岡山がDF柳貴博との契約更新を発表
2024.12.31 11:20 Tue
ファジアーノ岡山は12月31日、DF柳貴博(27)との契約更新を発表した。
柳はFC東京の下部組織出身で、U-15深川、U-18、ファーストチームへとステップアップ。その後、モンテディオ山形やベガルタ仙台への期限付き移籍を経験し、2021年には北海道コンサドーレ札幌へ加入した。
2022シーズンはアビスパ福岡へ期限付き移籍したものの、8月に酒気帯び運転の道路交通補違反で任意捜査。これを受け、福岡が契約を解除したが、2023年3月に琉球で再スタートを切ると、明治安田生命J3リーグで32試合3得点を記録した。
この活躍が認められ、今年から岡山に活躍の場を移すと、J2で29試合に出場し1得点、J1昇格プレーオフで2試合に出場し、クラブ史上初となるJ1昇格に貢献した。
柳はFC東京の下部組織出身で、U-15深川、U-18、ファーストチームへとステップアップ。その後、モンテディオ山形やベガルタ仙台への期限付き移籍を経験し、2021年には北海道コンサドーレ札幌へ加入した。
2022シーズンはアビスパ福岡へ期限付き移籍したものの、8月に酒気帯び運転の道路交通補違反で任意捜査。これを受け、福岡が契約を解除したが、2023年3月に琉球で再スタートを切ると、明治安田生命J3リーグで32試合3得点を記録した。
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福岡がDF柳貴博と契約解除、信号待ちの居眠りで酒気帯び運転発覚…札幌から来季は完全移籍予定
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「足をつっていたけど気持ちでやり切った」ファジアーノ岡山の柳貴博が3バックの右で緊急対応 今季初のフル出場はチームと指揮官への恩返し
不測の事態を救ったのは、指揮官の愛弟子だった。 ファジアーノ岡山は、J1リーグ第26節で柏レイソルと対戦した。アウェイでの前回対戦は力の差を感じる0ー2での敗戦だったが、ホームで迎えた今節は開始早々からハイプレスと縦に早い攻撃というスタイルを貫徹。首位奪還に燃える相手の勢いを飲み込み、2ー1で勝利し、5月18日の第17節アルビレックス新潟戦以来、ホームゲームでは約3カ月ぶりとなる勝利を満員のサポーターたちと分かち合った。 開始早々4分での先制点や前半に柏のシュートをゼロに抑えたことをはじめ、大きなインパクトを残す勝利だったことは間違いない。しかし、決して順風満帆な試合ではなかった。 1ー0で迎えた31分、3バックの右で先発した立田悠悟が膝に手を当てた後、ピッチに座り込んだ。26分に自分のパスミスから招いたペナルティーエリア右でのピンチをスライディングで防いだ場面で痛めたのだろうか。これまで先発した23試合のうち22試合にフル出場してきた守備の要が、まさかのプレー続行不可となってしまった。 対応策としては、3バックの右でプレーできるベンチメンバーを投入するのが定石だろう。だが、今節の控えにはDF登録の選手は左利きの工藤孝太のみ。背番号15は、3バックの左を専門にしていることに加え、3バックの左で先発した鈴木喜丈とのバトンタッチが勝利の方程式になりつつあるため、立田の代役を担うことは難しい。岡山は、非常事態に陥ったのだ。 「立田は普段そんなに痛んだり途中で疲れたりして交代することがまずない選手なので。喜丈が少し怪我明けだったこともあって、90分持たない可能性があるので、ディフェンスのサブは左に孝太を入れていました。『どうしようかな』と思った時、選択肢としては(柳)貴博を下げて(松本)昌也を入れるのが、最もチームとしての力を保てるのではと思いました」(木山隆之監督) 32分、立田が担架でピッチを退き、松本がベンチから駆け出していくと、右ウイングバックで先発していた柳貴博が3バックの右に入った。 「そのポジションはやったことがなかったんですけど」と文字通りの緊急対応だったが、「悠悟がダメってなった瞬間、こうなるんじゃないかなと思った」と瞬時に悟り、「やるからにはしっかりやらないといけない」と腹を括った。 とは言え、普段の守り方と異なることは明確で、それにアジャストすることが必要不可欠だった。サイドを縦にスライドして守る本職のウイングバックとは違い、3バックの右は目の前の相手を潰すだけでなく、横のスライドでの味方のカバーリングも主な役割になってくる。より自陣ゴールに近いポジションであるため、繊細かつ的確な守備対応が求められる。それに加えて、柏のサイドでのローテーションアタックを防ぐには、ウイングバックやボランチとのマークの受け渡しをスムーズに行わなければならない。パワーやスピードで相手との1対1を制すという今まで担ってきたタスクと比べると、複雑性は一気に増す。 しかし、試合が再開されると、不慣れなポジションであることを忘れるくらい出色の出来を見せた。柏のパス回しに合わせて立ち位置を微調整しながら、縦パスにはタイトに反応し、背後へのボールも素早くスペースを埋めて処理する。守備でアラートな状態を保ちつつ、攻撃ではボランチやウイングバックへの的確な配球でリズムを作った。 「常に3バックの距離感を確認しながら、(田上)大地くんの後ろを守ることと、右サイドにボールがある時はしっかりと前に潰していくことを意識した。昌也くんと大地くん、ボランチのイブくん(藤田息吹)にもすごく助けられながらやることができた」 90+5分に1失点を許したものの、3バックの右に穴を開けることなく、最後までプレー。タイムアップを告げるホイッスルを今シーズン初めてピッチ上で聞くと、両手の拳を天に突き出して勝利の喜びを噛み締めた。 「みんなが声をかけてサポートしてくれたから、なんとかやり切れたかなと思います。体力が持つか心配でした。今年はまだ90分プレーしていなかったし、本当にギリギリでした。最後はほぼ足をつっていましたけど、代わりがいなかったのでやるしかないですし、気持ちでやり切りました。結果的に勝つことができて良かったです」 3年ぶりにJ1に戻ってきた今シーズンは怪我での離脱もあり、(第25節終了時点では)11試合の出場でプレータイムは620分のみ。1試合における最長の出場時間は、第3節・ガンバ大阪戦の82分だった。しかも、今節はアディショナルタイムを含めて100分を経過していた。これまで以上に耐久力も集中力も必要だった試合を戦い切り、役割を完遂してみせたのだ。 2019年にモンテディオ山形で、2020年にはベガルタ仙台で、2024年からは岡山で、木山監督の下でプレーしている。今節のパフォーマンスは、「木山さんからは気持ちを含めた戦うところを学ばせてもらい、選手としてもう一段階上がるキッカケをもらった。いろんなことがあっても、また呼んでもらったことが自分の中で本当にうれしかったです。岡山を含めて、木山さんのためにしっかり結果を出して力になりたい気持ちが強い」と加入時に話していたように、チームと指揮官への恩返しになったに違いない。 「試合に出してもらえている以上は、必ずチームの勝利に貢献しなきゃいけないと思っています。やっぱりJ1は簡単な世界じゃないので、1試合1試合を死に物狂いでやっている。その中で、もっともっと結果を残していけたらいいかなというふうに思います」 これからも柳貴博は、J1でプレーできる幸せを感じながら、岡山のために、木山監督のために、全身全霊で戦い続ける。 取材・文=難波拓未 2025.08.19 12:00 Tue4
【J1クラブ通信簿/ベガルタ仙台】策士も不測の事態に立ち向かえず、屈辱のホーム未勝利&17戦未勝利
未曾有のシーズンとなった2020年のJリーグ。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、中断による異例の超過密日程、観戦や応援の制限など、多くの困難を乗り越え、すべての日程を終了した。 その中でも、熱戦が続いた2020シーズンのJリーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(チームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。 第2弾は17位のベガルタ仙台を総括!(評価は「S」が最高、「E」が最低) ◆総合評価【E】 6勝10分け18敗(勝率17.6%) 36得点61失点 昨シーズンは11位でシーズンを終え、1桁順位を目指した仙台。渡邉晋監督を交代させ、戦略家としてJ2で曲者指揮として名を馳せた木山隆之監督を招へいした。 J1初挑戦となった木山監督が、一体どのような策を講じてJ1の舞台で戦うのか、大きな期待に包まれたが、シーズン途中には6連敗を含む17戦未勝利という屈辱の期間を過ごすこととなった。 相手に応じてシステムや並びを変えて臨んだ木山監督だが、2020シーズンはケガ人が続出したことでベースとなる戦い方、そしてチームを作ることに苦労したことは否めない。 特に痛手だったのは、精神的支柱でもあったMF富田晋伍の離脱だ。中断明けの7月にトレーニング中に負傷。左ヒザ前十字じん帯損傷と診断され、全治は半年。シーズン中の復帰は無くなった。 シーズン終盤は、ケガ人が徐々に戻り[4-3-3]のシステムがハマったことで4勝を記録。過密日程、選手層の薄さ、チーム作りができないという苦境の中で、策士は策を出すことなく終戦。1シーズンでチームを去ることとなった。 また、ピッチ外でも不祥事を起こし、クラブとしての体質にも大きな疑問符が投げかけられ、サポーターからも不信感が漏れるハメに。加えて、屈辱的なホーム未勝利という結果は、スタジアムにサポーターがなかなか足を運べないシーズンにおいては、非常に重くのしかかることとなった。 ◆チーム内MVP <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2020/sendai2020_1_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©J.LEAGUE<hr></div> FW長沢駿(32) 明治安田生命J1リーグ33試合出場(先発21試合)/9得点 32試合に先発出場したMF椎橋慧也や、苦しいチームを最後尾で支えたGKヤクブ・スウォビィクなどもいる中、MVPはFW長沢駿に与えたい。 加入2シーズン目となった今季は開幕戦こそ欠場も、2戦目からはすべての試合に出場。ターゲットマンとしてチームの攻撃を牽引した。 特に終盤には4試合連続ゴールを記録し、その間、チームは2勝1分け1敗と結果を残し、苦しいシーズンを過ごしたチームに光を見せてくれた。 9得点は自身のキャリア2番目の数字。新体制となる新シーズンは2桁ゴールなるか。チームの浮上には欠かせない存在となるだろう。 ◆補強成功度【E】 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2020/sendai2020_1_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©J.LEAGUE<hr></div> 10名の新加入選手がいたが、気を吐いたのは2人だけ。水戸ホーリーホックから加入したDF浜崎拓磨と期限付き移籍でFC東京から加入したDF柳貴博だ。 浜崎はボランチやインサイドハーフとしての起用も目立ち、攻守でチームを支えた。苦しいチーム状態にありながらも一定のパフォーマンスを見せたと言える。 また、柳はサイドバックにケガ人が続出したこともあり、右に左に、サイドバックだけでなくウイングバックも務めるなど、チームの窮地を救った。 一方で、サガン鳥栖から獲得したMFイサック・クエンカは、シーズン前に負傷離脱。シーズンの半分を棒に振ると、復帰してからは15試合でプレー。ケガで不在だった時期が悔やまれる。 また、FWアレクサンドレ・ゲデスはトップやサイドと起用法が定まらず、26試合で5得点と期待値以上の活躍に至らず。名古屋グランパスから加入したFW赤﨑秀平はケガで11試合で1得点に終わる状況。CSKAモスクワから期限付き移籍で復帰したFW西村拓真も違いを見せるに至らなかった。 補強選手たちもケガに泣かされるシーズンとなり、チームとしては誤算続きの1年となってしまった。 2021.01.05 21:10 Tue5
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Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象となる。 期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録となり、21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウント。JFA・Jリーグ特別指定選手は、ホームグロウン選手とはみなされない。 2025シーズンに関しては、J1のクラブは4名、J2・J3のクラブは2名以上と定められている中、14クラブが不遵守となっており、昨シーズンから2クラブ増えることとなった。 明治安田J2リーグではいわきFCと藤枝MYFCが昨シーズンに続いて「0人」、明治安田J3リーグではヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッドFC、栃木シティ、SC相模原、FC大阪、高知ユナイテッドSC、テゲバジャーロ宮崎が「0人」、ザスパ群馬、FC岐阜、奈良クラブが「1人」となっている。 これまで不遵守となったクラブは、翌シーズンのプロA契約選手の「25名枠」から不足人数分減じられることとなっていたが、2026シーズンからはプロ契約の区分が撤退されるため、処分はない。 なお、全部60クラブで最も多くホームグロウン選手を登録しているのはFC東京で15名。続いて13名の鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島、12名の柏レイソル、11名の川崎フロンターレ、RB大宮アルディージャと続いている。 <h3>◆明治安田J1リーグ(合計160人)</h3> 鹿島アントラーズ:13人 浦和レッズ:7人 柏レイソル:12人 FC東京:15人 東京ヴェルディ:9人 FC町田ゼルビア:4人 川崎フロンターレ:11人 横浜F・マリノス:9人 横浜FC:4人 湘南ベルマーレ:8人 アルビレックス新潟:7人 清水エスパルス:7人 名古屋グランパス:5人 京都サンガF.C.:8人 ガンバ大阪:8人 セレッソ大阪:7人 ヴィッセル神戸:6人 ファジアーノ岡山:2人 サンフレッチェ広島:13人 アビスパ福岡:5人 <h3>◆明治安田J2リーグ(合計83人)</h3> 北海道コンサドーレ札幌:8人 ベガルタ仙台:4人 ブラウブリッツ秋田:2人 モンテディオ山形:4人 いわきFC:0人 水戸ホーリーホック:1人 RB大宮アルディージャ:11人 ジェフユナイテッド千葉:5人 ヴァンフォーレ甲府:7人 カターレ富山:2人 ジュビロ磐田:6人 藤枝MYFC:0人 レノファ山口FC:2人 徳島ヴォルティス:3人 愛媛FC:3人 FC今治:2人 サガン鳥栖:7人 V・ファーレン長崎:5人 ロアッソ熊本:4人 大分トリニータ:7人 <h3>◆明治安田J3リーグ(合計40人)</h3> ヴァンラーレ八戸:0人 福島ユナイテッドFC:0人 栃木SC:3人 栃木シティ:0人 ザスパ群馬:1人 SC相模原:0人 松本山雅FC:9人 AC長野パルセイロ:3人 ツエーゲン金沢:2人 アスルクラロ沼津:8人 FC岐阜:1人 FC大阪:0人 奈良クラブ:1人 ガイナーレ鳥取:2人 カマタマーレ讃岐:2人 高知ユナイテッドSC:0人 ギラヴァンツ北九州:4人 テゲバジャーロ宮崎:0人 鹿児島ユナイテッドFC:2人 FC琉球:2人 2025.04.22 22:10 Tue3
煌めいた左足と越えられなかった壁。ファジアーノ岡山・加藤聖が長友佑都との対決で固めた決意
「チームが勝てていない状況で自分が出て勝てれば、大きなアピールになると思っていたんで、本当に今日に懸ける思いは強かった」 明治安田J1リーグ第35節でファジアーノ岡山はFC東京と対戦。契約の都合により出場できないMF佐藤龍之介に代わり、左ウイングバックで先発に名を連ねたのはMF加藤聖だった。第33節のアルビレックス新潟戦では先発フル出場し、佐藤がFIFA U-20ワールドカップ(W杯)から戻ってきた前節のセレッソ大阪戦では出番なし。5歳下の後輩とのポジション争いにおいて、非常に大事な一戦に覚悟を持って臨んだ。 前半はFC東京にボールを握られる展開だったが、岡山は[5-4-1]と[4-4-2]を使い分け、左右の揺さぶりに対応していく。加藤も最終ラインに下がり逆サイドからのクロスをケアしながら、マッチアップの日本代表DF長友佑都に強くアプローチ。チームとしても個人としても良い形でボールを奪う場面も作った。 しかし、岡山の攻撃が活性化しない。「良い形で取った後の1本目が繋がらない。それが攻撃の波を作れない原因。慌てず一度持つ、そういう選択肢も入れないといけない」と加藤も反省を口にした。 マイボールの時間が作れないということは、加藤がタッチラインを駆け上がる時間がないことを意味する。正確かつ鋭い左足のキックを武器に持つ背番号50は、自らのドリブルで相手を突破したり局面を打開するよりも、シャドーやボランチとのパス交換でマークを外しながら深い位置まで進入していく形を得意としている。左足の一振りで決定機を作れる場所に、自分自身を持っていくことができなかった。 特徴を生かしにくい展開ではあったが、20分に伝家の宝刀を振り抜く状況を自ら作る。相手陣内の左サイドでFW一美和成がこぼれ球に反応すると、スペースに転がったボールに加藤がいち早く反応。MF小泉慶に足を引っ掛けられて、FKを獲得した。 キッカーは、加藤。両手で丁寧にボールを置き、軸足を何度も踏み込んでぬかるんだピッチを確認し、呼吸を整えてから左足を振り抜く。鋭いカーブの掛かったボールは小泉と長友の間を通過し、急減速してニアに飛び込んだMF江坂任の右足にピタリと届いた。 「雨だからとか言い訳はできません。キッカーである以上、どんな状況でも良いボールを蹴れないといけないので」 シュートは相手GKの好セーブに防がれたが、我慢強く戦う前半における最大の決定機は、相手に守備の機会を与えないほどの精度を持つ加藤の左足にしか作れないものだった。 後半開始早々に先制点を許してからFC東京が自陣に引いたため、岡山はパスを繋げて相手ゴールに向かっていく。左サイドでコンビを組むDF鈴木喜丈と江坂のところからは効果的な前進の回数を増やすも、加藤は長友の壁を越えられない。背後のスペースを突き、相手を置き去りにしてクロスを上げるシーンをあまり作れず。タッチライン沿いで相手のマークを引きつけパスワークに加わった結果、味方を押し出すことはできていたが、前半に希望と可能性を示した左足は影を潜めた。 スタートから送り出した木山隆之監督は、試合後の会見で「やっぱりもっとやらないと。攻守に悪くないけど、もっと期待しているんで。対面している長友選手は代表選手だけど39歳。聖は24歳。いろんな駆け引きや技術的なところで敵わなかったとしても、もっとアクティブに、もっと相手に向かっていってやってほしいという思いは、彼には常々持っているんで。技術だけじゃなくて、そのメンタリティーの部分とか闘争心の部分でもっと求めたいと思っていますし、やってほしいです」と期待しているからこその厳しい評価を口にした。 71分にMF柳貴博との交代で逆サイドのタッチラインからピッチを出ると、ベンチに戻る足取りは重く、顔も下を向いていた。その後、チームは同点に追いつくも、後半終了間際に2失点を許して1-3で敗戦した。 「自分が出ている時間で勝ち越しまで持っていきたかったし、フルで出たかったという思いもありますけど、とにかく与えられた時間で自分が何かを残したかったという気持ちがあったので、悔しかった」 長友というレジェンドを相手に圧倒的な活躍を示すことができていれば、佐藤を再びシーズン序盤にプレーしていた右サイドに追いやることにも繋がったかもしれない。「前半はうまく守れたというか、自由にさせないことはある程度できた」と、課題として取り組んでいるタイトに守る部分で一定の手応えを得られていたからこそ、攻撃面で圧倒的なものを出せず、巡ってきたチャンスを生かしきれなかったことに悔いが残る。 今シーズンは残り3試合。次節は佐藤も元気な状態でピッチに戻ってくる。だが、加藤の心は折れていない。 「日本サッカーのレジェンドと言える選手とのマッチアップも楽しみだったし、ここを抑えて上に行きたい気持ちもあった。もっと成長して、次はぶち抜けるように頑張りたいです」 試合後の取材で何度も口にした、“ぶち抜く”。マッチアップの相手選手を突破し、置き去りにし、サイドを制圧する。その言葉を体現するプレーを待っているし、「加藤聖ならできる」と信じている。 取材・文=難波拓未 2025.10.27 20:00 Mon4
岡山が磐田を退団しフリーだったMF宮崎智彦の加入を発表
ファジアーノ岡山は29日、昨シーズン限りでジュビロ磐田を退団したMF宮崎智彦(34)の加入を発表した。背番号は「11」となる。 宮崎はFC東京の下部組織出身で、2009年に流通経済大学から鹿島アントラーズへ入団。2011年に横浜FCへ期限付き移籍すると、2012年に磐田へ期限付き移籍。2013年に完全移籍した。 J1では通算138試合1得点、J2で108試合4得点を記録。2020シーズンは明治安田J2で15試合に出場していたが、シーズン終了後に退団していた。 宮崎はクラブを通じてコメント。シーズン途中加入ながらも貢献したいと意気込んだ。 「はじめまして。このたび、ファジアーノ岡山に加入することになりました宮崎智彦です。まずはこのような状況、このタイミングでチームの一員として受け入れてくださったファジアーノ岡山に関わる全ての皆さまに感謝しています」 「僕自身は今からのスタートになるので、非常に難しい挑戦かと思われますが、覚悟を持ってやってきましたし、ピッチ内外で自分にもまだできることはあると思っているので、少しでもチームの力になれるように日々精進していきたいと思います!!」 「そして、この無所属の期間、いろいろとサポートしてくださった皆さま、常葉大学サッカー部の皆さま、Rebackプロジェクトに支援していただいた皆さま、サポートしていただいたスタッフ、トレーナーの皆さま、トレーニングした仲間たちに感謝すると同時に、これから活躍している姿をみせることが恩返しであると思うので、そのような姿をみせられるように精一杯頑張っていきたいと思います!」 2021.04.29 15:45 Thu5
