「退団はキャリア最大の過ち」 45歳ブッフォンがPSG時代を悔やむ

2023.03.21 20:33 Tue
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パルマの元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンパリ・サンジェルマン(PSG)時代を振り返った。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

45歳となった今季も現役を続けているブッフォン。ユベントスとPSGを経て2021年夏に帰還したプロデビュー時の古巣パルマはセリエBとあって、なかなか勇姿を目にする機会がないが、飽くなき情熱をピッチで表現し続けている。

そんななか、かつてイタリア代表でチームメイトだった名FWクリスティアン・ヴィエリ氏のYouTubeチャンネルに出演し、選手キャリアを回想。2018-19シーズンに1年のみ在籍したPSG時代に話が及ぶと、契約延長オファーを断ったことを今なお後悔していると明かした。
「PSGでの経験は人生で最高だった…退団はキャリア最大の過ちだったと言える。子どもたちは今でも私にあの決断の理由を尋ねるんだ」

「パリでの私は心が自由で、フランス語を話し、美術館にも足を運んだ。だが、クラブはアレオラを優先的に起用したがり、それを受け入れられなかった私は年俸1000万ユーロ(約14億2000万円)を手放したのだ」
このシーズンのブッフォンはフランス代表GKアルフォンス・アレオラ(現・ウェストハム)と交互に起用され、公式戦出場はブッフォンが25試合でアレオラが31試合。下部組織育ちの自国選手を優先したいクラブの思惑を受け入れられなかったという。

また、当時のチームは現在のPSGよりも強力な集団だったとし、人生最大の後悔はPSGでチャンピオンズリーグ(CL)敗退を喫した一戦だと語った。

「あの時ほどハイレベルなPSGは二度と見られないだろう。マルコ・ヴェラッティの存在の大きさを理解できたのもあの時のPSGだ。チャンピオンズリーグ(CL)のマンチェスター・ユナイテッド戦は人生最大の後悔だ…」

アウェイで行われたユナイテッドとのラウンド16・1stレグを2-0で勝利していたPSG。しかし、ホームでの2ndレグはブッフォンが失点に直結する痛恨のキャッチミスを犯してしまう。試合も1-3で敗れ、アウェイゴール差(現在は廃止)でPSGが敗退となった。

誰もが羨む偉大なキャリアにCL優勝のみが欠けているブッフォン。それだけにあのユナイテッド戦は後悔の念が大きいのだろう。

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日本人が目指すべきCB像、“希少なバロンドーラー“ファビオ・カンナバーロ

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ユベントスを退団する元イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニが、鉄壁を誇った守備ユニットを振り返った。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えている。 37歳を迎えた今季限りでユベントスを退団することとなったキエッリーニ。在籍17年間で公式戦560試合に出場し、19個ものタイトル獲得に貢献した。 2011年にアントニオ・コンテ監督が就任してからは、元イタリア代表DFのアンドレア・バルザーリ、イタリア代表DFレオナルド・ボヌッチと抜群の守備力を誇る3バックを形成。元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンとともに、“BBC”と呼ばれた守備ユニットは一時代を築いた。 前人未到となるセリエA7連覇や、2度のチャンピオンズリーグ決勝進出など、輝かしい実績を残した“BBC”。しかし、2018年夏にブッフォンがパリ・サンジェルマン(PSG)へと移籍すると、翌シーズンにはバルザーリが現役を退いたことによって、終焉を迎えた。 キエッリーニはクラブ公式サイトのインタビューで、そんな守備ユニットについて回顧。互いに高め合った関係性を明かしつつ、1人1人の魅力を語った。 「僕らはユーベの歴史の一部だった。約10年間の間に多くのことを分かち合ったよ。4人が共に高め合ってあのレベルに到達したんだ。お互いの存在から恩恵を受けなかった者はいないし、それはとても良いことだと思う」 「ジジ(ブッフォン)は純粋であり、現実的で、彼の言動全てが人を引きつける。特別な存在だよ」 「一方、バルザーリは、ピッチの内外で常に僕らを支えてくれた。若い選手や、南米の選手には軽い態度で接しつつも、権威を示していた。南米の駐在大使のようだったね。彼が引退する前の最後の1カ月は、毎日が冗談のようで、休む暇もなかったと記憶しているよ」 「ボヌッチの印象は、誰にも負けないエネルギーを持っているということだ。無尽蔵の力を持ち、高い壁や、悪条件の山を乗り越えるような瞬間を何度も経験している。常にエネルギーを持って臨んでいるんだ。多くの非難を浴びながらも、誰も考えつかないようなキャリアを歩んできた」 2022.06.06 12:57 Mon

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「我々は農民のリーグ」5年ぶりCL決勝のPSG、プレミア4クラブ撃破での決勝進出を指揮官が冗談混じりに語る「選手たちには祝福の言葉を」

パリ・サンジェルマン(PSG)のルイス・エンリケ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に際し、プレミアリーグチームとの相性の良さを冗談まじりに語った。 7日、CL準決勝2ndレグが行われ、PSGはアーセナルと対戦した。 アウェイでの1stレグで1-0と先勝していたPSG。2ndレグは序盤からアーセナルが押し込む展開となるも、GKジャンルイジ・ドンナルンマの好セーブもあり得点を許さないと、PSGがファビアン・ルイス、アクラフ・ハキミのゴールで2点をリード。ブカヨ・サカに1点を返されるが、2-1で勝利し、2戦合計3-1で決勝進出を果たした。 悲願の初優勝まであと1つとなったPSG。今シーズンはリーグ・アンで無敗優勝を達成(その後に敗戦)しており、圧倒的な強さを見せてきた中、CLでは意外なデータも残っている。 今シーズンのCLでは、リーグフェーズでアーセナル、マンチェスター・シティと対戦し1勝1敗。ラウンド16でリバプール、準々決勝でアストン・ビラ、そして準決勝で再びアーセナルと対戦。4チームを撃破して決勝に進出した。 リーグ・アンはPSGの一強状態が続いており、今年で4連覇。2020--21シーズンはリールが優勝も、その前はPSGが3連覇しており、2016-17シーズンのモナコの優勝を挟み、その前は4連覇しており、2012-13シーズン以降は、13シーズンで11度の優勝を誇っている。 しばしば1強リーグは揶揄される傾向にあり「ファーマーズリーグ(農民のリーグ)」と呼ばれることも。ルイス・エンリケ監督は、今回の決勝進出を受け、プレミアリーグのクラブを下しての決勝進出を祝福した。 「我々はファーマーズリーグだが、素晴らしい結果を残し、皆から称賛されているので満足している」 「若いチームだが、メンタリティとキャラクターは素晴らしい。選手たちには祝福の言葉を贈らなければならない」 悲願の初優勝へあと1つ。インテルとの決勝は5月31日に行われる。 <span class="paragraph-title">【動画】アーセナル相手に完勝!PSGは初優勝まであと1勝</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="aAXMBCqW0os";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.05.08 19:40 Thu
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CLでPSGを救った大活躍のドンナルンマに今夏移籍の可能性…契約は残り1年、イタリア2クラブにイングランドやドイツからも関心か

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PSGデンベレのアーセナル戦出場は? エンリケ監督「復帰できるだろう」

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「この痛みを糧に…」準決勝敗退のアーセナル、「十分ではなかった」と繰り返すウーデゴールは圧巻ボレーも阻まれる「素晴らしいセーブに敬意」

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