【ECLグループステージ総括】エメリ率いるビラや昨季準優勝のフィオレンティーナが首位通過! 日本人4選手がGS突破
2023.12.17 09:30 Sun
エメリ率いるビラや昨季準優勝ヴィオラが首位通過
2023-24シーズンのカンファレンスリーグ(ECL)・グループステージが14日に終了した。一昨シーズンから創設されたチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)に次ぐUEFA3番目のコンペティションには日本代表DF菅原由勢所属のAZやアストン・ビラ、フィオレンティーナといった強豪クラブが参戦した。
ここでは、注目クラブや日本人選手の所属するチームを中心にグループステージを総括していきたい。
◆強豪が順当突破、日本人4選手が次ラウンドへ

今グループステージではここまでのプレミアリーグで3位と大躍進のアストン・ビラ、昨季準優勝のフィオレンティーナ、リール、フェネルバフチェといった強豪が参戦。その優勝候補はいずれも順当に首位通過を決めた。
セビージャ、ビジャレアルで通算4度ヨーロッパリーグ(EL)を制覇したカップ戦のスペシャリストとして知られるウナイ・エメリ監督が率いるアストン・ビラは、AZ、レギア・ワルシャワと同居したグループEをきっちり首位通過した。躍進するプレミアリーグで上位に位置するため、グループステージでは控え選手、若手選手中心のスカッドでの戦いとなったが、豊富な資金力を武器に二足の草鞋に耐えうるスカッドを構築したことで、大きくパフォーマンスを落とすことはなかった。また、リーグ戦で15連勝中のビラ・パークではECLでも3戦全勝とホームでの圧倒的なアドバンテージが突破に繋がった。
ウェストハムに屈してギリギリでタイトルを逃したフィオレンティーナは、ヘンク、フェレンツヴァーロシュと同居したグループを4勝2分けの無敗で首位通過。開幕2戦連続ドロースタートも、第3節のチュカリチュキ戦で6-0の大勝を飾って勢いに乗ると、そこからの3連勝で一気に突破を決めた。7位とまずまずの位置に付けるセリエA、コッパ・イタリアで準々決勝進出を果たしており、今後の過密日程は懸念材料もアストン・ビラと並んで優勝候補であることに間違いはない。
今夏の移籍市場でFWジェコやMFタディッチ、MFフレッジら実力者を補強し、タレントの質では前述の3クラブと遜色ないフェネルバフチェは、ルドゴレツ、ノアシェランとUEFAコンペティション常連クラブとの三つ巴の争いを制した。スュペル・リグでも首位に立つチームは今冬の移籍市場でさらなる補強に成功すれば、優勝の可能性も十分にある。
その他では唯一全勝突破を決めたチェコの強豪ビクトリア・プルゼニやフランクフルトを抑えて首位通過のPAOKらも決勝トーナメントでの躍進が期待される。
また、今グループステージはAZのDF菅原由勢、フランクフルトのMF長谷部誠、クラブ・ブルージュのMF本間至恩、ヘントのDF渡辺剛、ディナモ・ザグレブのMF金子拓郎、ヘルシンキのMF田中亜土夢の日本人6選手が参戦。
リザーブチーム登録ながらも1試合に出場した本間はチームが首位通過を果たしており、出番を得る可能性は低いもののラウンド16に駒を進めることになった。
また、今季はカップ戦が主戦場となる長谷部は最終節のアバディーン戦でのフル出場を含め、グループステージ3試合に出場。チームはPAOKに次ぐ2位通過となり、プレーオフでラウンド16進出を目指す。
ECL初参戦となった金子は4試合に出場し、1ゴール1アシストを記録。アスタナ戦では得意の左足シュートで貴重な追加点を挙げて2-0の勝利に貢献。チームは全勝突破のビクトリア・プルゼニに屈して2位通過となり、長谷部同様にプレーオフからの勝ち上がりを期す。
また、ヘントのディフェンスラインの主軸として全試合に出場した渡辺は、マッカビ・テルアビブに及ばずも長谷部、金子同様に2位でプレーオフ行きを決めている。
菅原は全試合に先発出場したが、本命アストン・ビラに加え、レギア・ワルシャワ相手にエールディビジで見せているような輝きを放つことはできず。開幕前に多くの主力が引き抜かれた影響もあり、無念の3位敗退。田中は2試合に出場したが、4位での敗退となった。
なお、来年2月半ばに開催されるプレーオフではELグループステージ3位敗退組からアヤックス、ベティス、オリンピアコスといった強豪クラブ、DF常本佳吾を擁するセルヴェット、DF町田浩樹を擁するユニオン・サン=ジロワーズらが参戦する。
▽ECLグループステージ最終順位
◆グループA
1. リール(勝ち点14)
――ECL決勝T進出――
2. スロバン・ブラチスラヴァ(勝ち点12)
―ECLプレーオフ進出―
3. オリンピア・リュブリャナ(勝ち点6)
4. KIクラクスヴィーク(勝ち点4)
◆グループB
1. マッカビ・テルアビブ(勝ち点15)
――ECL決勝T進出――
2. ヘント(勝ち点13)
―ECLプレーオフ進出―
3. ゾリャ(勝ち点7)
4. ブレイザブリク(勝ち点0)
◆グループC
1. ビクトリア・プルゼニ(勝ち点18)
――ECL決勝T進出――
2. ディナモ・ザグレブ(勝ち点9)
―ECLプレーオフ進出―
3. アスタナ(勝ち点4)
4. バルカニ(勝ち点4)
◆グループD
1. クラブ・ブルージュ(勝ち点16)
――ECL決勝T進出――
2. ボデ/グリムト(勝ち点10)
―ECLプレーオフ進出―
3. ベシクタシュ(勝ち点4)
4. ルガーノ(勝ち点4)
◆グループE
1. アストン・ビラ(勝ち点13)
――ECL決勝T進出――
2. レギア・ワルシャワ(勝ち点12)
―ECLプレーオフ進出―
3. AZ(勝ち点6)
4. ズリニスキ・モスタル(勝ち点4)
◆グループF
1. フィオレンティーナ(勝ち点12)
――ECL決勝T進出――
2. フェレンツヴァーロシュ(勝ち点10)
―ECLプレーオフ進出―
3. ヘンク(勝ち点9)
4. チュカリチュキ(勝ち点0)
◆グループG
1. PAOK(勝ち点16)
――ECL決勝T進出――
2. フランクフルト(勝ち点9)
―ECLプレーオフ進出―
3. アバディーン(勝ち点6)
4. ヘルシンキ(勝ち点2)
◆グループH
1. フェネルバフチェ(勝ち点12)
――ECL決勝T進出――
2. ルドゴレツ(勝ち点12)
―ECLプレーオフ進出―
3. ノアシェラン(勝ち点10)
4. スパルタク・トルナヴァ(勝ち点1)
ここでは、注目クラブや日本人選手の所属するチームを中心にグループステージを総括していきたい。
◆強豪が順当突破、日本人4選手が次ラウンドへ

Getty Images
今グループステージではここまでのプレミアリーグで3位と大躍進のアストン・ビラ、昨季準優勝のフィオレンティーナ、リール、フェネルバフチェといった強豪が参戦。その優勝候補はいずれも順当に首位通過を決めた。
ウェストハムに屈してギリギリでタイトルを逃したフィオレンティーナは、ヘンク、フェレンツヴァーロシュと同居したグループを4勝2分けの無敗で首位通過。開幕2戦連続ドロースタートも、第3節のチュカリチュキ戦で6-0の大勝を飾って勢いに乗ると、そこからの3連勝で一気に突破を決めた。7位とまずまずの位置に付けるセリエA、コッパ・イタリアで準々決勝進出を果たしており、今後の過密日程は懸念材料もアストン・ビラと並んで優勝候補であることに間違いはない。
両クラブに資金力ではだいぶ劣るものの、パウロ・フォンセカ監督の下で魅力的なフットボールを展開する今季リーグ・アン4位のリールは東欧勢と同居したグループを4勝2分けの無敗で突破。エースFWデイビッドを筆頭に主力の引き抜きによる戦力ダウンがなければ、決勝トーナメントでも十分に戦えるはずだ。
今夏の移籍市場でFWジェコやMFタディッチ、MFフレッジら実力者を補強し、タレントの質では前述の3クラブと遜色ないフェネルバフチェは、ルドゴレツ、ノアシェランとUEFAコンペティション常連クラブとの三つ巴の争いを制した。スュペル・リグでも首位に立つチームは今冬の移籍市場でさらなる補強に成功すれば、優勝の可能性も十分にある。
その他では唯一全勝突破を決めたチェコの強豪ビクトリア・プルゼニやフランクフルトを抑えて首位通過のPAOKらも決勝トーナメントでの躍進が期待される。
また、今グループステージはAZのDF菅原由勢、フランクフルトのMF長谷部誠、クラブ・ブルージュのMF本間至恩、ヘントのDF渡辺剛、ディナモ・ザグレブのMF金子拓郎、ヘルシンキのMF田中亜土夢の日本人6選手が参戦。
リザーブチーム登録ながらも1試合に出場した本間はチームが首位通過を果たしており、出番を得る可能性は低いもののラウンド16に駒を進めることになった。
また、今季はカップ戦が主戦場となる長谷部は最終節のアバディーン戦でのフル出場を含め、グループステージ3試合に出場。チームはPAOKに次ぐ2位通過となり、プレーオフでラウンド16進出を目指す。
ECL初参戦となった金子は4試合に出場し、1ゴール1アシストを記録。アスタナ戦では得意の左足シュートで貴重な追加点を挙げて2-0の勝利に貢献。チームは全勝突破のビクトリア・プルゼニに屈して2位通過となり、長谷部同様にプレーオフからの勝ち上がりを期す。
また、ヘントのディフェンスラインの主軸として全試合に出場した渡辺は、マッカビ・テルアビブに及ばずも長谷部、金子同様に2位でプレーオフ行きを決めている。
菅原は全試合に先発出場したが、本命アストン・ビラに加え、レギア・ワルシャワ相手にエールディビジで見せているような輝きを放つことはできず。開幕前に多くの主力が引き抜かれた影響もあり、無念の3位敗退。田中は2試合に出場したが、4位での敗退となった。
なお、来年2月半ばに開催されるプレーオフではELグループステージ3位敗退組からアヤックス、ベティス、オリンピアコスといった強豪クラブ、DF常本佳吾を擁するセルヴェット、DF町田浩樹を擁するユニオン・サン=ジロワーズらが参戦する。
▽ECLグループステージ最終順位
◆グループA
1. リール(勝ち点14)
――ECL決勝T進出――
2. スロバン・ブラチスラヴァ(勝ち点12)
―ECLプレーオフ進出―
3. オリンピア・リュブリャナ(勝ち点6)
4. KIクラクスヴィーク(勝ち点4)
◆グループB
1. マッカビ・テルアビブ(勝ち点15)
――ECL決勝T進出――
2. ヘント(勝ち点13)
―ECLプレーオフ進出―
3. ゾリャ(勝ち点7)
4. ブレイザブリク(勝ち点0)
◆グループC
1. ビクトリア・プルゼニ(勝ち点18)
――ECL決勝T進出――
2. ディナモ・ザグレブ(勝ち点9)
―ECLプレーオフ進出―
3. アスタナ(勝ち点4)
4. バルカニ(勝ち点4)
◆グループD
1. クラブ・ブルージュ(勝ち点16)
――ECL決勝T進出――
2. ボデ/グリムト(勝ち点10)
―ECLプレーオフ進出―
3. ベシクタシュ(勝ち点4)
4. ルガーノ(勝ち点4)
◆グループE
1. アストン・ビラ(勝ち点13)
――ECL決勝T進出――
2. レギア・ワルシャワ(勝ち点12)
―ECLプレーオフ進出―
3. AZ(勝ち点6)
4. ズリニスキ・モスタル(勝ち点4)
◆グループF
1. フィオレンティーナ(勝ち点12)
――ECL決勝T進出――
2. フェレンツヴァーロシュ(勝ち点10)
―ECLプレーオフ進出―
3. ヘンク(勝ち点9)
4. チュカリチュキ(勝ち点0)
◆グループG
1. PAOK(勝ち点16)
――ECL決勝T進出――
2. フランクフルト(勝ち点9)
―ECLプレーオフ進出―
3. アバディーン(勝ち点6)
4. ヘルシンキ(勝ち点2)
◆グループH
1. フェネルバフチェ(勝ち点12)
――ECL決勝T進出――
2. ルドゴレツ(勝ち点12)
―ECLプレーオフ進出―
3. ノアシェラン(勝ち点10)
4. スパルタク・トルナヴァ(勝ち点1)
アストン・ビラの関連記事
UEFAカンファレンスリーグの関連記事
|
アストン・ビラの人気記事ランキング
1
プレミアリーグ上位対決での疑惑の判定…PGMOLチーフのウェブ氏が見解「アーセナルのゴール取り消しは正しい判断」
プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)でチーフを務めるハワード・ウェブ氏が、アストン・ビラvsアーセナルでの判定について問題なしとの見方を示した。プレミアリーグ公式サイトが伝えている。 今季は定期的に審判の判定が議論になっているプレミアリーグ。特にアーセナルは第11節のニューカッスル戦でいくつかの際どい判定がことごとく不利に働いたことから、試合後にはミケル・アルテタ監督は「恥ずべき判定だ」と主審に激怒。クラブも指揮官の肩を持つ声明を出したことで、賛否両論を巻き起こした。 そんなアーセナルは、プレミアリーグ第16節のビラ戦でも議論の的になる判定が発生。1点を追う状況で迎えた90分、FWカイ・ハヴァーツが同点弾を挙げたかに見えたが、これはハヴァーツのハンドで取り消しに。ただし、その直前には相手DFマティ・キャッシュの手にも当たっているように見えたため、試合後にはさまざまな意見が飛び交った。 これについて、ウェブ氏は判定に問題はなかったと断言。現行ルールについて解説し、ジャレッド・ジレット主審の冷静なジャッジを称えている。 「ルールとして、たとえ偶発的なものであっても攻撃側の選手の手や腕にボールが接触し、それが即ゴールにつながったらファールになる。その点、ジャレッド・ジレット主審のフィールドでの判断は実に正しかった。カイ・ハヴァーツの腕に接触があったなら、ルールとしてファールだ」 「故意ではなくても、ファールはとらなければならない。そして、ハヴァーツの腕に当たりゴールが無効になる状況でありながら、その数秒前にはマティ・キャッシュの腕にも同じように偶然ボールが当たっていた。しかし、彼はファールではなかった」 「ルールとして、彼にファールを与えることはできない。彼は守備側であり、ファールとするには不自然に体を大きく広げたり意図的にハンドがあったりする必要があるからだ。彼はそのどれにも該当せず、ファールとしなかったのは正しい。そしてその後にハヴァーツの手に当たった以上、ゴールは認められない」 「このルールは5年ほど前から施行されている。ルールは常に見直されており、もしかしたら変更されるかもしれない。だが、今回のケースにおいてレフェリーは絶対に正しいことをした」 「これにVARが介入するなら、ボールが手に当たっていないという明確な証拠があるかチェックする必要がある。それが決定的でないなら、彼らはフィールド上の判定のままにするだろう。そして実際にVARを見ると、ハヴァーツの腕に接触していると示す角度があった」 「VARは試合を審判するためにあるのではなく、明らかなミスに対するセーフティネットとして存在する。ジャレッドはその立場からこの状況を明確に見てファールとした。そうするのは正しく、彼の功績になるだろう」 2023.12.13 18:35 Wed2
【2023-24 プレミアリーグ前半戦ベストイレブン】首位リバプールと奮闘スパーズから最多3選手を選出
2023-24シーズンのプレミアリーグが前半戦が終了しました。そこで本稿では今シーズンの前半戦ベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 ◆プレミアリーグ前半戦ベストイレブン GK:ヴィカーリオ DF:アレクサンダー=アーノルド、サリバ、ファン・ダイク、ペドロ・ポロ MF:ドウグラス・ルイス、ロドリ、ライス FW:サラー、ボーウェン、ソン・フンミン GK グリエルモ・ヴィカーリオ(27歳/トッテナム) 出場試合数:19(先発:19)/失点数:28 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231227_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初挑戦の舞台で躍動。リーグ屈指の守護神ロリスの後釜としてセリエAのプロヴィンチャであるエンポリから加入したイタリア代表GK。昨季の欧州5大リーグで最多セーブ数を記録した実力者ではあるものの、プレミアリーグではほぼ無名の存在だけに開幕前には懐疑的な見方も少なくなかった。しかし、開幕からハイライン・ハイプレスを志向する新指揮官の下で大きな変貌を遂げた新生スパーズの新守護神として躍動。前評判通りの傑出したシュートストップに加え、リーグ初挑戦のGKが苦戦するセットプレー対応にも順応。失点数やクリーンシート数を鑑みればリバプール守護神アリソンが優れているが、サイドバック4人が並ぶ急造ディフェンスラインでの戦いが続いたチーム事情、チェルシー戦で見せたスイーパーGKとしての圧巻のパフォーマンスを考慮してベストに選出した。 DF アレクサンダー=アーノルド(25歳/リバプール) 出場試合数:17(先発:16)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231227_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> サイドバック、セントラルMF兼任でさらなる進化。昨季後半から偽SBとしてプレーしてきたなか、今季は引き続き偽SBとしてプレーしつつ、イングランド代表でもプレーするセントラルMFとしてもプレー。ここまで3アシストと例年に比べてアシストのペースは落ちているものの、ビルドアップ、ロングカウンターの起点、多くのキーパスなどチャンスメーカー、オーガナイザーとして抜群の存在感を放つ。また、フルアム戦での劇的決勝ゴール、マンチェスター・シティ戦でチームを敗戦から救うゴールと勝負強い活躍も光った。課題の守備に関しても時おり集中力の欠如は見受けられるが、対人の強度や判断面で成長の兆しを見せる。 DF ウィリアム・サリバ(22歳/アーセナル) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231227_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 攻守両面で昨季以上の安定感。母国での武者修行を終えた昨季に圧巻のパフォーマンスでガナーズの2位フィニッシュに貢献した若武者は、今季の前半戦でフル稼働。22歳という若さを全く感じさせない余裕を持った守備対応で各クラブの一線級のアタッカーを封殺。また、痺れるビッグマッチにおいては傑出した集中力をみせ、1-1のドローに終わったリバプール戦では今季のハイライトというべきハイパフォーマンスを披露した。 DF ヴィルヒル・ファン・ダイク(32歳/リバプール) 出場試合数:17(先発:17)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231227_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 完全復活でリーグ最少失点の堅守を牽引。2020–21シーズンに重傷を負って以降は、対人対応の部分で衰えを指摘される声も挙がっていたが、今季はフィジカル面で全盛期に近いコンディションを取り戻した結果、再び世界最高峰のセンターバックに返り咲いた。シーズン序盤はロバートソンの離脱に中盤のフィルター能力の低下によって、無理を強いられる場面も少なくなかったが、圧倒的なフィジカルとプレーリードによってピンチの芽を積み続けた。新キャプテンとしてのリーダーシップや持ち味であるビルドアップ、セットプレー時のターゲット役としての存在感も抜群だった。 DF ペドロ・ポロ(24歳/トッテナム) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231227_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新指揮官の下で攻守両面で急成長。言うまでもなく本職は右サイドだが、サイドバックとしての傑出したパフォーマンスを評価し、同僚ウドジェやアストン・ビラDFディーニュ、フルアムDFロビンソンらを外してスペイン代表DFを選出。スポルティングCP、昨季スパーズではウイングバックを主戦場としており、昨季のパフォーマンスから判断すれば、守備面においてプレミアリーグのサイドバックとしてプレーするのは厳しいかに思われたが、その下馬評を覆す前半戦となった。課題の守備では対人対応で力強さ、クロス対応での的確な絞りなど著しい改善をみせ、持ち味の攻撃面ではポステコグルー監督がサイドバックに求めるマルチタスクを難なくこなし、6アシストを記録するなど縦横無尽のプレーで経由点、チャンスメーカーとして機能。消耗激しいスタイルにおいて開幕戦を除きフル稼働のタフさも好評価。 MF ドウグラス・ルイス(25歳/アストン・ビラ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231227_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進アストン・ビラの心臓。中盤ではマンチェスター・シティMFベルナルド・シウバの活躍も素晴らしかったが、3位に大躍進したアストン・ビラのベストプレーヤーを選出した。強度の高い守備、優れた戦術眼、高精度の右足のキックと攻守両面でハイクオリティを誇るプレミアリーグ屈指の万能型MFは、ハイライン・ハイインテンシティを志向するエメリ率いるチームにおいて最も替えが利かない選手だ。とりわけ、攻撃面ではボールのオン・オフに関わらず、効果的なプレー選択で局面を打開し、多くの決定機に関与。また、リーグ屈指のプレースキッカーとして5ゴール3アシストを記録。今冬の移籍市場では優勝を争う古巣シティ、アーセナルからの関心が強まっているが、後半戦もアストン・ビラの躍進に貢献してほしいところだ。 MF ロドリ(27歳/マンチェスター・シティ) 出場試合数:15(先発:15)/得点数:3 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231227_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 不在で示す大きな存在感。今季前半戦で3敗を喫したマンチェスター・シティだが、そのすべてでスペイン代表MFが不在だったという事実は偶然ではない。中盤の底でフィルター役、配球役を完璧にこなすシティズンズの司令塔はどんな状況においてもプレー判断を誤る場面は皆無で、常に適切なプレーでチームを機能させる。偽CBの採用やMFコバチッチ、MFマテウス・ヌネスの新加入組の存在もあり、今季の中盤は試合ごとにかなり流動的だが、バランサーとして驚異的な能力を発揮する27歳MFが最終的にうまくまとめている印象だ。そういった司令塔としての役割に加え、3ゴール2アシストと勝敗に直結する仕事も果たすスーパーな活躍ぶりだった。 MF デクラン・ライス(24歳/アーセナル) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:3 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231227_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 期待以上の活躍。昨夏、マンチェスター・シティとの競合の末にアーセナルがイギリス人史上最高額で獲得した万能型MFは、その高額な移籍金を早くもお値打ち価格と感じさせる活躍を見せた。アンカーと左インサイドハーフでの併用となったなか、前半戦は全試合にスタメン出場。前所属ウェストハムと大きく異なるスタイルにビルドアップや攻撃への絡みの部分でやや苦戦したものの、持ち味である傑出したデュエル、危機察知能力を遺憾なく発揮。2センターバックと共にリーグ2位の堅守を支えている。さらに、攻撃面ではここまで3ゴールを挙げているが、そのうちの2つはマンチェスター・ユナイテッド、ルートン・タウン相手に後半アディショナルタイムに決めた決勝点。もうひとつは敗色濃厚のチェルシー戦で奪った反撃の狼煙を上げるゴールと、見事な勝負強さを発揮している。また、新加入ながら若手主体のスカッドにおいて早くもリーダーシップを発揮している点も評価したい。 FW モハメド・サラー(31歳/リバプール) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:12 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231227_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。得点ランキング2位の12ゴールに加え、アシストランキングトップの7アシストを記録。刷新の中盤、ロバートソンの不在、負傷などの影響でメンバーを固定し切れない前線とここ数シーズンに比べてチーム全体のチャンスメークの質はやや落ちているが、毎試合のように相手の徹底監視にあう中でのハイレベルの安定感はさすがの一言だ。 FW ジャロッド・ボーウェン(27歳/ウェストハム) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231227_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> アントニオ不在でCFでも奮闘。前線では得点ランキングトップのマンチェスター・シティFWハーランド、スコアポイント上位のアストン・ビラFWワトキンスも捨てがたいが、本職の右ウイングとセンターフォワードで奮闘したハマーズのエースを選出した。2020-21シーズンからハマーズの主力アタッカーとして活躍するレフティーだが、これまでのキャリアハイは2021–22シーズンの12ゴール。そういったなか、今季は前半戦で11ゴールとキャリアハイ更新は確実だ。内弁慶の印象があるハマーズにおいて今季は開幕からアウェイ7試合連続ゴールを記録した点は高評価に値し、堅守速攻のスタイルにおいて個人としてシュート数が決して多くないなかでの11ゴールという決定力は驚異的だ。現在は主力アントニオの離脱でセンターフォワードでのプレーが増加しているが、コンバート後に4ゴールを挙げている。 FW ソン・フンミン(31歳/トッテナム) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231227_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新生スパーズを率いる頼れるキャプテン。昨季の微妙なパフォーマンスに加え、プレミアリーグ最高のアタッキングデュオを形成したケインの移籍で開幕前は苦戦も指摘された一昨季のリーグ得点王。しかし、蓋を開けてみれば、ここまで11ゴール5アシストと見事な数字を残している。昨季終了後のスポーツ・ヘルニアの手術を経て今季初ゴールまでに4試合を要したが、その4戦目のバーンリー戦でハットトリックを達成すると、以降は量産体制に。新相棒マディソンの負傷離脱を含め、負傷者続出の厳しいチーム事情においてMFクルゼフスキと共にフル稼働で攻撃を牽引した。アーセナル、リバプール、マンチェスター・シティとビッグマッチでの重要なゴールに加え、新指揮官と選手の繋ぎ役、チームメイトに常に寄り添うリーダーとしての振る舞いも素晴らしかった。。 2024.01.03 22:02 Wed3
注目集める逸材グリーリッシュ、“ヒッピー・クラック”写真が流出
▽アストン・ビラのU-21アイルランド代表MFジャック・グリーリッシュ(19)が笑気ガスを吸引している写真が流出した。イギリス『サン』や同国『デイリー・メール』が伝えている。 ▽風船に笑気ガス(亜酸化窒素)を溜め込み、それを口から吸引する“ヒッピー・クラック”は、イギリスの若者の間で流行している。合法ではあるものの、専門家は「酸素が欠乏して死に至る可能性がある」と警告しており、実際に死者も出ている。 ▽サッカー選手ではリバプールのイングランド代表FWラヒーム・スターリング、WBAのイングランド代表FWサイード・ベラヒノが“ヒッピー・クラック”をしている写真が出回っており、サッカー界でも問題となっている。なお、『デイリー・メール』によれば、グリーリッシュの“ヒッピー・クラック”に関しては、アストン・ビラ側はコメントを控えているという。 ▽アストン・ビラサポーターの両親の下、自身も同クラブのサポーターであるグリーリッシュは、19日に行われたFAカップ準決勝のリバプール戦に先発出場した。大舞台にも関わらず、卓越したテクニックと冷静なパス捌きで攻撃陣を牽引すると、2ゴールに絡む活躍を見せて2-1の勝利に貢献。アストン・ビラの決勝進出に大きく貢献していた。 ▽また、同選手は祖父母のルーツであるアイルランドの世代別代表を経験しているが、両親がイングランド人であるため、イングランド代表でプレーする権利を持っている。そのため、イギリスメディアはイングランド代表のロイ・ホジソン監督が興味を示しているとこぞって報じている。 2015.04.23 13:05 Thu4
今季限りでの退団表明のアレマニー氏がバルセロナ残留へ! アストン・ビラ行き噂も翻意
今シーズン限りでバルセロナのスポーツディレクター(SD)を退任することを発表したマテウ・アレマニー氏(60)だが、一転した来シーズンもクラブに残留することになるようだ。スペイン『ESPN』が報じている。 今月2日に2024年までの現行契約を早期解除する形で、今季限りでのバルセロナの退団を発表したアレマニー氏。そして、破格の条件を掲示したとされるアストン・ビラ行きが既定路線と見られていたが、条件合意も報じられた中で土壇場になって翻意。 先日にバルセロナの首脳陣と改めて話し合いを行った結果、来シーズンもクラブに残留することで合意に至ったようだ。 なお、アレマニー氏の後任としてクラブOBである元ポルトガル代表MFデコ氏の招へいの動きが伝えられていたが、クラブはアレマニー氏の残留に関係なく同氏の招へいを考えているという。 そして、今夏の移籍市場ではラ・リーガのファイナンシャル・フェアプレー(FFP)を熟知するアレマニー氏と、代理人として手腕を発揮してきたデコ氏の2人が補強を主導する形になるようだ。 アレマニー氏はゼネラルマネージャー(GM)を務めたバレンシアで2017年から約2年半にわたって辣腕を振るい、チームのコパ・デル・レイ優勝にも尽力。その後、オーナーであるピーター・リム氏との対立もありバレンシアを離れると、2021年3月にバルセロナの会長に再任したジョアン・ラポルタ氏の誘いを受けてブラウグラナに加入した。 バルセロナでは深刻な財政難に陥るクラブにおいて、積極的なチーム強化に着手。今シーズンはバイエルンからポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ、リーズ・ユナイテッドからブラジル代表FWハフィーニャらを獲得したほか、デンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセン、スペイン代表DFマルコス・アロンソ、コートジボワール代表MFフランク・ケシエらをフリーで獲得した。 こうした積極補強も実り、クラブは2018-19シーズン以来のラ・リーガ制覇を成し遂げていた。 2023.05.17 23:59 Wed5