個人技から先制許すも愛工大名電が6発逆転! 初出場の明誠を破り初戦突破【全国高校サッカー選手権大会】

2024.12.29 15:50 Sun
同点ゴールを決めた愛工大名電の蒲地壮汰
©超ワールドサッカー
同点ゴールを決めた愛工大名電の蒲地壮汰
29日、第103回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が行われ、駒沢陸上競技場の第2試合では愛工大名電(愛知)と明誠(島根)が対戦。愛工大名電が6-3で勝利した。

5大会ぶり2回目の出場となった愛工大名電。一方の明誠は初めての選手権に臨んだ。

立ち上がりは愛工大名電が押し込む展開に。一方の明誠もロングボールから池田龍心がシュートまで持ち込んでいく。
攻勢の愛工大名電は23分、水野桜介のグラウンダーの右クロスから蒲地壮汰がシュート。しかし、先手を取ったのは27分の明誠。高橋星和が最終ラインの裏を取り、ボックス手前でキープ。意表を突いたターンから左ポケットへ侵入し、左足でシュートを放つと、GKが弾いたボールが愛工大名電のオウンゴールに繋がった。

その2分後、愛工大名電もすぐさま反撃。杉本悠悟が右サイドを突破すると、折り返しにファーで待っていたのは蒲地壮汰。ワンタッチで丁寧に流し込み、試合を振り出しに戻す。
さらに31分、愛工大名電は杉本の右クロスに水野が飛び込むが、うまく合わず。その後はセカンドボールから三岡優のミドルもあったが、これは枠を捉えない。

36分、愛工大名電は早くも選手交代。斉藤騎士を下げて岩間丈一郎を投入。すると3分後に愛工大名電が逆転。ボックスに迫った水野が杉本に預けると、杉本が粘ったなかでのこぼれ球に再び水野。右足を振り抜いてネットを揺らす。

さらに前半アディショナルタイム、三岡優の左CKからニアで杉本がそらすと、混戦のゴール前で押し込んだのは途中出場の岩間。明誠を突き放してハーフタイムを迎えた。

2点を追う明誠は選手を入れ替えて後半へ。しかし、またもネットを揺らしたのは愛工大名電。43分、右CKを一度は跳ね返されるが、クロスを入れ直すとゴール前にこぼれたボールを山崎瑛太が蹴り込んだ。

47分にはまたも右CKのセカンドボールから江川敦哉がミドルを突き刺し、愛工大名電に5点目。明誠も意地を見せるべく隙を見て前に出ていくが、反撃のチャンスは作れない。

愛工大名電は67分にダメ押し。岩間のスルーパスに抜け出した水野が冷静にGKとの一対一を制する。

リードを5点に広げられた明誠だが、72分に点差を縮める。右CKのこぼれ球に池田が反応し左足一閃。ディフレクトしてゴールラインを割る。

後半アディショナルタイムには左CKから途中出場の藤井良太が強烈なハーフボレー。3点差まで詰め寄ったが、大量リードの愛工大名電が逃げ切り、2回戦進出を叶えた。

愛工大名電 6-3 明誠
【愛工大名電】
蒲地壮汰(前29)
水野桜介(前39、後27)
岩間丈一郎(前40+2)
山崎瑛太(後3)
江川敦哉(後7)
【明誠】
OG(前27)
池田龍心(後32)
藤井良太(後40+1)

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