連戦下で浦和と上位対決、新潟Lの橋川和晃監督は敗戦も選手称える「勇敢に戦ってくれた」「日程は変えられないので今できることを」

2024.03.27 22:00 Wed
アルビレックス新潟レディースの橋川和晃監督
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アルビレックス新潟レディースの橋川和晃監督
三菱重工浦和レッズレディース戦に敗れたもの、アルビレックス新潟レディース橋川和晃監督は選手たちの健闘を称えた。
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勝ち点26で3位に付ける新潟Lは23日、2023-24 WEリーグ第20節で2位浦和(勝ち点29)との直接対決を迎え、アウェイの浦和駒場スタジアムへ乗り込むも、0-2で敗れた。当初は、浦和が女子ACLのプレ大会決勝に出場する予定だったため、前倒し開催となった一戦は、異例の平日デーゲームに。それでも、想像以上といっていい1754人の観衆が詰め掛けた。
両チームにとっては5連戦の4試合目。橋川監督はまず「平日にもかかわらず、レッズのファン・サポーターのみなさん、そして何よりもアルビのファンが駆けつけてくれて、素晴らしい雰囲気の中で(試合を)させていただいたことに感謝したいと思います。それに伴って、選手たちも最後まで勇敢に戦ってくれたと思います。厳しい日程で本当にボロボロの状態なんですけれど、それでもそれを感じさせない勇敢に戦う姿を、かっこいいなと思いながら見ていた試合です」と、敵味方問わず、会場へ足を運んだファンへ感謝の言葉を口にし、過密日程の中で90分間走り続けた選手を称えた。

新潟Lは試合を通じて中央を閉めるコンパクトな守備ブロックを形成。浦和がどうこじ開けるかという展開の中で、新潟Lも左サイドをストロングに、時折時間を作ってボールを回すなど、速攻と遅攻を織り交ぜながら、攻守で気をうかがっていた。
ただ、徐々に新潟Lは中盤でのボールロストが増え始め、結果として守備ラインが後退。失点そのものは浮き球パスで背後を取られた形だが、「我慢する時間帯で、ラインを上げるのも対応するのも難しかったと思うが、その中で失点してしまったのは少し悔いが残るかなと思います」と、失点に至るまで過程を指揮官は悔いた。

一方で、「まったく何もできなかったわけではないですし、勇敢に戦いを挑んで、選手たちが100%、あるいは120%ファイトしてくれたゲームだったので感謝したいと思います」と選手を称えつつ、守備が悪い攻撃が悪いではなく、攻守の一体を「サイクル」というフレーズを用いて説明。それをより突き詰めていく必要があると考えている。

「前半の最初はいいサイクルで、奪ったボールをつないで奥まで攻めて、そこから守備をするから必然的に前で奪える。それを前半の途中から(中盤や後方で)ロストし始めたことで、必然的に深い位置でゴールを守ることになる、そこから(奪っても)より深いから苦しくなる」

「にわとりが先か卵が先かではないですけれど、選手たちに伝えたのは、もう一度攻撃のいいサイクルを作ろう、そしたらいい守備が前からできると、後半はすごくできたと思んです」

新潟Lは浦和戦までの直近4試合でクリーンシートを達成した一方、奪ったゴールは「3」。最終局面の質に課題を残す。この日もサイドを崩すシーンを幾度も創出したが、シュートまで至ったシーンはわずかだった。

橋川監督も、最終局面での精度は課題との認識を示しつつ、狙いを持って攻撃の形を作れるようになっていることをポジティブにとらえ、さらなる向上を目指している。

「そこはやはり、突き詰めていかなければいけないクオリティのところだと思います。ただ、あそこまでいけるようになったのは、チームの進歩だと思うんですね」

「セレッソ戦くらいから、サイドから押し込んで、圧をかけて迫力を持って(ゴール前に)飛び込むシーンは今日も何本もあった。ただ、個のクオリティをあげない限りは。それがちょっとしたレッズさんとの差なのかなと。清家さんや菅澤さんなどは、入り込み方はすごいですよね」

「ただ、ないものねだりをしても仕方がないので、我々は選手1人ずつが、少しずつのクオリティを上げてチーム全体でやっていく。それを積み上げてきているから、今この勝ち点、この順位にいる。これからも特別なことをするわけではなくて、そこを積み上げていきたいです」

2位3位の前倒し直接対決に敗れたことで、タイトル争いからは一歩後退した新潟L。ただ、開幕当初の「トップ3入り」から「本気でタイトルを目指す」ことに目標設定を変更した今、前線に踏み止まるためには次のノジマステラ神奈川相模原(30日)が非常に重要になってくる。

5連戦下のアウェイ3試合目、しかも新潟Lにとっては20日第11節に続いて敵地でのJリーグとのダブルヘッダー、ナイトゲームになる。タフな戦いを強いられる中でも、自身に目を向けて再び羽ばたいて見せると、橋川監督は力強い言葉を残した。

「背中はちょっと遠くなったんですけど、(今日の)前半すごくがんばってくれたおかげで、本気でタイトルを目指そうという決勝戦みたいな雰囲気でやってくれた。ここから切らさずに、中2日のとんでもない日程ですけれど、日程は変えられないので、自分たちで変えられることに集中して、今できることを100%して次の試合に臨みたいと思っています」



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新潟Lが逆転でベスト4入り! S広島R、I神戸と共に浦和が待つ準決勝へ【WEリーグ クラシエカップ】

6日、2024-25WEリーグ クラシエカップのグループステージ第6節が行われた。 3つのグループに分かれて行われるグループステージ。AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)を戦う三菱重工浦和レッズレディースはグループステージは免除となっている。 <h3>【グループA】S広島Rが準々決勝進出</h3> 最終節では勝ち点差1の首位サンフレッチェ広島レジーナと2位の日テレ・東京ヴェルディベレーザが直接対決となった。 勝った方がベスト4行きが決まる中、前半はゴールレスに。それでも50分、S広島Rはカウンターを仕掛けると柳瀬楓菜のパスを李誠雅がダイレクトで蹴り込みS広島Rが先制する。 負けられない東京NBは、62分にボックス左から北村菜々美がクロス。低いクロスとなった中、オウンゴールとなり1-1の同点に。東京NBは勝利しか道がない中、1-1のドローに終わりS広島Rが首位でグループステージを終えた。 3位のAC長野パルセイロ・レディースと大宮アルディージャVENTUSの試合は、2-0でAC長野が勝利。41分、66分と川船暁海がゴールを奪い、新チーム名とエンブレムが発表された大宮Vに快勝し3位でグループステージを終えた。 日テレ・東京ヴェルディベレーザ 1-1 サンフレッチェ広島レジーナ AC長野パルセイロ・レディース 2-0 大宮アルディージャVENTUS ◆順位表 ★1.サンフレッチェ広島レジーナ/勝ち点11/+2 2.日テレ・東京ヴェルディベレーザ/勝ち点10/+4 3.AC長野パルセイロ・レディース/勝ち点5/-3 4.大宮アルディージャVENTUS/勝ち点4/-3 <h3>【グループB】新潟が勝利で逆転首位通過</h3> 3チームで行われているグループBは3勝の首位・ノジマステラ神奈川相模原と2勝の2位・アルビレックス新潟レディースの対戦となった。 勝たなければいけない新潟Lだったがゴールレスで前半を終えることに。それでも後半に新潟Lが試合を動かす。53分、左サイドからの園田瑞貴のクロスが流れると、ボックス内右で拾った有吉佐織がクロス。これを最後は山本結菜が豪快に蹴り込み、新潟Lが先制する。 さらに59分、左CKからの石田千尋のクロスを山谷瑠香がファーサイドでヘッド。これが決まり2-0。新潟Lが2-0で勝利し、N相模原と勝ち点9で並んだが、得失点差で上回り首位に。ベスト4入りを果たした。 アルビレックス新潟レディース 2-0 ノジマステラ神奈川相模原 ◆順位表 ★1.アルビレックス新潟レディース/勝ち点9/+3 2.ノジマステラ神奈川相模原/勝ち点9/+1 3.マイナビ仙台レディース/勝ち点0/-4 <h3>【グループC】最終節は共にドローでI神戸がベスト4</h3> グループCは逆転での首位浮上を目指す2位のちふれASエルフェン埼玉が3位のジェフユナイテッド市原・千葉レディースと対戦した。 試合は開始11分、右サイドで得たFKからライナー性のクロス。これを大沼歩加がヘッドで合わせて先制する。しかし15分、ボックス手前から浮き球のパスが入ると、ボックス内で大澤春花が回転しながらわずかに触ってゴール。1-1となると、その後はゴールが生まれずに勝ち点1を積み上げるにとどまった。 首位のINAC神戸レオネッサは最下位のセレッソ大阪ヤンマーレディースと対戦。勝てば首位を守れる中、この試合はなかなかゴールが生まれず。互いにゴールがないまま0-0のドロー。ただ、I神戸はそのまま首位を守り、ベスト4進出を決めた。 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 1-1 ちふれASエルフェン埼玉 INAC神戸レオネッサ 0-0 セレッソ大阪ヤンマーレディース ◆順位表 ★1.INAC神戸レオネッサ/勝ち点9/+2 2.ちふれASエルフェン埼玉/勝ち点8/0 3.ジェフ千葉レディース/勝ち点7/-1 4.セレッソ大阪ヤンマーレディース/勝ち点6/-1 ノックアウトステージ準決勝は、S広島R、新潟L、I神戸、そしてAWCLを戦っていた浦和が進出。12月8日(日)にPEACE STADIUM Connected by SoftBankで準決勝がダブルヘッダーで行われる。 2024.11.06 23:00 Wed

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