ロマンあふれる189cmのスピードストライカー 流通経済大柏・大藤颯太の覚醒を促した“学校を超えた育成プラン”|インターハイで見つけた原石たち
2025.08.09 13:00 Sat
ユース教授こと安藤隆人が、2025年のインターハイで才能の原石を発見。GK・DF・MF・FWの4ポジションから1人ずつを紹介する。第4回はベスト4で今大会を終えた、流通経済大柏のFW大藤颯太だ。
(第4回/全4回)
189cmの大型ストライカーは、2025年に入って覚醒の時を迎えている。
流通経済大柏のFW大藤颯太は現在(2025年8月9日時点)、プレミアリーグEASTで得点ランキングトップタイの8ゴールを叩き出し、ベスト4に入ったインターハイでもチーム最多の3ゴールをマーク。
圧倒的なサイズを持ちながら抜群のスピードもあり、ヘディングからのゴールよりも足でのゴールが多く、多彩なフィニッシュパターンを誇る。相手を背負ってから反転してスピードで置き去りしてのシュートだったり、シンプルにボールをはたいてからゴール前にスプリントしてのワンタッチシュートや、ボールコントロールしてからのシュートだったり、速さとうまさを兼ね備えているのが特徴だ。
今やJ1、J2クラブの練習に参加するなど、プロ注目のストライカーに成長したが、2024年までは不動のレギュラーではなかった。
2024年度のプレミアリーグEASTでは8試合に途中出場し、1ゴール。準優勝した選手権では3回戦の大津戦にベンチ入りしたのみで出番はなし。快進撃をスタンドから見つめていた。
「第一印象は『でかいな』ですが、よく見てみるとスピードがあって、身体操作さえうまくいくようになれば面白い存在になると思いました。でも、その一方で『時間はかかるな』とは思いました」
入学時すでに187cmあり、素材はピカイチの大藤をどう育てるべきかを考えた榎本監督は、これまで多くの長身選手を育ててきた大津高の平岡和徳総監督に相談。「とにかくBチームでもいいし、ポジションはどこでもいいから、試合に使ったほうがいい」とアドバイスをもらった。
そのアドバイスを受け、1年生の夏のフェスティバルでCチームからAチームに昇格させて、練習試合で起用した。スピードに乗り切れなかったり、ターンがぎこちなかったりとミスは多かったが、榎本監督はFWだけでなく、センターバック、ボランチ、サイドハーフ、トップ下と様々なポジションで起用し続け、2年時はプリンスリーグ関東2部で実戦を重ねながら、タイミングを見てプレミアのレベルを経験させることで、徐々に動きにスピードとキレを身につけさせた。
最高学年を迎えた2025年、2トップの一角としてスタメン起用されると、プレミアリーグEASTの第2節・昌平戦でCKを高い打点のヘッドで突き刺すと、ゴール量産体勢に入った。
圧巻だったのは第6節・前橋育英戦だ。選手権決勝のリベンジマッチとなったこの一戦、大藤は突き抜けたパフォーマンスを見せる。0-0で迎えた54分、中央でFW金子琉久のパスを受けると、鋭いターンで前を向き、爆発的な初速からの高速ドリブルで一気にカットインして右足一閃。弾丸ライナーがゴールに突き刺さった。
その後もポストプレーを駆使して前線で起点を作るだけではなく、裏へ抜け出すスプリントでチャンスを量産。ポストを叩くシュートを放ったり、ビッグチャンスを演出したり。追加点を奪うことはできなかったが、大きな存在感を放った。83分に同点ゴールを浴びて1-1のドローに終わったものの、「この試合で一皮剥けた」と榎本監督が口にしたように、圧倒的なスケールの大きさを示した。
第8節・市立船橋戦で2ゴール(3-0で勝利)、第9節・青森山田戦で1ゴール(2-1で勝利)、前期ラストマッチの第11節・柏レイソルU-18戦で1ゴール(3-0で勝利)と、チームを勝たせるゴールを重ね、インターハイでも前述した通り、4試合で3ゴールを記録した。
「今年一気に伸びたし、予想を超えるスピードで成長した。スピードを生かしたゴールを取れるようになったことで、大きな自信がついたことが大きかったと思う」(榎本監督)
正直、筆者にとっても大藤の急成長は驚きでもあった。榎本監督と同じように1年生の時に見て以来、素材は間違いないが、時間がかかると思っていたからこそ、初ゴールを挙げてからの躍動感は、まさに覚醒の2文字がぴったりだった。
「このサイズなので周りの期待値は高いと思います。(2トップを組む)金子などライバルが多いので、少しでも気をゆるめたら簡単に抜かされてしまう。どの試合も必ずゴールを奪う気持ちでプレーして、ゴール以外でもチームの勝利に貢献できるFWになりたい。そのためにはワンタッチプレー、ターン、プレーの連続性をもっと磨かないといけない。高校に入ってからは悔しい思いを味わうことのほうが多かったからこそ、その気持ちを忘れずに反骨心を持ってやっていきたいと思います」
まだまだ伸びる。アスリート能力の高い選手が、日本を代表するストライカーになってほしい。189cmの大型スピードストライカーのロマンはとどまることを知らない。
(第4回/全4回)
189cmの大型ストライカーは、2025年に入って覚醒の時を迎えている。
流通経済大柏のFW大藤颯太は現在(2025年8月9日時点)、プレミアリーグEASTで得点ランキングトップタイの8ゴールを叩き出し、ベスト4に入ったインターハイでもチーム最多の3ゴールをマーク。
圧倒的なサイズを持ちながら抜群のスピードもあり、ヘディングからのゴールよりも足でのゴールが多く、多彩なフィニッシュパターンを誇る。相手を背負ってから反転してスピードで置き去りしてのシュートだったり、シンプルにボールをはたいてからゴール前にスプリントしてのワンタッチシュートや、ボールコントロールしてからのシュートだったり、速さとうまさを兼ね備えているのが特徴だ。
2024年度のプレミアリーグEASTでは8試合に途中出場し、1ゴール。準優勝した選手権では3回戦の大津戦にベンチ入りしたのみで出番はなし。快進撃をスタンドから見つめていた。
そんな大藤がなぜ2025年に覚醒することができたのか。そこには榎本雅大監督の緻密な『育成プラン』があった。
「第一印象は『でかいな』ですが、よく見てみるとスピードがあって、身体操作さえうまくいくようになれば面白い存在になると思いました。でも、その一方で『時間はかかるな』とは思いました」
入学時すでに187cmあり、素材はピカイチの大藤をどう育てるべきかを考えた榎本監督は、これまで多くの長身選手を育ててきた大津高の平岡和徳総監督に相談。「とにかくBチームでもいいし、ポジションはどこでもいいから、試合に使ったほうがいい」とアドバイスをもらった。
そのアドバイスを受け、1年生の夏のフェスティバルでCチームからAチームに昇格させて、練習試合で起用した。スピードに乗り切れなかったり、ターンがぎこちなかったりとミスは多かったが、榎本監督はFWだけでなく、センターバック、ボランチ、サイドハーフ、トップ下と様々なポジションで起用し続け、2年時はプリンスリーグ関東2部で実戦を重ねながら、タイミングを見てプレミアのレベルを経験させることで、徐々に動きにスピードとキレを身につけさせた。
最高学年を迎えた2025年、2トップの一角としてスタメン起用されると、プレミアリーグEASTの第2節・昌平戦でCKを高い打点のヘッドで突き刺すと、ゴール量産体勢に入った。
圧巻だったのは第6節・前橋育英戦だ。選手権決勝のリベンジマッチとなったこの一戦、大藤は突き抜けたパフォーマンスを見せる。0-0で迎えた54分、中央でFW金子琉久のパスを受けると、鋭いターンで前を向き、爆発的な初速からの高速ドリブルで一気にカットインして右足一閃。弾丸ライナーがゴールに突き刺さった。
その後もポストプレーを駆使して前線で起点を作るだけではなく、裏へ抜け出すスプリントでチャンスを量産。ポストを叩くシュートを放ったり、ビッグチャンスを演出したり。追加点を奪うことはできなかったが、大きな存在感を放った。83分に同点ゴールを浴びて1-1のドローに終わったものの、「この試合で一皮剥けた」と榎本監督が口にしたように、圧倒的なスケールの大きさを示した。
第8節・市立船橋戦で2ゴール(3-0で勝利)、第9節・青森山田戦で1ゴール(2-1で勝利)、前期ラストマッチの第11節・柏レイソルU-18戦で1ゴール(3-0で勝利)と、チームを勝たせるゴールを重ね、インターハイでも前述した通り、4試合で3ゴールを記録した。
「今年一気に伸びたし、予想を超えるスピードで成長した。スピードを生かしたゴールを取れるようになったことで、大きな自信がついたことが大きかったと思う」(榎本監督)
正直、筆者にとっても大藤の急成長は驚きでもあった。榎本監督と同じように1年生の時に見て以来、素材は間違いないが、時間がかかると思っていたからこそ、初ゴールを挙げてからの躍動感は、まさに覚醒の2文字がぴったりだった。
「このサイズなので周りの期待値は高いと思います。(2トップを組む)金子などライバルが多いので、少しでも気をゆるめたら簡単に抜かされてしまう。どの試合も必ずゴールを奪う気持ちでプレーして、ゴール以外でもチームの勝利に貢献できるFWになりたい。そのためにはワンタッチプレー、ターン、プレーの連続性をもっと磨かないといけない。高校に入ってからは悔しい思いを味わうことのほうが多かったからこそ、その気持ちを忘れずに反骨心を持ってやっていきたいと思います」
まだまだ伸びる。アスリート能力の高い選手が、日本を代表するストライカーになってほしい。189cmの大型スピードストライカーのロマンはとどまることを知らない。
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「この試合を忘れないでほしい」流経大柏の指揮官から選手たちへ「見たくないとは思うけど、何度も見返して自問自答を」
流通経済大学附属柏高校の榎本雅大監督が選手権ファイナル、そして3年間を振り返った。 13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝戦が行われ、前橋育英(群馬)と流通経済大柏(千葉)が対戦。前橋育英がPK戦を9-8で制し、7大会ぶり2度目の頂点に立った。 敗れた流経大柏は王座奪還ならず。開始12分、カターレ富山に入団内定のMF亀田歩夢(3年)がチームを日本一へ近づける先制点も、前半のうちに追いつかれ、最後はPK戦で散った。 試合後、榎本監督は「決勝戦にふさわしい、素晴らしい試合だったと思います」と両軍の選手たちを称えつつ、「PK戦は勝負を決める方法として複雑。1人に責任を背負わせるのはどうかなと個人的に思っている」と本音を吐露する。 今年度を振り返ると、「様々な試行錯誤をしながら『選手にとって何が良いのか』『どうしたら成長を引き出せるのか』と取り組んできました。選手と対話をしながら『今年は今年らしく』ということで。彼らの成長はこの選手権を通して披露できたと思います」と総括。 また、選手権準Vへと導いた自身の手腕については「人に恵まれました。コーチ陣もそうだし、選手たちもそう。流経らしく戦ってくれた選手たちはとくにそうですね」と語る指揮官。 高校卒業後もサッカー人生を続ける選手たちに向け、「今日の悔しさを糧に、必ず強くなってもらいたい。私としては将来、日本代表として世界と戦うことを期待しています」としつつ、こんな言葉も投げかけた。 「今日のゲームをもう一度、振り返ってほしい。見たくないとは思うけど、何度も見返して、自分に何が必要なのか、あそこで何をすべきだったのか、どうやったら上手くなれるのか、強くなれるのか、勝てるようになるのか…と自問自答を。それが先につながると思うのでね。この試合を忘れないでほしいです」 この決勝戦でネットを揺らしたMF亀田(→富山)、FW松本果成(→湘南ベルマーレ)とJクラブ内定選手を擁しつつ、惜しくも選手権優勝を逃した流経大柏の選手たち。それでもこの経験が生きる日は、必ずやってくる。 2025.01.13 21:31 Mon3
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