愚直にマドリー愛貫く32歳ルーカス・バスケス…契約満了迫るも「まだクラブと何も話していない」

2024.03.11 14:50 Mon
ルーカス・バスケス(32)
Getty Images
ルーカス・バスケス(32)
元スペイン代表DFルーカス・バスケス(32)はレアル・マドリー愛を貫くか否か…。

16歳からマドリー所属のL・バスケス。カスティージャ時代の20代前半に1年間だけエスパニョールへレンタル移籍したことがあるが、完全移籍で買い取られた直後にマドリーから買い戻され、今日に至る。

以来、真に序列が高かったことなど一度もない。
世界有数のスター選手をバックアップする“ローテーション要員”の立ち位置を受け入れ、愚直に積み上げたのはクラブ通算338試合34得点61アシストという数字、ラ・リーガ優勝3回、チャンピオンズリーグ(CL)優勝4回などといったタイトルの数々。

右ウイングを主戦場としたあの頃はどこへやら、いつの間にか右サイドバックの選手となっていたが、ベテランとしてマドリーで生き残るためのコンバートもすんなりと受け入れた。
直近のセルタ戦(4◯0)ではフル出場。“ヴィニシウスvsミンゲサ”の件に首を突っ込んでひと悶着あったが、試合後、今季限りとなっているマドリーとの契約について問われると…

「マドリーで満足しているよ…将来何が起きるか? まだクラブと何も話していないし、何もわからない」

契約満了が迫るルーカス・バスケス。契約延長=来季も残留なら、ファーストチーム昇格10年目という節目のシーズンとなるが、果たして。

ルーカス・バスケスの関連記事

「探し回るのも面倒だしなあ」そんな風に私が考え込んでいたのは月曜日、朝のコーヒーを飲もうと、行きつけの近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に寄った際、レアル・マドリー、アトレティコ同時開催となる水曜のCL2節アウェイ戦はマドリーの方を流す予定と、店員さんに聞いた時のことでした。いやあ、数シーズン前もマドリッドの両雄がC 2024.10.01 20:00 Tue
レアル・マドリーは9月30日、チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第2節のリールに向けた招集メンバーを発表した。 17日に行われた初戦のシュツットガルト戦を快勝したマドリー。第2節では初戦で守田英正の所属するスポルティングCPに敗れたリールとのアウェイゲームに臨む。 連勝を目指すチームは、FWヴィニシ 2024.10.01 00:10 Tue
ラ・リーガ第8節、アトレティコ・マドリーvsレアル・マドリーが29日にシビタス・メトロポリターノで行われ、1-1のドローに終わった。 アトレティコは前節、大幅なターンオーバーにシステム変更で臨んだセルタとのアウェイゲームをアルバレスの土壇場ゴールによって劇的ウノセロ勝利した。宿敵に対して準備期間が2日少ないディス 2024.09.30 06:29 Mon
ラ・リーガ第8節、アトレティコ・マドリーvsレアル・マドリーが、日本時間29日28:00にシビタス・メトロポリターノでキックオフされる。首位バルセロナの初黒星によって今シーズンのラ・リーガで無敗対決となる、激戦必至の首都決戦だ。 今夏の移籍市場ではモラタやデパイ、エルモソ、サウール、サビッチらここ数年のチームを支 2024.09.29 19:42 Sun
変則でのミッドウィーク開催となった前節は首位のバルセロナ、マドリードの2強が揃って勝利。開幕未勝利が続くヘタフェ、ラス・パルマスはまたも勝利を逃している。 9月最後の一節となる第8節は3位のアトレティコ・マドリー、2位のレアル・マドリーによる今シーズン最初のマドリード・ダービーが開催される。 アトレティコは 2024.09.27 19:00 Fri

レアル・マドリーの関連記事

「どっちもダービー後遺症だったとか」そんな風に私が考え込んでいたのは木曜日、思惑がまったく外れたマドリッド勢のCL2節の記事をスポーツ紙で読みながら、反芻していた時のことでした。いやあ、火曜にバルサがヤングボーイズに5-0と大勝したことや、水曜の早い時間にプレーしたジローナがオウンゴール2発を献上。2-3でフェイエノー 2024.10.04 20:00 Fri
先週末に行われた第8節では開幕から全勝のバルセロナが伏兵オサスナ相手に今季初黒星を喫した。また、今シーズン最初のマドリード・ダービーも痛み分けに終わり、上位陣が揃って取りこぼす形となった。 インターナショナルマッチウィーク前の開催となる今節はチャンピオンズリーグ(CL)で初黒星を喫したマドリードの両雄、リーグ戦初 2024.10.04 19:00 Fri
フランス代表FWキリアン・ムバッペは昨季のパリ・サンジェルマン(PSG)でルイス・エンリケ監督から守備でも貢献してこそリーダーと熱弁されていたようだ。イギリス『デイリー・メール』が報じた。 今季から幼き頃からの夢だったレアル・マドリーでのキャリアを始めたムバッペ。憧れのクラブで新たなキャリアを紡ぐ25歳だが、『M 2024.10.04 14:10 Fri
リールに金星をもたらしたブルーノ・ジェネジオ監督が、指揮官として通算3人目の偉業を成し遂げた。フランス『レキップ』が伝えている。 リールは2日にホームで行われたチャンピオンズリーグ(CL)のレアル・マドリー戦を1-0で勝利。前年の大会王者であり、今シーズン開幕から無敗を継続していたエル・ブランコに初黒星を与える金 2024.10.03 10:45 Thu
レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が、今シーズン初黒星を喫したリール戦を振り返った。クラブ公式サイトが会見コメントを伝えている。 マドリーは2日にアウェイで行われたチャンピオンズリーグ(CL)のリール戦で0-1の敗戦を喫した。 激しい消耗戦となったアトレティコとのマドリード・ダービーから中2日で 2024.10.03 10:15 Thu

ルーカス・バスケスの人気記事ランキング

1

思わぬ一時中断もあった今季最初のマドリードダービーは劇的ドロー…マドリー先制もアトレティコがコレア後半AT弾で追いつく【ラ・リーガ】

ラ・リーガ第8節、アトレティコ・マドリーvsレアル・マドリーが29日にシビタス・メトロポリターノで行われ、1-1のドローに終わった。 アトレティコは前節、大幅なターンオーバーにシステム変更で臨んだセルタとのアウェイゲームをアルバレスの土壇場ゴールによって劇的ウノセロ勝利した。宿敵に対して準備期間が2日少ないディスアドバンテージの中で臨んだホームゲームでは[4-4-2]の布陣を継続。2トップにセルロート、グリーズマンを置き両サイドにデ・パウル、アルバレスを配した。 一方のマドリーは前節、アラベスとのホームゲームで後半終盤に連続失点を喫したものの3-2の勝利。公式戦5連勝でダービーを迎えた。ダービーデビューに注目が集まったムバッペが負傷欠場となった中、アンチェロッティ監督は前節から先発2人を変更。ムバッペとルーカス・バスケスに代えてカルバハル、モドリッチを起用。ロドリゴとヴィニシウスを2トップに配した[4-4-2]で臨んだ。 首位バルセロナの初黒星によって今シーズンのラ・リーガで無敗対決となる、激戦必至の首都決戦。互いにキックオフ直後からエンジン全開の入りを見せる。 キックオフから数分はアウェイチームが押し込んで、モドリッチが積極的なランニングで深い位置まで侵攻する場面も。対するホームチームも9分にはボックス左で仕掛けたアルバレスがニア下を狙った右足シュートを放つが、これはGKクルトワの好守に阻まれた。 以降は自陣でブロックを敷くアトレティコに対して、マドリーがボールを保持しながら攻め手を窺う展開に。徹底的に警戒される2トップに効果的にボールが入らない中、モドリッチやベリンガムがオフ・ザ・ボールの動きでアクセントを付けると、17分にはバルベルデが得意のミドルシュートでGKオブラクにファインセーブを強いる。さらに、FKのデザインプレーからバルベルデ、ロドリゴとの連携からベリンガムが続けてミドルシュートを放っていく。 一方、ソリッドな守備でマドリーに決定機を与えないアトレティコだが、後ろ重心の戦いで攻撃はなかなか機能せず。カウンターシチュエーションでセルロートが体を張ってボールをキープする場面が幾度かあったが、全体的な攻め上がりやサポートが少なく攻撃をシュートで完結できなかった。 結局、睨み合いの構図が続いた試合はゴールレスで後半に折り返した。膠着状態打破へ先に動いたのはホームチーム。モリーナに代えてハーフタイム明けにコケ、56分にはセルロートを下げてリーノを投入。並びと配置に変化を付けてゴールを目指すが、即時効果を発揮する一手とはならず。 後半も同じ形で臨んだマドリーは64分、相手陣内中央で得たFKの場面でデザインプレーから左サイドでボールを受けたヴィニシウスがドリブルで仕掛けて浮き球のクロスを供給。これにファーで反応したミリトンがバウンドしたボールをうまくコントロールし、すかさず右足を一閃。ゴール前でジョレンテに当たって若干コースが変わってゴールネットに突き刺さった。 ミリトンのゴールによって均衡が破れた試合だったが、この直後にスタンドを煽った古巣対戦のGKクルトワに刺激されたゴール裏からライターなどの投擲行為が確認され、主審は安全面の配慮から試合の一時中断を決断。シメオネ監督やヒメネス、コケもウルトラスをなだめに向かい、その後試合は10数分後に再開された。 再開後はアンヘル・コレア、ハビ・ガラン、リケルメと続けて攻撃的なカードを切ったアトレティコが前がかって攻勢を仕掛ける。82分にはボックス左で深い切り返しでDF2枚を手玉に取ったリーノがニア上へ強烈なシュートを放つが、これはGKクルトワのビッグセーブに遭う。 その後、ここまで全く交代カードを使っていなかったアンチェロッティ監督はモドリッチ、ヴィニシウス、ロドリゴと前線の選手を下げてバスケス、フラン・ガルシア、エンドリッキらを投入し、試合をクローズにかかる。 8分が加えられた後半アディショナルタイムにはヒメネスを前線に上げてパワープレーも敢行したアトレティコが土壇場で追いつく。左サイドを持ち上がったガランのスルーパスに反応したコレアがオフサイドラインぎりぎりで抜け出すと、ボックス内でGKクルトワとDFミリトンに寄せられながらも泥臭くシュートを流し込んだ。オフサイドフラッグがあがったものの、VARの介入によってオンサイドでのゴールが認められた。 その後、足裏を見せた危険なプレーでジョレンテが一発退場となるアクシデントも起きたが、試合はこのまま1-1でタイムアップ。今季最初のマドリード・ダービーは痛み分けに終わり、両者が開幕からの無敗を継続している。 アトレティコ・マドリー 1-1 レアル・マドリー 【アトレティコ・マドリー】 アンヘル・コレア(後50) 【レアル・マドリー】 エデル・ミリトン(後19) 2024.09.30 06:29 Mon
2

【ラ・リーガ第8節プレビュー】今季最初の首都決戦にバルサは8連勝狙う

変則でのミッドウィーク開催となった前節は首位のバルセロナ、マドリードの2強が揃って勝利。開幕未勝利が続くヘタフェ、ラス・パルマスはまたも勝利を逃している。 9月最後の一節となる第8節は3位のアトレティコ・マドリー、2位のレアル・マドリーによる今シーズン最初のマドリード・ダービーが開催される。 アトレティコは前節、セルタとアウェイで対戦。ダービーへ中2日の過密日程を考慮し、ターンオーバーと共に[4-4-2]への布陣変更で臨んだ一戦では開幕から好調のガリシアの雄相手に苦戦。前半をシュート0本で終えると、後半は選手交代によって徐々に攻撃の形を作り出したが、逆にFWアスパスを中心とする相手の反撃にも遭ってGKオブラクの仕事機会も増えた。そんな中で試合終了間際の90分にはFWグリーズマンのピンポイントクロスをゴール前に飛び込んだFWフリアン・アルバレスがワンタッチで流し込み、劇的なウノセロ勝利で2戦ぶりの白星を取り戻した。主力を早いタイミングでベンチへ下げる展開とはならなかったが、劇的勝利の勢いがホームアドバンテージと共に2日の準備期間の少なさを埋めることを期待したい。 一方、難所メトロポリターノの乗り込むマドリーは前節、ホームでアラベス相手に3-2の勝利を収めた。今季はスロースタートの試合が続いたが、アラベス戦ではDFルーカス・バスケスの前半開始1分での電光石火弾で先制に成功すると、前半終盤にはFWキリアン・ムバッペの公式戦5試合連続ゴールで追加点。さらに、後半立ち上がりにFWロドリゴ・ゴエスのゴールで3点目まで奪取。これで勝負を決めたかに思われたが、後半終盤には控え選手の投入の影響もあって連続失点。3-0の余裕の展開から肝を冷やす形での4連勝となった。さらに、同試合で負傷交代したムバッペがハムストリングのケガで3週間程度の戦線離脱が明らかとなり、絶好調の新エースを欠いてダービーに臨むことになった。 そのマドリードの2強の潰し合いを期待しつつ、首位固めを狙うバルセロナは難所エル・サダールで7位のオサスナと対戦する。前節は肉弾戦を厭わないヘタフェとのタフなアウェイゲームを1-0で制し、開幕7連勝を達成したブラウグラナ。前半序盤にFWレヴァンドフスキのゴールで先制に成功した後は追加点を奪い切れず。最少得点差での痺れる展開が続いたが、得点力不足のホームチームに対して守護神テア・シュテーゲンの代役を担うGKペーニャの健闘や絶好調のDFクンデの好守などもあり、ウノセロで勝ち切った。ビセンテ・モレノ新監督の下で、よりソリッドな戦い方を見せるオサスナとのアウェイゲームではその堅守を維持しつつ、FWラミン・ヤマル、FWハフィーニャの両ウイングの決定的な仕事に期待したいところだ。 MF久保建英を擁するレアル・ソシエダはバレンシアとのホームゲームで公式戦7試合ぶりの白星を目指す。先週末に行われたバジャドリー戦を0-0のドローで終えたラ・レアルは、ミッドウィークに行われたヨーロッパリーグ(EL)の初戦でニースと対戦。FWバレネチェアのゴールで公式戦5試合ぶりの得点を挙げたが、1-1のドローで試合を終えた。その試合で久保は今季初めて出場なしに終わっている。スタメン復帰が見込まれる今回の一戦では右ウイング、トップ下という起用法を含めそのパフォーマンスに注目したい。 FW浅野拓磨を擁するマジョルカはフライデーナイトにバジャドリーとのアウェイゲームに臨む。前節はレアル・ベティスとのアウェイゲームを2-1で制し、今季初の連勝を飾ったチームだが、コンディションの問題を抱える浅野はベンチ外に。今節での復帰も期待されたが、再び遠征メンバーを外れており、その状態が気がかりだ。 それ以外ではバルセロナ戦大敗からバウンスバックを果たした4位のビジャレアルが8戦目での初勝利を狙うラス・パルマスと激突するマンデーナイトの一戦、リーグ3連勝中の5位アスレティック・ビルバオと、前節今季2勝目を挙げたセビージャによる名門対決が注目カードだ。その他ではMFロ・チェルソが躍動するベティス、初勝利を目指すヘタフェの戦いにも注目したい。 《ラ・リーガ第8節》 ▽9/27(金) 《28:00》 バジャドリー vs マジョルカ ▽9/28(土) 《21:00》 ヘタフェ vs アラベス 《23:15》 ラージョ vs レガネス 《25:30》 レアル・ソシエダ vs バレンシア 《28:00》 オサスナ vs バルセロナ ▽9/29(日) 《21:00》 セルタ vs ジローナ 《23:15》 アスレティック・ビルバオ vs セビージャ 《25:30》 ベティス vs エスパニョール 《28:00》 アトレティコ・マドリー vs レアル・マドリー ▽9/30(月) 《28:00》 ビジャレアル vs ラス・パルマス 2024.09.27 19:00 Fri
3

【ラ・リーガ注目プレビュー】無敗対決となる今季最初のマドリードダービー!

ラ・リーガ第8節、アトレティコ・マドリーvsレアル・マドリーが、日本時間29日28:00にシビタス・メトロポリターノでキックオフされる。首位バルセロナの初黒星によって今シーズンのラ・リーガで無敗対決となる、激戦必至の首都決戦だ。 今夏の移籍市場ではモラタやデパイ、エルモソ、サウール、サビッチらここ数年のチームを支えたベテランを放出し、アルバレス、セルロート、ギャラガー、ル・ノルマンら脂がのった20代半ばの実力者を積極的に獲得。世代交代を図ると共にスカッドの質と厚みを増し、2020-21シーズン以来の覇権奪還へ本気の姿勢を示すアトレティコ。 他クラブ同様にユーロとコパ・アメリカの影響や新戦力のフィットの問題もあり、ここまで4勝3分けと最高の滑り出しには至らずも、リーグ最少3失点と真骨頂の堅守を取り戻しつつ、伸びしろ十分の攻撃面でも新戦力を軸に期待感を漂わせる。ダービーへ中2日の過密日程を考慮し、ターンオーバーと共に[4-4-2]への布陣変更で臨んだ前節のセルタ戦では苦戦を強いられたが、ゴールレスドロー濃厚かに思われた後半終盤にグリーズマンのピンポイントクロスをアルバレスが流し込み、劇的なウノセロ勝利で。主力を早いタイミングでベンチへ下げる展開とはならなかったが、劇的勝利の勢いがホームアドバンテージと共に2日の準備期間の少なさを埋めてくれるはずだ。 一方の王者マドリーは、長年クラブの栄光を支えたクロースの現役引退にナチョの退団に加えて、前線のオプションとして重要な役割を果たしたホセルが移籍。代わって世界最高のアタッカーの一人であるムバッペに、次代のセレソンを牽引する超新星エンドリッキが正式加入。中盤の構成力やディフェンスラインの選手層の問題を圧倒的な攻撃力で補う形を選択した。 開幕から2試合連続アウェイゲームで格下相手に取りこぼし、ホームゲームでも試合を通してのパフォーマンスは圧倒的とは言えないが、前線を中心とする圧倒的な個の力やクラブ伝統の傑出した勝負強さを武器に、リーグ戦5勝2分けと抜群の安定感を誇る。ホームでアラベスを迎え撃った前節は主力を下げた後半に連続失点を喫したが、ルーカス・バスケスの前半開始1分での電光石火弾にムバッペの公式戦5試合連続ゴールなどで3-2の勝利。公式戦5連勝で難所メトロポリターノに乗り込む形となった。同試合で負傷した新エースの離脱は痛恨だが、コンディション面での大きなアドバンテージを武器に敵地から勝ち点3を持ち帰りたい。 なお、昨シーズンにラ・リーガとチャンピオンズリーグ、スーペル・コパ・デ・エスパーニャのシーズン3冠を達成したマドリーは公式戦55試合で41勝12分け2敗と圧倒的な戦績を残したが、その2敗はいずれもメトロポリターノでのアトレティコとのダービーで喫したものだ。地力や日程面では優位に立つが、今回の結果はいかに…。 ◆アトレティコ・マドリー◆ 【3-5-2】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240928_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:オブラク DF:ル・ノルマン、ヒメネス、ヘイニウド MF:ジョレンテ、デ・パウル、コケ、ギャラガー、リーノ FW:アルバレス、グリーズマン 負傷者:DFアスピリクエタ、MFバリオス 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはアスピリクエタとバリオスが欠場となるが、それ以外の全主力が起用可能な状態だ。 [3-4-2-1]のオプション採用の可能性もあるが、[3-5-2]で前述の11名の起用を予想。左ウイングバックにリケルメ、前線ではビジャレアル時代の前回対戦で驚愕のポーケル(4ゴール)を達成したセルロートやアンヘル・コレアの起用も想定される。 ◆レアル・マドリー◆ 【4-3-1-2】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240928_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:クルトワ DF:カルバハル、ミリトン、リュディガー、メンディ MF:バルベルデ、チュアメニ、ベリンガム、モドリッチ FW:ロドリゴ、ヴィニシウス 負傷者:DFアラバ、MFダニ・セバージョス、FWブラヒム・ディアス、ムバッペ 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはアラバらに加え、直近のアラベス戦で3週間のケガを負った絶好調のムバッペが不在となる。 ムバッペ加入によって開幕から[4-3-3]や[4-2-3-1]を採用してきたが、ムバッペやブラヒム・ディアスの不在を受けて、昨季重用した[4-3-1-2]あるいは[4-4-2]の布陣で臨む可能性が高い。スタメンでは中盤で今季初出場が見込まれるカマヴィンガをスタートから起用するか、百戦錬磨のモドリッチをスタートから起用するかが注目ポイントだ。 ★注目選手 ◆アトレティコ・マドリー:FWフリアン・アルバレス <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240928_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初のダービーで躍動なるか。24歳の若さにしてマンチェスター・シティとアルゼンチン代表で獲得可能な主要トロフィーをほぼすべて掲げた生粋の勝者だが、クラブではハーランド、代表ではメッシとあくまで主役を支える脇役を担ってきた。そのため、今夏の移籍市場ではシティの熱心な慰留を固辞し、主役となるべく同胞指揮官が率いるコルチョネロスへの移籍を決断した。 新天地ではコパ・アメリカの疲労への考慮や守備面の適応の準備期間もあり、ここまで先発と途中出場は半々という状況だが、第5節のバレンシア戦で加入後初ゴールを挙げると、前節はチームに勝利をもたらすゴールを決める、主役の仕事を果たした。 そういった良いメンタル状態で臨むダービーでは、シティ時代の通算3度の対戦でも経験がなかったスタメンでの起用が見込まれる。ホームの大歓声を後押しに持ち味の献身的な守備でチームを助けつつ、勝手知ったる同胞デ・パウルとのホットラインや新相棒グリーズマンとのコンビネーションによって決定的な仕事を果たしたい。 ◆レアル・マドリー:MFフェデリコ・バルベルデ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240928_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エル・ブランコの新8番。初のダービーでメインキャストを担うはずだったムバッペの不在を受け、マドリーではホームサポーターとの間で早くも不穏な空気も漂うヴィニシウス、好調のロドリゴ、稀代のクラッチプレーヤーであるベリンガムら攻撃陣に注目が集まるところだが、クロースの後継者として8番を継承したウルグアイ代表MFを注目選手とした。 若くして世界屈指の名門に加入し、クロースやモドリッチらの背中から多くのものを学び、カルバハルら生え抜きの選手と共にマドリディスモを理解する26歳は利己的な選手も少なくないチームにおいてチームを最優先できる稀有なキャラクター。アンチェロッティ監督もそのダイナモに全幅の信頼を寄せ、どんな試合でもピッチに立たせ続けている。 難所メトロポリターノでのダービーではいつも通り、中盤でチームのために90分間戦い続けると共に荒れる展開も予想される中でリーダーシップを示したい。さらに、磨きをかける展開力やUEFAスーパーカップでも見せたビッグマッチでの決定的な仕事にも期待だ。 2024.09.29 19:42 Sun
4

ダービーは引分けばかり…/原ゆみこのマドリッド

「探し回るのも面倒だしなあ」そんな風に私が考え込んでいたのは月曜日、朝のコーヒーを飲もうと、行きつけの近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に寄った際、レアル・マドリー、アトレティコ同時開催となる水曜のCL2節アウェイ戦はマドリーの方を流す予定と、店員さんに聞いた時のことでした。いやあ、数シーズン前もマドリッドの両雄がCLグループリーグの同じ曜日組となり、その時は店内にTVを2台持つ、以前の行きつけだったバルにアトレティコの試合も映してくれるように頼んで乗り切ったんですけどね。 今やその店もオーナーが変わって、お願いが効くかどうかわからない上、セントロ(市内中心部)のバルは9分9厘、集客を考えて、マドリーの試合を優先するのが相場。そこでふと思ったのが、ええ、今季のアトレティコもアウェイ弱者状態が絶賛継続中ですからね。だったら、ほぼ試合の終盤近くまで、タラタラしている彼らに奇跡の土壇場ゴールが生まれるのを祈ることになるであろう、ベンフィカ戦でイライラマックスになるより、CL絶対王者様のリール戦の生中継を見てゴールを楽しんだ後、サッカー番組でサマリーをチェックした方がずっと、心の健康にはいい? まあ、そんなことはともかく、先週末のマドリッド勢のリーガがどうだったのか、お伝えしていくことにすると、ミッドウィーク開催の7節の後は再び、ダブルダービー節が到来。といっても今回は土日に分かれたため、私も梯子はする必要がなかったんですが、それがダービーの結果は1週間前とまったく同じでねえ。おまけに土曜のヘタフェvsアラベス戦とラージョvsレガネス戦が続きの時間帯開催だったため、コリセウムからエスタディオ・バジェカスへの移動時間を考えて、ヘタフェの方をパスすることにしたところ…。 しっかりやられました。いえ、その日も梯子してきた、バジェカスで隣の席に座った顔馴染みのイギリス人記者によると、試合内容は最悪だったようなんですけどね。ただ、そんなことはスポーツ紙の速報ではわからず、前半42分にアランバリのFKがプロテソーニに当たって、先制点を挙げたヘタフェは後半13分、今度はアルデレテのシュートがエリア内でトニ・マルティネスの腕で弾かれ、PKをゲット。ルイス・ミジャがしっかり決めて、2-0でボルダラス監督のチームが今季初勝利を挙げたのを単純に喜んでいた私だったんですが、確かに後でレポートなどを読むと、双方、合わせてファールが41回もあったそうな。 中にはスペイン語がまだ不自由なウチェ(RFEF1部/実質3部のセウタから移籍)のように先週、ESPN(アメリカのスポーツ専門TV局)のインタビューに応じて、「スペインの審判はとても悪い。自分がいくら倒されてもファールを取ってくれず、他の選手は取っている」と抗議。アンヘル・トーレス会長やボルダラス監督が一生懸命、まだリーガ1部に来たばかりで適応中だからとフォローすることになったんですが、その甲斐があったんでしょうか。先制点のキッカケとなったファールは彼が受けたものでしたし、前半ロスタイムにエリア内でハンドの判定をされた際も、VAR(ビデオ審判)見直しでペナルティでなくなるとは運がいい。 ただ、相手のアラベスもミッドウィーク開催のマドリー戦で終盤のゴールで3-2まで追い上げた直後だっただけに、疲れて果てていた可能性もありますしね。「ウチは2ゴール挙げたし、3、4点目も取れそうだった。Este es el camino/エステ・エス・エル・カミーノ(これが辿るべき道だ)」と、ボルダラス監督が胸を張っていたのはちょっと、違う気もしないではないんですが、まあそれはそれ。 その日はとうとう、マドリーのアメリカサマーツアー中にケガした足首が完治しないまま来た大型FWアルバロ・ロドリゲス(RMカスティージャからレンタル)も数分ですが出場して、ヘタフェデビューを果たしましたし、プレシーズンは1人もいなかったCFも今ではベルトゥ(スタット・レンヌからレンタル)、ヒザの半月板損傷から完全復帰したボルハ・マジョラルと3人までに増加。となれば、たとえ相手はローテーションに失敗した首位バルサに4-2で今季初黒星をつけたばかりとはいえ、この土曜にオサスナをコリセウムに迎えるホーム連戦でも勝利が期待できるかもしれませんね。 そしてラージョの方はというと、いやあ、どういう訳か、キックオフ時間を午後4時45分と思っていた私が余裕と思ってスタンドに着いた時には何故か、すでにプレー中。実は4時15分開始だったという呆けをかましてしまったんですが、大丈夫。前半8分、カメージョが敵陣でロベルト・ロペスのパスをカットし、パリ五輪決勝フランス戦延長戦で掴んだ1対1の極意を発揮して、GKドミトロビッチを破るのには間に合ったから。 とはいえ、前半はそれ以上、スコアは動かず、うーん、ラージョはハメス・ロドリゲスが待望の先発デビュー、レガネスもエースとして期待されて入団したハラー(ドルトムントからレンタル)がスタメンに戻っていたんですけどね。1-0で始まった後半2分、カメージョのスルーパスから、デ・フルートスがクルリと回って決めたゴールもオフサイドで認められず、追加点が奪えなかったラージョは何と、9分にはロシエルの折り返しを好調ファン・クルスにワンタッチで決められて、同点に追いつかれてしまうことに。 その後は両チーム共、順次、選手をリフレッシュしていったものの、GKバタジャとドミトリビッチの活躍もあって、どちらも勝ち越しゴールを奪うには至らず。最後は1-1で痛み分けしたんですが、レガネスなどはこの2週末連続弟分ダービー、どちらもアウェイだったにも関わらず、勝ち点1ずつゲットできましたからね。お隣さんのヘタフェには勝ち点で並ばれたものの、どちらも降格圏外というのもあって、ボルハ・ヒメネス監督もかなり満足していたようでしたが、先輩格のラージョのイニゴ・ペレス監督はアトレティコとドローした時と違って、かなり渋い顔。 ええ、ミッドウィークの前節、引分けたジローナ戦でハメスを出場させなかったことに対し、コロンビア人ファンから大量の批判が向けられたのを考慮したか、この日はスタメンとして起用したものの、やはり監督の言葉通り、夏のバケーションが長かった当人のフィジカル不足も露呈してしまいましたしね。それでもこの試合のMVPがハメスだったのはファン投票故のご愛敬ですが、ホームでの白星が少ないのは昨季から続く彼らの課題。おかげで引分けなのに試合後、選手たちはブカネーロス(ラージョのウルトラグループ)のスタンド前に立たされて、何か説教みたいなのを聞かされていたんですが、いやあ。 ちなみに今週はミッドウィークの試合もなく、しっかり準備のできる弟分たちなんですが、金曜にはもう、レガネスはブタルケにバレンシアを迎えることに。ラージョは土曜にアウェイのバジャドリー戦となりますが、どちらも幸い、相手は降格圏にいる不調なチーム。その後は10月の各国代表戦で2週間のparon(パロン/リーガの停止期間)に入るため、ここはガッチリ、勝ち点を増やして、一休みできるといいのですが。 え、それで待望のマドリー本家ダービーの方はどうだったのかって?もちろん、昨季のようにポンポン、アトレティコのゴールが決まって、3-1で快勝するなんてこと、そうそうあるはずないのはわかっていたので、私もあまり大きな期待を抱かないようにして、メトロポリターノに向かったんですけどね。それでもキックオフ前には「Hasta el fin de mis dias/アスタ・エル・フィン・デ・ミス・ディアス(自分の最後の日まで)」と書かれた大幕と共に、300人程のマドリーファンが占めるビジター区画を除き、全スタンドが赤と白のモザイクを掲げ、バックスタンドの中央にはクラブの紋章モザイクも現れるという、いかにもビッグマッチにふさわしい演出はあったものの…。 うーん、エムバペが前節アラベス戦で太ももを負傷し、前線がビニシウスとロドリゴの2枚に減ったマドリーに対して、シメオネ監督はセロート、フリアン・アルバレス、グリーズマンのFW3人を並べる強気なスタメンで挑んだんですけどね。前半は昨季の失敗から学んだアンチェロッティ監督のチームが抑え気味だったのと、フリアン・アルバレス、セルロート、バルベルデ、ベリンガムらのシュートをしっかりオブラク、クルトワの両GKがセーブしたため、スコアレスドローのまま、ハーフタイムに入ることに。 そして迎えた後半頭から、前節のセルタ戦でも最初に交代しながら、この日も控えスタートだったコケがモリーナに代わって入ったアトレティコだったんですが、セルロートもいいところを見せられずに10分にはもう、サムエル・リノと交代。これで少しは動きが出るかと思いきや、19分、ル・ノルマンがエリア前でビニシウスを倒し、FKを献上したところ、モドリッチがビニシウスに繋ぎ、そのクロスでミリトンに先制ゴールを決められてしまったから、さあ大変!でもそれは単に先制されてしまったということだけではなかったんです。 そう、当然ながら、この時、反対側のゴールで味方が得点するのを見ていたクルトワだったんですが、まあ確かに若い頃、アトレティコにいたため、チェルシーを経て、お隣さんに入ってから、一部のアトレティコファンには目の敵にされていた彼だったんですけどね。この日も試合前のアップの時から、pito(ピト/ブーイング)を浴び、あまつさえ、そのFKのプレーの直前には、「Courtois Muerete!/クルトワ・ムエレテ(死んじまえ)」と、背にしたfondo sur/フォンド・スール(南側ゴール裏)に陣取るフレンテ・アトレティコ(ウルトラのグループ)から歌われていたせいもあったか、つい、そっちに向けて拳を突き出し、ゴールを祝ったのが運の尽き。 いや別にアトレティコファンを侮辱するような言葉を吐いた訳ではなく、単に「Vamos!/バモス(さあ行くぞ)」と言っただけだったようなんですが、何をやっても反感を買う選手というのはどこにでもいるもの。おかげでゲームは0-1でリスタートしたんですが、クルトワがゴールキックをしようとした際、観客席からライターが飛び始め、当人は証拠を持って主審に報告。止めるようにと場内アナウンスも入ったものの、事態はエスカレートするばかりでねえ。しばらくペットボトルなどのゴミ拾い役に徹していたクルトワでしたが、コケやヒメネス、そしてシメオネ監督までスタンドに近づき、ウルトラたちに自制するように頼んだのも空しく、とうとう主審が10分間の試合中断を宣言。選手たちもスタッフもロッカールームに帰されてしまうんですから、ひどいもんじゃないですか。 クルトワがピッチからいなくなれば、もちろん、エキサイトしていたウルトラたちが物を投げ込むこともなくなったんですが、でもお、このまま中止になったら、アトレティコは敗戦確定なんですよ。私も一体、どうなることかと見守っていたところ、幸い20分程して、試合は再開に。それが意外なことに、この中断は失点した、追いつかなくちゃと、パニクッていたアトレティコの選手たちを落ち着かせる効果があったようで、ええ、後でシメオネ監督も「Nos vino bien el incidente porque luego el equipo entró y jugó de otra manera/ノス・ビノ・ビエン・エル・インシデンテ・ポルケ・ルエゴ・エル・エキポ・エントロ・イ・フゴ・デ・オトラ・マネラ(中断はウチにとって、良かった。その後、チームは違う方法でプレーできたから)」と言っていたんですけどね。 後半23分からのプレーとなったところ、すぐにギャラガーをコレアに交代、フリアン・アルバレスとレイニウドもリケルメはともかく、所謂マドリーでは前節アラベス戦でデビューしたバジェホのような立ち位置にある、今季初出場のハビ・ガランと代わったのを見た時には、ええ、この夏目玉の新戦力は全部引っ込んでしまいましたからね。もしや、シメオネ監督はこの試合捨てたのかと疑ってしまったんですが、とんでもない。モドリッチ、ビニシウス、ロドリゴがルーカス・バスケス、エンドリック、フラン・ガルシアに代わり、最後は両サイドダブルSBで1点を守りにきたマドリーに対して、何とロスタイム5分にまた奇跡が起こったんですよ。 そう、ガランが左サイドから送ったスルーパスをコレアが受け取り、そのまま突進すると、クルトワを乗り越え、更には上からミリトンに乗りかかれながらもゴールを入れてしまったから、ビックリしたの何って。いえ、その直後にはオフサイドで無効にされながら、VAR判定で同点になったため、チームやファンのお祝いには時間差があったんですけどね。その1分後にはジョレテンがフラン・ガルシアの脚を蹴って、これもVARモニター判定でイエローから、レッドにカードの色が変わり、退場となってしまったのは何ですが、最後はル・ノルマンとチュアメニが頭をぶつけ合い、その治療が終わったところで試合は終了。アトレティコはまたしても土壇場の得点で敗戦を免れることに(最終結果1-1)。 ただ、やっぱりクルトワ事件は試合後も尾を引いて、コケなども「Hemos hecho lo mismo, damos una vuelta entera a todo el estadio/エモス・エッチョー・ロ・ミスモ、ダモス・ウナ・ブエルタ・エンテーラ・ア・トードス・エル・エスタディオ(ボクらは同じことをやっただけ。場内一周をしただけさ)」と言っていたように、応援を感謝するために、いつものように最初にウルトラたちの席の前に選手全員で行ったのが、他のスタンドのファンの怒りを買ってねえ。場内にはかなり、ブーイングが響いていたんですが、もっと驚かされたのはシメオネ監督のコメントだったかと。 ええ、「ファンたちはクルトワに挑発されたと言っていた。物の投げ込みは正当化できないが、también se puede sancionar a los que provocan/タンビエン・セ・プエデ・サンシオナール・ア・ロス・ケ・プロボカン(挑発する者にも罰を与えるべき)」って、いや、それは少々、矛先逸らしでは?実際、ウルトラの問題に関してはアトレティコも痛しかゆしなところがあって、2年程前のシーズン、フレンテ・アトレティコが応援ストをした時には本当にスタンドが静かになってしまいましたからねえ。それを考えると、単純に追い出せばいいという訳にもいかず、とりあえず、今回の件ではクラブも粛々と、リーガやサッカー協会の処分や罰金を受け入れるしかないんですが…。 そして週明けには両チーム共、しっかりCL仕様になって、水曜午後9時(日本時間翌午前4時)からのCL2節に向けての練習が始まったんですが、マドリーには全治3週間と言われていたエムバペが速攻で回復。リール戦用の遠征リストに入るという朗報があったのに対して、アトレティコは9月のU21代表でケガをしてきたバリオスがついにチーム練習に参加したという話も。こちらはまだ、試合に出られる状態なのかわかりませんが、マドリー、アトレティコ、揃って白星発進のいい流れを継続できたらいいですよね。 2024.10.01 20:00 Tue
5

昨季の悪夢が蘇ってきた…/原ゆみこのマドリッド

「全然、心を入れ替えてなかったんだ」そんな風に私が呆れていたのは日曜深夜、勝者がいなかったダービーの梯子にぐったりして帰宅した後、アトレティコのコケのコメントを知った時のことでした。いやあ、エスタディオ・バジェカスは狭い関係者用出入り口を入ってすぐ、プレスルームとミックスゾーンが左右に分かれてあるんですけどね。両監督が会見にいつ来るかと見張りつつ、通路で選手たちが出て来るのを待っていた時、奥にある放映権持ちTV局の個別インタビュースペースから来た、まだユニ姿のコケと鉢合わせ。「ああ、また言い訳会見してきたのね」と思ったものでしたが、それがまさにアウェイ弱者を極めた昨季とまったく同じ内容だったんですよ。 曰く、「Sabemos la historia del año pasado y tenemos que aprender/サベモス・ラ・イストリア・デル・アーニョ・パサードー・イ・テネモス・ケ・アプレンデル(昨季の成績はわかってて、ボクらは学ばないといけない)。前半、ああいう態度でピッチに出ちゃダメなんだ。変わらないと」って、え?彼ら、プレシーズン練習中に19試合8勝3分け8敗だった昨季の教訓をおさらいしていなかったの?まったくキャプテンからしてこれでは、いくら高額移籍金選手が何人も到着したって、アウェイで勝ち点を落とす悪癖が治る訳ありませんが、今季もすでにメトロポリターノを離れた試合では1勝2分け。首位のバルサとの差も勝ち点6になってしまったとなれば、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)でアトレティコの試合を見る度、失望させられていた日々を今季も私は繰り返さないといけない? まあ、その辺はまた後で話すとして、地獄の7連戦(弟分たちは5連戦)の3試合目となった先週末のリーガのマドリッド勢の様子を順番に見ていくことにすると。先駆けて土曜に1チーム、プレーしたのは唯一、ダービーカードから外れたレアル・マドリーで、サンティアゴ・ベルナベウでエスパニョールと対戦。いやあ、前日の記者会見ではアンチェロッティ監督が、「ウチはロックンロールサッカーをプレーする」と宣言し、相手も1部最速Uターンしてきたばかりのチームだったため、ファンの期待も高かったんですが、前半は今季ここまでの傾向を見事に踏襲することに。 そう、シーズン開幕から8試合、前半に決まったゴールはリーガ初戦のマジョルカ戦だけというデータはダテではなく、うーん、この日はアンチェロッティ監督がローテーションをして、リュディガーと共にビニシウスをベンチスタートにしたのも響いたんですかね。相変わらず、エムバペのシュートは決まらず、かといって、夏にブライトワイテ(契約満了でブラジルのグレミオに移籍)を失って、エースらしいエースも見当たらないエスパニョールもプアドが遠めから撃ってくるぐらいだったため、ファンの溜息と共に0-0でハーフタイムに入ったんですが…。 ただ、後半になると話はまったく別物で、ええ、エスパニョールに9分という早い時間に先制点を挙げられたのも、持ち前のremontada(レモンターダ/逆転劇)体質に火をつけることになったんですけどね。ちなみにそのプレーはGKジョアン・ガルシアのロングキックを追ったジョフレがエリア内左奥に到達し、彼のシュートがGKクルトワの脚に当たって、ラインを割るというオウンゴールだったんですが、それを見た途端、アンチェロッティ監督はギュレルに代えて、ビニシウスを投入。 すると13分、バルベルデのエリア外シュートはジョアン・ガルシアに弾かれたものの、こぼれ球を敵DFからベリンガムが取り戻し、そのシュートをGKが止めきれなかったのがエスパニョールの不運でした。ええ、ゴール前に転がったボールを、そこに駆けつけたカルバハルが押し込んで、あっという間に同点にしているんですから、もしかして、マドリーは最初から0-1のスコアで始めてもらった方が選手たちにやる気が出る? ただ、この後すぐ、殊勲のカルバハルが打撲でルーカス・バスケスと交代となったのは災難でしたが、いやいや。30分にはビニシウスが左側から入れたラストパスをロドリゴがゴール前から決めて、逆転に成功。その3分後にも敵陣内でエムバペがボールを奪い、ビニシウスに絶妙のスルーパスを送ると、そのシュートで3点目も入りましたからね。先日、メトロポリターノで勝ち取ったスコアレスドローの夢を抱いていたエスパニョールだって、もうどうしようもありませんって。 え、このところ、定例行事となっている終盤のエンドリック顔見せ出場はなかったのかって?いやあ、もちろんあって、この日は38分にピッチに入ったんですが、本当にこの18才のFWのハングリー精神には驚かされるばかり。そう、すでに勝負はついていたというのにガンガン攻めることを決して止めず、45分にはゴールに近づくのを阻止しようとしたロメロに延々と後ろから引っ張られ、エリア内に入ったところでついに転倒。それがペナルティとなり、エムバペのPKでチームの4点目ゲットに貢献したからですが、ここまで意欲と実力を見せても、エンドリックが先発に入るのにはまだ時間が必要なよう。 いやまあ、最後は4-1で大勝して、「En la segunda parte el partido se ha abierto y ha sido rock and roll/エン・ラ・セグンダ・パルテ・エル・パルティードー・セ・ア・アビエルトー・イ・ア・シドー・ロック・アンド・ロール(後半はオープンな試合になって、ロックンロールだった)」と満足していたアンチェロッティ監督も、この7連戦ではローテーションを考えているようですからね。この日はビニシウスが当たったものの、エムバペやロドリゴも休めるよう、いよいよ今週火曜午後9時(日本時間翌午前4時)からのアラベス戦では、エンドリックの初スタメンの夢が叶うかも。ただ、やっぱり週末日曜のマドリーダービーのようなビッグマッチでは、先輩格の3人が主役となるようです。 そんなマドリーは月曜に練習を再開したんですが、朗報だったのはエスパニョール戦で昨季痛めた左肩から倒れて、脱臼を心配されたベリンガムが全然、平気そうにバルデベバス(バラハス空港の近く)のグラウンドに姿を見せていたこと。いえ、アンチェロッティ監督によると、今季は開幕から必要なくなっていたプロテクターをまた着けないといけないみたいなんですけどね。もう暑い時期じゃないため、それ程、邪魔にはならないと思いますが、カルハバルの方は昨季、リーガで最後に負けたアトレティコ戦に向けて、しっかり打撲を治すため、アラベス戦はお休みするのだとか。 まあ、まさにその直後から、38節連続で無敗を続けているマドリーにはさすがに舌を巻くしかありませんが、今季はバルサが開幕から6連勝していますからね。優勝戦線はどちらがより少なく引分けるかが肝になりそうなため、アンチェロッティ監督も今から用心しておかないといけないといった感じでしょうが、ちなみに翌日曜の私は、目標は1部残留。高みとは縁がない弟分ダービー観戦にまず、午後2時にコリセウムを訪問。9月の各国代表戦前にはありえない時間帯の試合とはいえ、今では気温もすっかり秋めき、それでも昼間は半袖でOKという快適な環境でスタートしたヘタフェvsレガネス戦はどうだったかというと…。 うーん、それがお隣さん同士のダービーだったせいか、4年ぶりに同じ1部のステージに立ったレガネスファンも張り切って大量に駆けつけ、迎えるヘタフェファンも応援団席に「Capital del sur os saluda/カピタル・デル・スール・オス・サルダ(南部の首都が君たちに挨拶する)」と書かれた大幕を準備。キックオフ前にそれを広げ、他のスタンドは水色のモザイクを掲げるという演出もあったんですが、ことあるごとに「Pepineros, el que no bote/ペピネーロス,・エル・ケ・ノー・ボテ(跳ばないのはレガネスファン)」とか、「Getafe es aldeano/ヘタフェ・エス・アルデアーノ(ヘタフェ民は村人)」みたいな、カンティコでの落とし合戦になっていたのはどうかと。 おまけに先週ミッドウィークのベティス戦で退場になっていたボルダラス監督はマスコミのボックス席で指揮を執っていたものの、相変わらず、前半は常に誰かがピッチに倒れている状態が継続。いえ、この日は5人DF体制を取り、左のカリレーロ(長い距離を移動するSB)と化していたファン・クルスがシュートをポストに当てたり、アランバリのchilena(チレナ)がバーを直撃したなんてこともあったんですけどね。両者共、ゴール日照り中とあって、お約束のように前半は0-0で終了することに。 ただ、この弟分2チームは兄貴分並に今回、週3試合のハードスケジュールの最中にあったため、ローテーションしていたレギュラーたちが徐々にピッチに入ると、ようやく動きが出てきたんですが、え?途中、あまりにボールが天高く舞っている時間が長かったせいで、顔馴染みのAS(スポーツ紙)のレガネス番など、「雲と見分けがつくように冬の黄色のボールを使うべきだ」なんて、ジョークを言ってなかったかって?まあそうなんですが、ヘタフェはアレックス・ソラ、カルレス・ペレス、そしてベティス戦で15分間出場して、ついに長かったヒザの半月板損傷の負傷から復帰が叶ったエースのボルハ・マジョラルもピッチへ。レガネスもロベルト・ロペス、フランケサ、更に期待の新人FW、ハラーも入って、ついに拮抗も破れるかと思われたところ…。 実際、後半32分にはロベルト・ロペスの蹴ったFKをCBのサエンスが蹴り込んで、レガネスが先制したんですけどね。ファンの喜びも失望も長くは続かず、38分にはそのサエンスがエリア内でディエゴ・リコの足を蹴ったことが、振り返りVAR(ビデオ審判)判定で発覚し、ヘタフェにPKが与えられることに。しっかりマジョラルが決めて、ホームで復活の雄叫びを上げることができたのは良かったんですが、その後、どちらも勝ち越し点は奪えず、弟分ダービーは1-1のドローで終わっちゃいましたっけ。 おかげでヘタフェは降格圏の18位を脱出できず、その上、水曜にはアウェイのバルサ戦という、かなり厳しい状況になってしまったんですが、この先はきっと、マジョラルが昨季負傷する前のようにゴールづいてくれることを信じるしかないかと。勝ち点1ゲットに満足を表していたボルハ・ヒメネス監督のチームも順位は14位とまずまずながら、降格圏との差はたったの勝ち点2なんですが、こちらは先週ミッドウィークのアスレティック戦が7節先取り開催分だったため、今週は土曜のラージョとの連続弟分ダービーまで試合はなし。その間にたっぷりシュート練習できるのは嬉しいですよね。 そして一旦、セントロの自宅に戻った私はまた、午後9時からの兄弟分ダービーのためにエスタディオ・バジェカスに出動したんですが、何と出足から困難に直面して、ええ、割り当てられたプレス用ボックスに鍵がかかっていたんですよ。もちろん、初めてのことではなく、その場合は係員を探して、開けてもらうんですが、彼らが持っている鍵束が恐ろしい程、カオスでねえ。ボックスの番号もタグに正しくついていないことが多く、タグすらないこともありといった具合で、結局は何十本もある鍵を一つひとつ、試していくという悠長な作業が発生するからですが、同じことが何シーズンも続いているって、スタジアムの管理スタッフはどうして何もしない? そんなことも相まって、ますます学びのないアトレティコに怒りを感じた私なんですが、試合の方はシメオネ監督もスタメンローテーションを採用。昨季のバジェカスでは0-7の大勝をしていたことも影響したか、グリーズマン、ヒメネス、ル・ノルマンをベンチスタートにし、デ・パウルなど、招集すらされていなかったんですが、だからって、前半のピッチに立った選手たちが眠っていていいという理由にはまったくならないかと。一応、フリアン・アルバレスがあと1歩でシュートというところでGKバタジャ(リーベル・プレートからのレンタルで昨季はグラナダでプレー)にボールを取られてしまったり、エリア前からのvaselina(バセリーナ/ループシュート)がゴール枠に当たったりなんてことはあったんですが、時間が経つにつれ、ピッチはラージョの独壇場に。 とうとう35分にはラティウがエリア内右から出したラストパスをイシにゴール前から決められて、先制されてしまったとなれば、開いた口が塞がらないとはまさにこのことだった?おまけにアトレティコの控え選手は健康運にも恵まれず、前半終了間際にはアスピリクエタがふくらはぎを痛め、ヒメネスに交代。それでもハーフタイムにロッカールームに戻ったかと思えば、すぐに全員をアップに出していたシメオネ監督が、後半頭からグリーズマンとコレアを入れ、突極のFW4人体制が実現。その甲斐あって、早くも4分にはセルロートがエリア内で敵DFをかわして送ったパスから、ギャラガーが弾丸シュートで同点ゴールを決めてくれたんですが…。 お隣さんと違ってその後が続かないんですよ。ラージョの方も温存していたカメージョ、バレンティン、28分にはようやくハメス・ロドリゲスもピッチに入り、勝ち越し点を求めたものの、勝負はそのまま1-1の痛み分けで終了。いやあ、プレスルーム脇の通路でセレソ会長に慰められていたシメオネ監督が、「Yo me quedo siempre con lo positivo, con el segundo tiempo/ジョ・メ・ケド・シエンプレ・コン・ロ・ポシティボ、コン・エル・セグンド・ティエンポ(私は常にポジティブなことの方を覚えている。後半のね)」と、悲惨だった前半の講評を避けているのを聞いた時には、私もこのアトレティコ伝統の悪癖は彼でさえ、手の打ちようがないんだと絶望的になったものでしたけどね。 アウェイ弱者解消しない限り、リーガもCLも優勝など、望むべくもないですし、4位以上で満足という同じ結末になるのは日を見るより明らか。時間はないものの、せめて木曜午後9時、バライドスでのセルタ戦ではアトレティコの選手たちが反省していてくれればいいんですが…1年経っても学ばない人たちが学ぶって言っても、あんまり信用できないですよね。 2024.09.24 20:00 Tue

レアル・マドリーの人気記事ランキング

1

堂々“レアルファン“宣言の女性歌手、アトレティコホームのHTショー出演が白紙へ

アトレティコ・マドリーがハーフタイムショーをキャンセルしたようだ。スペイン『Relevo』が報じた。 4勝3分けの無敗でラ・リーガ3位につけているアトレティコ。29日の第8節ではレアル・マドリーをホームに迎えるマドリード・ダービーに臨む。 アトレティコは大一番に備え、スペイン人歌手のアブラハム・マテオさんとメキシコ人歌手のダンナ・パオラさんによるハーフタイムショーを計画していたとのこと。最新のリリース曲『El Doble』を2人で披露してもらう予定だったようだ。 しかし、スペインでプロモーション活動を行うパオラさんはテレビ番組『La Revuelta』に出演し、マドリディスタだと宣言。アトレティコファンの司会者の前で、マドリーのラ・デシマ(10度のCL制覇)を祝う曲「Hala Madrid y nada mas」も口ずさんだ。 さらに、パオラさんはマドリーファンになった経緯も説明。ボーイフレンドの影響で応援するようになったと明かし、「初めて彼らに会えるから、とても興奮しています」とも述べた。 その後も舌戦を繰り広げ、勝敗予想はブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールとウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデのゴールでマドリーが2-1で勝利すると予想。対する司会者は、スペイン代表MFマルコス・ジョレンテの2ゴールとドイツ代表DFアントニオ・リュディガーのオウンゴールでアトレティコの3-2勝利とした。 こういった発言を踏まえ、アトレティコはハーフタイムショーの取りやめを決断した模様。今回は出演が叶わなかったパオラさんだが、サンティアゴ・ベルナベウに招かれる日は近いかもしれない。 <span class="paragraph-title">【動画】メキシコ人女性歌手がマドリディスタ宣言!アトレティコファンの司会者と舌戦</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="es" dir="ltr"> Cómo va a gustar esto a los madridistas. <br><br>_____<br>Porra para el derbi:<br>Danna → 1-2 para el Madrid<br>Broncano → 3-2 para el Atleti<a href="https://twitter.com/hashtag/LaRevuelta?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#LaRevuelta</a> <a href="https://twitter.com/dannajustdanna?ref_src=twsrc%5Etfw">@dannajustdanna</a> <a href="https://t.co/EjgdeJ1tze">pic.twitter.com/EjgdeJ1tze</a></p>&mdash; La Revuelta (@LaRevuelta_TVE) <a href="https://twitter.com/LaRevuelta_TVE/status/1839044202409119822?ref_src=twsrc%5Etfw">September 25, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.27 22:13 Fri
2

「そのような人々を必要とはしない」ファンが問題行動のアトレティコ、シメオネ監督が糾弾「ライターを投げた者を罰するが、挑発するものも罰する」

アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が、レアル・マドリーとのダービーで問題を起こしたファンへの苦言を呈した。スペイン『アス』が伝えた。 29日、ラ・リーガ第8節でアトレティコはホームにマドリーを迎え“マドリード・ダービー”を戦った。 ここまで4勝3分けで3位のアトレティコと5勝2分けで2位のマドリー。ともにリーグ戦無敗で迎えた大一番。首位のバルセロナが敗れただけに、どちらも勝ち点3を積み上げたい試合だった。 試合は堅い入りとなり前半はゴールが生まれず。それでも64分にはFKの流れからエデル・ミリトンがネットを揺らしてマドリーが先制。ただ、諦めないアトレティコは95分にアンヘル・コレアが値千金の同点ゴール。1-1の痛み分けに終わった。 土壇場で追いついたアトレティコだったが、試合中にはアトレティコファンが問題行動。古巣対戦となったマドリーのGKティボー・クルトワに対し、ライターなどが投げ込まれる事態に。互いに挑発し合う形となってしまった中、試合は中断していた。 試合後、シメオネ監督はこの事態について言及。クラブをサポートせず、迷惑をかける一部のファンを糾弾した。 「こうした事件を起こした人々に対し、クラブは決断を下さなければならない。我々はスタンドにいるそのような人々を必要とはしていない。我々をサポートし、ともに歩み、クラブのことを考えてくれる人々だけが必要だ」 「それは、こうした場面を発生させるという意味ではない。なぜなら我々主人公は、そうならないように行動していくからだ」 「正当化はされないが、人々を扇動する人を罰することも可能だ。我々自身も含めて、我々が生み出すものには注視しなければならない。私としては、挑発する者には制裁を。ライターを投げた者を罰するが、挑発するものも罰する」 「こうすることで、制裁を受けず、やることを許容してもらえる。嘲笑などは無くなるだろう」 また、この発端となったクルトワについても言及。アトレティコ時代には逆の立場で同じことが起きたとコメント。ただ、こちら側が何かをすることは難しいとした。 「それはベルナベウで彼に起きたことだ。アトレティコでプレーしていた時、ライターが頭に当たった。それは起きてはならないことであり、クラブはそうしたことが起こらないことを保証しなければならないが、犠牲者となる我々は気をつけなければならない」 「なぜかって?突撃したら反撃される可能性があるからだ。シメオネであれ、クルトワであれ、ヴィニシウスであれ、メッシであれ、グリーズマンであろうともだ」 <span class="paragraph-title">【動画】ライターが投げ込まれたことを主審に訴える</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="zkkeIwGUfto";var video_start = 82;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.30 10:47 Mon
3

マドリード・ダービーで今季初出場へ、復帰間近のレアルMFカマヴィンガは状態良好

レアル・マドリーのフランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガはマドリード・ダービーでの復帰へと向かっている。スペイン『マルカ』が報じた。 今シーズン開幕直前に左ヒザを負傷し、まだピッチに立つことができていないカマヴィンガ。しかし、24日に行われたラ・リーガ第7節のアラベス戦前には「ダービーには間に合うだろう」とカルロ・アンチェロッティ監督が述べていた。 29日に行われる第8節アトレティコ・マドリー戦が迫るなか、カマヴィンガの状態は良好とのこと。練習を消化しており、復帰に向けたテストもパスしているという。 ダービーでいきなり先発するかはアンチェロッティ監督の決断次第。また、フランス代表FWキリアン・ムバッペの負傷もあり、フォーメーションを中盤ダイヤモンド型の[4-4-2]へ戻すことも予想されている。 2024.09.28 15:00 Sat
4

アトレティコがファンを永久追放…ダービーで物の投げ込み、今後は一切許容しない断固たる姿勢「規則に違反した場合、即時退場」

アトレティコ・マドリーは9月30日、レアル・マドリーとのマドリード・ダービーで物を投げ込んだファンを永久追放することを発表した。 事件は9月29日に行われたラ・リーガ第8節のマドリードダービーで発生。マドリーのGKティボー・クルトワに対してアトレティコのファンがライターを投げ込み、その後に試合は中断していた。 試合後、アトレティコは声明を発表し、ディエゴ・シメオネ監督も批判をしていた中、クラブが犯人に処分を下した。 「クラブは昨日(9月29日)、ダービー中に物を投げた責任があるとして、警察が警備部門と協力して特定した人物を会員から永久追放しました。我々の保安部門は引き続き警察と協力して残りの関係者を特定し、発見次第、永久追放する予定です」 「一方、クラブはこれまで検討されていなかった、身元を隠す目的で人の顔の識別を妨げるような物品や衣服をスタジアム内で使用することの禁止を内規に早急に盛り込む予定です。この規則に違反した場合、即時退場となります」 「あらゆる形態の暴力を根絶するというクラブの確固たる信念とスポーツの価値を守ることに疑いの余地はありません。今後もこのような行為の撲滅を目指し、全力で取り組んで参ります。少数の人々がユニークなファンベースのイメージを傷つけることを許してはなりません。昨日、大多数の人々が模範的な方法で示してくれました」 <span class="paragraph-title">【動画】ライターが投げ込まれたことを主審に訴えるクルトワとミリトン</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="zkkeIwGUfto";var video_start = 82;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.10.01 22:00 Tue
5

ヴィニシウスがコケに「お前には何もない。俺はCLで2回勝った」 スペインメディアが報じる一部始終

スペイン『マルカ』がレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールとアトレティコ・マドリーのスペイン代表MFコケによるやり取りを報じた。 9月29日にアトレティコ・マドリーのホームで行われたラ・リーガ第8節で激突した両チーム。一部サポーターのベルギー代表GKティボー・クルトワに対する物の投げ込みで一時中断のハプニングもあったなか、1-1のドローに終わった。 この試合ではヴィニシウスがスペイン代表DFロビン・ル・ノルマンとの接触で倒れ込み、ファウルを要求すると、主将のコケが「立てよ」と言い、一触即発のひと幕も。スペイン『Movistar+』のカメラにその一部始終が残るという。 ヴィニシウスは「お前には何もない。俺はチャンピオンズ(リーグ)で2回勝った」と罵ると、駆けつけたウルグアイ代表DFホセ・ヒメネスが仲裁に。コケはヴィニシウスに皮肉を込めて拍手し、「俺を退場させるんだろ」と返した。 それでも収まらないヴィニシウスはさらに「お前は2敗で、俺は2勝だ。もちろん、お前が下手だからだ。だから、俺はここ(レアル・マドリー)でプレーしている。マドリーでね」と言い放つと、コケは再び皮肉の拍手を送った。 その後、イングランド代表MFジュード・ベリンガムとクロアチア代表MFルカ・モドリッチがそれぞれ間に入り、2人を引き離し、乱闘には発展せず。ヴィニシウスは言葉だけでなく、二本指でCLタイトル数をアピールするなどの行為もあったようだ。 2024.10.01 16:45 Tue

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly