鎌田大地にプレミア行きの可能性も? ラツィオ残留に傾くも3年契約のオプション行使せず年俸の増額を要求か
2024.05.22 11:40 Wed
鎌田大地の去就は?
ラツィオの日本代表MF鎌田大地(27)の去就はまだまだ落ち着かないようだ。
当初は退団濃厚とされていたが、トゥドール監督の下で立ち位置が変わったことで、本人は残留の意思を示しているという。
これまではクラウディオ・ロティート会長も懸念を示し、ファンも退団を望む鎌田を気に入らなかったようだが、今では残留を希望する状況となっている。
鎌田が保有する3年間の延長オプションは5月30日が期限。この日までに行使しなければ破棄される。ただ、300〜350万ユーロ(約5億1000万〜6億円)の年俸とボーナスを求めたい鎌田は一旦オプションを期限切れにし、その後にクラブと再契約を結ぶ考えがあるとみられている。その場合は1年契約でも良いと提案しているようだ。
鎌田に対しては、フランクフルト時代の指揮官であるオリバー・グラスナー監督が率いるクリスタル・パレスからオファーがあるとのこと。よく知る指揮官の下に行くことはマイナスに働くことはなく、プレミアリーグ行きの可能性もあるという。
一方でラツィオ側は、クラブの予算があるため、なんとしても今のオプションを行使してもらいたい状況。代理人は「100%残留することを保証している」とのことだが、土壇場で何が起こるかはわからない。
ラツィオ、そしてトゥドール監督としては今の鎌田を手放したくはない状況。どういう結末を迎えるのか、残り1週間程度の動きに注目だ。
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今シーズンからラツィオに活躍の場を移した鎌田。マウリツィオ・サッリ監督の下ではみるみる序列が下がり不遇の時間を過ごしたが、成績不振で解任され、イゴール・トゥドール監督が就任するとレギュラーに定着。8試合連続でスタメン起用され、1ゴール1アシストを記録している。その鎌田はラツィオと1年契約を締結しており、今シーズンで契約が満了。延長オプションがついていた中で、残留するかどうかが騒がれている。これまではクラウディオ・ロティート会長も懸念を示し、ファンも退団を望む鎌田を気に入らなかったようだが、今では残留を希望する状況となっている。
ただ、イタリア『Il Messaggero』によれば、鎌田は昇給を求めているとのこと。今の延長オプションを行使しない可能性が高いとしている。
鎌田が保有する3年間の延長オプションは5月30日が期限。この日までに行使しなければ破棄される。ただ、300〜350万ユーロ(約5億1000万〜6億円)の年俸とボーナスを求めたい鎌田は一旦オプションを期限切れにし、その後にクラブと再契約を結ぶ考えがあるとみられている。その場合は1年契約でも良いと提案しているようだ。
鎌田に対しては、フランクフルト時代の指揮官であるオリバー・グラスナー監督が率いるクリスタル・パレスからオファーがあるとのこと。よく知る指揮官の下に行くことはマイナスに働くことはなく、プレミアリーグ行きの可能性もあるという。
一方でラツィオ側は、クラブの予算があるため、なんとしても今のオプションを行使してもらいたい状況。代理人は「100%残留することを保証している」とのことだが、土壇場で何が起こるかはわからない。
ラツィオ、そしてトゥドール監督としては今の鎌田を手放したくはない状況。どういう結末を迎えるのか、残り1週間程度の動きに注目だ。
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鎌田大地が先発のパレスがリーグ戦4試合連続ドロー…来季CLを目指すフォレストも上位を追走できず【プレミアリーグ】
プレミアリーグ第35節のクリスタル・パレスvsノッティンガム・フォレストが5日に行われ、1-1の引き分けに終わった。なお、パレスのMF鎌田大地は87分までプレーしている。 リーグ戦5試合勝利のない12位クリスタル・パレス(勝ち点45)が、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を狙う6位ノッティンガム・フォレスト(勝ち点60)をホームに迎えた一戦。パレスの鎌田は2セントラルMFの一角でスタメン起用となった。 立ち上がりから一進一退の展開が続く中、パレスは35分にチャンスを迎える。鎌田のパスからボックス左横まで駆け上がったミッチェルのクロスをファーサイドのムニョスが左足ボレーで合わせたが、シュートはGKセルスのセーブに阻まれた。 対するフォレストは、前半終了間際の44分に決定機。自陣でのボール奪取からカウンターを仕掛けると、ドリブルで持ち上がったニコラス・ドミンゲスのスルーパスをウッドがワンタッチで繋ぐと、最後はボックス中央左から侵入したエランガがシュートを放ったが、これはGKヘンダーソンがセーブした。 ゴールレスで迎えた後半、先にスコアを動かしたのはパレス。57分、サールの右クロスからゴール前に走りこんだミッチェルがニコラス・ドミンゲスと交錯。主審は一度プレーを流したが、その後のオンフィールドレビューでパレスにPKが与えられると、これをエゼがゴール左に決めた。 先制を許したフォレストは63分にセットプレーからチャンス。ボックス左横でニコ・ウィリアムズが倒されて獲得したFKからエランガが直接ゴールを狙ったが、これはGKヘンダーソンに弾かれた。 さらにフォレストは、これで獲得した右CKのこぼれ球をボックス手前で拾ったニコ・ウィリアムズがワントラップから右足でゴールを狙うと、ボックス内のムリージョにディフレクトしたボールがゴール右に吸い込まれた。 その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指すなか、パレスは83分にセットプレーの流れからチャンス。ボックス左でロブパスを収めたグエイのクロスをエンケティアがフリックし、最後はファーサイドのラクロワが頭で合わせたが、これは枠の上に外れた。 その後も終盤にかけて猛攻を仕掛けるパレスは、87分に鎌田を下げてレルマを投入。すると91分、サールの右クロスのこぼれ球をボックス内で拾ったエゼがシュート。これをゴール前のエンケティアが押し込んだが、オフサイドの判定でゴールは取り消された。 結局、試合はそのまま1-1でタイムアップ。リーグ戦4試合連続ドローのパレスは6試合勝利なしとなっている。 クリスタル・パレス 1-1 ノッティンガム・フォレスト 【クリスタル・パレス】 エベレチ・エゼ(後15) 【フォレスト】 ムリージョ(後19) 2025.05.06 07:35 Tue3
「最高のパフォーマンス」「創造性豊かなプレー」FAカップ決勝進出に貢献の鎌田大地、先発起用に驚きも軒並み高評価「自信に満ちていた」
クリスタル・パレスの日本代表MF鎌田大地が高い評価を受けている。 26日、クリスタル・パレスはFAカップ準決勝でアストン・ビラと対戦。鎌田は先発フル出場を果たした。 プレミアリーグで上位を争うアストン・ビラとの一戦。クリスタル・パレスはアーセナルとミッドウィークのリーグ戦で引き分けた中、31分にエベレチ・エゼが先制ゴールを決めると、後半にはイスマイラ・サールが2ゴールを決めて3-0で勝利を収め、9年ぶりのFAカップ決勝進出を果たした。 鎌田は攻守で躍動し、チームの決勝進出に貢献。高い評価を得ていた。 <h3>◆イギリス『The Standard』/ 7点(10点満点)</h3> 「グラスナー監督がウィル・ヒューズやジェフェルソン・レルマではなく、鎌田を中盤に起用したことは大胆な判断だったが、その判断は功を奏した」 「鎌田は最高のパフォーマンスを見せ、アシストを狙う場面もあったが、終盤にサールがヘディングシュートを放つも惜しくも枠を外れた」 <h3>◆イギリス『デイリー・メール』/ 7.5点(10点満点)</h3> 「興味深い先発の抜擢だったが、彼とウォートンが中盤を支配し、監督の信頼に応えて自信に満ちたプレーを見せた」 <h3>◆イギリス『フットボール・ロンドン』/ 8点(10点満点)</h3> 「中盤で多くのこぼれ球やルーズボールを拾い、精力的にディフェンスを固め、ピッチの重要なエリアでパレスの攻勢を支えた」 「パレスの攻撃も支え、残り10分でサールへ見事なクロスを送りなど、創造性豊かなプレーを見せた」 <span class="paragraph-title">【動画】鎌田大地もフル出場、クリスタル・・パレスが決勝進出</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="BROqirt4d74";var video_start = 304;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.04.27 16:05 Sun4
日本代表スタメン発表! 前田大然や高井幸大が先発、W杯出場決定のバーレーン戦から6名変更【2026W杯アジア最終予選】
25日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第8節のサウジアラビア代表戦に臨む日本代表のスターティングメンバーが発表された。 5日前のバーレーン代表戦で史上最速のW杯出場を決めた日本。上田綺世や守田英正が離脱したなか、別メニュー調整や前日トレーニング回避の長友佑都と三笘薫がメンバー外となった。 ゴールマウスには引き続きGK鈴木彩艶。3バックは板倉滉、伊藤洋輝、高井幸大となった。 ボランチは遠藤航と田中碧。右ウイングバックは菅原由勢、左に中村敬斗が入り、シャドーは久保建英と鎌田大地。1トップは前田大然となった。 サウジアラビア戦はこの後19時35分キックオフ。テレビ朝日系列で地上波生中継、『DAZN』でもライブ配信される。 <h3>◆日本代表スタメン</h3> GK 鈴木彩艶(パルマ) DF 高井幸大(川崎フロンターレ) 板倉滉(ボルシアMG) 伊藤洋輝(バイエルン) MF 遠藤航(リバプール) 田中碧(リーズ・ユナイテッド) 菅原由勢(サウサンプトン) 中村敬斗(スタッド・ランス) 鎌田大地(クリスタル・パレス) 久保建英(レアル・ソシエダ) FW 前田大然(セルティック) <h3>◆ベンチ入りメンバー</h3> GK 大迫敬介(サンフレッチェ広島) 谷晃生(FC町田ゼルビア) DF 関根大輝(スタッド・ランス) 中山雄太(FC町田ゼルビア) 瀬古歩夢(グラスホッパー) MF/FW 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン) 南野拓実(モナコ) 堂安律(フライブルク) 伊東純也(スタッド・ランス) 旗手怜央(セルティック) 古橋亨梧(スタッド・レンヌ) 町野修斗(ホルシュタイン・キール) <h3>◆メンバー外</h3> 三笘薫(ブライトン&ホーブ・アルビオン) 長友佑都(FC東京) 2025.03.25 18:38 Tue5
サウジ戦のパフォーマンスが低調だったのは消化試合だったから?/六川亨の日本サッカー見聞録
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