琉球がDF柳貴博の加入を発表、昨年は福岡でプレーも酒気帯び運転で契約解除「信頼を少しでも取り戻していけるように」
2023.03.17 15:55 Fri
FC琉球は17日、DF柳貴博(25)の加入を発表した。背番号は「99」をつける。
柳はFC東京の下部組織出身で、U-15深川、U-18と昇格し、トップチームへと昇格。その後、モンテディオ山形やベガルタ仙台への期限付き移籍を経験。2021年から北海道コンサドーレ札幌に加入し、ウィングバックやセンターバックで重宝されていた。
2022シーズンはアビスパ福岡へと期限付き移籍していたが、8月に酒気帯び運転を行い、道路交通補違反で任意捜査。これを受けて、福岡が契約を解除していた。
琉球に加入する柳は改めて自身が起こしたことについて謝罪。再スタートを切る琉球での意気込みを語った。
「FC琉球に加入する事になりました柳貴博です。昨年の8月末に酒気帯び運転というサッカー選手である前に人として絶対にしてはいけない行動をとってしまいました」
「そして今回FC琉球に、人としてサッカー選手としてもう一度やり直すチャンスを与えていただきました。まずは人として社会人としての信用、信頼を少しでも取り戻していけるよう取り組んでいきたいと思います」
「そしてサッカー選手として今年FC琉球をJ 3優勝、J 2昇格という目標を必ず達成出来るよう自分の持っているものを全て出していきたいと思います。よろしくお願いします」
また、柳の獲得を決めた琉球の倉林啓士郎 代表取締役社長もクラブを通じてコメントしている。
「いつもFC琉球へのご支援やご声援、誠にありがとうございます。このたび、弊クラブに柳貴博選手が加入いたします」
「柳選手は昨年8月に重大なコンプライアンス違反を犯してしまいました。柳選手自身、大きく反省しており、これまで自分と向き合う時間を設けておりました」
「迷惑をかけたサッカーファミリーの皆様、社会全体からの信頼を、これからサッカーと真摯に向き合うことで回復していきたいという柳選手の想いを、クラブとしてサポートしていきたいと思います」
「また柳選手はクラブと協議をして、沖縄県内地域での社会貢献活動を行なってまいります。柳選手及びFC琉球を、引き続きどうか温かく見守っていただけますと幸いです」
柳はFC東京の下部組織出身で、U-15深川、U-18と昇格し、トップチームへと昇格。その後、モンテディオ山形やベガルタ仙台への期限付き移籍を経験。2021年から北海道コンサドーレ札幌に加入し、ウィングバックやセンターバックで重宝されていた。
2022シーズンはアビスパ福岡へと期限付き移籍していたが、8月に酒気帯び運転を行い、道路交通補違反で任意捜査。これを受けて、福岡が契約を解除していた。
「FC琉球に加入する事になりました柳貴博です。昨年の8月末に酒気帯び運転というサッカー選手である前に人として絶対にしてはいけない行動をとってしまいました」
「自分のとった行動で社会的にも多くの人に迷惑をかけて、期限付き移籍で所属していたアビスパ福岡、所属元だったコンサドーレ札幌、Jリーグ、JFA、サッカーに関わる全ての方々を失望させ、日本サッカーの価値を下げる行動をとってしまいました。ファン・サポーターの方々の気持ちも裏切ることになってしまいました。本当に申し訳ございませんでした」
「そして今回FC琉球に、人としてサッカー選手としてもう一度やり直すチャンスを与えていただきました。まずは人として社会人としての信用、信頼を少しでも取り戻していけるよう取り組んでいきたいと思います」
「そしてサッカー選手として今年FC琉球をJ 3優勝、J 2昇格という目標を必ず達成出来るよう自分の持っているものを全て出していきたいと思います。よろしくお願いします」
また、柳の獲得を決めた琉球の倉林啓士郎 代表取締役社長もクラブを通じてコメントしている。
「いつもFC琉球へのご支援やご声援、誠にありがとうございます。このたび、弊クラブに柳貴博選手が加入いたします」
「柳選手は昨年8月に重大なコンプライアンス違反を犯してしまいました。柳選手自身、大きく反省しており、これまで自分と向き合う時間を設けておりました」
「迷惑をかけたサッカーファミリーの皆様、社会全体からの信頼を、これからサッカーと真摯に向き合うことで回復していきたいという柳選手の想いを、クラブとしてサポートしていきたいと思います」
「また柳選手はクラブと協議をして、沖縄県内地域での社会貢献活動を行なってまいります。柳選手及びFC琉球を、引き続きどうか温かく見守っていただけますと幸いです」
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福岡がDF柳貴博と契約解除、信号待ちの居眠りで酒気帯び運転発覚…札幌から来季は完全移籍予定
アビスパ福岡は29日、北海道コンサドーレ札幌より期限付き移籍中のDF柳貴博(25)に関して、期限付き移籍契約解除を発表した。 クラブの発表によると、柳は27日に酒気帯び運転を行い、道路交通補違反で任意捜査されたとのこと。28日付で、契約を解除したという。 柳は27日の午前9時頃に発覚。26日の深夜から自宅で飲酒。27日の朝に、アルコール成分が体内に残ったまま、8時頃に自家用車でクラブハウスへ向かったという。 その際、交差点にて信号待ちで居眠り。駆け付けた警察官の呼気検査にて基準値を超えるアルコールが検知されたとのことだ。 代表取締役社長の川森敬史氏は、クラブを通じてコメントしている。 「この度の不祥事により、弊クラブにご支援をいただいておりますスポンサー、ファン、サポーターの皆様をはじめ、関わる全ての皆様へご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」 「酒気帯び運転は、極めて危険な行為であり断じて許されない行為です。今回の事態を重く受け止め、選手・スタッフ、クラブ在籍者を対象に、管内の警察に協力を仰ぎ「交通安全講習会」を実施のうえ、コンプライアンス教育を再度徹底し、継続的な再発防止策に取り組んでまいります」 また、保有元の札幌も今回の事象について報告。完全移籍する予定だったが、その話も無くなったとした。 「弊クラブとアビスパ福岡、及び柳選手とは、2022年3月からの期限付き移籍、2023年2月からの完全移籍について合意しており、現所属クラブであるアビスパ福岡様の意思決定である選手契約解除を、北海道コンサドーレ札幌としても尊重いたします」 「飲酒・酒気帯び運転は決して許されるものではありません。Jリーグに関わる方々、ファン、サポーターの皆様にご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。社会の規範であるべきプロサッカー選手、そしてJリーグクラブとして、再発防止も含めまして選手、スタッフ、社員への教育を再徹底し、改めて、コンプライアンス遵守に関する意識を高めてまいります」 柳は今季の明治安田生命J1リーグで13試合、YBCルヴァンカップで4試合に出場していた。 2022.08.29 21:33 Mon4
【J1クラブ通信簿/ベガルタ仙台】策士も不測の事態に立ち向かえず、屈辱のホーム未勝利&17戦未勝利
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琉球がFW松尾昇悟の現役引退を発表…今季はJ3で33試合に出場
▽J3の琉球は11日、FW松尾昇悟(28)の現役引退を発表した。 ▽熊本県出身の松尾は、大津高から国士舘大を経て2010年にアルテ高崎に加入。その後、2012年に長野へ移籍すると今シーズンから琉球に加入した。今シーズンはJ3で33試合に出場し3得点を記録するなど、主力とプレーしていたが、今シーズンをもって契約満了となっていた。松尾はクラブを通じて、引退のコメントを残している。 「今シーズンで現役を引退することに決めました。これまでいろんな方に支えてもらい、ここまでくることが出来たことをすごく実感しています。また、ずっと近くで応援してくれた両親には感謝しきれないし、もう少しサッカー選手である自分の姿を見せてあげたかったです」 「これからはやりたいことがいくつかあるので、ゆっくり考えながら決めていきたいと思います。これからも松尾昇悟をよろしくおねがいいたします」 2015.12.11 18:54 Fri5
