クンデの圧巻個人技弾とラキティッチが恩返し弾! バルサ完封のセビージャが先勝!《コパ・デル・レイ》
2021.02.11 07:09 Thu
コパ・デル・レイ準決勝1stレグ、セビージャvsバルセロナが10日にサンチェス・ピスフアンで行われ、ホームのセビージャが2-0で先勝した。
準々決勝でセグンダ(スペイン2部)のアルメリアに辛勝したセビージャは、先週末に行われたラ・リーガでヘタフェに3-0の快勝を収めて公式戦7連勝を達成。優勝候補筆頭チームをホームで迎え撃ったこの初戦では先発3人を変更。負傷のオカンポス、グデリとオリベル・トーレスに代えてパプ・ゴメス、フェルナンド、ラキティッチが起用された。
一方、壮絶な打ち合いとなったグラナダとの準々決勝を延長戦の末に制したバルセロナは、直近のベティス戦も3-2のスコアで競り勝って、こちらはリーガ6連勝を達成。敵地での初戦では先発5人を変更。負傷のアラウホに代えてジュニオル・フィルポを右サイドバックで起用し、ミンゲサがユムティティと共にセンターバックに入った。さらに、デ・ヨング、ペドリ、メッシが復帰した。
互いに連戦の影響もあってやや慎重な入りを見せる。それでも、徐々にボール保持率を高めたバルセロナが最初に決定機を作り出す。11分、ボックス手前左でボールを持ったグリーズマンが絶妙な浮き球のパスをゴール前のスペースに入れると、これに完璧なタイミングで抜け出したメッシが左足ワンタッチで合わす。だが、GKブヌの見事な飛び出しからのファインセーブに阻まれた。
まずは守備からの入りとなったホームチームは19分にセットプレーの流れからボックス右に抜け出したクンデが枠の左へわずかに外れる惜しいシュートを放つ。
やや軽い守備対応から先手を奪われたバルセロナは攻撃のギアを上げて相手を押し込んでいく。だが、リーグ屈指の堅守を誇るホームチームを前になかなか決定機まで持ち込むことができない。
前半終盤にかけてはホームチームが得意の堅守速攻の形から幾度かバルセロナの守備を引っくり返して追加点に迫るシーンを作り出す。前半終了間際の46分にはボックス手前左でフリーとなったエスクデロが抑えの利いたミドルシュートを枠に飛ばすが、ここはGKテア・シュテーゲンの見事なワンハンドセーブにはじき出された。
1点リードで試合を折り返したセビージャは後半も立ち上がりの52分にエン=ネシリがボックス内に抜け出す決定機を作るなど、良い入りを見せる。
一方、後半もなかなか決定機まで持ち込めないバルセロナだったが、55分にはメッシの個での打開でボックス付近まで迫り、最後はF・デ・ヨングの落としをメッシが左足で蹴り込むが、枠の左隅を捉えたシュートはGKブヌの好守に遭う。
後半半ばから終盤にかけては完全にボールを握るバルセロナが相手陣内でのプレー時間を増やしていくが、積極的に交代カードを切って守備の強度を全く落とさないホームチームが守護神ブヌを中心にメッシらの決定機をことごとく撥ね返していく。
すると85分、前がかりなアウェイチームに対して虎視眈々と背後を狙い続けていたホームチームの狙いが追加点という形で結実する。ハーフウェイライン付近左のオリベル・トーレスの浮き球パスに反応したラキティッチが絶妙な動き出しでラインを上げようとしたユムティティと完璧に入れ替わる。そのままボックス内に持ち込んだバルセロナの元背番号4が冷静に古巣のゴールへ右足のシュートを右隅に叩き込んだ。
痛恨の2失点目を喫したバルセロナはホームでの2ndレグに望みを繋げるため何とか1点を返そうと攻勢を仕掛けたが、メッシの決定的なシュートがGKブヌの好守に阻まれ、最後までゴールをこじ開けることはできなかった。
この結果、バルセロナとの好調対決を制して公式戦8連勝を飾ったセビージャが決勝進出に王手をかける先勝となった。
準々決勝でセグンダ(スペイン2部)のアルメリアに辛勝したセビージャは、先週末に行われたラ・リーガでヘタフェに3-0の快勝を収めて公式戦7連勝を達成。優勝候補筆頭チームをホームで迎え撃ったこの初戦では先発3人を変更。負傷のオカンポス、グデリとオリベル・トーレスに代えてパプ・ゴメス、フェルナンド、ラキティッチが起用された。
一方、壮絶な打ち合いとなったグラナダとの準々決勝を延長戦の末に制したバルセロナは、直近のベティス戦も3-2のスコアで競り勝って、こちらはリーガ6連勝を達成。敵地での初戦では先発5人を変更。負傷のアラウホに代えてジュニオル・フィルポを右サイドバックで起用し、ミンゲサがユムティティと共にセンターバックに入った。さらに、デ・ヨング、ペドリ、メッシが復帰した。
まずは守備からの入りとなったホームチームは19分にセットプレーの流れからボックス右に抜け出したクンデが枠の左へわずかに外れる惜しいシュートを放つ。
すると、このプレーで良いフィニッシュの感覚を掴んだか、この数分後にクンデが圧巻の個人技で先制点を奪う。25分、右センターバックの位置からドリブルで持ち上がったクンデがスソに一度預けそのままボックス付近まで駆け上がってリターンパスを受け直す。そして、ブスケッツ、ユムティティを鮮やかなドリブルでかわしてボックス内に侵入し、右足のシュートをゴール左隅に突き刺した。
やや軽い守備対応から先手を奪われたバルセロナは攻撃のギアを上げて相手を押し込んでいく。だが、リーグ屈指の堅守を誇るホームチームを前になかなか決定機まで持ち込むことができない。
前半終盤にかけてはホームチームが得意の堅守速攻の形から幾度かバルセロナの守備を引っくり返して追加点に迫るシーンを作り出す。前半終了間際の46分にはボックス手前左でフリーとなったエスクデロが抑えの利いたミドルシュートを枠に飛ばすが、ここはGKテア・シュテーゲンの見事なワンハンドセーブにはじき出された。
1点リードで試合を折り返したセビージャは後半も立ち上がりの52分にエン=ネシリがボックス内に抜け出す決定機を作るなど、良い入りを見せる。
一方、後半もなかなか決定機まで持ち込めないバルセロナだったが、55分にはメッシの個での打開でボックス付近まで迫り、最後はF・デ・ヨングの落としをメッシが左足で蹴り込むが、枠の左隅を捉えたシュートはGKブヌの好守に遭う。
後半半ばから終盤にかけては完全にボールを握るバルセロナが相手陣内でのプレー時間を増やしていくが、積極的に交代カードを切って守備の強度を全く落とさないホームチームが守護神ブヌを中心にメッシらの決定機をことごとく撥ね返していく。
すると85分、前がかりなアウェイチームに対して虎視眈々と背後を狙い続けていたホームチームの狙いが追加点という形で結実する。ハーフウェイライン付近左のオリベル・トーレスの浮き球パスに反応したラキティッチが絶妙な動き出しでラインを上げようとしたユムティティと完璧に入れ替わる。そのままボックス内に持ち込んだバルセロナの元背番号4が冷静に古巣のゴールへ右足のシュートを右隅に叩き込んだ。
痛恨の2失点目を喫したバルセロナはホームでの2ndレグに望みを繋げるため何とか1点を返そうと攻勢を仕掛けたが、メッシの決定的なシュートがGKブヌの好守に阻まれ、最後までゴールをこじ開けることはできなかった。
この結果、バルセロナとの好調対決を制して公式戦8連勝を飾ったセビージャが決勝進出に王手をかける先勝となった。
セビージャの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
セビージャの人気記事ランキング
1
現役時代のシメオネ監督はどんな人物だった? かつての同僚が明かす
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督について、現役時代のチームメイトたちが振り返った。スペイン『マルカ』が伝えている。 現役時代セビージャやアトレティコ、そしてインテルなどで活躍したシメオネ氏。特に現在監督を務めるアトレティコには1994年から1997年までの3年間と2003年から2005年1月までの1年半の2度在籍し、公式戦155試合出場29ゴールを記録した。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJKcDZqR25nZCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 監督としてピッチサイドで感情を全面に出したスタイルでチームを鼓舞するシメオネ氏だが、現役時代からこの情熱的なスタイルは一貫したもので、共にプレーした多くの選手たちに大きな印象を与えていたようだ。 アトレティコでのチームメイトだった元スペイン代表DFトニ・ムニョス氏は、選手時代のシメオネ氏の情熱を振り返っている。 「彼は全てにおいて情熱的で、ピッチ上でも自分が感じたことを表現していた。苦しむことを楽しんでいたし、全員に対して高い要求を持っていて、強いパーソナリティのある選手だった」 またムニョス氏は、シメオネ氏の優れた戦術眼が得点に繋がっていたと話す。 「戦術的にもとても優れていた。常に1シーズンで8から14ゴールくらいを決めていたが、それは彼がフリーキックや攻撃参加が上手かっただけでなく、試合を読む力に非常に長けていたからだ」 「彼のフットボールに対する思いはとても大きかった。私にシエスタすらさせてくれなかったよ。常にフットボールについて話していて、寝ていても起こされたものだ」 「彼のウォーミングアップは試合前のホテルから始まっていた。チームメイトに指示をして人を集めて、ランチやディナーの時、気付いたら相手がどういう風にプレーするのかという話をしていた」 またセビージャ時代のチームメイトである元スペイン代表DFマノーロ・ヒメネス氏も、シメオネ氏がピッチ上で見せる姿に感嘆していたと明かし、選手時代から名監督としての片鱗を見せていたと語った。 「彼は熱量に溢れていた。失敗した時には怒り、野心と高い要求を求める選手だった。彼はチームのみんなのリスペクトを勝ち取った。なぜなら、失敗しても自分の足でもう一度立ち上がることのできる、勇気ある選手だったからだ」 「彼はハードワーカーで、自分の持つ全てをピッチで出し尽くし、全てのボールを200%の力で追う、今で言うBox to Box タイプのMFだった」 「アグレッシブさとクオリティを兼ね備え、前線への攻撃参加もできた、完全な選手だった。彼が監督になる姿は容易に想像できた」 「選手の時も監督の時も、エル・チョロ(シメオネ愛称)は誇張して大袈裟に行動したりしない。あれが彼のそのままの生き方なんだ」 「彼はベンチで静かに座っているようなタイプではない。自分のメンタルの強さやウイニング・スピリットを常に示してきた人物で、それは彼のDNAの中にあるものなんだ」 また、同じくセビージャ時代の同僚でチームのCBであったホセ・ミゲル・プリエト氏も、シメオネ氏は選手時代からリーダシップを発揮していたと明かした。 「彼はよく試合の前、失敗はピッチに持ち込まずロッカールームに置いていけと私たちに言ったよ」 「常にフットボールのことを考えていて、その執着にも似た思いは今でも増していると思う」 「試合中は全てのプレーに関わっていたし、サッカーというものを理解していた。優れたMFがいれば、CBの力を引き出すことができる。私たちが活躍できたのは彼のおかげだ」 しかし、そんな情熱的なシメオネ氏だが、抜けている部分もあったとプリエト氏は語る。 「私たちはトレーニングに彼の車に乗って行ったことがあったが、車のタイヤがパンクしていたのにずっと変えていなかったんだ。だから私がタイヤの買い方を教えてやったんだ」 2020.06.10 12:45 Wed2
セビージャ、サンチェス・ピスファン解体で新スタジアム建設へ
セビージャに新スタジアムを建設する計画があるようだ。セビージャの副会長を務めるホセ・マリア・デルニド氏が明かしている。 セビージャの本拠地であるサンチェス・ピスファンは1958年に設立。これまで改修が行われ、収容人数は4万4000人となっているが、チャンピオンズリーグ出場常連のセビージャにとっては手狭に感じているようで、計画されている新スタジアムでは6万人の収容が見込まれている。仮にこの新スタジアム建設が実現すれば、現在よりもシーズンチケットホルダーを4000人増やせるとのことだ。 デルニド氏によればサンチェス・ピスファンを解体する場合、新スタジアム完成までの2~3年は近隣のカルトゥハ島にある多目的スタジアムのエスタディオ・ラ・カルトゥハを間借りすることを考慮しているようだ。 なお、サンチェス・ピスファンでは来季、ヨーロッパリーグ決勝を開催することが決まっており、解体する場合はそれ以降となる模様だ。 2021.12.22 00:00 Wed3
ボーンマス、フェイエノールトのCBセネシ争奪戦を制す! 4年契約を締結
ボーンマスは8日、フェイエノールトに所属するアルゼンチン代表DFマルコス・セネシ(25)を完全移籍で獲得した。契約期間は2026年6月30日までで、背番号は25を着用する。 セネシは2019年9月に母国のサン・ロレンソからフェイエノールトへと加入した左利きのセンターバック。 相手アタッカーに対する鋭いチェックやハードなタックルに加え、質の高い左足フィードを持ち味とし、ボールを奪ってカウンターの起点となることもしばしば。3年間在籍したフェイエノールトでは、公式戦116試合に出場し9ゴール7アシストを記録していた。 今年6月にアルゼンチン代表デビューを飾ったセネシには、ローマやセビージャ、フィオレンティーナらが関心を示していたが、ボーンマスが争奪戦を制した。 2022.08.09 07:30 Tue4
元スペイン代表FWフェルナンド・ジョレンテが現役引退!スペインTVの生放送で発表
元スペイン代表FWフェルナンド・ジョレンテ(37)が現役引退を表明したようだ。『フットボール・イタリア』がスペインのTV番組を引用して伝えている。 代表として2010年のワールドカップ(W杯)に出場するなど、通算24キャップのジョレンテは、2004年に下部組織から在籍したアスレティック・ビルバオでプロデビュー。その後は、ユベントスやセビージャ、スウォンジー、トッテナム、ナポリ、ウディネーゼといったクラブを転々。 直近では2021年10月にラ・リーガ2部のエイバルにフリーで加入し5年ぶりの母国復帰。そのエイバルでは、準主力として公式戦22試合に出場し2ゴール1アシストを記録したが、昨夏に契約満了で退団していた。 フリーの状態が続いていたジョレンテは、13日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・1stレグのパリ・サンジェルマンvsバイエルンのコメンテーターとしてスペイン『Movistar Plus』の生中継に出演。 その席でジョレンテは「僕はハッピーで満足しているよ。6月にエイバルを去ってから8ヶ月間、サッカーの世界から離れ、今は自分の好きなものを見ているんだ」と語り、現状に満足していることを報告。 また、再びピッチに戻ることはあるかと問われると、「いや、ないね。今、僕はすべてをクリアにしている。僕はパデル(スペイン発祥のラケットスポーツ)で健康を維持しているんだ」と現役を続ける意思がないことを語った。 2023.02.17 01:30 Fri5
