【プレミアリーグ第16節プレビュー】ホーム14連勝アストン・ビラと首位アーセナルが激突!

2023.12.09 12:00 Sat
3位アストン・ビラと首位アーセナルの上位対決
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3位アストン・ビラと首位アーセナルの上位対決
ミッドウィーク開催となった第15節では首位のアーセナル、2位のリバプールが下位相手にきっちり勝ち点3を獲得した一方、マンチェスター・シティはアストン・ビラとの上位対決を落として4位に転落した。また、浮上のきっかけを探るマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーの名門対決は赤い悪魔に軍配が上がっている。
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過密日程の中で行われる今節は3位のアストン・ビラと、首位のアーセナルが4ポイント差の状況で対峙する上位対決に大きな注目が集まる。
アストン・ビラは前節、3連覇中の王者マンチェスター・シティと対戦。後半にFWベイリーが決めたゴールを最後まで守り切って1-0の勝利。クラブ記録のホーム14連勝を達成した。その結果もさることながら、同試合ではシュート数で22対2、ゴール期待値でも相手を圧倒的に凌駕する完璧なパフォーマンスをみせ、今季のタイトルコンテンダーの一角であることを証明する一戦となった。その劇的な一戦から中2日で臨むビラ・パークの試合では首位チーム相手にホーム15連勝を狙う。シティ戦同様に球際でのデュエル、古巣対戦マルティネスを中心とするソリッドな守備で相手の攻撃を封じつつ、得意のカウンターと変幻自在のセットプレーでリーグ最少失点の堅守攻略を図りたい。

対するアーセナルは前節、昇格組ルートン・タウンとの壮絶な撃ち合いを4-3で勝利し、今季初のリーグ4連勝を達成した。守護神ラヤが2失点に絡むなど得点力不足の相手に今季リーグ最多の3失点を喫した点は頂けなかったが、リーグ戦でゴールから遠ざかっていたFWガブリエウ・ジェズス、ここに来て決定力に磨きをかけるMFハヴァーツにゴールが生まれると、後半ラストプレーではMFライスが値千金の逆転ゴールを奪って劇的勝利となった。ただ、DF冨安健洋の負傷離脱によってディフェンスラインにやや不安を抱える状況で臨む難敵とのアウェイゲームでは、直近のリーグ戦数試合で見せている隙を出せば今季2敗目の可能性も十分にあるだけに気を引き締めて戦いたい。

第2グループでは5位のトッテナムと7位のニューカッスルの上位対決に注目が集まる。いずれもミッドウィークに厳しい敗戦を喫したなか、バウンスバックの白星を目指しての戦いとなる。
トッテナムは前節、ホームでウェストハムとのロンドン・ダービーに1-2で逆転負け。3試合のサスペンション明けから戻ってきたDFロメロのゴールで序盤に先制する最高の入りとなったが、以降はハーフコートゲームを展開するなかで粘る相手の守備を崩し切れず。すると、後半序盤に不運な形で与えた同点ゴール、後半半ばには守備陣のコミュニケーションミスからMFウォード=プラウズに逆転ゴールを決められ、5試合連続で先制点を奪いながらもそのすべてで複数失点を喫する拙い試合運びで5戦未勝利となった。昨季アウェイゲームでの前回対戦で1-6の惨敗を喫した因縁の相手とのリベンジマッチでは球際の勝負、守備での最後の粘り、押し込んだ状況で仕留め切る決定力という課題を克服し、6戦ぶりの白星を獲得したい。

対するニューカッスルはチェルシー、マンチェスター・ユナイテッド相手の連勝で勢いに乗ってエバートンとのアウェイゲームに臨んだが、まさかの0-3の敗戦。持ち味のインテンシティの部分でトフィーズに互角に持ち込まれると、後半に主将DFトリッピアーの2つのミスからカウンターを喫して連続失点。その後、一矢報いることも叶わずに下位相手の痛恨の取りこぼしとなった。対戦相手のスパーズ同様に大きく負傷者に苦しめられるなか、直近4試合連続でフィールドプレーヤーは同じスタメンを継続しており、その影響によってエバートン戦では疲労感も顕著だった。そのため、中2日で臨むアウェイゲームではエディ・ハウ監督の用兵の部分にも注目したい。

アストン・ビラとアーセナルの直接対決の結果によって首位浮上となるリバプールは、直近1分け3敗の4戦未勝利と不振に陥る14位のクリスタル・パレスとのアウェイゲームで3連勝を狙う。前節のシェフィールド・ユナイテッド戦は圧倒的にボールを握りながらも流れの中での崩しに苦戦したが、前半終盤にセットプレーからDFファン・ダイク、後半終了間際にカウンターからMFソボスライが決めたゴールによって2-0の勝利を収めた。同試合ではMFマク・アリスターが負傷交代し、守護神アリソンと共にイーグルス戦の出場は微妙なところだ。そのため、代役を担う選手たちのパフォーマンスが重要となる。前々節のリーグ戦初ゴール、フル出場した前節のハイパフォーマンスで評価急上昇中のMF遠藤航にはソボスライやMFカーティス・ジョーンズ、MFグラフェンベルフらと共に、不在濃厚なアルゼンチン代表MFの穴を埋める活躍を期待したい。

アストン・ビラ戦の敗戦によって4試合未勝利で4位に転落したマンチェスター・シティは、アーセナル相手に善戦を見せた18位のルートンとのアウェイゲームで5試合ぶりの白星を目指す。大黒柱のロドリとMFグリーリッシュをサスペンション、FWドクを負傷で欠くエクスキューズはあったものの、アストン・ビラ戦では前半のFWハーランドの決定的な連続シュート以外で決定機はおろかシュートまで持ち込めない屈辱のパフォーマンスとなった。改めてリーグ4連覇の難しさをひしひしと感じるグアルディオラのチームは、シーズン最初の正念場を迎える。普段通りに戦えば、勝ち点3を取りこぼす可能性は非常に低いと言えるが、ここ数試合の不振で迷いも見える王者は本来の力を発揮して白星を取り戻せるか。

前節、チェルシー相手に会心の勝利を収めた6位のマンチェスター・ユナイテッドは、直近3勝1分けの4戦無敗と復調気配漂う15位のボーンマス相手に連勝を狙う。MFマクトミネイの2ゴールによって2-1で勝利したチェルシー戦ではスコアこそ僅差も攻守両面で相手を上回り、今季のリーグ戦ではベストに近いパフォーマンスを披露。また、試合前日に発表された11月度のリーグ月間表彰ではDFマグワイアとテン・ハグ監督がMVPと最優秀監督賞をダブル受賞。指揮官と一部選手の確執というチェルシー戦前に報じられたネガティブな報道を見事に払しょくした。ただ、チェルシー戦ではチーム全体でかなりの出力を出しており、今回の一戦でも同じような強度を継続できるかは難しいところ。状況に応じてペースをコントロールするしたたかな戦いも求められる。

そのユナイテッド戦で厳しい敗戦を喫した10位のチェルシーは、ニューカッスル撃破で降格圏を脱出した17位のエバートンとのタフなアウェイゲームに臨む。ユナイテッド戦では守護神サンチェスの再三のビッグセーブによって最少得点差での敗戦となったが、自陣での軽率なミスや球際の勝負であっさりと負けるシーンも目立っていた。サスペンション明けのMFギャラガーの復帰によって中盤の強度は改善されると思われるが、マグパイズに完封勝利のトフィーズの守備をこじ開ける上ではFWジャクソンやFWムドリクを筆頭に決定力の改善は必須だ。

MF三笘薫を擁する8位のブライトンは降格圏に沈む19位のバーンリーとのホームゲームで連勝を目指す。前節はブレントフォードに先制を許したものの、三笘がいずれも演出したグロスとヒンシェルウッドの本職中盤の両サイドバックのゴールによって2-1の逆転勝利を収めた。三笘自身も前々節のチェルシー戦からさらに状態を上げてきており、ほぼ本調子とみて問題はない。中2日と引き続き厳しい状況での試合となるが、下位相手にきっちり勝ち切って久々のリーグ連勝を達成した。

◆プレミアリーグ第16節
▽12/9(土)
《21:30》
クリスタル・パレス vs リバプール
《24:00》
ブライトン vs バーンリー
マンチェスター・ユナイテッド vs ボーンマス
シェフィールド・ユナイテッド vs ブレントフォード
ウォルバーハンプトン vs ノッティンガム・フォレスト
《26:30》
アストン・ビラ vs アーセナル

▽12/10(日)
《23:00》
エバートン vs チェルシー
フルアム vs ウェストハム
ルートン・タウン vs マンチェスター・シティ
《25:30》
トッテナム vs ニューカッスル

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先週末に行われた第35節はノースロンドン・ダービーを制したアーセナル、ノッティンガム・フォレストに辛勝したマンチェスター・シティが勝ち点3を積み上げた一方、リバプールはウェストハムに痛恨のドロー。この結果、熾烈優勝争いからリバプールが最初に脱落する形となった。また、残留争いでは最下位のシェフィールド・ユナイテッドが3節を残して1年でのチャンピオンシップ降格が決定した。 5月最初に行われる第36節ではリバプールの脱落で一騎打ちの形となった首位のアーセナル(勝ち点80)、2位のマンチェスター・シティ(勝ち点79)の優勝争いがもちろん最大の注目ポイントだ。 土曜のランチタイムキックオフに臨むアーセナルは、10位のボーンマスをエミレーツ・スタジアムで迎え撃つ。前節、アウェイ開催のノースロンドン・ダービーを2つのセットプレーと、FWサカの見事な個人技によって3-2と勝ち切ったアーセナル。守護神ラヤの軽率なミスなどもあって後半に1点差まで追い上げられたものの、要所を締める守備、決めるべきところで決め切る、勝てるチームの試合運びで重要なダービーで連勝を飾った。 ただ、ランチタイムキックオフ特有の難しさに加え、重要な連戦を終えた直後の格下相手の試合はある意味で落とし穴になりやすく、優勝争いの重圧を含めて難しい試合になることは間違いない。さらに、相手のボーンマスは直近ウォルバーハンプトン、ブライトンに2試合連続で完封勝利を収めるなど好調を維持している。より先制点が重要となる試合において得意のセットプレーと共に、サカやFWハヴァーツ、FWトロサールらの勝負強い働きを期待したい。 2位のシティはそのアーセナルの結果を把握した状況で、11位のウォルバーハンプトンとのホームゲームに臨む。前節のフォレスト戦はいずれも前後半の半ばに奪ったDFグヴァルディオル、FWハーランドの2ゴールによって2-0の勝利を収めたが、試合内容に関しては今季の中でも最も苦しんだ部類に入る厳しいものだった。相手のメリハリの利いたプレスにボールロストを繰り返し再三のカウンターでチャンスを作られた。仮にFWウッドらの決定機逸がなければ、敗戦の可能性もあった。それでも、結果的に2-0の勝利を収めたことで、ポジティブに課題と向き合えるはずだ。 その反省を踏まえて臨む今回のホームゲームは前回対戦で開幕連勝をストップされた因縁の相手、ウルブスとのリベンジマッチとなる。FWペドロ・ネトというキーマン不在も、直近のルートン・タウン戦で7試合ぶりの白星を挙げた侮れない相手に対しては、復帰戦でゴールを挙げたハーランドに加え、体調不良からの回復が見込まれるMFフォーデン、DFルベン・ディアスの復帰を追い風に勝ち切りたい。 共にシーズン最終盤を前に夢破れた感のある3位のリバプール(勝ち点75)と、5位のトッテナム(勝ち点60)は、バウンスバックの白星を目指して激突する。 マージーサイド・ダービーでの屈辱の敗戦に加え、前節はウェストハム相手に一時逆転に成功しながらも、リードを守り切れずに2-2のドローに終わったリバプール。数字上の可能性は残されているものの、現状上位2チーム両方が複数試合で取りこぼす可能性は低く、逆転での優勝は絶望的と言わざるを得ない。それはファン・サポーターを含め関係者全員が重々承知だが、クロップ体制をできるだけ良い形で締めくくるため勝利を積み重ねたい。アンフィールドでリーグ3戦ぶりの白星を目指す一戦は、誤審問題によって今季初黒星を喫したスパーズという因縁の相手だけにそのリベンジを含めしっかりとした戦いを見せたい。とりわけ、ハマーズ戦で指揮官との口論がクローズアップされたエースFWサラーの奮起に期待したいところだ。 一方、トッテナムはそのリバプール以上に厳しい状況に陥る。ニューカッスル戦での0-4の惨敗、前述のダービーでの敗戦に加え、ミッドウィーク開催の第26節延期分ではチェルシーに0-2の敗戦を喫し、今季2度目のリーグ3連敗となった。多くの離脱者の影響が大きかった1度目の3連敗とは異なり、今回の3連敗ではメンバー、日程面を含めて言い訳ができず、より深刻だ。これによって、7ポイント差の4位アストン・ビラを抜く可能性は限りなく低くなっており、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は絶望的だ。逆に、EL出場権争いでも下位に迫られており、何とか不振を抜け出して最低限のノルマを達成したいところ。伝統的に相性が悪いアンフィールドでの一戦に加え、中2日という日程面でのディスアドバンテージも大きいが、序盤戦の逆境時に見せたような不屈のメンタリティを取り戻し、少なくとも難所から勝ち点を持ち帰りたい。 チェルシーのアシストによって悲願のCL出場に近づいたアストン・ビラだが、カンファレンスリーグ(ECL)ではオリンピアコス相手の準決勝1stレグでまさかの2-4のスコアで敗戦。ボールを持たされる苦手の展開の中で相手の主砲エル・カービにハットトリックを許すなど大量失点を喫した上、後半終盤のMFドウグラス・ルイスのPK失敗が痛恨。2点のビハインドを背負って週明けに敵地で行われる2ndレグに臨む形となった。そのECLに万全の状態で臨む上では大幅なターンオーバーを実施したいところ。前回対戦で6-1の圧勝を収めた上、直近2分け4敗と絶不調の12位ブライトンの状態を鑑みれば思い切ったメンバーで臨めるはずだが、エメリ監督の用兵に注目だ。 スパーズ相手に会心のシーズンダブルを決めて8位に浮上したチェルシーは、9位のウェストハムとのシックスポインターに臨む。トッテナム戦ではいずれもセットプレーからDFチャロバー、FWジャクソンが奪ったゴールを、多くの主力を欠く急造守備陣が粘りの守備で守り抜く2-0の快勝となった。ただ、継続性に大きな問題を抱えるチームだけに、前節リバプール相手にドローに持ち込んだハマーズとのダービーに向けては少なくない懸念もある。 6位のマンチェスター・ユナイテッドは、マンデーナイト開催のアウェイゲームで14位のクリスタル・パレスと対戦する。前節、降格圏の19位バーンリー相手に終盤のPKによる失点で勝ち点2を取りこぼした赤い悪魔。その失態の影響もあってか、今週に入っては監督人事に加え、スカッドの大幅刷新と外野が騒がしくなっており、何とかピッチ上の結果で沈静化を図りたい。ただ、対戦相手のパレスは直近のフルアム戦こそ引き分けたものの、その直前にリバプール、ウェストハム、ニューカッスルを連破するなどグラスナー監督の戦術浸透で最も調子が良いチームのひとつだ。その難敵に直近の数試合のようにわきの甘さを見せれば、食われる可能性は十二分にある。MFブルーノ・フェルナンデスを中心にしっかり気持ちを引き締めて臨みたい。 その他ではDF橋岡大樹を擁する18位のルートンと、残留争いを脱した15位のエバートンによるボトムハーフの直接対決、残留争いとEL出場権を左右する19位のバーンリーvs7位のニューカッスルのカードにも注目したい。 ◆プレミアリーグ第36節 ▽5/3(金) 《28:00》 ルートン・タウン vs エバートン ▽5/4(土) 《20:30》 アーセナル vs ボーンマス 《23:00》 ブレントフォード vs フルアム バーンリー vs ニューカッスル シェフィールド・ユナイテッド vs ノッティンガム・フォレスト 《25:30》 マンチェスター・シティ vs ウォルバーハンプトン ▽5/5(日) 《22:00》 ブライトン vs アストン・ビラ チェルシー vs ウェストハム 《24:30》 リバプール vs トッテナム ▽5/6(月) 《28:00》 クリスタル・パレス vs マンチェスター・ユナイテッド 2024.05.03 20:00 Fri

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