スパーズがブレントフォードとの打ち合い制して4位浮上! リシャルリソンの3戦連発弾が決勝点【プレミアリーグ】
2024.02.01 06:35 Thu
プレミアリーグ第22節、トッテナムvsブレントフォードが1月31日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが3-2で逆転勝利した。
現在、5位のトッテナムはマンチェスター勢との公式戦2試合を未勝利で終えたなか、14位のブレントフォードとのホームゲームで3試合ぶりの白星を狙った。リーグ前節のマンチェスター・ユナイテッド戦は敵地で2度のビハインドを追いついてのドローとまずまず評価できる試合となったが、0-1で敗れた直近のマンチェスター・シティとのFAカップ4回戦では、攻撃がシュート1本に終わってポステコグルー新体制で初の無得点試合となった。
そのシティ戦からのバウンスバックを図るスパーズは先発2人を変更。ホイビュアとブレナン・ジョンソンに代えてスキップ、マディソンを起用した。
試合は立ち上がりから球際でバチバチとやり合う激しい展開に。開始直後は左サイドのヴェルナーや中央のマディソンを起点にトッテナムが押し込む形を作り出したが、ブレントフォードの中央を締める守備に撥ね返される。
一方、前回対戦同様にサイドバックの背後を中心にハイラインを意識した攻撃を仕掛けるアウェイチームは、幾度か良い形を見せた流れでゴールをこじ開ける。15分、中盤でウドジェを潰したショートカウンターからトニーが右サイドで背後を取る。ボックス右まで持ち込んで放ったシュートはGKヴィカーリオが好守ではじき出すが、こぼれに詰めたモペイがきっちり押し込んだ。
相手の狙いに嵌って早々の失点となったトッテナムはすぐさま反撃を開始。20分過ぎには序盤から積極性が光るヴェルナーが右足シュート、ヘディングシュートと続けてボックス付近でフィニッシュに繋げるが、相手GKフレッケンの好守などに遭い、同点に追いつくことができない。
好戦的なモペイを中心に時計を進める狡猾なアウェイチームのしたたかなプレーに対して、ホームチームはピッチ上の選手もスタンドのホームサポーターもフラストレーションを募らす。リシャルリソンの際どいミドルシュートなどもあったが、アタッキングサードを中心にイージーミスが目立つ難しい状況のまま前半を終えた。
迎えた後半、ポステコグルー監督はハーフタイム明けに2枚替えを敢行。スキップとベンタンクールを下げてホイビュア、ブレナン・ジョンソンを同時投入。ホイビュアのアンカー、インサイドハーフにマディソン、クルゼフスキを並べた[4-3-3]の形に変更した。
すると、この交代策とハーフタイムの修正がものの見事に嵌った。まずは48分、カウンターから左のハーフスペースを豪快に持ち上がったウドジェが外側のヴェルナーに預けてボックス内に侵入。ボックス左でボールを受け直して仕掛けると、相手DFに引っかかったボールを前向きに回収して冷静に左足のシュートを突き刺し、前半のミスを帳消しにした。
さらに、直後の49分には自陣でのボール奪取から高速カウンターを発動。左サイドで自慢の快足を飛ばしたヴェルナーが中の状況を冷静に見極めて絶妙なグラウンダーのクロスを入れると、ファーにフリーで走り込んだジョンソンが難なく流し込み、瞬く間に逆転に成功した。
この連続ゴールで完全に試合の流れを掴んだホームチームは、その勢いのままに3点目まで奪い切る。56分、自陣でのプレス回避からホイビュア、ウドジェ、マディソンと繋いで相手ボックス内に侵入。マディソンのシュートがブロックされてゴール前にこぼれたところをリシャルリソンが冷静に流し込み、リーグ戦3試合連続ゴールとした。
2点差を付けた余裕に加え相手がより前に出てきたことで、ボックス付近での即興性のあるプレーでチャンスを作り続けるホームチーム。ただ、4点目を奪い切れずにいると、徐々に自陣での軽率なミスが目立ち始める。
一方、相手の隙を突いてトニーに続けて決定機が生まれたブレントフォードはそのエースが3度目のチャンスで仕留め切る。67分、ウドジェの軽率なGKへのバックパスを攻め残っていたトニーがボックス付近でまんまとかっさらうと、難なくGKとの一対一を制した。
ウドジェの再びの軽率ミスで良い流れに水を差したトッテナムは、相手の勢いもあってか、より慎重なプレー選択でゲームを落ち着かせようとする。対するブレントフォードもホームチームの強力なカウンターを警戒してか、極端にリスクを負う形は取らず。やや試合が膠着状態に陥る。
その後、1点差のまま後半終盤を迎えると、ポステコグルー監督は足が攣ったマディソンを下げてドラグシンを投入し、5バックの形で逃げ切り態勢に入る。7分が加えられた後半アディショナルタイムにはブレントフォードのパワープレーに冷や汗をかかされたが、バチストの決定的なシュートを守護神ヴィカーリオのビッグセーブで凌ぐなど何とかリードを守り切った。
そして、ブレントフォードとの打ち合いを制したトッテナムが、公式戦3試合ぶりの白星を収めると共にアストン・ビラを総得点で抜き4位に浮上した。
現在、5位のトッテナムはマンチェスター勢との公式戦2試合を未勝利で終えたなか、14位のブレントフォードとのホームゲームで3試合ぶりの白星を狙った。リーグ前節のマンチェスター・ユナイテッド戦は敵地で2度のビハインドを追いついてのドローとまずまず評価できる試合となったが、0-1で敗れた直近のマンチェスター・シティとのFAカップ4回戦では、攻撃がシュート1本に終わってポステコグルー新体制で初の無得点試合となった。
そのシティ戦からのバウンスバックを図るスパーズは先発2人を変更。ホイビュアとブレナン・ジョンソンに代えてスキップ、マディソンを起用した。
試合は立ち上がりから球際でバチバチとやり合う激しい展開に。開始直後は左サイドのヴェルナーや中央のマディソンを起点にトッテナムが押し込む形を作り出したが、ブレントフォードの中央を締める守備に撥ね返される。
相手の狙いに嵌って早々の失点となったトッテナムはすぐさま反撃を開始。20分過ぎには序盤から積極性が光るヴェルナーが右足シュート、ヘディングシュートと続けてボックス付近でフィニッシュに繋げるが、相手GKフレッケンの好守などに遭い、同点に追いつくことができない。
前半半ばから終盤にかけてはボールを握るものの攻めあぐねるトッテナム、カウンターやセットプレーを軸にリスクを冒さずに追加点を狙うブレントフォードという構図の下で拮抗した状況が続く。
好戦的なモペイを中心に時計を進める狡猾なアウェイチームのしたたかなプレーに対して、ホームチームはピッチ上の選手もスタンドのホームサポーターもフラストレーションを募らす。リシャルリソンの際どいミドルシュートなどもあったが、アタッキングサードを中心にイージーミスが目立つ難しい状況のまま前半を終えた。
迎えた後半、ポステコグルー監督はハーフタイム明けに2枚替えを敢行。スキップとベンタンクールを下げてホイビュア、ブレナン・ジョンソンを同時投入。ホイビュアのアンカー、インサイドハーフにマディソン、クルゼフスキを並べた[4-3-3]の形に変更した。
すると、この交代策とハーフタイムの修正がものの見事に嵌った。まずは48分、カウンターから左のハーフスペースを豪快に持ち上がったウドジェが外側のヴェルナーに預けてボックス内に侵入。ボックス左でボールを受け直して仕掛けると、相手DFに引っかかったボールを前向きに回収して冷静に左足のシュートを突き刺し、前半のミスを帳消しにした。
さらに、直後の49分には自陣でのボール奪取から高速カウンターを発動。左サイドで自慢の快足を飛ばしたヴェルナーが中の状況を冷静に見極めて絶妙なグラウンダーのクロスを入れると、ファーにフリーで走り込んだジョンソンが難なく流し込み、瞬く間に逆転に成功した。
この連続ゴールで完全に試合の流れを掴んだホームチームは、その勢いのままに3点目まで奪い切る。56分、自陣でのプレス回避からホイビュア、ウドジェ、マディソンと繋いで相手ボックス内に侵入。マディソンのシュートがブロックされてゴール前にこぼれたところをリシャルリソンが冷静に流し込み、リーグ戦3試合連続ゴールとした。
2点差を付けた余裕に加え相手がより前に出てきたことで、ボックス付近での即興性のあるプレーでチャンスを作り続けるホームチーム。ただ、4点目を奪い切れずにいると、徐々に自陣での軽率なミスが目立ち始める。
一方、相手の隙を突いてトニーに続けて決定機が生まれたブレントフォードはそのエースが3度目のチャンスで仕留め切る。67分、ウドジェの軽率なGKへのバックパスを攻め残っていたトニーがボックス付近でまんまとかっさらうと、難なくGKとの一対一を制した。
ウドジェの再びの軽率ミスで良い流れに水を差したトッテナムは、相手の勢いもあってか、より慎重なプレー選択でゲームを落ち着かせようとする。対するブレントフォードもホームチームの強力なカウンターを警戒してか、極端にリスクを負う形は取らず。やや試合が膠着状態に陥る。
その後、1点差のまま後半終盤を迎えると、ポステコグルー監督は足が攣ったマディソンを下げてドラグシンを投入し、5バックの形で逃げ切り態勢に入る。7分が加えられた後半アディショナルタイムにはブレントフォードのパワープレーに冷や汗をかかされたが、バチストの決定的なシュートを守護神ヴィカーリオのビッグセーブで凌ぐなど何とかリードを守り切った。
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