惨敗スパーズが“お得意様”フルアムに10戦ぶりの黒星…昨季から継続の連続得点記録も39試合でストップ【プレミアリーグ】

2024.03.17 04:41 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第29節、フルアムvsトッテナムが16日にクレイブン・コテージで行われ、ホームのフルアムが3-0で快勝した。
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今節での4位浮上を目指すトッテナムは、フルアムとのアウェイ開催のダービーに臨んだ。前節、4位のアストン・ビラとのシックスポインターを4-0で完勝し、暫定ポイント差を「2」に縮めたポステコグルーのチーム。ややパフォーマンスに波がある12位のチーム相手に3連勝を狙った一戦では先発1人を変更。負傷のファン・デ・フェンに代えて加入後初スタメンとなるドラグシンが起用された。
立ち上がりからハイプレスを仕掛け合うアグレッシブな展開に。開始2分にはフルアムのショートカウンターからムニス、アンドレアス・ペレイラの連続シュートでホームチームが早速フィニッシュのシーンを作り出す。

以降も整理された鋭いカウンターを繰り出すホームチームは、サイドバックの攻撃参加や中盤の飛び出しでうまくサイドで数的優位を作ってチャンスに繋げていく。その形からボックス内のペレイラ、ルキッチが続けて枠内シュートを放つが、相手守備陣の好守に撥ね返された。

前半20分過ぎまで防戦一方の戦いを強いられたトッテナムだが、徐々にカウンターやセカンドボールを回収しての縦に速い攻めからチャンスを作り始める。
24分と27分にはいずれもマディソンのお膳立てからボックス内のソン・フンミン、ブレナン・ジョンソンが右足を振っていくが、いずれも決め切れず。さらに、32分にはウドジェの攻撃参加からボックス中央で折り返しを受けたマディソンが右足のコントロールシュートを放つが、これはわずかに枠の左に外れた。

互いに決定機を作り合ってゴールを予感させる状況が続くと、前半終盤にスコアが動く。42分、フルアムは中央のウィリアンのポストワークからペレイラを経由したボールが左サイドのロビンソンに繋がる。ここから早いタイミングで入れたクロスをファーでうまく足元に収めたムニスがすかさず右足シュートをゴール左隅に流し込んだ。

1点リードで試合を折り返したホームチームは後半も勢いを持って入ると、立ち上がりにいきなりゴールをこじ開ける。49分、スムーズな右サイドへの展開からイウォビのスルーパスに反応したカスターニュがボックス右から高速クロスを入れると、タイミング良くニアに飛び込んだルキッチが左の太ももに当ててコースを変えてゴール左隅に流し込んだ。
反撃に出たい後半立ち上がりに出ばなを挫かれる2失点目となったトッテナム。ここから攻勢を強めたいところだったが、後半は前半以上に攻撃が停滞してしまう。

すると61分、フルアムの右CKの流れからファーでバッシーが左ポスト直撃の鋭い反転シュートを放つと、ゴール前でこぼれに反応したムニスがDFと交錯しながらもボールをタップイン。ホームチームに決定的な3点目が生まれた。

これで勝ち点1も厳しい状況となった中、ポステコグルー監督は67分に3枚替えを敢行。マディソン、サール、ビスマの中盤3枚を下げてベンタンクール、ホイビュア、ヴェルナーを投入。2列目の並びを右からジョンソン、クルゼフスキ、ヴェルナーという形に変化。この交代でようやく押し込む形を作り出すが、最後のところで仕留め切れない。

その後、負傷明けのリシャルリソン、ロ・チェルソと異なる特徴を持つアタッカーを投入したが、リシャルリソンやヴェルナーがボックス内で迎えた決定機をモノにできなかった。

そして、直近8勝1分けと得意としていたフルアムに惨敗となったトッテナムは、昨シーズンから継続していたリーグ戦での連続得点記録も39試合でストップ。前節のシックスポインターの勝利をフイにする厳しい敗戦となった。

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