今季初の味スタでJ1初勝利誓う東京Vの城福浩監督、シンパシー感じる新潟に「リスペクトしすぎずに強気でいきたい」

2024.03.15 20:00 Fri
今季初の味スタで初勝利誓う城福浩監督
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今季初の味スタで初勝利誓う城福浩監督
東京ヴェルディを率いる城福浩監督が、味の素スタジアムでの今シーズン開幕戦となる明治安田J1リーグ第4節、アルビレックス新潟戦(16日)への意気込みを語った。

16年ぶりJ1復帰となった東京Vは、開幕から横浜F・マリノス、浦和レッズ、セレッソ大阪と強豪クラブと対戦。その3試合すべてで勝ち点獲得に値する試合内容を見せたものの、いずれも後半最終盤に与えたPKによる失点によって1分け2敗と、思うような結果を残せず。

その開幕3試合でJ1の舞台で戦える手応えと共に、勝利・勝ち点を得る厳しさを体感したチームは、開幕2勝1敗と上々のスタートを切った新潟戦で初白星を目指す。
城福監督は、14日にクラブハウスで行われた会見で、1-2で競り負けた前節のC大阪戦の戦いを改めて振り返った。

同点に追いついた後半半ばに試合の流れを変える形となったMF稲見哲行の退場に関しては、試合後に改めて話す機会を持った上で「軽率なプレーであったことは間違いない」と指摘。さらに、「ゲームの重さというか、勝ち点の重さ。それをこういう機会でみんなで思い知らないといけない」と、経験が少ないチームとして厳しいJ1で勝ち点を獲得するための教訓にすべきだと語った。
開幕から3試合連続のPK献上を含め、明確な課題となっている試合のクローズの部分は、「ゲームの状況、その瞬間でどう判断するかというところでは、3試合ともやはりペナの中での判断は、まだ冷静でいられていない」と、水際での対応の部分での改善を求める。

「決して我々は弱者のサッカーをするつもりはないので、終盤まで自分たちの目指すものをやりますが、最後の最後の場面というのは、その中でどういう判断をして、一つのプレーをするのか。どういう判断をして寄せるのか。特に最終盤のペナルティエリアの中では難しい判断だと思いますが、この3試合で痛いほどそこを学んだと思います」

「終盤の心のあり方というのは、一つ一つ進歩はしていっているけれども、最後のペナルティエリアの中での冷静の判断に関しては、正直足りなかったと思います。PKになるそのプレーそのものもそうですが、その前のプレーもそうです。勝ち点を取るために、どのプレーが一番近いかというのを冷静に判断できれば、おそらくレフェリーのジャッジがどうのこうのというようなプレーにならなかったはずです」

「そこまではしっかりと戦えていると思うので、そこの判断のレベルを上げていくという言い方がいいか、冷静さを保てるようなチームには本当にしていきたいなと思います」

さらに、「良い得点だった」と語る得点シーンを中心に、いくつかの場面での手応えを感じながらも、トップクラスの相手から勝ち点をもぎ取る上でチームとして緩みを見せない戦いが必要であることを改めて強調。

「我々がボールを保持するのに外回りではなく、しっかりと我々の中というか、アンカーのエリアをしっかり使っていく。そこは今目指しているところ。外回り外回りになると。プレッシャーを受けて結局キーパーにバックパスして、大きく蹴るみたいな展開は試合中ではありますが、より我々が意図的にチャレンジできるシーンを作るためにしっかりアンカーエリアを使って攻めるという部分で、あの得点シーンは本当に下げずに中盤を使えて、今度ヘッドアップしたときにしっかり裏を取るべき選手が取る。そういう意味で、良い得点だったというふうに思います」

「できれば、もっと前半からそういう展開になれば良かったと思います。ただ、30分から35分ぐらいまでは我々が思い描く感じではなくても押されっぱなしの展開ではなかった。その中で失点をしたからこそ、ちょっと腹が据わって後半にああいう入りができたのかなと。それを前半からやはりチャレンジしたボールのフィードとか、サポートをできるようにしてやりたいなと思います」

「やっぱりセレッソの個のレベルは高い。彼らの前半のパフォーマンスは過去2試合を見ても非常に高かった。ただ、90分を通して見たときに、絶対自分たちの時間が来る。それは選手とも共有していたので、前半からあのようなサッカーをやりたかった。それは我々の目指すもの。ただ、やれなかったとしても、後半自分たちが目指すものに近づいて行けるまでにしっかり我慢できるチームにならないといけない」

「そういう意味では、僕らから見れば、やっぱり後半は自分たちの時間になったという思いと、なぜ前半に我慢できなかったという思いと、もう一つは前半から自分たちの時間にできるようなチームにしたい。これは1試合、2試合では無理です。それはゲームやトレーニングを重ねていって、こういうメンバーを相手にも自分たちの時間が前半から作れたじゃないか、確たるものをしっかりとみんなで積み上げていきたいなと思います」

対戦相手の新潟に対しては「確たるプレーモデル」、クラブとしての予算規模を含めてシンパシーと共にリスペクトを口にする城福監督。

「新潟は確たるプレーモデルを持ったチームだと思います。それは去年から非常にシンパシーを感じながら見ていましたし、一昨年の最後の最後に僕は対戦しましたけど、そこから去年のJ1での戦いを見て僕らも勇気をもらっていました」

「もちろん志向するスタイルは全く同じではないですし、選手も違いますが、プレーモデルを持っているとていう意味で、我々はある意味で新潟が一つのお手本の一つだというふうに思っています」

一方で、初勝利を目指す今回の対戦ではビルドアップの精度に関してJ1トップクラスの相手に対して、メリハリを利かせながら「強気でいきたい」とアグレッシブに臨みたいとしている。

「そういう確たる方向性を持ってやっていることに対してリスペクトしていますが、プレーそのものに対してリスペクトしすぎないようにしたいと思います」

「ビルドアップをするということは、リスクを背負っている。我々からすると、より相手に近いところでハンティングすれば、それはもうゴールに直結するわけで、そういう形で前から圧力をかけて奪ってゴールを取りたい。それが理想です。ただ、そんなに簡単ではないと思いますし、大事なのは、だから引くのかという話です」

「我々はだから腰が引けたサッカーをするのかというわけではなく、果敢に相手陣でサッカーをするための攻守の姿勢を示しながらも、それができなかったときの仕切り直しとか、メリハリというところが、僕はこの前のセレッソ戦でも課題だったと考えています。出来なかったとしても、やり直せばいい。自陣でブロックを組んでもっと押し返せばいい、ゴール前で守ればいいというような、そこの局面局面での気持ちの切り替えやタフさというか、前から行くから全部取れるわけではないですが、自分たちは走れるじゃないかというところです」

「そこは強気でいきたい。相手対策というのは、新潟のビルドアップに対してどうしようかというだけではない。我々がボールを持てば、新潟は我々の対策をしなきゃいけないわけですし、自分たちの強みは新潟に対してだけではなくて、どういうふうに出していくかというところと合わせて、セレッソよりも、より攻守に改善された状況でみんなが共有された状況で、良いバトンの受け渡しをして90分戦い抜くことが大事かなと思います」

最後に、昨年11月に行われたジェフユナイテッド千葉とのJ1昇格プレーオフ準決勝以来となる味の素スタジアムでの戦いに向けては、ここ十数年の低迷期を支えたファン・サポーターへの感謝を改めて示すと共に、「我が家」での16年ぶりのJ1での白星を誓った。

「我々をずっと応援してきてくれたサポーターという部分では、新たに増えたことは大歓迎ですし、本当に嬉しいことです。もっともっと仲間を増やしてほしいなと思いますけど、忘れてはいけないのは、平均入場者数が3千や4千のときに、来てくれてる方がいた。この15年間、16年間で見放さなかった方々がいたと。我々はどん底で苦しんだ中で、クラブの存続そのものが危ぶまれた中でも、サポーター含めみんなが耐え忍んで切り抜けてきた過去があって、今J1にいるということを絶対に忘れてはいけない。思いはそこで一緒に戦った彼らとともにあると僕は思っています」

「もちろん、5万人に増えてきてくださった方は大事ですけど、3千や4千の中で来てくれた方たち。おそらくあの頃から比べれば、考えられない、想像できないような状況で今試合がやれている。このありがたさとか感謝、得がたい機会を、選手もそうですし、我々もサポーターも、その時間を大事にしたい。一緒に大事にしましょうという思いです」

「なかなか勝ち点という意味では、僕らが願っているような状況ではない中で迎える初めての味スタですけども、いわゆる我が家なので多くのサポーターが来てくれると思いますし、そこで思い切ってプレーしてみんなと一緒に喜び合いたいと思います」

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4連勝も勝って兜の緒を締める東京Vの城福監督、G大阪との6ポインターへ「危機感、野心を持って自分たちのサッカーを示す」

東京ヴェルディの城福浩監督が、28日にパナソニックスタジアム吹田で行われる明治安田J1リーグ第32節のガンバ大阪戦に向けた会見を実施した。 東京Vは前節、サガン鳥栖とホームで対戦。MF山田楓喜の今シーズン3本目となる直接FKによるゴールで先制に成功すると、以降は一進一退の攻防の中で要所を締める守備で1点差を維持。その後、セットプレー流れからMF翁長聖が決めた追加点で相手を突き放し、今季初となる2試合連続完封勝利を収めた。 2003年以来、21年ぶりのJ1での4連勝を達成したチームは“暫定”が外れて6位をキープ。そして、勝ち点をほぼ残留確定の「47」に積み上げた昇格組は、2ポイント差で5位に位置するG大阪とのシックスポインターで5位浮上を目指す。 前節の鳥栖戦では全体のパフォーマンス自体はいまひとつではあったものの、最後の局面でのハードワーク、勝負の際を見極めた戦いぶりを含めて、いわゆる試合巧者の勝ち方を見せた試合だった。 試合後の会見では「我々がやってきたこと、やるべきことをしっかりと選手がやり通し、選手の進歩を感じることができた試合」と、これまでとは少し違う形での勝利を評価した城福監督だったが、今週のトレーニングでは「勝って兜の緒を締めよ」とばかりに、より鳥栖戦で出た課題にフォーカスし、若きチームの引き締めを図ったという。 「(今週の練習で意識した部分は)攻撃も守備ももちろんありますけど、特に守備。ここ数試合の中では我々の守備としては一番アベレージが低かったというか、緩かったと言うべきか、全体的にそういう状況だったので、決定機に近いところまで崩された、シュートを打たれたというシーンはいくつかピックアップして、我々の基準にもう一度戻そうというところは確認しました。意識のところで守備のところは、おそらくこの前ぐらい緩いとガンバさん相手だと複数失点してもおかしくないと思う。そこはしっかり締め直さないといけないなということで共有しました」 「緩かった」と指摘した部分に関しては、チームとして“目の前の一試合一試合”に全力を注ぐことを強調しているものの、やはりここ最近の連勝によって最大の目標だった残留が濃厚になったというところで、メンタル的な部分において少なからず緩みが出た可能性を指摘。 その上で「やられてもおかしくない決定的なシーンを作られすぎた」とチーム全体で反省した鳥栖戦を教訓に、残り試合に向けて改めて危機感、野心を持って戦うことを求めている。 「結果としてゼロで抑えているので、最後は頑張っている。最後に体を張っている、寄せているからこそ、マテウスがセーブするアングルが狭くなっているので、プレーしやすいとか、そんな状況はあったと思います。ただ、そこに至るまでのところの危機感に関して、今までの自分が求めてきた中では高いレベルではなかった」 「これは想像ですけれども、札幌戦に勝って、残留争いという表現がいいかどうかはわかりませんけど、ちょっと自分たちがそちら側ではなくなったのかなというような緩みがひょっとしたらあるのかもしれないなと思います」 「我々にどういう志があって何を示したくて、いまこのステージで戦っているのかというのを考えたら、いま自分たちが勝ち点いくつで、下のグループから見たらどれぐらい広がってとか、ちょっとでも頭の片隅にそれがあったら、我々はどのチームにも苦戦をする。たまたま点が入らなかっただけで、この前の鳥栖戦でもやられてもおかしくない決定的なシーンをちょっと作られすぎているので、ちょっとした気の緩みというのは、それこそ靴1足分の違いに表れる」 「『これぐらいでいいかな』というのがどこかの片隅にあれば、そういうプレーになってしまうので、それはミスをする、しないとは別の次元の問題。危機感を持って、あるいは野心を持って自分たちのサッカーを示すというところは、もっと研ぎ澄ました状態で試合に臨ませたいです」 緩みを許さない勝負師の下、勝った上でポジティブに反省する好循環にあるチームは、次節のG大阪戦でその学びを改めて活かす試合が期待されるところ。 その対戦相手は直近5分け2敗の7戦未勝利に、直近は4試合連続失点中と勝ち切れない状況が続く。だが、城福監督は前回対戦でクローズな0-0のドローゲームを演じたG大阪を「選手層が厚くクオリティが高い」と警戒。元々のクラブカラーの攻撃力の高さに加え、ダニエル・ポヤトス体制2年目で見違えるように改善されたハードワーク、守備のソリッドさを評価し、タフな試合を覚悟している。 「やはり試合を見ていても、ちょっとプレッシャーが甘くなると、攻撃で言えば、宇佐美選手を中心として、本当に個人個人がクオリティが高いのと、ひと振りができる。みんなペナルティエリアの外からひと振りでゴールを決める力があるので、攻撃力という意味では本当に高いものを持っている」 「もうひとつは特に今年のガンバは守備のハードワークのギアが上がったなというふうに思います。それは外国人選手であっても、ポジションがフォワードであっても、それこそ宇佐美選手であっても、チームとしてのハードワークというのは、ぶれないものを持っていますし、非常に高いレベルを示しているので、ガンバを崩すということは、組織として非常に堅いガンバを崩すのはなかなか難しいなと」 「センターバックもフィードがいいというところを注目されますが、非常に守備が堅い。体も張りますし、我々のよく言うところの“集結”の判断もいいですし、カバーリングも全員がやる。自分たちがしっかり相手を広げる中でゴール前に人数をかけて飛び込んでいかない限り、ガンバを崩すことというのはなかなか簡単ではないかなと思っています」 Jリーグ屈指の名門であり、16年ぶりのJ1昇格で注目を集めるヴェルディ。読売クラブ時代を含めJリーグ黎明期は多くのスーパースターが活躍し、華やかな印象が強かった一方、現在のチームは情熱的な指揮官の下でアカデミー育ちの選手を中心に、J1では無名に近い選手たちが毎試合すべてを出し切って戦い抜く愚直さや清々しさといった部分が好意的に受け止められている印象だ。 その理由について問われた指揮官は、激しくもフェアを心掛けるチーム内競争の中で“チームファースト”を心がける選手の姿勢が大きいと考えている。 「そういうふうに思っていただいているのであれば、それはすごくありがたいことです。我々が目指していることでもありますが、それは出た選手がもちろん全員90分ピッチに立っていたいと思っていると思いますが、出た選手がやはり自分がやれるところまでやり切るというところと、後から入った選手も当たり前ですけど、自分の特長を出したい」 「そのエネルギーをまずはチームのために、チームの守備のために使うというところを、ある意味共有しているという言い方は綺麗かもしれないですね。ひょっとしたら、個人のレベルで言えば葛藤しながらかもしれないです。まずはそこだけは絶対に外さないでピッチに立つというところを、いろんな思いをしながらもそこに優先順位を一番に置きながらやっているというところが、見ている人にいろんなものを感じてもらえるといいなと思います」 ただ、「もうひとつは、クオリティとの関係もある」と、チーム全体の精度や連携の部分での拙さが、ある意味でひたむきさに繋がっていると、ハードワークと共に全体の改善もしっかりと訴えている。 「しっかり我慢強く守備をして絞りながらボールにアプローチに行く。あるいは逆サイドが来ないかもしれないけども絞る。自分のマークは出てこないかもしれないけど、しっかり最後までついていくというような、一見したら誰も気づかないようなところをしっかりやる。それはただそこのポジションにいるよりも3倍ぐらいのエネルギーを使う」 「そこから良い状況でボールを持てたときに、スプリントがスタートして相手のゴール前に人数をかけていく。これはジャストな判断と技術で、例えば3人目、4人目、5人目とボールがスプリントをかけた選手に繋がっていって綺麗なゴールを取れれば、『すごく綺麗なカウンターだったね』で終わりますが、このチームはそこがひとつの課題でもある」 「そこで50メーターをスプリントする人間が5人いても、そこにボールが行かない。行かないにも関わらず、スプリントをかける。それでまた守備に帰る。ひょっとしたらそういう姿勢を見てそういうふうに思ってくれる方もいるのかなと…」 「究極の目標はスプリントをかけて、効果的にそこを使えて得点に至れば、これが一番いいですけど、そうではなくても出ていって奪われた瞬間に戻る。これは我々が一番大事にしているところ。我々のこの姿勢がブレなければ、おそらくクオリティが最終的についてくるだろうし、見ている方も感じてもらうものがあると思います」 その上で「我々の中ではスペースがあって、そこに走ること、あるいは走ることでスペースを埋められることがチームのためになるのであれば、それをいとわない集団でいたいですし、そこに巧さが加われば、そこは我々が目指していることで、ただスペース、相手に対して走り勝つというところに関しては、絶対に譲れないチームにしたい」と、ハードワークと巧さを兼ね備えた理想的なスタイルで、結果と共に心を動かす戦いを見せたいと高い志を示した。 2024.09.27 20:43 Fri
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44年ぶりの大金星へ! シンガポール代表が小倉勉新監督の初陣から上昇気流「怖がらなくていい」

シンガポール代表が小倉勉新監督の初陣を経て、上昇気流に乗った。シンガポール『The Straits Times』が伝えている。 かつて日本代表コーチも務め、数多のJクラブで指揮官をサポートする副官を担ってきた小倉氏。昨年は東京ヴェルディで城福浩監督とともにJ1昇格を掴み取り、今年2月にシンガポール代表指揮官就任が発表された。 30年以上の指導者キャリアがある氏。しかし、意外にも監督業はほとんどなく、シンガポール代表指揮官就任前のプロレベルでは、2013年の大宮アルディージャでズデンコ・ベルデニック監督解任に伴い、後半戦の代打を任されたのみ。 そんな小倉新監督、初陣となった2026北中米W杯アジア2次予選第3節・中国代表戦(21日)で2-2のドロー。シンガポールにとって中国は明らかな格上であり、1980年から44年間未勝利の相手…前半0-2から後半2発で今予選初勝ち点だ。 地元紙は小倉新監督の軌道修正が勝ち点1を呼び込んだと強調。スコアラーのFWファリス・ラムリとMFヤコブ・マーラーはいずれも途中投入なのだ。 また、小倉新監督が後半頭から投入したMFハーヒス・スチュワートはA代表初招集、そして初キャップであり、試合前日が23歳のお誕生日。中盤でダイナミズム溢れる好プレーを披露したといい、試合後に小倉新監督からも称えられた。 「初招集とは知らなかったよ。1キャップか100キャップかは重要じゃない。ハーヒスが多くのエネルギーとクオリティをもたらしてくれる存在だと踏んで呼んだ。彼の学びの精神も好きだ」 ハーヒス本人は小倉新監督から初招集を告げる電話が来た際、「興奮する余裕もなかった…すぐに準備を整えることだけに集中し始めた」と言い、「シンガポール代表でプレーするのはもちろん夢だった。僕は兄(DFライハン・スチュワート)も代表選手だしね」と振り返る。 試合は両親と祖父も観戦に訪れていたようで、タイの強豪パトゥム・ユナイテッドに所属する兄ライハンは「弟とは常に切磋琢磨してきた。彼が費やしてきた血、汗、涙を僕は知ってる…家族にとって誇らしい瞬間だった」と語った。 このように、格上・中国代表からの“ポジティブな勝ち点1”を導き、スチュワート兄弟のモチベーションを引き上げた小倉新監督。2点ビハインドのハーフタイムには「怖がらなくていいんだ」などと演説…選手たち全員の士気も高めたという。 26日には敵地・大連で中国代表とのリターンマッチ。目指すは1980年以来44年ぶりの中国代表撃破だ。華人(中国系)が上流階級に多いお国柄か、ホームでの2-2ドローに沸き返ったシンガポール国内…小倉新監督は簡潔に手応えを口にする。 「もっと走れ。もっと戦え。そうすれば前回よりも勝つチャンスが増える」 ◆シンガポール代表の[vs中国代表]全戦績 1980年3月 五輪予選 1-0(勝利) 1992年4月 アジア杯予選 0-1(敗戦) 2006年8月 アジア杯予選 0-1(敗戦) 2006年9月 アジア杯予選 0-0(引分) 2009年8月 国際親善試合 1-1(引分) 2011年9月 W杯予選 1-2(敗戦) 2011年11月 W杯予選 0-4(敗戦) 2013年9月 国際親善試合 1-6(敗戦) 2024年3月21日 W杯予選 2-2(引分) 2024年3月26日 W杯予選 ??? 2024.03.26 16:00 Tue

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飛躍続ける緑の名門支える強靭な翼…右WBで存在感示す東京Vの宮原和也「いまは少しずつできている部分がある」

好調を継続する昇格組の右ウイングバックが存在感を示している。 東京ヴェルディは前節、サガン鳥栖とのホームゲームを2-0で勝利し、今シーズン初の4連勝を達成。開幕前は残留争いのメインキャストを担うと見られていた中、残り7試合の時点で勝ち点47の6位と大躍進を見せている。 直近の4連勝では全試合で複数得点を記録するなど、一時の3試合連続無得点の苦境を乗り越えた攻撃陣の活躍がフォーカスされるが、左サイドのMF翁長聖と共に、90分を通じ攻守両面でハイクオリティのパフォーマンスを継続するDF宮原和也の安定感が際立っている。 昨シーズン、名古屋グランパスを離れて長らくJ2の沼にはまっていた緑の名門に加入した28歳は、右サイドバックの絶対的な主力に君臨。傑出した対人守備や優れたサッカーIQを活かした的確な判断能力でサイドに蓋をすると、攻撃でもボランチでのプレー経験を活かした安定した繋ぎ、機を見た攻撃参加からの正確なクロスでチャンスを演出。J2ベストイレブンに選出される、見事な活躍によって16年ぶりのJ1昇格の立役者の一人となった。 チームとして16年ぶりのJ1挑戦となった今シーズンはJ1未経験組や通算出場数が「50」に満たない経験不足のチームにおいて、牽引車としての活躍も期待されたが、プレシーズンとシーズン序盤に負った2度のケガの影響で本来のパフォーマンス発揮には至らず。一時はボランチやウイングバックでのクローザー役も経験した。 それでも、[3-4-2-1]のセンターバックでのプレーや中断期間の集中的なコンディション調整を経て状態を上げると、直近は4試合連続で右ウイングバックとしてフル出場。持ち味の安定した守備に加え、相手ボックス内に侵入していくアグレッシブな攻撃参加も増えている。 ここまでコンディション面に関して途上にあると語ってきた宮原だが、より運動量やハードワークが求められるウイングバックでの継続起用の効果も含め、ここにきて自身のフィジカルコンディションの向上を実感しているという。 「ウイングバックをすることによって上下動するシーンはたくさんあると思いますし、自分はしっかり攻撃の部分ではクロスのシーンに入っていくというのも意識しています。守備の部分でもしっかりチャレンジ&カバーというか、そういうのも含めて意識している部分はあるので、それに関して体がついてきています」 キャリアを通じてもちろん経験はあるものの、ここにきて本格的にプレーし始めたウイングバックでのプレーについては試行錯誤の部分はありながらも徐々に手応えを感じている。 「基本的に最初のプレッシャーの部分で、相手との距離が近い部分はウイングバックだとあるので、そこの間合いというのは少し近づける部分が4バックのときよりありますし、絞りの部分だったりは、自分の予測だったりそういう部分。いまは少しずつできている部分があるので、しっかり続けられるようにという感じです」 「(攻撃面に関して)次は相手が4バックなので、相手のサイドハーフがどこにプレッシャーに行くのかで、自分の立ち位置とかも決まってくると思いますし、サイドハーフが自分たちの3センターバックの方に食いつくのであれば、しっかりサイドバックを引き出す動きというか、そこは見せながらフォワードかシャドーに当てさせるというイメージもしなければいけないと思うので、しっかり相手を見ながら動き出せるようにしたいです」 その新境地を開きつつある宮原に関して、城福浩監督は右サイドバックがジャストなポジションであることを認めながらも、[4-4-2]から[3-4-2-1]への布陣変更後に、今後のキャリアも見据えた上で「自分の可能性を追い求めるチャンス」と捉えて新たな役割にチャレンジしてほしいと腹を割って話し合ったことを明かしている。 「彼は以前所属していたチームでも4バックでやっているときにサイドバックとしてやっていましたし、3バックでやったときにはおそらくウイングバックあるいはセンターバックで可能性を試されていたと思います。4バックでやることが、おそらく彼のサッカー人生の中でも多かったと思いますし、その中でこのチームでもJ2であったときに存在を示してきた」 「その中で3バックになったときに、本来のジャストなポジションというのがなくなったと感じるのか、そういう思考になるのか。これで3バックのセンターバックか、あのシステムのウイングバックがやれるようになれば、選手の幅が広がるようになるのか。おそらく彼はあと数年トップレベルでやれる選手だと思いますけど、さらにもう5年トップレベルでやるためにここがチャンスと思うのか。自分のジャストなポジションがなくなったと思うか。これは考え方次第だということを復帰したときに彼と話していました」 「『これをどう捉えるかだぞ』、『自分の可能性を追い求めるチャンスだと思ってやってくれ』と、ただそれにはセンターバックもウイングバックも両方ある。そこをやらされているのではなくて、『そこでもできる宮原和也を示してくれ』ということは話しました」 その指揮官の要求に真摯に応えた結果が直近の好パフォーマンスに繋がっていることは明白だ。そして、城福監督も「彼は非常にポジティブに取り組んでくれたと思っていますし、最近のあの運動量とかスプリントの回数というのは僕もちょっと驚いています」と、ベテランに差し掛かりつつある28歳の活躍に目を細めている。 逆サイドの翁長と共に飛躍を続ける緑の名門を支える強靭な翼は、28日にパナソニックスタジアム吹田で行われる明治安田J1第32節のガンバ大阪戦でも攻守にカギを握る存在となる。 勝ち点2差で臨む5位チームとのシックスポインターに向け、宮原は前節の反省や元同僚DF中谷進之介、FW宇佐美貴史ら相手の攻守のキーマンを警戒しつつ、チームとしてしっかりとした戦いをみせ、勝ち点3を持ち帰りたいと意気込んだ。 「前の鳥栖戦では結構危ないシーンはたくさんありましたし、決められてもおかしくないシーンというのはたくさんあったので、そこへの修正というのは絶対大事になってくる。正直点を決められて、勝敗がわからなくなってもおかしくないシーンというのがあったので、本当に紙一重だと思うので、そういうのは本当に90分通して、そういうチャンスを作らせないようにすることが大事です」 「(中谷は)対角へのフィードとかはうまいと思うので、そこはしっかりと見ながらという感じ。前回対戦でも守備は堅くてブロックをしっかり組んでいる感じなので、しっかり左右に揺さぶりながらというのは大事」 「(宇佐美は)少しの時間や余裕を与えると足を振ってきますし、右も左も蹴れると思うので、そこに対しては本当に厳しくいかなければいけないと思います」 2024.09.27 20:00 Fri
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待望のJ1初ゴールは敗戦から救う劇的一発に…東京V主将の森田晃樹「チャレンジして結果に繋がって良かった」

東京ヴェルディでキャプテンを務めるMF森田晃樹が待望のJ1初ゴールを挙げた。 東京Vは28日、パナソニックスタジアム吹田で行われた明治安田J1リーグ第32節のガンバ大阪戦を1-1のドローで終えた。 4連勝中で6位の東京Vと7戦勝利がない5位のG大阪が2ポイント差で迎えたシックスポインターは、ゴールレスドローに終わった前回対戦同様にクローズな展開で後半に突入。 よりオープンな展開の中でMFダワンに先制点を奪われたアウェイチームは両ウイングバックにMF松橋優安、MF松村優太とアタッカータイプの選手を入れて前がかるも、守備的な交代策を含めて逃げ切り態勢に入ったホームチームの堅守に苦戦。1点ビハインドのまま後半アディショナルタイムを迎えたが、この土壇場で頼れる主将が執念を見せた。 94分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのMF見木友哉の高速クロスがボックス内でDFに撥ね返されるも、ペナルティアーク付近でこぼれ球に反応した緑の背番号7が右足を一閃。ゴール前の密集を抜けたグラウンダーシュートはGK一森純がしっかりと反応していたが、その手前でクリアを試みたDF福岡将太が触ったことでコースが変わり、ゴール中央に突き刺さった。 シュート直後に足が攣ってしまうなど、満身創痍の状況で24歳の執念が生んだ値千金の同点ゴールによって敗戦を免れた東京Vは、連勝がストップしたものの難敵相手のアウェイゲームで貴重な勝ち点1を持ち帰ることになった。 J1デビューから27試合目にして待望の初ゴールを挙げた森田は「いいところにこぼれてきたので、足を振れる距離でしたし、迷わず打てたと思います。まずは枠に打てたというのが良かったのと、ふかさずに打てたというところで、相手のそういう当たって入るという感じのハプニングを起こせたのかなと思います」と、劇的な形での殊勲の一発を普段通り飄々とした口調で振り返った。 プロ1年目の水戸ホーリーホック戦では鮮烈なミドルシュートでプロ初ゴールを決めていたものの、以降のプロキャリアでは“天才”とも評される傑出したテクニックと攻撃センスでチャンスメークで存在感を示す一方、ミドルシュートを含めシュート、フィニッシュは課題となっていた。 とりわけ、城福浩監督の下では2ボランチの一角で“へそ”と呼ばれるビルドアップの起点としてアンカーに近い役割を担い、より相手ゴールから遠ざかる形となっていた。 そんな中でも日々のトレーニングにプラスしてシュート練習にも励んでいた効果がようやくこの試合で実を結んだ。それだけに形はどうであれ、チャレンジした末の待望の結果を素直に喜んでいる。 「ミドルシュートはどのタイミングのどの試合でも狙っているつもりでしたけど、なかなか自分の中でのタイミングがつかめなかった中で、今日はいい形で打てるチャンスがあったので、そういうふうにチャレンジして、結果につながったというのが良かったです」 「得点という結果だけは出てなかったので、どの試合でもそうですけど、得点は本当にほしかったので良かったです」 また、攻守両面で全幅の信頼を寄せながらも、以前から決定的な仕事を求め続けてきた指揮官も、若き主将のブレークスルーを歓迎しつつ、さらなる活躍を促している。 「ボランチというポジションはチームをハンドリングする非常に重要なポジションの中で、絶対譲れないのは守備。あそこが緩ければ、本当にクオリティの高いチームだと、我々の失点シーンなんていうのもそうでしたけど、バイタルエリアで相手に仕事をさせない。そこのハードワークと気迫というのはすごく重要で、それを遂行すれば、攻撃の彼の良さはふんだんに出るというふうに思っていますし、J1でも高いレベルのものを示せる選手だと思っています」 「ただボランチというのは攻守が一体なので、必ずそこをしっかり遂行した後でという言い方がいいか、それをしながらアンカーたる、彼のボールの受け方と配球、ゴール前に入っていくというところを、さらに一個上のレベルを突き詰めてほしいです」 待望のJ1初ゴールはチームを25年ぶりの5連勝に導くものとはならなかったが、「自分たちのボールにしながら相手を押し込んで揺さぶりをかけて、ああいうシーンを作れていると思うので、今日は自分たちがやることをしっかり貫いた結果。勝つことが一番ですけど、ビハインドを負っている中でギリギリで追いついて、アウェイで勝ち点1を得られたことはポジティブに考えています」と、頼もしさ増す主将はチームとしても確かな手応えを得た一戦をポジティブに振り返り、残り6試合へこの勝ち点1を良い形で繋げていきたいとした。 <span class="paragraph-title">【動画】東京Vキャプテンが起死回生の同点弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>これが東京Vの底力<br>\<br><br>後半ATに値千金の一撃!<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%A3%AE%E7%94%B0%E6%99%83%E6%A8%B9?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#森田晃樹</a> のミドルシュートが<br>相手DFに当たりゴールネットへ<br><br>明治安田J1第32節<br>G大阪×東京V<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> でライブ配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/G%E5%A4%A7%E9%98%AA%E6%9D%B1%E4%BA%ACV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#G大阪東京V</a> <a href="https://t.co/1ryDlL0LmE">pic.twitter.com/1ryDlL0LmE</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1839968377021792508?ref_src=twsrc%5Etfw">September 28, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.29 07:15 Sun
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「残り試合に向け背中を押してくれる」…東京V・城福監督は連勝ストップも土壇場ドローに持ち込んだプロセスを評価

東京ヴェルディの城福浩監督が、劇的ドローに持ち込んだ一戦を振り返った。 東京Vは28日、パナソニックスタジアム吹田で行われた明治安田J1リーグ第32節のガンバ大阪戦を1-1のドローで終えた。 勝ち点2差で5位に位置するホームチーム相手に1999年以来、25年ぶりとなるJ1での5連勝を目指した6位チーム。ゴールレスドローに終わった前回対戦同様に睨み合いの展開が続いた中、前半は大きな見せ場を作れず。後半はよりオープンな展開となり、FW木村勇大や途中出場のMF見木友哉に決定機が訪れたが、DF中谷進之介のゴールカバーやGK一森純の好守に阻まれた。 すると、74分には一瞬の隙を突かれて中央を完璧に崩されると、FW宇佐美貴史の絶妙なラストパスに3列目からの飛び出しで反応したMFダワンに左足シュートを決められて3試合ぶりの失点。 以降は守備的な交代策を含め逃げ切り態勢に入ったG大阪の堅守攻略に手を焼いたが、後半アディショナルタイムの94分にセットプレーの二次攻撃からMF森田晃樹が放ったミドルシュートが相手DFにディフレクトする形でゴールネットを揺らし、土壇場で追いついて1-1のドローに持ち込んだ。 リーグ連勝が「4」でストップし、5位浮上のチャンスを逃す形となったが、指揮官は概ねプラン通りに進め、手応えを感じた中で勝ち点1を持ち帰った一戦をポジティブに受け止めた。 「前半はちょっと我々が急いだというのもあって、相手ボールの時間がちょっと長かったですけれども、ただ絶対にやらせてはいけないバイタルエリアのところの意識は非常に高かったので、ほとんど足を振らせるシーンはなかったと思います」 「ボールは持たれていたけれども、バイタルエリアで仕事をさせない。そうなれば、後半オープンになってきて我々の時間が増えるだろうというふうに思っていたので、そこはある意味でプラン通りでした。一瞬の隙を突かれて点を決められて、ガンバさんのキープ力をベースとした時間をしっかり使っていくというところに苦しめられましたけど、最後に諦めずによく押し込んだなというふうに思います」 ただ、試合内容に関してはエアポケットのような形で喫した失点場面の対応に加え、準備してきた崩しの形の徹底の部分で、構えた際には攻略が困難なリーグ2位の堅守を誇る相手に対して“一発”を狙いすぎた点を課題として挙げている。 「オープンになってきてボールが繋げそうというか、決定的なシーンまで一本のパスで行けそうな感覚があったと思います。そこで『我々は急ぎすぎるな』と、『もっと動かした方が相手は嫌がる』と、そのスピードアップするタイミングというのはもっとペナの付近でいいというところは何回も言いました」 「ボールホルダーが結構フリーになったので、スピードアップするのが早くて、ペナに行く前に勝負のパスだったり、勝負のドリブルというのが始まってしまって、相手を揺さぶる前にボールを奪われるという、もったいないシーンがいくつかありました。辛抱強く回して回してもっとペナの周辺で、見木友哉の決定的なシーンというのも、かなり辛抱強く回した最後のところで顔を出したシーンだったので、ああいうシーンをもっと多く後半最初から作りたかったなと」 それでも、最終的にチームはセットプレー流れでツキにも恵まれる形ではあったものの、自分たちのやり方を貫いた末にゴールをこじ開け、しぶとく敵地から勝ち点1を持ち帰った。 城福監督は引き分けという結果以上に、同点に持ち込んだプロセスを評価し、この経験が残り試合において選手たちの背中を押すものになると考えている。 「自分たちが手応えのある内容の中で点を取られて、今までであればズルズルこのまま時間が過ぎていったような試合になったことは多かったと思います。この連勝になる前の数試合というのは手応えがありながらも点を決め切れないで、最後に点を取られて勝ち点0で終わる試合というのがありました」 「やり続けるということが大事だというのは、連敗をして引き分けてその後に連勝が始まったときに自分たちは痛感しているので、焦れないでやり続けると。我々が目指しているボールの運び方と展開をやり続けることで、チャンスが出てくるんだというのは、みんなが感じていたと思います」 「我々が一番大事にするのは自分たちのサッカーを信じてやり続けることなので、それで同点にできたというのは残り試合において自分たちのやっていることを信じてやり続けるということに対して、背中を押してくれるものがあったと思います」 これで連勝はストップしたものの、無敗試合を「6」に更新した東京Vは残り6試合でのさらなる躍進を目指し、次節はホームで16位の湘南ベルマーレを迎え撃つ。 2024.09.29 07:45 Sun
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【J1注目プレビュー|第32節:G大阪vs東京V】上位を窺う両者のシックスポインター! 5連勝目指す東京Vが7戦未勝利のG大阪を食えるか

【明治安田J1リーグ第32節】 2024年9月28日(土) 17:00キックオフ ガンバ大阪(5位/49pt) vs 東京ヴェルディ(6位/47pt) [パナソニック スタジアム 吹田] <span class="paragraph-subtitle">◆そろそろ抜け出したいトンネル【ガンバ大阪】</span> 前節はアウェイで京都サンガF.C.と対戦し、2-2のドロー。絶好調のラファエル・エリアスにしてやられたが、中谷進之介が土壇場でゴールを記録し勝ち点1を持ち帰った。 優勝を目指せる位置にいたはずが、7戦未勝利と大失速。後半戦は11試合でわずか2勝と勝ち点を落とし続けた結果、優勝の目はもう無くなったと言えるだろう。 残り8試合チームとして何を見せるか。今一度上位に向けて勝利を取り戻したいところ。ハードワークに加え、フィニッシュの精度をどこまであげられるか。好調な相手を前にしっかりと強さを見せつけたい。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:一森純 DF:岸本武流、中谷進之介、福岡将太、黒川圭介 MF:ダワン、山田康太、鈴木徳真 FW:山下諒也、宇佐美貴史、ウェルトン 監督:ダニエル・ポヤトス <span class="paragraph-subtitle">◆目指せ5連勝、上位進出へ【東京ヴェルディ】</span> 16年ぶりのJ1で暴れ回っているのが東京V。現在4連勝と乗りに乗っている。 4連勝中は複数得点が続き、守備も柏レイソル戦の2失点以外は1点どまり。しっかりとバランスが取れている中で、チームとしての成熟度も増していっている。 多くの選手が固定されて起用されている中、このところゴールでチームに貢献していた山見大登が契約上の理由で今節は起用できない状況。代役は染野唯月になるだろう。 エースとして期待された染野だが、[3-4-2-1]のシャドーで起用されてからは結果が出ていない。およそ4カ月ゴールから遠ざかっており、直近4試合は先発なし。苦しい状況に立っているが、それでも信頼は厚い。どうやっても山見を起用することはできないため、今節は奮起に期待したい。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:マテウス DF:綱島悠斗、千田海人、谷口栄斗 MF:宮原和也、森田晃樹、齋藤功佑、翁長聖 FW:山田楓喜、木村勇大、染野唯月 監督:城福浩 契約上出場不可:山見大登 2024.09.28 13:45 Sat
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G大阪が8戦勝ちなしとブレーキ…指揮官「最後は締めたかったが、運がなかったのかなと」 半田陸復帰にも「本当にすごく重要な選手」

ガンバ大阪の足踏みが続く。 今季序盤戦から残留争いを意識する必要がないほど順調にきたG大阪だが、この終盤戦に入ってブレーキ。天皇杯でこそベスト4に勝ち進むが、明治安田1リーグでの白星は7月14日にアウェイで行われた第23節のサガン鳥栖戦が最後だ。 この嫌な流れを早く断ち切りたいが、28日の第32節では東京ヴェルディとのホーム戦を1-1。目下4連勝で勢いに乗り、勝ち点差も「2」と接近する相手との直接対決で74分にダワンのゴールで先制したが、後半アディショナルタイムに同点弾を浴びた。 順位こそ5位のままだが、これで6分け2敗の8戦未勝利となり、2014年以来の優勝がさらに遠のいたダニエル・ポヤトス監督はこう振り返る。 「こういった形の試合になるかなと自分自身は思っていた。東京Vさんはいい調子で乗り込んできたなか、タフに走って5枚でしっかりと重心が後ろにあり、簡単な前半ではなかったと思う。あとはG大阪の正確性というところが前半になかったかなと。後半はポジショニングを少し修正して、正確性の部分でしっかりとやるんだよというのを選手に伝えた」 「あとはしっかりとそこから自分たちのリズムと決定機を作り出し、試合をコントロールできたと思う。そういった流れでダワンのゴールも生まれた。最後のところはしっかりと締めたかったが、運がなかったのかなと感じる。京都線も含め、運が少し足りないのかなと。結果についてはすごく悔しい気持ちでいっぱいだが、本当に勝つに値した試合だった」 そんなG大阪だが、パリ・オリンピック直前の紅白戦で左腓骨を負傷し、離脱が続いた半田陸が復帰。56分から右サイドバックでプレーし、今後も戦いが続くチームにとって収穫といえる。 スペイン人指揮官は8戦ぶり復帰を果たした半田について、改めて信頼を口にした。 「半田陸は我々にとって、本当にすごく重要な選手。不運なケガがあったが、しっかりと回復して戻ってきた。試合に対しての少しリズムがまだまだ足りなかったり、パチっとスイッチが入るような火花が少し足りないのかなと思うが、しっかりと戦える選手だし、我々には本当に重要な選手だといつも感じている」 G大阪の次節は10月2日。台風の影響でこの日まで持ち越しとなったアウェイでのセレッソ大阪戦となる。 <span class="paragraph-title">【動画】G大阪またも勝ち切れず…先制成功も終盤被弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="AJ27lW1Ys3M";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.29 14:12 Sun

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