アジア王者の日本、パリ五輪ではグループDに入りパラグアイ、マリ、イスラエルと対戦!
2024.05.04 08:30 Sat
パリ五輪 男子サッカー組み合わせ
U-23日本代表は3日、AFC U23アジアカップ決勝でU-23ウズベキスタン代表と対戦し、1-0で勝利を収めた。今大会無失点のウズベキスタン相手に苦しんだ中、後半アディショナルタイムに山田楓喜(東京ヴェルディ)が左足ミドルシュートで先制ゴールを奪った。
ついにウズベキスタンの無失点を打ち破ったが、その後に大ピンチ。ハンドによりPKを取られたが、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)が横っ飛びでセーブ。日本の絶体絶命のピンチを救った。
この勝利で日本はアジア王者に。この結果、パリ・オリンピックではグループDに入り、パラグアイ、マリ、イスラエルと同居することが決定した。
初戦は7月24日(水)の24時から、ブラジルを予選で下して勝ち上がったU-23パラグアイ代表と対戦。第2戦は7月27日(日)の28時から、3月に国内で対戦したU-23マリ代表と対戦。第3戦は7月30日(火)の28時からU-23イスラエル代表と対戦する。
3位でパリ五輪切符を掴んだイラクはグループBに入り、アルゼンチン、モロッコ、ウクライナと対戦する。
なお、4位となったインドネシアはアフリカ予選4位のギニアとの大陸間プレーオフで最後の切符を懸けて戦うことに。勝者はグループAに入り、開催国のフランス、アメリカ、ニュージーランドと対戦することとなる。
パリ・オリンピックのサッカー競技は、初戦が7月24日、決勝は8月9日に行われる。
ついにウズベキスタンの無失点を打ち破ったが、その後に大ピンチ。ハンドによりPKを取られたが、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)が横っ飛びでセーブ。日本の絶体絶命のピンチを救った。
初戦は7月24日(水)の24時から、ブラジルを予選で下して勝ち上がったU-23パラグアイ代表と対戦。第2戦は7月27日(日)の28時から、3月に国内で対戦したU-23マリ代表と対戦。第3戦は7月30日(火)の28時からU-23イスラエル代表と対戦する。
また初のオリンピック出場を果たした準優勝のウズベキスタンは、グループCに入り、スペイン、エジプト、ドミニカと同居する。
3位でパリ五輪切符を掴んだイラクはグループBに入り、アルゼンチン、モロッコ、ウクライナと対戦する。
なお、4位となったインドネシアはアフリカ予選4位のギニアとの大陸間プレーオフで最後の切符を懸けて戦うことに。勝者はグループAに入り、開催国のフランス、アメリカ、ニュージーランドと対戦することとなる。
パリ・オリンピックのサッカー競技は、初戦が7月24日、決勝は8月9日に行われる。
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シーズン開幕前新体制会見①〜東京ヴェルディ/六川亨の日本サッカー見聞録
1月7日、J1クラブの先陣を切って東京Vと浦和が新入団会見を開き、9日は大宮、10日はFC東京もそれに続いた。他のJクラブも新入団会見を開き、早くもキャンプインしたチームもある。やはり例年より開幕が1週間ほど早まったため、例年なら1次キャンプはランニングなどフィジカルを中心にしたメニューで、2次キャンプからテストマッチを組むことが多いが、今年は1次キャンプからテストマッチを行うチームも多い。それだけ早めにチーム作りをする必要に迫られているということだろう。 そこで今回のコラムでは東京VとFC東京のライバルチームの入団会見を紹介しよう。 まずは東京Vである。冒頭、中村考昭社長は「去年12月で債務超過を解消した。25年は成長に投資できる」と長年の懸案事項だった財務面の立て直しに成功したことを報告。3年前のJ2リーグで悪戦苦闘していた頃の年間平均観客動員は5千人だったが、一昨年に昇格争いを演じた際はそれが1万人に増加。さらにJ1へ復帰した昨シーズンは2万人と、まさに倍々の伸び率だ。今年はそれを3万人まで伸ばしたいと抱負を語った。 Jリーグ創設期はクラブハウス前の第1グラウンドでカズやラモス瑠偉、武田修宏らが練習で汗を流し、多くのファンが見学に訪れた。しかし現在はその半分がよみうりランドの駐車場となり、往時の面影は残っていない。しかし今年は駐車場を縮小し、かつての第1グラウンドを復活させる計画を明かした。 整地し、砂を入れ、排水溝を設置し、土を入れて芝を植えるため、今シーズン中に完成するかどうかはわからない。新たに副社長に招聘した、昨シーズンまで明治大の監督だった栗田氏は、大学時代に江尻強化部長とは4年生と1年生という間柄(高校は清水東で、清水商の江尻氏とはライバル関係)。明大卒業後は昨年まで清水建設に勤務していただけに、グラウンド復活にはうってつけの人材と言えるだろう。古豪復活に、クラブの決意も伺える。 補強に関しては、城福浩監督の「大物外国人ストライカーに頼るチーム作りはしない」というコンセプトのもと、前線から労を惜しまずプレッシングをする現行のスタイルに磨きをかける方針だ。ここらあたりは神戸の吉田監督を同じ方針と見ていいだろう。 そんな補強の目玉は、昨シーズンまでレンタル移籍で活躍した選手の完全移籍と言える。 一昨年の12月上旬、清水との昇格プレーオフを制してJ1復帰を決めたが、その時はすでに移籍マーケットはほぼ終了していたと江尻強化部長は明かす。J1昇格とJ2残留では補強選手も規模・予算とも異なるが、J1昇格を決めて城福監督と意見が一致したのは、「J1で戦うにはJ1クオリティの選手が必要不可欠」ということだった。 そこで取った策は、J1で出場機会に恵まれていない若手選手をレンタル移籍で獲得することだった。染野唯月(鹿島)や山見大登(G大阪)、山田楓喜(京都)、木村勇大(京都)らを補強。彼らは東京Vで出場機会を得て選手として成長しただけでなく、J1で6位という好成績に貢献した。 そんな彼らを始め、昨シーズンの夏以降は東京Vの多くの選手に他チームからの触手が伸びたと江尻強化部長は明かした。しかし財務状況が好転したことで、移籍を打診した他チームと同等の金銭的な条件を提示できたことから多くの選手の引き留めに成功し、レンタル移籍から完全移籍に移行できたという。『選手の流出』を防げたこと。これこそが東京Vの“補強”と言っていいだろう。 このため城福監督も「J1で戦うためのメンバーが揃った。今年は超野心的な目標に向かって行きたい。去年はチャレンジャーという周りの目、空気感があった。それが、(シーズン中に選手は)ここには負けちゃいけないという雰囲気になった。(結果的に)6位だが、何かを勝ち取ったわけではない。謙虚な部分と日常、これだけやっているという自信の両方が必要」とチームの成長に手応えを感じつつ、「サッカーとしては一つ一つ、攻守の質を上げていく」と超野心的なサッカーの進化に意欲を見せた。 城福監督らしいなと思ったのは、サッカーに対してのシビアな情熱だった。自ら好きで、シーズン中はダイジェスト版しか見ていないものの、イングランドのミレミアリーグと比較してJリーグはアクチュアルプレーイングタイムが短いと指摘。試合終盤のコーナーフラッグ付近での時間稼ぎは許容するものの、倒れている時間の長さなどに苦言を呈し、Jリーグが世界基準に追いつくためにはアクチュアルプレーイングタイムを増やすことの重要性を訴えた。 ロングスローやCK、FKの際に、テレビでは「デザインされたセットプレー」と賞賛される緻密なプレーを得意とするチームに対する苦言なのか真意はわからない。しかしサッカーの本質を追究する城福監督らしいサッカー観に耳を傾ける必要があるのではないだろうか。 文・六川亨 2025.01.11 09:00 Sat3
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今月16日、AFC U-23アジアカップ カタールの初戦、中国戦からパリ五輪出場権獲得のチャレンジが始まる。前回のコラムでも、DF陣の経験不足は否めないものの攻撃陣のタレントはバリエーションに富んでいて期待できるという原稿を書いた。そして先週と今週のJリーグを取材して、FC東京の松木玖生の新しい一面を見ることができて、その期待はさらに高まった。 松木といえば、青森山田高時代から、強靱なフィジカルと体幹の強さを生かした球際での勝負強さ、豊富な運動量と労を惜しまない献身的なプレーでチームに貢献してきたし、それはFC東京でも変わらない。そしてボランチのポジションから、時には意外性のある攻撃参加でゴールを決めたり、左足のロング、ミドルシュートで相手ゴールを脅かしたりしてきた。 そんな松木が、4月3日のJ1リーグ第6節の浦和戦では、荒木遼太郎と2トップに近い形で前線に起用された。すると、トップに張るのではなく変幻自在に左右に流れたり、落ちてきたりする荒木との絶妙のコンビネーションで攻撃陣をコントロール。とりわけ左サイドのFW俵積田晃太とSBバングーナガンデ佳史扶との相性は抜群で、意外性のあるパスで彼らの攻撃参加を引き出していた。 アウトサイドにかけたスペースへの絶妙なパスには「こんな技巧的なパスが出せるんだ」と感嘆してしまった。 試合は0-1とリードされた後半、左サイドで俵積田、佳史扶とつないだパスから荒木が同点弾。さらに松木のサイドチェンジを受けた俵積田のクロスをゴール前に走り込んだ松木がボレーで決めて逆転勝利を収めた。 そして4月7日の鹿島戦では、荒木がレンタル移籍のため起用できないものの、1トップに入った仲川輝人とトップ下の松木は好連係から難敵・鹿島に2-0の完勝を収めた。絶えずボールに触るわけではないが、効果的なサイドチェンジやスルーパスで味方を使う。これまでは、どちらかというと『使われる選手』と思っていたが、そのイメージは一新した。 先制点は左サイドからのふわりと浮かしたニアへのパスで仲川の今シーズン初ゴールを演出。そして後半アディショナルタイムにはMF原川力のヘッドによるインターセプトからのタテパスを簡単にさばいて2点目をお膳立てした。いずれも「肩の力の抜けた」ようなアシストに、松木の“変化"を感じずにはいられなかった。 彼をボランチからトップ下にコンバートし、前線には荒木を起用して松木の飛び出しを演出したピーター・クラモフスキー監督の采配は賞賛に値する。やっと1トップのドリブル突破任せのパターン化された攻撃スタイルから脱却できそうだ。 そんな松木を大岩剛監督はどのポジションで使うのか。攻守に効果的な選手だけに、使い出もあるだろうが、できれば攻撃的なポジションで使って欲しいところである。 2024.04.08 22:25 Mon2
レーティング: 日本代表 3-0 U-24日本代表
3日、史上初となる日本代表vsU-24日本代表の一戦が札幌ドームで行われ、3-0で日本が勝利した。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。 ▽日本代表採点 ※採点は10点満点。及第点は「5.5」、「0.5」刻みで評価 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし GK 23 シュミット・ダニエル 5.5 プレー機会はあまりなし。ハイボールの処理も冷静で、ビルドアップでプレスを掛けられても慌てることなく対応した。 (→24 中村航輔 5.5) 裏へのボールを積極的に飛び出して処理。終盤攻め込まれるが安定したプレー。 DF 2 植田直通 6 フル出場を果たし集中した守備を見せる。危ないシーンはほとんどなかった。 3 室屋成 6 積極的な上がりを見せ何度もボックス内に入っていく。守備でも強度の高いプレスを見せる。最後は負傷交代。 (→13 山根視来 -) 出場時間短く採点なし。 5 長友佑都 6 コンディションの良さを感じさせるプレーを連続。読みの鋭さと動き出しの速さで対応。板倉のミドルもブロック。 (→16 小川諒也 6) 守備では強度を高く、攻撃では積極的な上がりを見せて浅野のゴールをお膳立て。 6 谷口彰悟 5.5 3年半ぶりの日本代表選。後半の途中からはボランチとしてプレー。立ち上がりは不安定さも見せたが、時間が経過してからは安定。 MF 7 守田英正 6 球際の強さ、飛び出すタイミングと良さを出す。遠藤がいない試合でしっかりと存在感。 (→4 昌子源 5.5) 植田との鹿島コンビで2年ぶりの代表戦。一対一で抜かせないプレーを見せる。 8 原口元気 5.5 目立ったプレーはあまり見られず。それでも、ポジショニングの良さで前線の潤滑油に。 (→11 古橋亨梧 5.5) トップ下で起用されたが、浅野との関係もありあまり裏に抜けるプレーは見せられず。 9 鎌田大地 7 この試合でもトップ下でリズムを作るプレー。圧倒的な存在感を放ち41分に追加点を記録。 (→18 浅野拓磨 6) 52分に待望のゴール。小川の抜け出しに反応し、スピードを生かしてボックス内に飛び込んだ。その後のチャンスを生かしたかった。 10 南野拓実 6 右サイドでのプレーとなったが鎌田との連携の良さを見せる。2点目のシーンではロングボールを頭で落としゴールをアシスト。 (→14 伊東純也 6) 普段とは違う左サイドに入るもスピードのあるプレーと動き出しの良さを見せる。52分には小川を上手く使いゴールの起点に。 13 橋本拳人 6.5 開始早々にマークを外して日本代表初ゴール。アグレッシブな守備を見せていた。負傷交代は心配。 (→21 川辺駿 5.5) 途中出場でも強度の高い守備を見せた。 FW 15 大迫勇也 6 ニアサイドでフリックし橋本のゴールをアシスト。体を張るプレー、2列目を生かすプレーと随所にレベルの高さを見せた。 (→17 坂元達裕 5) 得意のドリブルはほとんど見られず。今後の試合で良さを見せられるかに期待。 監督 森保一 6.5 主力が半数以上居なくともオートマティックに動けるチームを作り上げた。 <span class="paragraph-title">▽U-24日本代表採点</span> ※採点は10点満点。及第点は「5.5」、「0.5」刻みで評価 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし GK 1 大迫敬介 5 2失点を喫した中、鎌田の2点目はなんとか止めたかった。 (→12 沖悠哉 5) 1失点も最初のシュートは反応。終始落ち着いたプレーを見せ、コーチングの声も出ていた。 DF 2 菅原由勢 5 終盤まで攻撃参加はほとんど見られなかったのが残念。酒井宏樹を脅かすプレーは見せられず。 5 町田浩樹 5.5 セットプレーではターゲットに。一対一でやられることはなかった.。 20 旗手怜央 5 高い位置をとった室屋の前に川崎Fのような攻撃参加があまり見られず。守備では粘り強さも。 (→15 古賀太陽 -) 出場時間短く採点なし。 27 橋岡大樹 5.5 前半は大迫、後半は浅野とタイプの違うFWを相手に一定のプレー。対人の強さは見せたが、予測は甘さも MF 3 中山雄太 5.5 落ち着いたプレーを見せながらも大人しさを感じた。積極的にいく板倉とのバランスもあったが崩れることはなかった。 (→17 田中碧 5.5) 遠藤航が入ってからは攻撃に比重を置いてプレー。鋭いパスを何本も見せた。 4 板倉滉 5.5 ボランチで強度の高いプレスを見せる。A代表でのミャンマー戦を戦った影響か、意識の高さを見せた。 (→6 遠藤航 -) 出場時間短く採点なし。 8 三好康児 5 前半は右サイド、後半はトップ下でプレー。積極性を見せるが決定的な仕事はできず。 (→10 堂安律 5) ボックス付近でのプレーが続きリズムを作ったが、決定的なプレーは見せられず。 11 久保建英 6 10代ラストマッチ。ボールの扱いの上手さを見せ攻撃を活性化した。気合は十分。 (→25 前田大然 5) 横浜FMでの好調ぶりは見せられず。シュートに行ける機会がなかった。 21 遠藤渓太 5 久保との連携で決定機を演出。CKのキッカーも務めるが、積極的なドリブルをもっと出したかった。 (→14 相馬勇紀 5) 普段とは違う右サイドでプレー。クロスで何度か良さを見せたが、ドリブルはあまり見られず。 FW 13 田川亨介 5 20分の決定機。スピードを生かしたプレーで抜け出すもシュート機を決められず。 (→9 林大地 5.5) 相手を背負うプレー、パスを受けてからの素早いシュートと持ち味を見せる。 監督 横内昭展 5 急遽決まった試合。OAは遠藤航のみの起用だったが、オートマティズムはまだない状況。開始早々の失点の守り方は反省すべき。難しい試合だったが、戦う姿勢は見せた。 ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! 鎌田大地(日本代表) 1ゴールを記録。3月からの全ての試合で圧倒的な存在感。攻撃の軸としてこの試合でも違いを見せつけた。 日本代表 3-0 U-24日本代表 【日本】 橋本拳人(前2) 鎌田大地(前41) 浅野拓磨(後7) 2021.06.03 21:33 Thu3
ポストプレーでアシスト記録も無得点を悔やむ林大地「今日は一番ゴールが取りたかった」
U-24日本代表FW林大地(サガン鳥栖)がU-24ホンジュラス代表戦を振り返り、無得点だったことを悔やんだ。 東京オリンピック開幕を10日後に控えたU-24日本代表は12日、同じく大会に参加するホンジュラス代表と対戦した。互いのグループでの対戦相手を意識した調整試合となった中、日本は13分にセットプレーからDF吉田麻也のゴールで先制。さらに40分には、左サイドから上がったクロスをFW林がワンタッチで落とし、FW堂安律が流しこむ綺麗なゴールで追加点を挙げる。 後半は運動量の低下やメンバー交代の影響もあり、前半のような流れを維持できなかった中、65分に一瞬の隙を突かれてオウンゴールで1点を返される。それでも85分には、途中出場のFW相馬勇紀の左サイドからの折り返しをゴール前に飛び込んだ堂安がワンタッチで合わせて勝負あり。最終的に3-1の勝利を挙げた。 先発した林はFW前田大然と交代する63分まで出場。前述の堂安へのアシストをはじめ、効果的なポストプレーが目立ったが、「一番欲しかった」というゴールは奪えず。29分に最大の決定機が訪れたが、FW久保建英のラストパスをダイレクトで狙ったシュートはGKの正面を突いた。 試合後のリモート会見では無得点の悔しさを滲ませつつ、チームを勝利に導くためのプレーができたと回想。それでも、久保や堂安など才能溢れた2列目の選手の援護射撃があるからこそ、やはりゴールを決めなければならなかったと反省を強調した。 「FWなので今日は一番ゴールが取りたかったです。2列目には気の利く上手い選手が多く、練習での良い距離感を試合でも出せたのかなと思います」 「(アシストについて)最初はキープして強引に前を向いてシュートを打とうかなと思ってたんですけど、律が凄く良い位置に来たのが見えたし、(パスを)呼んでたので、迷うことなくパスを選択しました」 「チームが勝つことが一番なので、その場に応じてポストプレーも強引に前を向くこともできれば選択肢は増えると思います。みんなが勇気を出して自分のところまで運んでくれているので、FWである自分は決める責任が絶対あるし、そういった面では今日はチャンスがあったのでしっかり決めきらなければならなかったと思います」 「多少わがままな動きをしてもパスを出しくれますし、動き出しが早くてもそれに合わせたボールが出てくるので、だからこそ、ゴール前で勝負させてもらっている分、しっかり決めないといけないなかったです」 2021.07.12 23:55 Mon4
宮本新会長誕生で『会長の決断』とは/六川亨の日本サッカー見聞録
JFA(日本サッカー協会)は3月23日、新会長に「内定」していた宮本恒靖氏を新たな理事による第5回理事会で、互選を経て第15代の会長に正式に就任したことを発表した。 この会見には22日に亀岡でのU-23日本対U-23マリを取材し、その足で24日のJ2リーグ山口対愛媛、25日に小倉でU-23日本対U-23ウクライナの取材を予定していて移動中だったため参加することができなかった。 ところが仕事仲間が当日、宮本会長の会見を取材した折り、机の上に昨年の会長選の際に作成した“マニュフェスト”があったため、余分に確保して親切にも郵送してくれた。 初めて目にしたマニュフェストの冒頭には「会長選の流れを決定づけた」と言われた岡田武史JFA副会長との対談が6ページにわたってあった。 対談の冒頭、岡田副会長は「代表監督選びについては技術委員会で候補者を選出して、最終的には会長と技術委員長を含めた数名で決めるんだけど、俺は最終的には会長がリーダーシップを発揮して決めなくてはいけないと考えている」と断言した。 その理由として「俺も代表監督時代から言ってはきたけど、技術委員長ではなくてやっぱり会長がやるべきことなんだよね」 「自分のサッカー観を持ったうえで決断するわけだから、(会長は)サッカーをしっかりと知っている人のほうが望ましいし、ツネなら言うまでもない」 元日本代表監督で現職の副会長にここまで言われては、会長選に立候補した鈴木徳昭氏の出番はないだろうと思った。鈴木氏は日本代表でもなければ、日産自動車に所属していた時でもJSLでのプレー経験はない。JFAとJリーグ、さらにW杯招致委員会、AFC、東京五輪招致委員会などで実務を担当してきた“裏方”だったからだ。 そして岡田副会長の「代表監督人事は会長」にも納得してしまった。 岡田監督は加茂周前監督からバトンタッチされ、“ジョホールバルの歓喜”で日本を初のW杯へ導いた。しかしフランスでは3連敗を喫したため、岡田監督の続投を求める声は皆無だった。99年にJ2札幌の監督に就任すると、2000年にはJ2優勝とJ1復帰を果たす。さらに03年からは横浜F・マリノスを率いてJ1リーグ連覇を達成するなど黄金時代を築いた。 そんな同氏が再び代表監督に就任したのが07年12月、イビチャ・オシム監督が脳梗塞で倒れたからだった。小野剛JFA技術委員長からの打診だったが、小野はフランスW杯でコーチに抜擢した旧知の仲だけに断ることはできなかっただろう。 こうして臨んだ南アW杯だったが、大会前にちょっとした“事件”があった。JFA会長に犬飼基昭が就任すると、技術委員長の強化担当に原博実を招聘。小野は「育成」の技術委員長と役職が変更になった。それでも小野は南アW杯前のスイス・オーストリアキャンプから岡田ジャパンを陰ながらサポートした。 南アW杯で岡田は日本人監督として初めてグループリーグを突破した。しかしラウンド16でパラグアイにPK戦の末に敗れた。中村俊輔の負傷が長引き、本田圭佑の0トップという大胆な発想も、岡田監督の評価にはつながらなかった。当時のサッカー界に、「監督は4年で代わるもの」という固定観念も少なくなかった。 岡田監督にしてみれば、早稲田大学の後輩であり、Jリーグでは監督としてこれといった実績のない原技術委員長に出処進退を決められるのは納得のできないことだったのではないだろうか。だから監督人事は「技術委員長ではなくてやっぱり会長がやるべきこと」と断言したと思えてならない。 この「会長が決断する」流れは田嶋幸三・前会長に受け継がれた。 JSLでのプレー経験こそあれ、Jリーグと代表での経験はないもののその実務手腕を見込んで原技術委員長が招いた霜田正浩(現松本監督)は、原がJFA専務理事に転出すると技術委員長に就任。しかし初めての会長選で原を破って会長に就任した田嶋は、原を2階級降格の理事にすることでJFAでの立場を失脚させる。 田嶋会長はロシアW杯を前に技術委員会を再編し、西野朗を技術委員長に招聘し、霜田をNTD(ナショナル・チーム・ダイレクター)に降格。霜田も自ら身を引くことになった。そしてW杯直前にはヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任し、西野を代表監督に据える人事を強行した。 22年カタールW杯で森保ジャパンはグループリーグでドイツとスペインを倒すジャイアントキリングを演じながらもベスト16でPK戦により散った。反町技術委員長は、一説には元チリ代表のビエルサ監督の招聘に乗り気だったという。しかし田嶋会長は大会直後にも森保続投を支持。森保監督と反町技術委員長との関係に配慮して、山本昌邦NTDを招聘したとの噂もある。そして反町技術委員長は3月を持って退任する予定だ。 代表監督人事は、最終的な決断は会長が下すのはどこの国も同じだろう。では技術委員会の役割は何なのか。これはこれで、はっきりさせておく必要がある。会長が「こう言ったから右に倣え」では、“忖度”であり技術委員会の存在意義そのものが問われかねない。 影山雅永技術委員長(男子)や佐々木則夫技術委員長(女子)などを理事職から外し、理事会のスリム化と女性理事の登用に積極的な宮本新会長。男女の代表戦の放映権の高騰により地上波で試合が見られないなど厳しい船出が待ち受けているかも知れないが、まずはパリ五輪男子の出場権獲得に万全の態勢で臨んで欲しい。 2024.03.30 11:00 Sat5