襲撃事件の真相をポグバが証言「銃を向けられた」
2022.09.20 16:30 Tue
実の兄から恐喝され金銭を要求されたユベントスのフランス代表MFポール・ポグバが事件時の真相を語った。
ポグバは今年3月19日、フランス代表の活動でパリに戻っていた際、何者かにさらわれ、アパートの一室で武装した集団に金銭を要求された。
その主犯となった一人は、かつてマンチェスターで同棲していた知人で、当時交わされた金銭的援助の約束を反故にしたという理由で事に及んだと報じられた。
さらにフランス『ル・モンド』の最新の情報によれば、その後の調査やポグバ本人の証言から犯行グループのメンバーが徐々に判明。上述の知人はブバカルという名前で、その他にいずれもポグバの友人であるアダマ、ルシュダン兄弟、マチクールが主犯格であると見られている。
ポグバを拐った彼らはその後、携帯電話の電源を切るよう強要し、しばらくしてフードを被って武装した2人の男が乱入。1300万ユーロの支払いを要求し、ポグバはここまでは現金で300万ユーロを渡してしまっている状況なのだという。
「武装した2人が僕に銃を向けたんだ。僕は脅されてお金を払うと言ったんだけど、彼らは『黙れ、目を伏せろ』と叫び始めた」
「その2人のうち1人がルシュダンに何かを囁いていた。彼らが部屋を出ていくと、ルシュダンから『金を集めないとみんなが危ないんだ』と言われたんだ」
ポグバの証言からすると、友人らの犯行は決して本意ではない模様。また、ルシュダンという男の言葉からは第三者の存在が浮かび上がってくる。
なお、3月19日のパリでの一件以降もポグバに対する恐喝は続いており、その中で実の兄であるマティアスの存在も判明。この実兄はSNSを通じて弟に揺さぶりをかけており、先日にマティアスを含む容疑者5名が恐喝未遂で起訴された。
当初からこの事件を追っている『France Info』によれば、マティアスを含む親族はある暴力団体から圧力をかけられており、ポール・ポグバからお金を集めるよう指示されている模様。果たして真相は。
ポグバは今年3月19日、フランス代表の活動でパリに戻っていた際、何者かにさらわれ、アパートの一室で武装した集団に金銭を要求された。
その主犯となった一人は、かつてマンチェスターで同棲していた知人で、当時交わされた金銭的援助の約束を反故にしたという理由で事に及んだと報じられた。
ポグバを拐った彼らはその後、携帯電話の電源を切るよう強要し、しばらくしてフードを被って武装した2人の男が乱入。1300万ユーロの支払いを要求し、ポグバはここまでは現金で300万ユーロを渡してしまっている状況なのだという。
『ル・モンド』の取材に応じたポグバは、「怖かった」と事件当時のことを振り返りながら、一室で起こった事件や会話を明らかにした。
「武装した2人が僕に銃を向けたんだ。僕は脅されてお金を払うと言ったんだけど、彼らは『黙れ、目を伏せろ』と叫び始めた」
「その2人のうち1人がルシュダンに何かを囁いていた。彼らが部屋を出ていくと、ルシュダンから『金を集めないとみんなが危ないんだ』と言われたんだ」
ポグバの証言からすると、友人らの犯行は決して本意ではない模様。また、ルシュダンという男の言葉からは第三者の存在が浮かび上がってくる。
なお、3月19日のパリでの一件以降もポグバに対する恐喝は続いており、その中で実の兄であるマティアスの存在も判明。この実兄はSNSを通じて弟に揺さぶりをかけており、先日にマティアスを含む容疑者5名が恐喝未遂で起訴された。
当初からこの事件を追っている『France Info』によれば、マティアスを含む親族はある暴力団体から圧力をかけられており、ポール・ポグバからお金を集めるよう指示されている模様。果たして真相は。
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ユベントスに所属するアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ(25)がトッテナムに移籍する可能性がここに来て急上昇しているようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 昨シーズン、ユベントスでの序列を下げたディバラ。最近までマンチェスター・ユナイテッドに所属するベルギー代表FWロメル・ルカクとのトレード案が、ディバラの合意を残すのみというところまで迫るも、同選手側の高額な給与と代理人への手数料が要求されたことで破談に終わった。 その後も引き続き去就について注目が集まるディバラだが、急展開。今夏、同選手の獲得に興味を示していたトッテナムが移籍金6440万ポンド(約83億2000万円)でクラブ間合意に達したようだ。残すは、トッテナムとディバラによる個人条件の交渉のみだという。 プレミアリーグの移籍市場が閉幕まで残り2日。果たしてトッテナムは、ディバラ獲得を取り付けることができるだろうか。 2019.08.07 08:40 Wed4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.8 “リッピ・ハードワークスタイル”プラティニ以来のCL制覇/ユベントス[1995-96]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.8</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">1995-96シーズン/ユベントス 〜リッピ・ハードワークスタイル〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/1995-96juventus.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:マルチェロ・リッピ(48) 獲得タイトル:チャンピオンズリーグ 攻撃力7:★★★★★★★☆☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係10:★★★★★★★★★★ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆</p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">プラティニ以来のCL制覇</div> ユベントスは、この前シーズンの1994-95シーズン、新たにクラブの指揮官に招聘されたリッピの下で、9シーズンぶりのスクデットを獲得した。そして、その1994-95シーズン、エースロベルト・バッジョのケガにより台頭したのが新進気鋭のデル・ピエロだった。迎えた新シーズンでは、ミランへ去ったロベルト・バッジョの10番を託され、チームの新エースとして輝きを放っていく。 ユベントスは、CLでドルトムントらと同居したグループリーグを首位で突破。決勝トーナメントでレアル・マドリーとナントを破って決勝へと勝ち進んだ。オランダ代表がひしめくアヤックスとの決勝ではPK戦までもつれ込む激闘となったが、GKペルッツィが2人のキックを止める活躍を見せ、1985-84シーズン以来のヨーロッパ王者に輝いた。 当シーズンのセリエAでは2位に終わったが、その後はジダン(1996年)やF・インザーギ(1997年)を獲得してセリエA2連覇を達成。CLでも3年連続で決勝に勝ち進むなど、90年代後半にミランに代わってイタリアの盟主の座に君臨した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">徹底されたプレッシング</div> 基本戦術は守備に重きを置いたスタイル。前線から積極的にプレスをかけてボールを奪うと、前線のタレントを生かした攻撃を敢行した。個々のポジションに世界的なタレントを有していたわけではないが、リッピ監督の戦術を確実に遂行する選手が揃っていた。 ディフェンスラインの4枚はいずれも派手さはないが、堅実な守備を披露し、抜群の安定感を誇る守護神のペルッツィが最後尾に控えた。中盤にもパウロ・ソウザ、デシャン、コンテ、ユーゴビッチ、ディ・リービオという“仕事人”が絶えずボールホルダーにプレッシャーをかけ、相手から自由を奪った。 また、前線には得点感覚に優れるヴィアリが不動のエースストライカーとして君臨。さらに、脇には献身的な守備と勝負強さが光るラヴァネッリと若きエースのデル・ピエロを擁した。彼らの個人スキルを生かした攻撃で相手ディフェンスを圧倒した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FWアレッサンドロ・デル・ピエロ(21)</span> 彼のデビューまではロベルト・バッジョの閃きに依存した攻撃を行っていたが、リッピ監督の就任を機にユベントスの将来を担う若者にバトンが渡された。デル・ピエロは類稀なる才能を有すファンタジスタであったが、忠実に守備を行うなどチーム戦術にも呼応。エースとしてタイトル獲得に多大なる貢献をした。また、左45度から繰り出す芸術的なゴールは“デル・ピエロゾーン”と呼ばれた。 2019.04.07 12:00 Sun5
