大詰めCL7節、感動させてくれたのは…/原ゆみこのマドリッド
2025.01.24 20:00 Fri
「今度こそちゃんとお店を探さないと」そんな風に私が決意を固めていたのは木曜日、ようやく2日連続のCL観戦も終わり、18試合全てが統一時間帯でプレーするリーグフェーズ最終節ではレアル・マドリーとアトレティコが揃って、アウェイゲームと気づいた時のことでした。いやあ、予想によると、7節でどちらも勝った後、11位から一気に5位に躍進したシメオネ監督のチームがトップ8に入る確率は81.5%、同様に20位から10位に上がったお隣さんはたったの2.9%と、16強対決プレーオフに回る可能性がかなり高く、どちらも大波乱は起きそうにないんですけどね。
そんな中、最悪の事態が起きたのは前半25分で、ムキエレのふくらはぎをスパイクで蹴ったバリオスが最初はイエローカードを出されたものの、VAR(ビデオ審判)モニターチェックでレッドカードに。退場しちゃったから、さあ大変!うーん、レガネス戦でナスタシッチのマークについていたバリオスが、ヘッドを止められなかったのは、元々、身長181cmの彼がチームで3番目に長身という、アトレティコの高さ不足が元凶。189cmの相手をするのは難しかったという、訳のわからない理屈で責任転嫁していた某紙があったり、レバークーゼン戦前日の記者会見選手にも抜擢されたりしていたせいで、当人も少々、反省が足りなかった面があったのかもしれないんですけどね。
もっと深刻な問題は、アトレティコが残り65分以上を1人少ない状態で戦わないといけなくなったことで、だってえ、それまでだって、ドイツのチームにいいようにされていた彼らなんですよ。シメオネ監督も代わりのMFを入れなかったため、どうなるのかとヒヤヒヤしていたところ、やっぱりやられちゃいました。ハーフタイムまで残すはロスタイムの2分だけという45分、ムキエレのクロから、インカピエに頭で先制ゴールを決められてしまったとなれば、「lo veíamos un poco negro/ト・ベイアモス・ウン・ポコ・ネグロ(ちょっと黒く見えた)」(フリアン・アルバレス)どころではなかったかと。
そのプレーは、グリーズマンが自陣から放ったボールを追ったフリアンが、いやあ、彼もこのところ、シュートに失敗することが多かったですからね。ターをかわしてエリア内に入り、グリマルドが寄せて来る前に撃って、「De la nada ha sacado un gol que muy pocos delanteros pueden/デ・ラ・ナーダ・ア・サカードー・ウン・ゴル・ケ・ムイ・ポコス・デランテーロス・プエデン(何もないところから、とても少ないFWしかできないゴールを決めた)」(アロンソ監督)時にはきっと、我が目が信じられなかったファンも多かったのでは?
そのショックが如実に出たのがレバークーゼンで、ええ、アロンソ監督も後で「1-1 nos ha hecho mucho daño, no supimos recuperar sensaciones/ウノ・ウノ・ノス・ア・エッチョー・ムーチョ・ダーニョ、ノー・スピモス・レクペラル・センサシオネス(1-1にされて、ウチは大きなダメージを受けた。感覚を取り戻せなかった)」と認めていた程。逆に同点で勢いづいたアトレティコは、父曰く、「Jugamos con inteligencia/フガモス・コン・インテリヘンシア(ウチは頭脳的にプレーした)」(シメオネ監督)と言いますか、息子曰く、「El segundo tiempo estuvimos viendo quién tenía amarilla de ellos para encararlo e intentar igualar el partido/エル・セグンド・ティエンポー・エストゥビモス・ビエンドー・キエン・テニア・アマリージャ・デ・エジョス・パラ・エンカラールロ・エ・インテンタール・イグアラル・エル・パルティードー(後半、ボクらはマッチアップして、試合を対等にするよう、誰がイエローカードを持っているのかを見ていた)」(ジュリアーノ)と言いますか。
その敵戦力減退作戦が実ったのは31分、ジュリアーノがインカピエに倒されて、前半終盤に1枚もらっていた相手に2枚目を出させたんですから、賢いじゃないですか。これで10対10となったアトレティコはいよいよ42分、ジュリアーノとグリーズマンに代えて、リノと今季は土壇場のゴールづいているコレアを投入。いえまあ、逆転のゴールを挙げたのは彼じゃなかったんですけどね。45分、エリア前に落ちて来たボールをゲットしたコレアがパスをフリアンに出すと、もうこの選手、器が違いすぎ。GKコバルをかわして、角度のないところかシュートを決め、とうとうスコアを2-1にしてしまったとなれば、もう場内は狂喜乱舞ですって。
結局、そのまま逆転勝ちしたアトレティコだったんですが、こんな風に土壇場で勝利を掴むのも今季はすでに8度目。マンチェスター・シティに7500万ユーロ(約122億円)もの高額移籍金を払った価値があるのがいよいよ明らかになってきたフリアンも、「En los últimos minutos sabíamos que nos lo jugábamos todo/エン・ロス・ウルティモ・ミヌートス・サビアモス・ケ・ノス・ロ・フガバモス・トードー(最後の数分、ボクらは全てが懸かっているのをわかっていた)」と言っていた通り、笛が鳴るまで諦めない、まさにお隣さんのお株を奪うような試合ができる日が来るとは一体、誰が予見した?となれば、来週のザルツブルク戦も絶対、見逃したくないんですが、その前、今週末土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)には再び、メトロポリターノでリーガのビジャレアル戦が到来。
ガランはネンザと出場停止で出られないんですが、コパ・デル・レイ16強対決エルチェ戦でヒザを痛め、ハーフで交代したセルロートがもう戻って来れそうですしね。前節の黒星で首位をマドリーに奪われてしまったとはいえ、たったの勝ち点2差ですし、2月8日にはサンティアゴ・ベルナベウでマドリーダービーが開催。それまで距離を広げないことが今は一番、大事なんじゃないでしょうか。
そして翌水曜、それこそアトレティコの前座を務めてくれたマドリーだったんですが、いやもう、ザルツブルクはこのリーグフェーズで1勝しかしておらず、監督も交代したばかり。おまけにこれが冬季のリーグ中断期間明け最初の公式戦でしたからね。プレーオフ順位を確定させるため、勝利が必要なマドリーのgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)になるんじゃないかと誰もが思っていた通り、結果は大勝となったんですが、彼らのエンジンが温まるまでには20分程、かかったのも事実だったかと。
そう、始まりは23分、ビニシウスが左から入れたクロスをベリンガムは撃てなかったものの、ロドリゴが決めて先制すると、34分にもロドリゴが2点目をゲット。これもベリンガムがtaconazo(タコナソ/ヒールキック)で返したボールを撃ち込んだものだったんですが、ええ、当人も「en Champions parece que chuto y es gol y en Liga cuesta un poco más/エン・チャンピオンズ・パレセ・ケ・チュト・イ・エス・ゴル・イ・エン・リーガ・クエスタ・ウン・ポコ・マス(CLでは自分がシュートするとゴールになるように見えるけど、リーガではちょっと苦労する)」と言っていましたしね。ホントにロドリゴはCLと相性がいいような。
前半はこの2点だけで、終盤にはビニシウスがPK狙いのpiscinazo(ピシナソ/ダイブ)認定でイエローカードをもらい、リーガでのここ2試合に加え、CL最終節のブレスト戦も出場停止になる逆境もあったマドリーでしたが、大丈夫。後半3分にはエムバペが追ってきたボールをGKブラウシュビッヒが何と、エムバペに向けて蹴ってしまい、楽勝で3点目が入った後、10分にはビニシウスもゴール祭りに参加することに。まずは敵DF2人をかわして、エリア内左からシュートを決めると、30分にもバルベルデからのパスを持ち込んで、とうとう5点目を取ってしまったとなれば、fondo norte/フォンド・ノルテ(ゴール裏北側)右側の上階席を埋めたザルツブルクファンが最初から最後まで、異様に静かだったのも当然だった?
それは実際、今季からザルツブルクでプレーする川村拓夢選手がピッチに入った後の40分、ビストルップが名誉の1点を挙げた時ですら、ほとんど湧いていなかったぐらいなんですが、まあこれでチームは敗退が決まってしまいましたしね。5-1で完敗した後、ミックスゾーンで話していた川村選手も「出る前、監督からの指示は何もなかった」と言っていたぐらい、相手はお手上げだったんだと思いますが、まあ、こればっかりはねえ。
ちなみに最近、ようやくヒザのケガが治って、チームに合流した川村選手によると、冬休み中に指揮官がオランダ人のリンダース監督から、ドイツ人のレッシュ監督に代わったことで、チームの公用語が英語からドイツ語に変更。専属通訳を付けてもらっていない彼も大変そうなんですが、試合後の会見で気になったのはレッシュ監督のコメントだったでしょうか。そう、大敗ながら、シュートは結構撃っていたためか、「今日は一歩前進した。アトレティコ戦ではもう一歩進む」と言っていたからですが…それは来季の大会まで取っておいてほしいかと。
一方、このホームゲーム3連戦で計14得点となり、「Nunca vamos a tener problemas en marcar goles/ヌンカ・バモス・ア・テネール・プロブレマス・エン・マルカル・ゴーレス(得点するのに問題があることはウチには決してない)」と、大多数のクラブが羨むだろう発言をしていたアンチェロッティ監督の懸念はやはり、守備界隈のよう。ええ、この日もルーカス・バスケスが出場停止で、バルベルデが急造右SBを務めていましたしね。それでもラス・パルマス戦に続き、途中出場して、同胞のザルツブルクファンたちから喝采されていたアラバも先発復帰が近そうですし、終盤にはカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のDFコバルもデビュー。トップチームに定着したアセンシオもしっかりやっているため、むしろアタッカーたちにもう少し、守備意識を持ってもらうのが失点を防ぐ早道かもしれませんが…そんなの、取られたら取り返せばいい?
まあ、点差のおかげでベリンガム、エムバペ、ロドリゴも途中で代わり、土曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのバジャドリー戦に向けて休養できましたしね。この先は、もしCLプレーオフに進むと、コパ・デル・レイ準々決勝でレガネスに負けるなんてことでもない限り、3月第3週の各国代表戦週間まで、ずっと週2試合ペース。それだけにアンチェロッティ監督もブライム、ギュレル、エンドリックらの出番をもっと、増やしていくことになるんじゃないでしょうか。
そしてようやくコパから解放されて、フリーのミッドウィークを過ごせたマドリッドの弟分たちの今週末の予定も見ておくと、3チーム共、日曜試合で、しかも全て今週、ヨーロッパの大会を戦った相手ばかり。ラージョがエスタディオ・バジェカスに迎えるのは、水曜にミランにも1-0で負けて、CL敗退が決まったジローナで、ヘタフェは木曜にELラツィオ戦で3-1の黒星を喰らったレアル・ソシエダをサン・セバスティアン(スペイン北部のビーチリゾート都市)に訪ねることに。
更に兄貴分に勝って意気上がるレガネスは水曜にやはり、ELでベシクタシュに4-1と負けて帰って来たアスレティックにサン・マメスで挑むんですが、これって、相手の疲れに付け込む大チャンスでは?そう、9位と安全な位置にいるラージョはともかく、レガネスは降格圏と勝ち点3の15位、前節はバルサと引分けたものの、ヘタフェも16位で、こちらはたったの勝ち点1差ですからね。どちらも2月頭のコパ準々決勝兄弟分ダービーに心おきなく臨めるよう、リーガでもう少し、余裕を作れるといいのですが…。
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実際、今季からの改変CLでは2節でもマドリッドの両雄の日程がかぶり、いやまあ、その頃のアトレティコまだ、昨季のアウェイ弱者が治っておらず。近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に彼らの試合を見に行く度、気分が悪くなっていた程だったため、おとなしくマドリーのリール戦を眺めていたんですけどね。その試合をアンチェロッティ監督のチームが1-0で落としたのはともかく、リスボンでは大惨劇。ベンフィカに4-0とボコボコにやられてしまったアトレティコだったとなれば、見なくて良かったてなもんですが、今度のザルツブルク戦は絶対見たい理由があって…。それには火曜にメトロポリターノで行われたレバークーゼン戦がどんなだったかとお話しする必要があって、ええ、折しもアトレティコはリーガ前節、レガネスとの兄弟分ダービーに負け、昨年10月末から続いた、クラブ最長記録となる連勝記録が15でストップ。これまで吉と出て来たのが反転、全て凶に変わるんじゃないかと心配していたんですが、いやあ、リーグフェーズ最強の相手、ブンデスリーガ2位のチームを迎えたせいでしょうか。5人DF制の守備的な布陣を取りながら、序盤から攻め込まれてばかりのアトレティコを目にした日にはもう、どうしたものやら。もっと深刻な問題は、アトレティコが残り65分以上を1人少ない状態で戦わないといけなくなったことで、だってえ、それまでだって、ドイツのチームにいいようにされていた彼らなんですよ。シメオネ監督も代わりのMFを入れなかったため、どうなるのかとヒヤヒヤしていたところ、やっぱりやられちゃいました。ハーフタイムまで残すはロスタイムの2分だけという45分、ムキエレのクロから、インカピエに頭で先制ゴールを決められてしまったとなれば、「lo veíamos un poco negro/ト・ベイアモス・ウン・ポコ・ネグロ(ちょっと黒く見えた)」(フリアン・アルバレス)どころではなかったかと。
それが後半には一気に展開が変わってしまうんですから、まったくサッカーとは不思議なもの。ええ、前半終盤に足首を痛めたガランがレイニウドに代わり、数的優勢に追い風を感じたシャビ・アロンソ監督がDFを1枚減らして、エースのシックを入れてきた後半が始まった時も、ただただ、絶望しか感じていなかった私だったんですが、何と7分、いきなりアトレティコに同点ゴールが入ったから、ビックリしたの何のって。
そのプレーは、グリーズマンが自陣から放ったボールを追ったフリアンが、いやあ、彼もこのところ、シュートに失敗することが多かったですからね。ターをかわしてエリア内に入り、グリマルドが寄せて来る前に撃って、「De la nada ha sacado un gol que muy pocos delanteros pueden/デ・ラ・ナーダ・ア・サカードー・ウン・ゴル・ケ・ムイ・ポコス・デランテーロス・プエデン(何もないところから、とても少ないFWしかできないゴールを決めた)」(アロンソ監督)時にはきっと、我が目が信じられなかったファンも多かったのでは?
そのショックが如実に出たのがレバークーゼンで、ええ、アロンソ監督も後で「1-1 nos ha hecho mucho daño, no supimos recuperar sensaciones/ウノ・ウノ・ノス・ア・エッチョー・ムーチョ・ダーニョ、ノー・スピモス・レクペラル・センサシオネス(1-1にされて、ウチは大きなダメージを受けた。感覚を取り戻せなかった)」と認めていた程。逆に同点で勢いづいたアトレティコは、父曰く、「Jugamos con inteligencia/フガモス・コン・インテリヘンシア(ウチは頭脳的にプレーした)」(シメオネ監督)と言いますか、息子曰く、「El segundo tiempo estuvimos viendo quién tenía amarilla de ellos para encararlo e intentar igualar el partido/エル・セグンド・ティエンポー・エストゥビモス・ビエンドー・キエン・テニア・アマリージャ・デ・エジョス・パラ・エンカラールロ・エ・インテンタール・イグアラル・エル・パルティードー(後半、ボクらはマッチアップして、試合を対等にするよう、誰がイエローカードを持っているのかを見ていた)」(ジュリアーノ)と言いますか。
その敵戦力減退作戦が実ったのは31分、ジュリアーノがインカピエに倒されて、前半終盤に1枚もらっていた相手に2枚目を出させたんですから、賢いじゃないですか。これで10対10となったアトレティコはいよいよ42分、ジュリアーノとグリーズマンに代えて、リノと今季は土壇場のゴールづいているコレアを投入。いえまあ、逆転のゴールを挙げたのは彼じゃなかったんですけどね。45分、エリア前に落ちて来たボールをゲットしたコレアがパスをフリアンに出すと、もうこの選手、器が違いすぎ。GKコバルをかわして、角度のないところかシュートを決め、とうとうスコアを2-1にしてしまったとなれば、もう場内は狂喜乱舞ですって。
結局、そのまま逆転勝ちしたアトレティコだったんですが、こんな風に土壇場で勝利を掴むのも今季はすでに8度目。マンチェスター・シティに7500万ユーロ(約122億円)もの高額移籍金を払った価値があるのがいよいよ明らかになってきたフリアンも、「En los últimos minutos sabíamos que nos lo jugábamos todo/エン・ロス・ウルティモ・ミヌートス・サビアモス・ケ・ノス・ロ・フガバモス・トードー(最後の数分、ボクらは全てが懸かっているのをわかっていた)」と言っていた通り、笛が鳴るまで諦めない、まさにお隣さんのお株を奪うような試合ができる日が来るとは一体、誰が予見した?となれば、来週のザルツブルク戦も絶対、見逃したくないんですが、その前、今週末土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)には再び、メトロポリターノでリーガのビジャレアル戦が到来。
ガランはネンザと出場停止で出られないんですが、コパ・デル・レイ16強対決エルチェ戦でヒザを痛め、ハーフで交代したセルロートがもう戻って来れそうですしね。前節の黒星で首位をマドリーに奪われてしまったとはいえ、たったの勝ち点2差ですし、2月8日にはサンティアゴ・ベルナベウでマドリーダービーが開催。それまで距離を広げないことが今は一番、大事なんじゃないでしょうか。
そして翌水曜、それこそアトレティコの前座を務めてくれたマドリーだったんですが、いやもう、ザルツブルクはこのリーグフェーズで1勝しかしておらず、監督も交代したばかり。おまけにこれが冬季のリーグ中断期間明け最初の公式戦でしたからね。プレーオフ順位を確定させるため、勝利が必要なマドリーのgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)になるんじゃないかと誰もが思っていた通り、結果は大勝となったんですが、彼らのエンジンが温まるまでには20分程、かかったのも事実だったかと。
そう、始まりは23分、ビニシウスが左から入れたクロスをベリンガムは撃てなかったものの、ロドリゴが決めて先制すると、34分にもロドリゴが2点目をゲット。これもベリンガムがtaconazo(タコナソ/ヒールキック)で返したボールを撃ち込んだものだったんですが、ええ、当人も「en Champions parece que chuto y es gol y en Liga cuesta un poco más/エン・チャンピオンズ・パレセ・ケ・チュト・イ・エス・ゴル・イ・エン・リーガ・クエスタ・ウン・ポコ・マス(CLでは自分がシュートするとゴールになるように見えるけど、リーガではちょっと苦労する)」と言っていましたしね。ホントにロドリゴはCLと相性がいいような。
前半はこの2点だけで、終盤にはビニシウスがPK狙いのpiscinazo(ピシナソ/ダイブ)認定でイエローカードをもらい、リーガでのここ2試合に加え、CL最終節のブレスト戦も出場停止になる逆境もあったマドリーでしたが、大丈夫。後半3分にはエムバペが追ってきたボールをGKブラウシュビッヒが何と、エムバペに向けて蹴ってしまい、楽勝で3点目が入った後、10分にはビニシウスもゴール祭りに参加することに。まずは敵DF2人をかわして、エリア内左からシュートを決めると、30分にもバルベルデからのパスを持ち込んで、とうとう5点目を取ってしまったとなれば、fondo norte/フォンド・ノルテ(ゴール裏北側)右側の上階席を埋めたザルツブルクファンが最初から最後まで、異様に静かだったのも当然だった?
それは実際、今季からザルツブルクでプレーする川村拓夢選手がピッチに入った後の40分、ビストルップが名誉の1点を挙げた時ですら、ほとんど湧いていなかったぐらいなんですが、まあこれでチームは敗退が決まってしまいましたしね。5-1で完敗した後、ミックスゾーンで話していた川村選手も「出る前、監督からの指示は何もなかった」と言っていたぐらい、相手はお手上げだったんだと思いますが、まあ、こればっかりはねえ。
ちなみに最近、ようやくヒザのケガが治って、チームに合流した川村選手によると、冬休み中に指揮官がオランダ人のリンダース監督から、ドイツ人のレッシュ監督に代わったことで、チームの公用語が英語からドイツ語に変更。専属通訳を付けてもらっていない彼も大変そうなんですが、試合後の会見で気になったのはレッシュ監督のコメントだったでしょうか。そう、大敗ながら、シュートは結構撃っていたためか、「今日は一歩前進した。アトレティコ戦ではもう一歩進む」と言っていたからですが…それは来季の大会まで取っておいてほしいかと。
一方、このホームゲーム3連戦で計14得点となり、「Nunca vamos a tener problemas en marcar goles/ヌンカ・バモス・ア・テネール・プロブレマス・エン・マルカル・ゴーレス(得点するのに問題があることはウチには決してない)」と、大多数のクラブが羨むだろう発言をしていたアンチェロッティ監督の懸念はやはり、守備界隈のよう。ええ、この日もルーカス・バスケスが出場停止で、バルベルデが急造右SBを務めていましたしね。それでもラス・パルマス戦に続き、途中出場して、同胞のザルツブルクファンたちから喝采されていたアラバも先発復帰が近そうですし、終盤にはカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のDFコバルもデビュー。トップチームに定着したアセンシオもしっかりやっているため、むしろアタッカーたちにもう少し、守備意識を持ってもらうのが失点を防ぐ早道かもしれませんが…そんなの、取られたら取り返せばいい?
まあ、点差のおかげでベリンガム、エムバペ、ロドリゴも途中で代わり、土曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのバジャドリー戦に向けて休養できましたしね。この先は、もしCLプレーオフに進むと、コパ・デル・レイ準々決勝でレガネスに負けるなんてことでもない限り、3月第3週の各国代表戦週間まで、ずっと週2試合ペース。それだけにアンチェロッティ監督もブライム、ギュレル、エンドリックらの出番をもっと、増やしていくことになるんじゃないでしょうか。
そしてようやくコパから解放されて、フリーのミッドウィークを過ごせたマドリッドの弟分たちの今週末の予定も見ておくと、3チーム共、日曜試合で、しかも全て今週、ヨーロッパの大会を戦った相手ばかり。ラージョがエスタディオ・バジェカスに迎えるのは、水曜にミランにも1-0で負けて、CL敗退が決まったジローナで、ヘタフェは木曜にELラツィオ戦で3-1の黒星を喰らったレアル・ソシエダをサン・セバスティアン(スペイン北部のビーチリゾート都市)に訪ねることに。
更に兄貴分に勝って意気上がるレガネスは水曜にやはり、ELでベシクタシュに4-1と負けて帰って来たアスレティックにサン・マメスで挑むんですが、これって、相手の疲れに付け込む大チャンスでは?そう、9位と安全な位置にいるラージョはともかく、レガネスは降格圏と勝ち点3の15位、前節はバルサと引分けたものの、ヘタフェも16位で、こちらはたったの勝ち点1差ですからね。どちらも2月頭のコパ準々決勝兄弟分ダービーに心おきなく臨めるよう、リーガでもう少し、余裕を作れるといいのですが…。
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ラ・リーガ第23節、レアル・マドリーvsアトレティコ・マドリーのマドリード・ダービーが8日に行われ、1-1で引き分けた。 前節エスパニョールにウノセロで敗れてリーグ戦7試合ぶりの黒星を喫した首位マドリー(勝ち点49)は、3日前のコパ・デル・レイではレガネスに3-2と競り勝った。そのレガネス戦のスタメンから7選手を変更。ムバッペやヴィニシウス、ベリンガムら主力が先発に戻った。 一方、前節マジョルカを下してマドリーに1ポイント差に詰め寄った2位アトレティコ(勝ち点48)は、4日前のコパ・デル・レイではヘタフェに5発圧勝とした。そのヘタフェ戦のスタメンから4選手を変更。GKオブラクやジョレンテ、バリオスらが先発に戻った。 マドリーがボールを持つ入りとなった中、フラットな[4-4-2]で構えるアトレティコが14分にリーノのミドルで牽制する序盤となったダービー。 引き続きポゼッションするマドリーは20分、ショートカウンターからヴィニシウスがミドルシュートを放って応戦。 互いに1度ずつゴールに迫った中、30分にアトレティコがPKを獲得する。ボックス内でクロスに飛び込んだリーノがチュアメニに足を踏まれると、VARの末にPK判定となった。やや幸運な判定でPKを得たアトレティコはこれをアルバレスが決めて先制した。 厳しい判定で追う展開となったマドリーが重心をさらに前にかけた中、ショートカウンターで牽制するアトレティコが1点のリードを保って前半を終えた。 それでも迎えた後半、開始5分にマドリーが追いつく。ロドリゴが右サイドを打開してクロスを入れると、ベリンガムの放ったシュートはヒメネスにブロックされるも、ルーズボールをムバッペが押し込んだ。 ダービー初出場のムバッペの同点弾で試合を振り出しに戻したマドリーは2分後、一気に逆転の絶好機。ヴィニシウスの左クロスにタイビングヘッドで合わせたベリンガムのシュートがバーに直撃した。 攻勢のマドリーは57分にもベリンガムがセバージョスの左クロスにヘディングで合わせる好機もシュートはGKオブラクの守備範囲だった。 ハーフコートゲームとするマドリーは71分、ボックス右からロドリゴがGK強襲のシュートを浴びせれば、1分後にもヴィニシウスが強引な突破からオブラク強襲のシュートを放った。 押せ押せのマドリーは82分にロドリゴが際どいミドルを放つと、90分にはボックス右に抜け出したムバッペがシュートに持ち込んだが、GKオブラクの好飛び出しに阻まれた。 後半は一方的な展開としたマドリーだったが、1-1で決着。首位攻防のダービーは引き分けに終わり、マドリーが首位をキープしている。 レアル・マドリー 1-1 アトレティコ 【レアル・マドリー】 キリアン・ムバッペ(後5) 【アトレティコ】 フリアン・アルバレス(前35)【PK】 2025.02.09 07:04 Sun3
【ラ・リーガ注目プレビュー】首位攻防となる今季2度目のマドリードダービー
ラ・リーガ第23節、レアル・マドリーvsアトレティコ・マドリーが、日本時間8日29:00にサンティアゴ・ベルナベウでキックオフされる。1ポイント差でマドリードの両雄が激突する全世界注目のスペイン首都決戦だ。 首位のマドリー(勝ち点49)は前節、エスパニョールとのアウェイゲームで0-1の敗戦。終始、ボールの主導権を握りながらも粘り強い堅守に手を焼くと、後半終盤に前がかりな背後を突かれる形で痛恨の失点を喫し、リーグ6戦ぶりの黒星に。ムバッペに対する危険なタックルが流される不運に加え、鉄人リュディガーがハムストリングのケガで離脱と踏んだり蹴ったりの一戦となった。 それでも、直近のコパ・デル・レイ準々決勝ではレガネスに2点差を追いつかれる失態はあったものの、カスティージャでゴールを量産する新星ゴンサロ・ガルシアのファーストチーム初ゴールの活躍によって3-2の劇的勝利。厳しい状況ながらもダービーへ弾みを付けることに成功した。週明けにはチャンピオンズリーグ(CL)のノックアウトフェーズ・プレーオフ、マンチェスター・シティとの重要な初戦を控えるタフな状況で臨む大一番では王者の底力を示したいところだ。 対する2位のアトレティコ(勝ち点48)は前節マジョルカと対戦し、好調のリーノのゴールにグリーズマンの芸術的なミドルループで2-0の勝利。シメオネ監督のラ・リーガ通算500試合目のメモリアルゲームを見事に白星で飾った。続くコパではヘタフェ相手にジュリアーノ・シメオネのドブレーテの活躍などでマニータの圧勝。主力のプレータイムもコントロールし、盤石の状態で敵地での大一番を迎えた。 また、対戦相手と異なりCLラウンド16ストレートインを決めており、今回のダービーに全力を注ぐことができる状況。首位奪還へ勝ち点3が求められるなか、宿敵の急造ディフェンスラインに対してアグレッシブな戦いを期待したい。 なお、昨年9月末にメトロポリターノで行われた前回対戦ではミリトンのゴールでエル・ブランコが先制も、不屈のコルチョネロスが後半アディショナルタイムのアンヘル・コレアのゴールで劇的な1-1のドローに持ち込んでいる。今季2度目のダービーも最後まで目が離せない白熱の一戦となるはずだ。 ◆レアル・マドリー◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250208_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:クルトワ DF:ルーカス・バスケス、チュアメニ、アセンシオ、メンディ MF:セバージョス、バルベルデ MF:ロドリゴ、ベリンガム、ヴィニシウス FW:ムバッペ 負傷者:DFミリトン、リュディガー、アラバ、カルバハル 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはリュディガー、アラバの離脱でディフェンスラインは火の車だ。一方でカマヴィンガの復帰は唯一の朗報となっている。 スタメンは前述の11名の起用を予想。左ラテラルにフラン・ガルシア、バルベルデの右ラテラル起用によるカマヴィンガのスタメンも可能性は低いものの、オプションとしてはありそうだ。 ◆アトレティコ◆ 【4-4-2】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250208_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:オブラク DF:ジョレンテ、ヒメネス、ラングレ、ガラン MF:ジュリアーノ、デ・パウル、バリオス、リーノ FW:アルバレス、グリーズマン 負傷者:なし 出場停止者:DFル・ノルマン(1/1) 累積警告のル・ノルマンが出場停止となる。負傷者に関してはハビ・ガランの戦列復帰によって全主力が起用可能な状態だ。 アウェイでのダービーということもあり、[5-4-1]の守備的なオプション採用も想定されるが、ディフェンスラインに問題を抱える相手に対して攻撃的な布陣で臨むとみる。両サイドの人選に関しては守備を意識し、ヘイニウドやギャラガー辺りの抜擢もあるか。また、相手ディフェンスラインに対して制空権を握れるセルロートの起用法もカギとなりそうだ。 ★注目選手 ◆レアル・マドリー:FWキリアン・ムバッペ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250208_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初のダービーでエースの仕事果たせるか。直近のエスパニョール戦はノーゴールに終わったが、2025年に入って公式戦9試合8ゴールと圧巻のゴールペースで一気に周囲の懐疑的な目を払しょくしたエル・ブランコの新エース。 先日に偉大なる先輩であるクリスティアーノ・ロナウドに“センターフォワード”としてのプレーに関して厳しい指摘を受けたが、“アタッカー”としては抜群の存在感を示しており、ここ数試合ヴィニシウスが不興を買うなかでより多くの期待を浴びている。 前回対戦は筋肉系のケガで欠場しており、今回は自身にとって初のダービーに。相手守備陣に対してスピードのアドバンテージは大きいが、基本的にブロックを構えて戦うアトレティコに対しては、ロナウドの指摘通りにCF的な部分でのプレー改善が求められることになるかもしれない。 ◆アトレティコ:FWジュリアーノ・シメオネ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250208_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> “シメオネ息子”の殻を破りつつある俊英。ダービーではグリーズマン、アルバレス、セルロートと急造守備陣と相対する2トップの選手に注目が集まるところだが、ここにきて最も好調なサイドアタッカーに注目したい。 ジョバンニ(ナポリ)、ジャンルカ(ラージョ・マハダオンダ)の兄2人とともにディエゴ・シメオネ監督の息子として注目を浴びてきた3男のジュリアーノ。これまでは長男が最も印象的な活躍を見せてきたが、ここにきてアトレティコとアルゼンチン代表で心境著しい活躍を披露しているのが22歳FWだ。 昨季武者修行先のアラベスでは絶対的な主力にはなれず、ローンバックした今季の期待値は低かったが、昨年11月以降から[4-4-2]の右ウイングに定着。父の求めるスタイルを誰よりも理解するだけに、守備への貢献度、切り替えの意識は非常に高く、加えて攻撃では爆発的な加速力とスプリント能力を遺憾なく発揮。直近のヘタフェ戦でのドブレーテなど公式戦27試合4ゴール5アシストと徐々に目に見える貢献も増えている。 今回のダービーではボールを握られる展開のなか、ヴィニシウスと対峙するジョレンテをサポートしつつ、ロングカウンターの局面で持ち味を発揮したい。また、駆け引きの部分で不安のある相手ディフェンスラインに対して深くえぐってのプルバックや、2列目からゴール前への飛び出しで決定的な仕事にも絡みたい。 2025.02.08 18:25 Sat4
【ラ・リーガ第23節プレビュー】首位攻防となる激戦必至の首都決戦!
先週末に行われた第22節では首位のレアル・マドリーが下位に沈むエスパニョールに苦杯を舐めると、アトレティコ・マドリー、バルセロナが勝ち点3を積み上げて上位争いがより活性化された。 慌ただしい今冬の移籍市場が閉幕し、週明けにはチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)の重要なプレーオフを控えるなかで開催される第23節。そして、今節は1ポイント差でマドリードの両雄が激突するマドリード・ダービーに大きな注目が集まる。 マドリーは前節、エスパニョールとのアウェイゲームで0-1の敗戦。終始、ボールの主導権を握りながらも粘り強い相手の守備に手を焼くと、後半終盤に前がかりな背後を突かれる形で痛恨の失点を喫し、リーグ6戦ぶりの敗戦となった。FWムバッペに対する危険なタックルが流される不運に加え、鉄人リュディガーがハムストリングのケガで負傷と踏んだり蹴ったりの一戦に。 それでも、直近のコパ・デル・レイ準々決勝ではレガネスに2点差を追いつかれる失態はあったものの、カスティージャでゴールを量産するFWゴンサロ・ガルシアのファーストチーム初ゴールの活躍によって3-2の劇的勝利を収め、厳しい状況ながらもダービーへ弾みを付ける勝利を得た。週明けにマンチェスター・シティとの重要なプレーオフを控える首位攻防戦ではディフェンスラインに不安を抱えての戦いとなるため、直近2試合での不遜な態度が不興を買ったFWヴィニシウス・ジュニオールを筆頭に攻撃陣の奮起を求めたい。 対する2位のアトレティコは前節マジョルカと対戦し、好調のMFサムエウ・リーノのゴールにFWグリーズマンの芸術的なミドルループで2-0の勝利を収め、シメオネ監督のラ・リーガ通算500試合目のメモリアルゲームを見事に白星で飾った。続くコパではヘタフェにFWジュリアーノ・シメオネのドブレーテの活躍などでマニータの圧勝。主力のプレータイムをコントロールした上、対戦相手と異なりラウンド16ストレートインを決めていることで、今回の大一番に全力を注ぐことができる。首位奪還へ敵地での勝ち点3が求められるなか、マドリーの急造ディフェンスラインに対してアグレッシブな戦いを期待したい。 そのライバルの潰し合いを期待しつつ、リーグ3連勝を狙う3位のバルセロナ。今節は直近1勝3分けで4試合無敗の12位セビージャとのアウェイゲームに臨む。前節はアラベスのファウルを辞さない激しいプレーに手を焼いたものの、FWレヴァンドフスキのゴールを守り切ってウノセロ勝利。続くコパでは前回のリーグ戦で7-1と圧勝したバレンシア相手に若干のターンオーバーを敢行したが、FWフェラン・トーレスのトリプレーテの活躍などでマニータの圧勝。公式戦2試合連続クリーンシートと攻守に状態を上げている。束の間の休養を得たレヴァンドフスキらが復帰となる今節ではルケバキオ、バルガスの背後への飛び出しをケアしつつ、きっちりチャンスで決め切りたい。 MF久保建英を擁する11位のレアル・ソシエダは、マドリー撃破で降格圏を脱出した17位のエスパニョールと対戦。リーグ前節はオサスナに1-2の敗戦を喫し、今季ワーストのリーグ3連敗を喫したラ・レアルだが、コパでの再戦では退場者を出した相手に2-0の完勝。ここ数試合フラストレーションが溜まる久保も先制点の起点となるなど上々のパフォーマンスをみせ、ひとまず溜飲を下げた。その勢いを活かしたいエスパニョール戦では堅守速攻を徹底してくる相手に対して、久保の個での打開力が攻撃の突破口となりそうだ。 FW浅野拓磨を擁する9位のマジョルカは、直近の公式戦5試合無得点での全敗と深刻な不振に陥る。前節はアトレティコ相手に粘りの守備こそ見せたが、攻撃ではほぼ見せ場を作れずに敗戦となった。同勝ち点で8位のオサスナとのホームゲームでは日程面とホームアドバンテージを活かしつつ、攻撃面での修正が連敗ストップのカギになる。引き続き途中投入が見込まれる浅野には苦境のチームを救う決定的な仕事を求めたい。 前節、ベティス相手に2度のビハインドを追いついたものの、勝ち点3を逃した4位のアスレティック・ビルバオは7位のジローナとの上位対決に挑む。公式戦連敗ストップで息を吹き返したアウェイチーム相手に好勝負が期待できそうだ。 その他ではカピタンのMFキリアン・ロドリゲスが癌の再発によって今季全休を発表した15位ラス・パルマスと5位ビジャレアルの一戦、今冬の移籍市場最終盤に積極的な動きを見せた14位ヘタフェや最下位バジャドリーといったクラブの戦いにも注目したい。 《ラ・リーガ第23節》 ▽2/7(金) 《29:00》 ラージョ vs バジャドリー ▽2/8(土) 《22:00》 セルタ vs ベティス 《24:15》 アスレティック・ビルバオ vs ジローナ 《26:30》 ラス・パルマス vs ビジャレアル 《29:00》 レアル・マドリー vs アトレティコ ▽2/9(日) 《22:00》 アラベス vs ヘタフェ 《24:15》 バレンシア vs レガネス 《26:30》 レアル・ソシエダ vs エスパニョール 《29:00》 セビージャ vs バルセロナ ▽2/10(月) 《29:00》 マジョルカ vs オサスナ 2025.02.07 19:00 Fri5