なでしこも出場した女子W杯、7000件を超える悪質な投稿をFIFAが報告…同性愛嫌悪や性差別が50%

2023.12.12 10:10 Tue
大会ではスペイン女子代表が初優勝を飾った
Getty Images
大会ではスペイン女子代表が初優勝を飾った
国際サッカー連盟(FIFA)とFIFPro(国際プロサッカー選手会)は12日、2023年夏に開催されたオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)におけるソーシャルメディア投稿の分析結果を報告。7000件を超える虐待的な投稿があったという。

なでしこジャパンも出場した女子W杯。グループステージでは、後に優勝するスペイン女子代表に4-0で勝利するなど、世界に驚きを与えたが、ベスト8で敗退していた。

その大会に関して、FIFAとFIFProはソーシャルメディア保護サービス(SMPS)の活動に関する報告書を公開した。
35カ国語で510万件に及ぶ投稿の中から、虐待的な投稿に関して分析。Facebook、インスタグラム、TikTok、X、YouTubeの2111のアカウントを使用する697人の選手と監督、29人の試合関係者と32カ国が保有する239のアカウントも調査の対象となった。

その結果、選手の152人(5人に1人)が、標的を絞った差別的、虐待的、脅迫的なメッセージを受け取っていたとのこと。その内容は、同性愛嫌悪、性的、性別的な虐待がほぼ50%を占めたという。
これは、2022年のカタールW杯と比較し、29%も高い数字とのこと。女子選手の方がSNS上で狙われていることを示している。

その投稿数は7085件。不正なコメントや投稿をしたアカウントは、5800個あったとのこと。628アカウントに関しては、身元を確認済みだという。

女子ワールドカップの関連記事

国際サッカー連盟(FIFA)は7日、2027年にブラジルで行われる女子ワールドカップ(W杯)の開催都市を発表した。 初の南米での開催となる女子W杯。8つの都市での開催が決定し、FIFAが公式に発表した。 開催地は、ベロオリゾンテ、ブラジリア、フォルタレーザ、ポルト・アレグレ、レシフェ、リオ・デ・ジャネイロ、 2025.05.08 12:20 Thu
国際サッカー連盟(FIFA)は5日、理事会を開催し、2031年、2035年の女子ワールドカップ(W杯)に関して開催要件の概要を発表した。 日本も招致を目指していた女子W杯。2023年にオーストラリアとニュージーランドが共催で開催。2027年はブラジルで開催されることが決定している。 そんな中、FIFAの理事 2025.03.06 15:22 Thu
スペイン女子代表FWジェニファー・エルモソが、自身への合意のないキスにより性的暴行罪でスペインサッカー連盟(RFEF)の元会長だったルイス・ルビアレス氏が有罪判決となった中、控訴する意向を示したという。ロイター通信やAFP通信が伝えた。 事件は2023年の女子ワールドカップで発生。スペイン女子代表が初優勝を果たし 2025.02.21 23:15 Fri
2023年の女子ワールドカップで見事に初優勝を果たしたスペイン女子代表。しかし、その歓喜に水を差す形となってしまったのが当時のスペインサッカー連盟(RFEF)会長のルイス・ルビアレス氏の行動だった。 ルビアレス氏は優勝を祝うセレモニーの中、スペイン女子代表MFジェニファー・エルモソを抱き寄せてキス。しかし、これが 2025.02.20 23:35 Thu

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly