「僕たちは団結したグループ」人種差別被害に遭ったメニャン、同僚ムサはチームの絆強調「僕たちの反応は正しかった」

2024.01.25 13:25 Thu
GKマイク・メニャンへの人種差別チャントは大きな問題に
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GKマイク・メニャンへの人種差別チャントは大きな問題に
ミランのアメリカ代表MFユヌス・ムサが、人種差別への明確な嫌悪を示した。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。

たびたびファンから選手に対する人種差別チャントが問題となるセリエAだが、現在イタリアを揺るがしている事件は20日に行われたセリエA第21節のウディネーゼvsミランで発生。試合中、ホームのウディネーゼファンからミランのGKマイク・メニャンに対して人種差別的なチャントが歌われたことを受け、メニャンはプレー続行を拒否。主審が試合を一時中断とする措置をとったことで、ミランの選手たちは一度ピッチを後にした。
試合は最終的にミランが勝利を収めたが、試合後はウディネーゼファンによる人種差別チャントに話題が集中。犯人の一部はウディネーゼにより即時永久追放処分にされたほか、イタリアサッカー連盟(FIGC)スポーツ裁判所はウディネーゼに対してセリエA第22節モンツァ戦を無観客で行うことを命じている。

選手もまた、この事件に対して明確な声明を発表。メニャンの同僚であるムサは人種差別への明確な嫌悪感を示し、チーム全体がメニャンの側に立ったことを誇っている。

「ファンはいつも僕らに何かを叫んでくるよ。(前所属クラブの)バレンシアでもそうだったし、先週の土曜日もそうだった。でも、僕たちはピッチの中で何かができるということを示せたと思う」
「マイクはプレー続行を望まなかったが、僕たちはそんな彼の近くにいた。こうした行為には結果が伴わなければならない。何かをすべき場面だったが、ピッチ上での僕たちの反応は正しかった。僕たちは団結したグループなのだという自信を与えてくれたよ」

「キャリアを通じて、フットボールは忍耐や敬意といった価値観を教えてくれた。忍耐力は、努力することで目標を達成できる、途中で諦めてはいけないといったことを理解するのに役立つね」

「20人以上の異なる人々で構成されたロッカールームで日常生活を共有するなら、敬意こそが基礎になる。先週土曜日に起こったようなことが、今も続いているのを見るのは本当に悲しいことだ」
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