2034年のW杯開催決定で問題山積のサウジアラビア/六川亨の日本サッカーの歩み

2024.12.17 11:00 Tue
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かねてから報道されていたように、30年のワールドカップ(W杯)はモロッコ、スペイン、ポルトガル、ウルグアイ、パラグアイに加えてアルゼンチン、34年のW杯はサウジアラビアで開催されることが11日のFIFA臨時総会で決まった。

南米3か国では1930年の第1回ウルグアイ大会から100周年ということで、記念式典と開幕戦各1試合が開催される。このため6か国には開催国としての出場権が与えられるので、予選を突破しての出場国枠は42チームということになる。「なんでもあり」のFIFAらしい決定であり、南米3か国と、彼らと開幕戦で対戦する3チームは開幕戦後に南米から北大西洋を越えての大移動を強いられることになる。

そしてジャンニ・インファンティーノ会長と蜜月関係にあるサウジアラビアが34年の開催国に決定した。50年までの単独開催を目ざす日本は、34年での開催には政府保証を取り付けなければならないなど高いハードルがあり、根回しをする時間的な余裕もないため田嶋幸三JFA元会長は立候補を断念。サウジアラビアでの開催支持に回った。
懸命な判断だろう。02年日韓大会で使用したスタジアムは屋根をつけるなどの大幅な改修が必要だが、そのための費用をどうするのか。国内の消費は冷え込み、W杯開催の機運はまったく盛り上がっていないだけに、日本開催はいまのところ「絵に描いた餅」でしかない。

ご存知のようにW杯はこれまでヨーロッパと南米、北中米だけで開催されてきた。02年に初めてアジアで開催され、その後は大陸ごとに持ち回りとなり、10年に初めてアフリカ大陸の南アで開催。14年には78年アルゼンチンW杯以来36年ぶりに南米のブラジルで開催された。
その後はヨーロッパに戻り18年ロシアW杯を経て、22年はアジアで2度目となるカタールで開催。南アに続き自国開催で初めての出場を果たした。そして26年は32年ぶりにアメリカと、カナダ、メキシコによる北中米での初の3か国開催となっている。持ち回りの原則から言えば、30年はアフリカ、34年は南米、38年はヨーロッパ開催となり、アジアでの開催は42年という順になるはずだった。

ところが30年のW杯をアフリカ、ヨーロッパ、南米の3大陸でまとめて開催することで、34年は8年前倒しでアジア開催となり、サウジアラビアが念願のW杯招致に成功した。これもまた「なんでもあり」のFIFAとインファンティーノ会長らしい“英断”と言っていいだろう。

サウジアラビアをいえば、中東で最もイスラム教の戒律が厳しい国として有名だ。独身女性は特別な理由がないと入国できなかったし、入国したらしたで女性は頭髪を隠すヒジャブ(スカーフのようなもの)をかぶらなければならなかった。オシム・ジャパンの時代、あまりの暑さにヘジャブを脱いだ独身女性がいた。ヘジャブを脱いで取材したことがわかると、その代償としてJFAから3ヶ月の代表戦取材NGのペナルティを受けてしまったほどだ。

しかし22年のACL決勝、アルヒラル戦を取材に訪れた女性記者の話によると、行動制限はかなり緩和されていたそうだ。近年のサウジアラビアはF1やボクシングなどのスポーツイベントを開催し、W杯の招致にも積極的なだけに、開放策に舵を切りつつあるのかもしれない。

大会は5都市15会場で開催予定となっていて、そのうち8会場が首都のリヤド、4会場がメッカ近郊のジッダにあり、残るアル・コバール、アバ、ネオムはいずれも1会場ずつの開催となる。しかし、すでに建設されているスタジアムはリヤドの4会場と、ジッダの4会場だけで、いずれも本大会までに改装を予定している。そして残る7会場のうち2会場は現在建設で、アル・コバールは26年、ジッダは27年に完成予定とされており、いずれも27年に開催されるアジアカップで使用する予定になっている。

サウジアラビアでの開催が決まり問題視されているのは、カタールW杯でスタジアムや地下鉄、道路などの建設・整備のために中央アジアからの出稼ぎ労働者が過酷な労働環境に置かれたことだ。かつて04年3月にアテネ五輪アジア最終予選を取材した際に、海岸沿いのホテルに宿泊したことがある。ところがホテルの前の海岸沿いの道路建設のため、夜は工事の騒音で眠れない経験をしたことがある。

中東は12月から2月を除けば日中はかなりの猛暑になる。このため肉体労働は猛暑を避けて夜中に行われていたのだ。出稼ぎ労働者は昼夜逆転した過酷な肉体労働を長期間に渡り強いられることになる。このためスタジアムの建設と改築、そして都市の整備も同じ労働環境になることが予想される。

国際人権団体であるアムネスティ・インターナショナルが「十分な人権が確保されることなく、サウジアラビアでW杯を開催するというFIFAの無謀な決定は、多くの命を危険にさらすことになるだろう」と警鐘を鳴らしたのも頷ける。

それ以外にも、開催時期として予定されている1月から2月にかけてはラマダン(断食)にあたるため、33年の年末か34年の3月以降になるのではないかという報道もある。ヨーロッパと同様にカレンダーを変える日本も、国内リーグの中断を余儀なくされる可能性があるのだ。

11年にカタールのアジアカップを取材した際の移動手段はバスかタクシーしかなかった。しかし22年のW杯や今年1月のアジアカップでは、メディアにはプレスバスが用意されたし、市内とスタジアムには3路線の地下鉄が整備され、ファン・サポーターの利便性は確実に増した。果たして34年までにサウジアラビアの各都市はどのような変貌を遂げるのか。女性の地位向上など国際社会に受け入れられるには課題山積のサウジアラビアだけに、今後の政策転換にも注目が集まるところだ。

文・六川亨

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韓国がクリンスマン新体制初白星! 守護神が孤軍奮闘のサウジアラビアはマンチーニ体制連敗スタート…【国際親善試合】

国際親善試合のサウジアラビア代表vs韓国代表が12日にイングランドのセント・ジェームズ・パークで行われ、韓国が0-1で勝利した。 前イタリア代表指揮官のロベルト・マンチーニ監督を招へいしたサウジアラビア。その初陣となったコスタリカ代表戦を1-3で落とし、目下5連敗中の中東の雄は今回の一戦で初勝利を目指した。 一方の韓国はカタール・ワールドカップ(W杯)後にクリンスマン監督を招へいしたものの、就任以降3分け2敗の5戦未勝利とこちらも苦戦が続く。直近のウェールズ代表戦を0-0のドローで終えたチームはアジアのライバル相手に新体制初勝利を狙った。この試合ではエースのソン・フンミン、ディフェンスリーダーのキム・ミンジェに加え、ファン・ヒチャン、イ・ジェソンといったヨーロッパ組の主力がスタメンを飾った。 試合は立ち上がりから拮抗した展開となる。互いに後方から足元で繋いでいく能動的なアクションを見せるが、自陣や中盤で引っかかる場面が多く、中盤での潰し合いがメインに。 それでも、要所で個人技を見せるタレントが局面を打開し、フィニッシュまで持ち込んでいく。前半半ば過ぎには韓国がソン・フンミンのカットインからの左足のミドルシュートで決定機を作れば、サウジアラビアも直後にショートカウンターの形からアル・ドサリがボックス内でGKと一対一を迎えるが、ここはGKキム・スンギュの好守に阻まれる。 決定機を作り合ったことで、徐々に試合に動きが生まれると、30分過ぎに先制点が生まれる。32分、右サイドで仕掛けたイ・ジェソンが内側に入れたグラウンダーのパスを手前のソン・フンミンがスルー。後方のファン・インボムがバランスを崩しながら出したダイレクトパスがDFに当たって浮き球の形でゴール前のスペースに流れると、抜け目なく反応したチョ・ギュソンがゴール左隅へヘディングで流し込んだ。 良い時間帯に先制に成功した韓国は、直後にもボックス内に完璧な抜け出しを見せたソン・フンミンがあわやPKという場面を迎えるなど攻勢を継続。前半終盤にかけてもセットプレーやカウンターから決定機を作ったが、GKアル=オワイスの再三のビッグセーブに阻まれた。 1点リードで試合を折り返した韓国は後半も立ち上がりから攻勢を仕掛けていく。48分にはソン・フンミンからの絶妙なスルーパスに抜け出したイ・ジェソンがボックス内でGKと一対一のビッグチャンスを迎えるが、再びアル=オワイスが立ちはだかる。 その後もファン・ヒチャンの決定機がファインセーブに遭うなど追加点が遠い韓国だが、前半に比べてボール保持と守備が安定。後半はサウジアラビアにチャンスはおろかシュートまで持ち込ませずに、しっかりとゲームをコントロールする。 一方、苦境のマンチーニのチームは前線を中心に交代カードで流れを好転させようとするが、韓国の攻撃を防ぐのが精いっぱい。なかなか攻撃に厚みを出すことができない。 それでも、最少得点差のまま突入した試合最終盤はリスクを冒して前に出たサウジアラビアが、幾度か際どいシーンを創出。だが、新体制初白星に向けて気迫を見せた韓国がキム・ミンジェらの身体を張った守備でゴールを割らせず。 この結果、不振のアジア勢対決を制した韓国がクリンスマン新体制で待望の初勝利を手にした。一方、マンチーニ率いる新生サウジアラビアは前途多難な船出に。 サウジアラビア代表 0-1 韓国代表 【韓国】 チョ・ギュソン(32分) 2023.09.13 03:29 Wed
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3位につけるサウジアラビア代表の来日メンバーが発表! 日本戦勝利で2位確保を目指す【2026年W杯アジア最終予選】

日本サッカー協会(JFA)は24日、25日に行われる2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨むため来日したサウジアラビア代表メンバーを発表した。 12日、サウジアラビアサッカー連盟(SAFF)はメンバー27名を発表。20日はホームで中国代表と対戦し1-0で勝利を収めていた。 エルヴェ・ルナール監督が再就任して立て直しを図るサウジアラビア。来日メンバーには、ローマのDFサウード・アブドゥルハミドが外れることに。国内組が中心となり、FWサレム・アル・ドサリ(アル・ヒラル)、FWフィラス・アル・ブライカン(アル・アハリ)、FWマルワン・アル・サハフィ(ベールスホット)らが招集されている。 今回発表されたサウジアラビア代表メンバーは以下の通り。 <h3>◆サウジアラビア代表メンバー</h3> GK アハメド・アル・カサール(アル・カーディシーヤ) ナワフ・アル・アキディ(アル・ナスル) メシャリ・スニュル(アル・ラーイド) ハメド・アル・シャンキティ(アル・イテハド) DF アリ・ラジャミ(アル・ナスル) ハッサン・タンバクティ(アル・ヒラル) ムハンナド・アル・シャンキティ(アル・イテハド) ナワフ・アル・ブシャル(アル・ナスル) アリー・マジュラシ(アル・アハリ) ジェハド・タクリ(アル・カーディシーヤ) サード・アル・ムーサ(アル・イテハド) MF ナセル・アル・ドサリ(アル・ヒラル) ファイセル・アル・ガムディ(ベールスホット/ベルギー) ジヤド・アル・ジョハニ(アル・アハリ) ムサブ・アル・ジュワイル(アル・シャバブ) FW サレム・アル・ドサリ(アル・ヒラル) アブドゥラー・アル・サレム(アル・ハリージュ) アブドゥラー・アル・ハムダン(アル・ヒラル) トゥルキ・アル・アンマル(アル・カーディシーヤ) フィラス・アル・ブライカン(アル・アハリ) アイマン・ヤヒヤ・アーメド(アル・ナスル) アーメド・アル・ガムディ(ネオム) ムハンナド・アル・サード(ダンケルク/フランス) マルワン・アル・サハフィ(ベールスホット/ベルギー) 2025.03.24 15:00 Mon
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日本代表スタメン発表!本田圭祐、岡崎慎司、原口元気がスタメン復帰、約2年ぶりに代表復帰の柴崎岳も先発!《ロシアW杯アジア最終予選》

▽5日に行われるロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のサウジアラビア戦に臨む日本代表のスターティングメンバーが発表された。 ▽8月31日に行われたオーストラリア代表戦を勝利し、6大会連続6度目のワールドカップ出場を決めた日本。3大会ぶりのW杯出場に望みを残すサウジアラビアとの絶対的なアウェイゲームに向け、FW本田圭佑(パチューカ)、岡崎慎司(レスター・シティ)、原口元気(ヘルタ・ベルリン)を3トップに起用。 ▽また、右ヒザのケガで負傷離脱した長谷部誠(フランクフルト)が務めていたアンカーの位置にはMF山口蛍(C大阪)を置き、インサイドハーフにオーストラリア戦で代表初ゴールを決めたMF井手口陽介(G大阪)と、約2年ぶりの代表復帰となるMF柴崎岳(ヘタフェ)を並べた。なお、守備陣はオーストラリア戦と同じメンバーを採用した。 ▽サウジアラビアとの一戦は、日本時間5日の26時30分にキックオフされる。 【スタメン】 GK:川島永嗣 DF:酒井宏樹、吉田麻也、昌子源、長友佑都 MF:柴崎岳、山口蛍、井手口陽介 FW:本田圭佑、岡崎慎司、原口元気 【サブ】 GK:東口順昭、中村航輔 DF:酒井高徳、植田直通、槙野智章 MF:乾貴士、高萩洋次郎、小林祐希 FW:久保裕也、武藤嘉紀、杉本健勇、浅野拓磨 2017.09.06 01:42 Wed
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「生きるか死ぬか」日本代表を誰よりも知り愛する男、長友佑都が見せた矜持/日本代表コラム

「この局面を打開したときには、2022倍の称賛で称えてもらえればと思います」 試合前にそう口にしていたのは日本代表DF長友佑都(FC東京)。長年日本代表を支えてきた長友だが、ここ最近はパフォーマンスの低下が指摘。批判の声が高まっていた。 イタリアの名門であり世界でも有数のビッグクラブであるインテルで長年レギュラーを張っていた長友。その時代に日本代表で見せていたプレーは、多くの日本人が心を動かされていた。 外国人選手と比べれば明らかに引けをとる小柄な体格でありながら、アグレッシブさと豊富な運動量で左サイドを上下に動く姿。そして右足を遜色ない左足からのクロスと、まさにサイドを制圧していた。 しかし、ガラタサライに移籍してからチームで構想外となったころから、徐々に狂い始める。半年間試合でプレーできないと、その後に加入したマルセイユではレギュラーを掴むも、全盛期の動きはなかなか見せられず。2021年夏にFC東京に復帰してからも、随所に違いは見せたが、やはりみんなが心を動かされた長友とは言い難かった。 日本代表としてもその間プレーを続けた長友。運動量は変わらず、アグレッシブなプレーも見えた一方で、やはりサイドでの違いを見せていたという動きは正直なかった。 <span class="paragraph-title">◆批判を跳ね返した最高のパフォーマンス</span> 試合前、縦に突破してのクロスがないように思えるという質問を受けた長友。確かにそれはあるとし、「僕が打開できれば良いですし、批判もされないと思うので、僕がやらなければいけないです」と語った。もちろん、過去とはチームも違い、選手も違うため、戦い方も変わっている。ただ、実際に深い位置まで上がってのクロスは減っていた。 強い覚悟を持っていた長友は、実際にサウジアラビア代表戦でもスターティングメンバーとしてピッチに立った。代表通算133試合目。多くのファンが埼玉スタジアム2002のスタンドに集まった。中には批判的に長友を見ていた人もいただろう。ただ、長友はプレーで答えを示した。 まずそのプレーが出たのは13分だ。遠藤航、伊東純也、大迫勇也と繋ぎボールは遠藤へ。そこに顔を出した長友はボックスないでパスを受けた。 仕掛けながら左足でクロスを入れると、これは相手DFがブロック。チャンスを潰したかと思われたが、長友は倒れ込んだ状態でしっかりとボールをキープ。相手が詰めてくるが、マイボールのスローインにつなげた。 このプレーにはスタンドからも大きな拍手が送られ、我々が見たかった長友がやっと戻ってきたという感覚にすらなった。 これまでの最終予選ではあまり見られなかった気迫のこもったプレー。まさに長友らしさが存分に出たプレーで、批判に回答を出した。 試合後長友は「(応援は)すごく伝わってきました。ブーイングされるかなと思ったんですけど、すごく暖かい声援と愛をもらったので、今日は絶対に最高のパフォーマンスで恩返ししたいなという気持ちで入りました」と語り、ファン・サポーターの後押しはしっかりと届いていたようだ。 この試合の長友は13分のプレーに始まり、アグレッシブさを失わなかった。試合前に指摘された深い位置まで上がってのクロスも多く見られた。左サイドに入ったMF南野拓実はこれまで通り中に入ってのプレーが増えたが、その空いたスペースを積極的に長友は狙い、高い位置を取り続けた。 長友は、「たくさんの批判を頂いたので、その批判が僕の心に火をつけてくれたなと。改めて批判というのは僕のガソリンなので、必要なものなんだなと感じましたね。追い込まれれば追い込まれるほど、力を発揮できました」と語り、自身の問題点を指摘してくれる声のおかげでもあると語った。 守備時もしっかりと対応し、高い位置をとってサウジアラビアの右サイドを封じ込めた長友。周りの選手との連係もこれまで以上に高まり、最終予選では最も良いパフォーマンスを見せたと言えるだろう。 <span class="paragraph-title">◆「今日だけは称賛してください(笑)」</span> <span data-other-div="page2"></span> そして極め付けは2点目の伊東のゴールに繋がったプレー。ボックス手前でのルーズボールに詰めると、そのボールが伊東に渡って強烈なシュートが叩き込まれた。 サウジアラビアの戦意を失わせるゴールに繋がったプレー。後半の立ち上がり、リードしている状況でもアグレッシブに入った結果だ。これも長友らしさ。どこか噛み合っていなかった歯車が、この試合はハマった感じがあった。 69分でピッチを後にした長友だったが、そのアグレッシブさは交代時にも。代わりに入る中山雄太、前田大然に対し大きな声で檄。「僕の魂の叫びは聞こえました? W杯の時の緊張感や興奮を思い出して、久しぶりに今日は生きるか死ぬかなんだなと思って」と試合後に応えたが、その声はしっかりと観るものにも届いていた。 この試合では、代わりに入った中山は長友ほどのテンション、そしてアグレッシブさを感じられなかった。中山が試合になかなか入れず、良くなかったとも言えるが、それ以上に長友の気迫溢れるプレーが素晴らしかったと言えるだろう。 試合後、メディアの取材に応じた長友は最後に「今日だけは称賛してください(笑)」とコメントした。試合前には、「2022倍の称賛で」と冗談のように話していたが、それに値する活躍をしっかりとピッチで見せた。 2022倍には足りないかもしれないが、それはまだこの先にも戦いがあり、3月のオーストラリア代表戦でも同じパフォーマンスを見せてもらいたいところ。その時まで、「2022倍の称賛」は取っておいても良いだろう。ただ、日本代表として誰よりも戦ってきた長友の意地とプライドは十分に感じられるパフォーマンスだった。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 <span class="paragraph-title">【動画】長友も躍動! 南野&伊東のゴールでサウジアラビア撃破!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="UH3PZJLlv5A";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.02.02 13:10 Wed

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