・クラシコを2-1で制した2位のマドリー(勝ち点66)は、首位のアトレティコ・マドリーとの勝ち点差を1ポイントに縮めた。そして、ラ・リーガ5連勝を狙う今節は15位のヘタフェ(勝ち点30)との自治州ダービーに臨んだ。
直近のチャンピオンズリーグ(CL)では敵地アンフィールドで0-0のドローに持ち込み、リバプールを破ってベスト4進出を決めたジダン率いるチーム。だが、重要な3連戦を無敗で終えたチームは、その代償にルーカス・バスケス、メンディが相次いで負傷離脱。さらに、今節ではカゼミロとナチョをサスペンションで欠く上に新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となったバルベルデが起用不可に。
この緊急事態を受け、急造の最終ラインはオドリオソラ、ミリトン、チュスト・ガルシア、マルセロとなり、クロースとベンゼマのベンチスタートを受け、マリアーノとイスコが代役を担うことになった。
対して5戦未勝利と低迷が続くヘタフェは、保有元相手に2試合連続スタメン起用が期待された久保がベンチスタートとなり、2トップにはマタとウナルが並んだ。
一方、何とか序盤の劣勢を撥ね返したマドリーは8分にミリトンからの縦パスに抜け出したマリアーノがボックス内でGKをかわして無人のゴールへシュートを流し込む。だが、VARのレビューの結果、わずかにオフサイドラインを越えていたとの判定でゴールは認められず。
以降は連動性と運動量、アグレッシブさで上回るヘタフェが急造布陣でしっくりいかない相手の隙を突いて押し込む形に。10分にアランバリが枠のわずか左に外れる際どいシュートを放てば、23分にはマクシモビッチのクロスにゴール前で反応したマタが巧みなバックヘッドシュートを放つが、これは惜しくも右ポストを叩いた。
対するマドリーも28分にはマルセロからの絶妙なクロスに反応したマリアーノにこの試合2度目の決定機が訪れるが、これはDFティモルの見事なゴールカバーに掻き出されて先制点とはならず。さらに、徐々に盛り返した前半終盤の39分にはオドリオソラからの好クロスをゴール前のヴィニシウスが頭で合わせるが、枠の左を捉えたシュートはGKソリアにキャッチされた。
0-0のイーブンで折り返した後半も試合展開に大きな変化はなし。それでも、全体の動き出しの少なさ、距離感の問題を抱えてボール回しが停滞するマドリーに対して、ヘタフェの高い位置でのボール奪取が嵌りショートカウンターからフィニッシュの場面を創出。59分にはその形からマタとパス交換したウナルがペナルティアーク付近から決定的な右足のシュートを放つが、これはGKクルトワのビッグセーブに阻まれた。
後半も流れが悪いマドリーは65分、マリアーノに代えて切り札のベンゼマ、ロドリゴに代えてこれがトップデビューとなる20歳MFアントニオ・ブランコを投入。この交代によって[4-3-3]に並びを代えて、ピボーテにブランコ、ドブレピボーテのイスコとモドリッチがインテリオールにポジションを上げた。
前半からのハイペース、相手の3トップが主力に入れ替わったことを受けボルダラス監督は、マタに代えてすでに投入したアンヘルに続き76分にはアレーニャを下げてダミアン・スアレスを投入。本職サイドバックのウルグアイ代表DFを右サイドハーフに置き、引き分け良しの戦い方にシフト。それでも、78分にはククレジャのボール奪取からショートカウンターに転じると、マクシモビッチが放ったミドルシュートがDFにディフレクトしてゴールに向かう。しかし、これもGKクルトワのビッグセーブに阻まれる。
その後も膠着状態が続く中、ヘタフェは試合終了間際にウナルを下げて前節トップデビューのホセテ・ミランダを最後のカードとして投入。これにより、久保の古巣対戦は実現せず。
そして、試合はこのまま0-0でタイムアップを迎え、多数の主力を欠いたマドリーは格下相手に守勢を強いられながらも、守護神の活躍もあって最低限の勝ち点1を持ち帰ることになった。
なお、今節先に試合を行っていたアトレティコが勝利していたため、両者の勝ち点差は再び3ポイントに広がっている。
前節、バルセロナとのエル・クラシコを2-1で制した2位のマドリー(勝ち点66)は、首位のアトレティコ・マドリーとの勝ち点差を1ポイントに縮めた。そして、ラ・リーガ5連勝を狙う今節は15位のヘタフェ(勝ち点30)との自治州ダービーに臨んだ。
直近のチャンピオンズリーグ(CL)では敵地アンフィールドで0-0のドローに持ち込み、リバプールを破ってベスト4進出を決めたジダン率いるチーム。だが、重要な3連戦を無敗で終えたチームは、その代償にルーカス・バスケス、メンディが相次いで負傷離脱。さらに、今節ではカゼミロとナチョをサスペンションで欠く上に新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となったバルベルデが起用不可に。
対して5戦未勝利と低迷が続くヘタフェは、保有元相手に2試合連続スタメン起用が期待された久保がベンチスタートとなり、2トップにはマタとウナルが並んだ。
飛車角抜きのマドリーに対して予想外に攻撃的な入りを見せたヘタフェが先にチャンスを作り出す。立ち上がりに続けてセットプレーを得た中で6分にゴール前のマタがファーストシュートを放つと、直後の7分にもマティアス・オリベラとニョムがゴール前に飛び込んで決定機に絡む。
一方、何とか序盤の劣勢を撥ね返したマドリーは8分にミリトンからの縦パスに抜け出したマリアーノがボックス内でGKをかわして無人のゴールへシュートを流し込む。だが、VARのレビューの結果、わずかにオフサイドラインを越えていたとの判定でゴールは認められず。
以降は連動性と運動量、アグレッシブさで上回るヘタフェが急造布陣でしっくりいかない相手の隙を突いて押し込む形に。10分にアランバリが枠のわずか左に外れる際どいシュートを放てば、23分にはマクシモビッチのクロスにゴール前で反応したマタが巧みなバックヘッドシュートを放つが、これは惜しくも右ポストを叩いた。
対するマドリーも28分にはマルセロからの絶妙なクロスに反応したマリアーノにこの試合2度目の決定機が訪れるが、これはDFティモルの見事なゴールカバーに掻き出されて先制点とはならず。さらに、徐々に盛り返した前半終盤の39分にはオドリオソラからの好クロスをゴール前のヴィニシウスが頭で合わせるが、枠の左を捉えたシュートはGKソリアにキャッチされた。
0-0のイーブンで折り返した後半も試合展開に大きな変化はなし。それでも、全体の動き出しの少なさ、距離感の問題を抱えてボール回しが停滞するマドリーに対して、ヘタフェの高い位置でのボール奪取が嵌りショートカウンターからフィニッシュの場面を創出。59分にはその形からマタとパス交換したウナルがペナルティアーク付近から決定的な右足のシュートを放つが、これはGKクルトワのビッグセーブに阻まれた。
後半も流れが悪いマドリーは65分、マリアーノに代えて切り札のベンゼマ、ロドリゴに代えてこれがトップデビューとなる20歳MFアントニオ・ブランコを投入。この交代によって[4-3-3]に並びを代えて、ピボーテにブランコ、ドブレピボーテのイスコとモドリッチがインテリオールにポジションを上げた。
前半からのハイペース、相手の3トップが主力に入れ替わったことを受けボルダラス監督は、マタに代えてすでに投入したアンヘルに続き76分にはアレーニャを下げてダミアン・スアレスを投入。本職サイドバックのウルグアイ代表DFを右サイドハーフに置き、引き分け良しの戦い方にシフト。それでも、78分にはククレジャのボール奪取からショートカウンターに転じると、マクシモビッチが放ったミドルシュートがDFにディフレクトしてゴールに向かう。しかし、これもGKクルトワのビッグセーブに阻まれる。
その後も膠着状態が続く中、ヘタフェは試合終了間際にウナルを下げて前節トップデビューのホセテ・ミランダを最後のカードとして投入。これにより、久保の古巣対戦は実現せず。
そして、試合はこのまま0-0でタイムアップを迎え、多数の主力を欠いたマドリーは格下相手に守勢を強いられながらも、守護神の活躍もあって最低限の勝ち点1を持ち帰ることになった。
なお、今節先に試合を行っていたアトレティコが勝利していたため、両者の勝ち点差は再び3ポイントに広がっている。
レアル・マドリーの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
レアル・マドリーの人気記事ランキング
1
ヴィニシウスがサウジ・プロリーグの副会長と会談、5年総額約1600億円のビッグオファーを検討へ
レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(24)がサウジアラビア方面からの破格オファーを検討しているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。 『マルカ』によればヴィニシウスはサウジ・プロ・リーグの副会長であるサード・アル・ラジーズ氏とオンラインで15分ほど会談を持ったようで、その際に年俸2億ユーロ(約321億円)、総額10億ユーロ(約1600億円)の5年契約を提示されたとのこと。 移籍先はアル・アハリが有力とされる中、サウジ・プロリーグとしてはヴィニシウスを2034年ワールドカップの大使にも据えたいとしている。この前例のない巨額オファーをヴィニシウスの側近たちは拒否できないオファーと考えているとのこと。 なお、2027年6月までマドリーとの契約があるヴィニシウスの契約解除金は10億ユーロ。そのヴィニシウスは11日のマンチェスター・シティ戦後、サウジ・プロリーグとの接触を否定し、「マドリーで歴史を作りたい」と白い巨人への忠誠を誓っていた。 2025.02.13 11:30 Thu2
ヴィニシウスにトラブル…クラブ買収巡る問題で2年間の出場停止求める訴え起こされる
レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、国際サッカー連盟(FIFA)の倫理規定違反で2年間の出場停止処分を科される可能性が浮上している。 昨年はバロンドールこそ逃したもののFIFAザ・ベストを受賞し、チャンピオンズリーグとラ・リーガの2冠に貢献したヴィニシウス。今シーズンは昨シーズンほどのインパクトこそ残せていないが、公式戦20ゴール14アシストと十分なスタッツを残し、マドリーの主軸として活躍。直近では2030年までの新契約締結で合意に至ったとの報道も出ていた。 そんななか、イタリア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』などの報道によれば、現在フットボール界屈指のスーパースターには父親と代理人とともに経営する『ALL Agenciamento Esportivo』社のサッカークラブ買収に関する問題で、FIFAから調査を受けているという。 『ALL』はポルトガルのFCアルベルカと、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のアスレティック・クラブを買収した。 後者のアスレティック・クラブに関しては16.5%の株式を保有するブラジル企業『ティベリス・ホールディング・ド・ブラジル』が、クラブのセリエB昇格を受けて、株式過半数を取得する優先購入権を行使する計画を立てていた。 しかし、実際に株式はヴィニシウスと関係のある『ALL』に直接売却され、サンパウロ商事裁判所は調査のため取引を停止。 だが、捜査が行われている間に『ALL』がクラブの運営権を握ったことに激怒した『ティベリス』は4月7日、FIFA倫理委員会の調査委員会に申し立てを行い、ヴィニシウスに対して2年間の出場停止処分を要求した。 『ティベリス』の訴えによると、これはFIFA倫理規定第20条およびスペインサッカー連盟(RFEF)スポーツ正義規定第22条に違反するとして国際訴訟を起こすことを決定。これらの規定はいずれも、利益相反の明らかなリスクがある場合に、現役サッカー選手がプロサッカークラブを直接的または間接的に所有することを禁じている。 懸念されるのは、選手オーナーにとって有利な個人契約、スポーツの試合結果への影響。さらに、異例の形で他の選手を引きつける可能性、税務上の不正行為に至るまで、多岐にわたるという。実際、アスレティック・クラブとアルベルカの間ではここにきて選手移籍の動きもある。 この訴えはFIFAに審査される予定であり、出場停止処分に至らない可能性もあるが、『ティベリス』は2年間の出場停止処分を求めており、この訴えが全面的に認められた場合、ヴィニシウスの選手生命に関わる事態となる。 ただ、現状の見立てでは両者間での和解を目指しつつ、ヴィニシウス側に処分が下ったとしても、罰金といったより軽微な処分にとどまる可能性が高いようだ。 2025.04.23 20:51 Wed3
レアル・マドリーがミランから19歳DFヒメネスを一時的に呼び戻し? 昨夏完全移籍移行も半年レンタルのアイデアを保有か
レアル・マドリーに、ミランからスペイン人DFアレックス・ヒメネス(19)を一時的に呼び戻すプランが存在か。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 ヒメネスはスペイン出身で、マドリーの下部組織育ち。23年夏にレンタル移籍でミランU-19へ加わり、1年後の昨夏、ミランへの完全移籍と共にトップチーム昇格となった。 すなわち現在は完全にミランの一員なわけで、迎えた今シーズンはセリエA5試合、スーペルコッパ・イタリアーナ2試合などに出場。ただ、主戦場はセリエCのフトゥーロ(U-23)である。 そんななか、最終ラインが手薄なマドリーが、半年レンタルでのヒメネス呼び戻しを画策か。 現段階ではいちプランに過ぎずも、ドライローンでの獲得に興味を持っているとのこと。マドリーには2025年夏なら900万ユーロ(約14.4億円)、26年夏なら1200万ユーロ(約19.2億円)という、買い戻し条項があるとされている。 2025.01.16 15:40 Thu4
40歳C・ロナウドが約400億円で3年連続最も稼いだアスリートに! メッシが5位、ドジャース・大谷翔平は9位
アル・ナスルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(40)が、再び世界で最も稼ぐアスリートとなった。アメリカ『フォーブス』が伝えた。 サッカー界のスーパースターの1人であるC・ロナウド。初めて世界で最も稼ぐアスリートになってから9年。40歳になった中で、3年連続5度目のナンバーワンとなった。 スポルティングCPで才能を見出され、マンチェスター・ユナイテッドで輝きを放ち、レアル・マドリーで全盛期を迎えると、ユベントス、ユナイテッドでプレーし、現在はサウジアラビアのアル・ナスルでプレー。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では準決勝で川崎フロンターレに敗れてアジア王者は逃したが、その存在感は健在だ。 サッカー界のNo.1プレーヤーという肩書きは譲りつつあるものの、この1年間で稼いだ金額は推定2億7500万ドル(約399億6000万円)とのこと。これは自己最高記録であり、歴代でも2015年に3億ドル、2018年に2億8500万ドルを稼いだプロボクサーのフロイド・メイウェザーだけとなっている。 内訳としては2億2500万ドル(約326億9000万円)がアル・ナスルとの契約で手にしており、残りの5000万ドル(約72億7000万円)はピッチ外での収入となり、スポンサー契約などの収入と見られている。 サッカー選手ではトップ10にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が1億3500万ドル(約196億3000万円)で5位。8位に元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)が1億400万ドル(約151億2000万円)でランクイン。トップ50に広げると、フランス代表FWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリー)が9000万ドル(約130億9000万円)で16位、ブラジル代表FWネイマール(サントス)が7600万ドル(約110億5000万円)で25位、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)が6200万ドル(約90億1000万円)で34位、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)が5500万ドル(約80億円)で46位、セネガル代表FWサディオ・マネ(アル・ナスル)が5400万ドル(約78億5000万円)で48位となった。 全体では2位にNBAのゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーで1億5600万ドル(約226億7000万円)、3位にイングランドのプロボクサーであるタイソン・フューリーで1億4600万ドル(約212億2000万円)、4位にNFLのダラス・カウボーイズに所属するダック・プレスコットで1億3700万ドル(約199億1000万円)、5位がメッシとなった。 なお、日本人では9位にはMLBのロサンゼルス・ドジャーズに所属する大谷翔平が唯一入り1億250万ドル(約148億9000万円)。フィールド上で250万ドル(約3億6000万円)、フィールド外で1億ドル(約145億3000万円)を稼いでいるとされている。 <h3>◆最も稼ぐアスリートランキング 2025</h3> 1位:クリスティアーノ・ロナウド(サッカー/ポルトガル/40歳) 総収益:2億7500万ドル(約399億6000万円) 2位:ステフィン・カリー(バスケットボール/アメリカ/37歳) 総収益:1億5600万ドル(約226億7000万円) 3位:タイソン・フューリー(ボクシング/イギリス/36歳) 総収益:1億4600万ドル(約212億2000万円) 4位:ダック・プレスコット(アメリカン・フットボール/アメリカ/31歳) 総収益:1億3700万ドル(約199億1000万円) 5位:リオネル・メッシ(サッカー/アルゼンチン/37歳) 総収益:1億3500万ドル(約196億3000万円) 6位:レブロン・ジェームズ(バスケットボール/アメリカ/39歳) 総収益:1億3380万ドル(約194億4000万円) 7位:フアン・ソト(野球/ドミニカ共和国/26歳) 総収益:1億1400万ドル(約165億8000万円) 8位:カリム・ベンゼマ(サッカー/フランス/36歳) 総収益:1億400万ドル(約151億2000万円) 9位:大谷翔平(野球/日本/歳) 総収益:1億250万ドル(約148億9000万円) 10位:ケビン・デュラント(バスケットボール/アメリカ/35歳) 総収益:1億140万ドル(約147億3000万円) 2025.05.16 17:40 Fri5
