【プレミアリーグ第31節プレビュー】ミッドウィーク開催! シティvsビラに、苦境の名門対決!

2024.04.02 19:00 Tue
上位争い左右するシティvsビラ
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上位争い左右するシティvsビラ
先週末に行われた第30節はマンチェスター・シティvsアーセナルの首位攻防戦が痛み分けに終わった結果、リバプールが首位奪還に成功。トップ4争いではアストン・ビラ、トッテナムが勝利を挙げた一方、マンチェスター・ユナイテッドを含む6位以下のチームが勝ち点を取りこぼして勝ち点差が広がっている。
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4月最初の今節はミッドウィーク開催となり、インターナショナルマッチウィーク明けの前節から準備期間も少なく、各クラブの総合力が試される。そういった中、優勝争いとトップ4争いに大きな影響を与えるマンチェスター・シティvsアストン・ビラが最注目カードだ。
シティ(勝ち点64)は前節、アーセナル(勝ち点65)とのホーム開催の首位攻防戦を0-0で終え、リバプール戦(1-1)に続く2試合連続ドロー。3位からの浮上を逃す結果となった。ボール支配を優先した前半、2人のアタッカー投入で勝負に出た後半と用意してきたプラン通りの戦いとなったが、堅守攻略に手を焼いて要塞エティハドで58試合ぶりに無得点に終わるなど勝ち切ることができなかった。これにより逆転での4連覇には、残り試合で全勝且つライバル2チームの取りこぼしが必須となった。

3試合ぶりの白星を狙う今節は前回対戦で0-1のスコア以上に圧倒された因縁の相手とのリベンジマッチに臨む。シュート2本に対して、被シュート22本と惨敗した前回対戦に比べて相手の勢いは落ちているが、インテンシティの部分で再び劣勢を強いられれば、ホームゲームとは言えども難しい戦いを強いられるはずだ。

対するアストン・ビラは前節、上位相手に強さを見せる曲者ウォルバーハンプトン相手に2-0の快勝。リーグ戦3試合ぶりの白星を挙げた。拮抗した前半にFWディアビの強烈なミドルシュートで先制点を挙げると、後半半ばにツキにも恵まれたDFコンサのゴールで追加点。以降は盤石の試合運びでクリーンシートを達成した。難所エティハドでのタフな試合となるが、プレー強度で相手を上回ってセットプレー、カウンターの形からゴールを奪い切って連勝といきたい。
その大一番と共に注目カードとなるのが、11位のチェルシーと6位のマンチェスター・ユナイテッドによる名門対決だ。

チェルシーは前節、ホームで降格圏に沈む19位のバーンリーと対戦。前半に退場者を出した相手にMFパーマーの2ゴールによって2度のリードを得たが、一人少ない相手に追いつかれる失態を演じてホームサポーターにブーイングを浴びる中、2-2のスコアで試合を終えた。FAカップで優勝の可能性はあるものの、リーグ戦でのヨーロッパ出場権獲得は絶望的な状況に。そういった苦境で臨むホームゲームでは赤い悪魔をしっかりと叩いて悪い流れを断ち切りたい。

一方、ユナイテッドは前節、ブレントフォードと敵地で対戦。試合を通じて相手の徹底された堅守速攻スタイルに大苦戦すると、被シュート27本と防戦一方の展開を強いられ、守護神オナナの好守とポスト・クロスバーに救われて辛くも失点を回避。その後、後半アディショナルタイムにMFマウントの加入後初ゴールで先制に成功したが、直後に失点を喫して痛恨の1-1のドローに終わった。低調なパフォーマンスに加え、公式戦連勝もストップし、厳しい状況でミッドウィーク開催の名門対決に臨む。この試合ではフィールドプレーヤーの奮起に加え、スタンフォード・ブリッジ初帰還のマウントの活躍に期待したいところだ。

ライバル2チームの潰し合いによって首位奪還に成功したリバプール(勝ち点67)は、最下位に沈むシェフィールド・ユナイテッドとのホームゲームで首位キープを狙う。前節のブライトン戦では開始早々にFWウェルベックに先制点を奪われたが、攻勢に転じた前半半ばにFWルイス・ディアスのゴールで追いつく。後半は一度流れを失いかけたが、MFマク・アリスターの見事なお膳立てからエースFWサラーの決めたゴールによって逆転。トドメは刺せなかったものの、難敵との接戦を2-1で制して白星を取り戻した。

週末にFAカップのリベンジマッチとなるユナイテッド戦を控える中、最下位相手の一戦では幾つかのポジションでターンオーバーが見込まれるが、地力の差に加えて圧倒的なホームアドバンテージを考えれば、取りこぼしの可能性は低い。

そのリバプールを2ポイント差で追うアーセナルは、再び降格圏の18位に転落したルートン・タウンとのホームゲームで仕切り直しの白星を狙う。前述のシティ戦では難所エティハドから勝ち点1を持ち帰ったが、リーグ連勝が「8」でストップした。シティ相手にソリッドな守備で無失点に抑え込んだことは大きな自信となったが、攻撃面に関してはボール保持、アタッキングサードでのクオリティの部分に課題を残しており、前節トッテナム相手に粘り強い守備で善戦した昇格組との一戦では攻撃陣の奮起に期待したい。

なお、冨安健洋、橋岡大樹の元シント=トロイデンDF2人はいずれも前節途中出場しており、日本代表同士のピッチ上での競演にも注目が集まるところだ。

5位のトッテナムは、7位のウェストハムとのロンドン・ダービーで連勝と共に4位浮上を狙う。ルートンと対戦した前節は立ち上がりに先制される厳しい展開となったが、FWブレナン・ジョンソンやMFロ・チェルソと途中出場の選手の活躍もあって後半終盤のエースFWソン・フンミンのゴールで2-1の逆転勝利を収めた。

前回対戦で1-2の逆転負けを喫するなど近年やや苦手とするハマーズとの対戦ではDFファン・デ・フェンの復帰も見込まれており、うまくメンバーを入れ替えながら難所ロンドン・スタジアム攻略といきたい。

対するウェストハムは直近のリーグ戦3試合未勝利と調子が下降気味。とりわけ、前節のニューカッスル戦は3-1のリードから後半終盤の連続失点で逆転負けするショックが残る敗戦を経験。MFパケタ、MFクドゥス、FWボーウェンの好調トリオに加え、長期離脱明けのFWアントニオもコンディションを上げているが、集中力と安定感を欠く守備の立て直しは急務だ。

◆プレミアリーグ第31節
▽4/2(火)
《27:30》
ノッティンガム・フォレスト vs フルアム
ニューカッスル vs エバートン
《27:45》
ボーンマス vs クリスタル・パレス
バーンリー vs ウォルバーハンプトン
《28:15》
ウェストハム vs トッテナム

▽4/3(水)
《27:30》
アーセナル vs ルートン・タウン
ブレントフォード vs ブライトン
《28:15》
マンチェスター・シティ vs アストン・ビラ

▽4/4(木)
《27:30》
リバプール vs シェフィールド・ユナイテッド
《28:15》
チェルシー vs マンチェスター・ユナイテッド

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先週末に行われた第35節はノースロンドン・ダービーを制したアーセナル、ノッティンガム・フォレストに辛勝したマンチェスター・シティが勝ち点3を積み上げた一方、リバプールはウェストハムに痛恨のドロー。この結果、熾烈優勝争いからリバプールが最初に脱落する形となった。また、残留争いでは最下位のシェフィールド・ユナイテッドが3節を残して1年でのチャンピオンシップ降格が決定した。 5月最初に行われる第36節ではリバプールの脱落で一騎打ちの形となった首位のアーセナル(勝ち点80)、2位のマンチェスター・シティ(勝ち点79)の優勝争いがもちろん最大の注目ポイントだ。 土曜のランチタイムキックオフに臨むアーセナルは、10位のボーンマスをエミレーツ・スタジアムで迎え撃つ。前節、アウェイ開催のノースロンドン・ダービーを2つのセットプレーと、FWサカの見事な個人技によって3-2と勝ち切ったアーセナル。守護神ラヤの軽率なミスなどもあって後半に1点差まで追い上げられたものの、要所を締める守備、決めるべきところで決め切る、勝てるチームの試合運びで重要なダービーで連勝を飾った。 ただ、ランチタイムキックオフ特有の難しさに加え、重要な連戦を終えた直後の格下相手の試合はある意味で落とし穴になりやすく、優勝争いの重圧を含めて難しい試合になることは間違いない。さらに、相手のボーンマスは直近ウォルバーハンプトン、ブライトンに2試合連続で完封勝利を収めるなど好調を維持している。より先制点が重要となる試合において得意のセットプレーと共に、サカやFWハヴァーツ、FWトロサールらの勝負強い働きを期待したい。 2位のシティはそのアーセナルの結果を把握した状況で、11位のウォルバーハンプトンとのホームゲームに臨む。前節のフォレスト戦はいずれも前後半の半ばに奪ったDFグヴァルディオル、FWハーランドの2ゴールによって2-0の勝利を収めたが、試合内容に関しては今季の中でも最も苦しんだ部類に入る厳しいものだった。相手のメリハリの利いたプレスにボールロストを繰り返し再三のカウンターでチャンスを作られた。仮にFWウッドらの決定機逸がなければ、敗戦の可能性もあった。それでも、結果的に2-0の勝利を収めたことで、ポジティブに課題と向き合えるはずだ。 その反省を踏まえて臨む今回のホームゲームは前回対戦で開幕連勝をストップされた因縁の相手、ウルブスとのリベンジマッチとなる。FWペドロ・ネトというキーマン不在も、直近のルートン・タウン戦で7試合ぶりの白星を挙げた侮れない相手に対しては、復帰戦でゴールを挙げたハーランドに加え、体調不良からの回復が見込まれるMFフォーデン、DFルベン・ディアスの復帰を追い風に勝ち切りたい。 共にシーズン最終盤を前に夢破れた感のある3位のリバプール(勝ち点75)と、5位のトッテナム(勝ち点60)は、バウンスバックの白星を目指して激突する。 マージーサイド・ダービーでの屈辱の敗戦に加え、前節はウェストハム相手に一時逆転に成功しながらも、リードを守り切れずに2-2のドローに終わったリバプール。数字上の可能性は残されているものの、現状上位2チーム両方が複数試合で取りこぼす可能性は低く、逆転での優勝は絶望的と言わざるを得ない。それはファン・サポーターを含め関係者全員が重々承知だが、クロップ体制をできるだけ良い形で締めくくるため勝利を積み重ねたい。アンフィールドでリーグ3戦ぶりの白星を目指す一戦は、誤審問題によって今季初黒星を喫したスパーズという因縁の相手だけにそのリベンジを含めしっかりとした戦いを見せたい。とりわけ、ハマーズ戦で指揮官との口論がクローズアップされたエースFWサラーの奮起に期待したいところだ。 一方、トッテナムはそのリバプール以上に厳しい状況に陥る。ニューカッスル戦での0-4の惨敗、前述のダービーでの敗戦に加え、ミッドウィーク開催の第26節延期分ではチェルシーに0-2の敗戦を喫し、今季2度目のリーグ3連敗となった。多くの離脱者の影響が大きかった1度目の3連敗とは異なり、今回の3連敗ではメンバー、日程面を含めて言い訳ができず、より深刻だ。これによって、7ポイント差の4位アストン・ビラを抜く可能性は限りなく低くなっており、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は絶望的だ。逆に、EL出場権争いでも下位に迫られており、何とか不振を抜け出して最低限のノルマを達成したいところ。伝統的に相性が悪いアンフィールドでの一戦に加え、中2日という日程面でのディスアドバンテージも大きいが、序盤戦の逆境時に見せたような不屈のメンタリティを取り戻し、少なくとも難所から勝ち点を持ち帰りたい。 チェルシーのアシストによって悲願のCL出場に近づいたアストン・ビラだが、カンファレンスリーグ(ECL)ではオリンピアコス相手の準決勝1stレグでまさかの2-4のスコアで敗戦。ボールを持たされる苦手の展開の中で相手の主砲エル・カービにハットトリックを許すなど大量失点を喫した上、後半終盤のMFドウグラス・ルイスのPK失敗が痛恨。2点のビハインドを背負って週明けに敵地で行われる2ndレグに臨む形となった。そのECLに万全の状態で臨む上では大幅なターンオーバーを実施したいところ。前回対戦で6-1の圧勝を収めた上、直近2分け4敗と絶不調の12位ブライトンの状態を鑑みれば思い切ったメンバーで臨めるはずだが、エメリ監督の用兵に注目だ。 スパーズ相手に会心のシーズンダブルを決めて8位に浮上したチェルシーは、9位のウェストハムとのシックスポインターに臨む。トッテナム戦ではいずれもセットプレーからDFチャロバー、FWジャクソンが奪ったゴールを、多くの主力を欠く急造守備陣が粘りの守備で守り抜く2-0の快勝となった。ただ、継続性に大きな問題を抱えるチームだけに、前節リバプール相手にドローに持ち込んだハマーズとのダービーに向けては少なくない懸念もある。 6位のマンチェスター・ユナイテッドは、マンデーナイト開催のアウェイゲームで14位のクリスタル・パレスと対戦する。前節、降格圏の19位バーンリー相手に終盤のPKによる失点で勝ち点2を取りこぼした赤い悪魔。その失態の影響もあってか、今週に入っては監督人事に加え、スカッドの大幅刷新と外野が騒がしくなっており、何とかピッチ上の結果で沈静化を図りたい。ただ、対戦相手のパレスは直近のフルアム戦こそ引き分けたものの、その直前にリバプール、ウェストハム、ニューカッスルを連破するなどグラスナー監督の戦術浸透で最も調子が良いチームのひとつだ。その難敵に直近の数試合のようにわきの甘さを見せれば、食われる可能性は十二分にある。MFブルーノ・フェルナンデスを中心にしっかり気持ちを引き締めて臨みたい。 その他ではDF橋岡大樹を擁する18位のルートンと、残留争いを脱した15位のエバートンによるボトムハーフの直接対決、残留争いとEL出場権を左右する19位のバーンリーvs7位のニューカッスルのカードにも注目したい。 ◆プレミアリーグ第36節 ▽5/3(金) 《28:00》 ルートン・タウン vs エバートン ▽5/4(土) 《20:30》 アーセナル vs ボーンマス 《23:00》 ブレントフォード vs フルアム バーンリー vs ニューカッスル シェフィールド・ユナイテッド vs ノッティンガム・フォレスト 《25:30》 マンチェスター・シティ vs ウォルバーハンプトン ▽5/5(日) 《22:00》 ブライトン vs アストン・ビラ チェルシー vs ウェストハム 《24:30》 リバプール vs トッテナム ▽5/6(月) 《28:00》 クリスタル・パレス vs マンチェスター・ユナイテッド 2024.05.03 20:00 Fri

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