レーティング:バルセロナ 1-0 アトレティコ【ラ・リーガ】

2023.12.04 07:20 Mon
Getty Images
ラ・リーガ第15節、バルセロナvsアトレティコ・マドリーが3日にエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスで行われ、ホームのバルセロナが1-0で勝利した。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。

▽バルセロナ採点
(C)CWS Brains,LTD.

GK
13 ペーニャ 6.5
デパイの完璧なFKを見事なパラドンで阻止。最終盤のコレアのシュートも冷静に対応し、重圧懸かるビッグマッチでテア・シュテーゲンの不在を見事にカバーした

DF
23 クンデ 6.5
右サイドバックでプレー。不本意と語るものの、今季不安定なセンターバックに比べて見違えるようなパフォーマンスを攻守に披露
4 アラウホ 6.5
ゲームキャプテンとして冷静な対応を90分間継続。無理の効く守備で相手に自由を与えずウノセロ勝利に貢献

15 クリステンセン 6.5
イニゴ・マルティネスのアクシデントで急遽スタメン起用。好調な相手攻撃陣に対して的確なポジショニング、判断で封じ切った。ビルドアップの貢献も申し分なし
2 カンセロ 6.5
持ち味のビルドアップへの貢献に加え、直近のポルト戦と比べてよりバランスを意識したプレーで守備でも穴を作らず

MF
8 ペドリ 6.5
アタッキングサードでの最後の判断、精度は本調子ではなかったが、プレス回避や正確な繋ぎで中盤制圧に貢献。守備の強度も高かった

(→フェルミン・ロペス -)

22 ギュンドアン 7.0
ペドリとデ・ヨングを従えて中盤を支配。アトレティコの中盤に対して攻守両面で優位性をもたらした

21 F・デ・ヨング 6.5
グリーズマンの決定的なシュートをブロックするなどコンディションが戻ってきており、躍動感あるプレーを90分間披露。アタッキングサードでの感覚は戻るのはもうしばらくかかるか

FW
11 ハフィーニャ 6.5
決勝点アシストにポスト直撃のシュートと最も多くのチャンスに絡んだ。クンデとの連携も上々で優勢な前半の立役者の一人

(→ヤマル 5.5)
ファウルをもらうプレーなど逃げ切りに貢献。ただ、カウンターチャンスでやや焦りも見られた

9 レヴァンドフスキ 6.0
全体の仕事量は素晴らしかったが、求められる仕上げの仕事で粗さが出ていた

14 フェリックス 7.0
保有元の徹底監視に晒された中で決勝点を記録。ゴール以外のプレーも素晴らしかった

(→フェラン・トーレス 5.5)
プレー強度は高かったが、精度はいまひとつ

監督
チャビ 6.5
クンデ右サイドバック起用が完全に嵌った。追加点を奪えなかったものの、久々に内容面でも称賛に値する勝利に

▽アトレティコ・マドリー採点
(C)CWS Brains,LTD.

GK
13 オブラク 5.5
失点は相手を褒めるべき。防げるシュートはきっちり止めて繋ぎでも無難に貢献

DF
16 モリーナ 4.5
軽率な対応でフェリックスに入れ替わられて失点に関与。カンセロとフェリックスのコンビに苦しめられ、なかなか持ち味の攻撃で良さを出せなかった

(→アスピリクエタ 5.5)
3バックの右でプレー。チェルシーの元同僚でもあるフェリックスにタイトなチェックを敢行。途中から左サイドバックでもプレーした

20 ヴィツェル 5.5
中盤の劣勢の煽りで強力アタッカー陣に難しい対応が続いたが、粘りの対応で最少失点にとどめた

2 ヒメネス 5.0
個人として決定的ミスはなかったが、相手の攻撃にうまく揺さぶられて後手の対応が目立った。加えて、ラフプレーで1枚カードをもらっていた状況での入れ込み具合によって前半で下げられた

(→サムエウ・リーノ 6.0)
リケルメで停滞した左サイドの攻撃を活性化させた

22 エルモソ 5.5
クンデとハフィーニャのコンビに苦戦したが、後半途中からはきっちり修正してきた

25 リケルメ 5.0
守備の苦戦はある程度織り込み済みだったと思われるが、期待された攻撃面で輝きを放てず。球際の勝負での劣勢とともに相手の圧力に苦しんだ

(→アンヘル・コレア 5.5)
最終盤の決定機を含め良いポジションを取っていたが、ボールへのフィーリングが良くなかった

MF
14 M・ジョレンテ 5.5
インテリオール、ウイングバック、サイドバックの3役こなす。前半終盤に一度攻撃で見せ場を作ったが、それ以外では守備と繋ぎの部分に注力

6 コケ 5.0
自身だけに責任があるわけではないが、攻守両面で相手中盤に圧倒された。とりわけ、守備ではなかなかうまくフィルターをかけられず

(→サウール 5.5)
中盤で身体を張りながら、終盤の攻勢を下支えした

5 デ・パウル 5.5
攻守にハードワーク。幾度かチャンスに繋がるようなパスを供給したが、守備に追われる試合に

FW
7 グリーズマン 5.5
2トップの一角に左のインテリオールでもプレー。幾度か良い形でフィニッシュに絡んだが、全体的にうまく封じられた

19 モラタ 5.0
チーム全体の問題でなかなか良い形でボールを受けられず。後半の交代直前にシュートを放った以外は見せ場なし

(→デパイ 6.0)
見事な直接FKはペーニャの好守に阻まれる。古巣相手にまずまず前線でポイントを作った

監督
シメオネ 5.0
確執のあるフェリックスに決勝点を奪われて敗戦…。あの手この手で戦況を好転させようと腐心したが、リケルメ起用は嵌らず

★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
フェリックス(バルセロナ)
パフォーマンス全体を通してはギュンドアンやペドリも素晴らしかったが、自身に最も注目が集まった一戦で結果を残したポルトガル代表FWをMOMに選出。かなり厳しいマークに晒されたが、要所でそれを上回るプレーを見せた。守備での献身性も評価したい。

バルセロナ 1-0 アトレティコ・マドリー
【バルセロナ】
フェリックス(前28)

バルセロナの関連記事

バルセロナの財政事情からお先真っ暗のスペイン代表MFダニ・オルモ(26)だが、代理人いわく、クラブにとどまるようだ。 今季からバルセロナに復帰したカンテラ育ちのオルモ。移籍金は総額6200万ユーロ(現レートで約100億6000万円)で、バルセロナにとって今季の目玉補強で、ここまで公式戦15試合で6得点1アシストと 2025.01.01 12:15 Wed
ラ・リーガは12月31日、バルセロナのスペイン代表MFダニ・オルモ(26)とスペイン人FWパウ・ビクトル(23)の登録を認めないことを発表した。 ラ・リーガは声明にて「12月31日現在、バルセロナはラ・リーガの定めるファイナンシャルフェアプレーに従い、1月2日から選手の登録を認める代替案を提示していない」と発表。 2025.01.01 09:00 Wed
バルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルが復帰に近づいているようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じた。 ヤマルは15日に行われたラ・リーガ第17節のレガネス戦で負傷。右足首を再び痛め、年内最終戦となった21日のアトレティコ・マドリー戦を欠場した。 3〜4週間の離脱と見込まれていたなか、すでにチーム 2024.12.31 20:15 Tue
かつてバルセロナやアリアンサ・リマで活躍した元ペルー代表FWのウーゴ・ソティル氏が75歳で逝去した。 バルセロナは30日、ヨハン・クライフ氏を擁した時代に活躍したレジェンドの訃報を伝えた。 “チョロ”の愛称で知られるソティル氏は、母国のデポルティボ・ムニシパルでキャリアをスタート。170cmと小柄ながらもセ 2024.12.30 22:40 Mon
ラージョ・バジェカーノで躍動するルーマニア代表DFアンドレイ・ラティウ(26)に錚々たる強豪クラブが関心を示している。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じている。 ルーマニア生まれもアンドラ、ビジャレアルとスペインのクラブでユース年代を過ごしたラティウ。183cmの右サイドバックはビジャレアルのCチーム、Bチー 2024.12.30 22:08 Mon

ラ・リーガの関連記事

バルセロナの財政事情からお先真っ暗のスペイン代表MFダニ・オルモ(26)だが、代理人いわく、クラブにとどまるようだ。 今季からバルセロナに復帰したカンテラ育ちのオルモ。移籍金は総額6200万ユーロ(現レートで約100億6000万円)で、バルセロナにとって今季の目玉補強で、ここまで公式戦15試合で6得点1アシストと 2025.01.01 12:15 Wed
ラ・リーガは12月31日、バルセロナのスペイン代表MFダニ・オルモ(26)とスペイン人FWパウ・ビクトル(23)の登録を認めないことを発表した。 ラ・リーガは声明にて「12月31日現在、バルセロナはラ・リーガの定めるファイナンシャルフェアプレーに従い、1月2日から選手の登録を認める代替案を提示していない」と発表。 2025.01.01 09:00 Wed
バルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルが復帰に近づいているようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じた。 ヤマルは15日に行われたラ・リーガ第17節のレガネス戦で負傷。右足首を再び痛め、年内最終戦となった21日のアトレティコ・マドリー戦を欠場した。 3〜4週間の離脱と見込まれていたなか、すでにチーム 2024.12.31 20:15 Tue
かつてバルセロナやアリアンサ・リマで活躍した元ペルー代表FWのウーゴ・ソティル氏が75歳で逝去した。 バルセロナは30日、ヨハン・クライフ氏を擁した時代に活躍したレジェンドの訃報を伝えた。 “チョロ”の愛称で知られるソティル氏は、母国のデポルティボ・ムニシパルでキャリアをスタート。170cmと小柄ながらもセ 2024.12.30 22:40 Mon
レアル・ソシエダのスペイン代表MFマルティン・スビメンディ(25)に、レアル・マドリーも注目しているようだ。スペイン『アス』が報じた。 日本代表MF久保建英の同僚で、夏の移籍市場ではリバプール行きが取り沙汰されたスビメンディ。6000万ユーロ(約円)の契約解除条項が行使されるとみられたが、選手本人が移籍を拒否。下 2024.12.30 22:15 Mon

バルセロナの人気記事ランキング

1

ダニ・オルモをプレミアのクラブが注視? バルサの訴え却下で、2025年はプレーできないことが濃厚に

バルセロナの目論見が脆くも崩れたことにより、自身の立場が一気に怪しくなったスペイン代表MFダニ・オルモ(26)。ここぞとばかりに、プレミアリーグのクラブが獲得に動く可能性があるかもしれない。 厳密な財務規定を定めるラ・リーガにおいて近年はこれまでの杜撰な経営のツケを払い、サラリーキャップによる選手登録問題を抱えるバルセロナ。2024-25シーズンのラ・リーガが課す年間支出上限は4億2600万ユーロ(約700億円)に設定されているなか、クラブは依然としてその制限に違反している。 それでも、デンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセン、ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホの長期離脱による特例措置を利用し、ダニ・オルモとスペイン人FWパウ・ビクトルの2選手に関しては12月31日までの暫定措置で登録が可能となった。 この間にクラブは財務改善に向けた金策に走りつつ、バルセロナの第10商事裁判所に対して、2選手の登録に関する暫定措置の延長を求める訴えを起こしていたが、同裁判所はバルセロナのこの訴えを却下。クラブサイドはすぐさま控訴に動く構えを見せているが、現状では2選手が後半戦に登録することは不可能となった。 騙し騙しやってきた中で、“ノー”を突きつけられる形となったバルセロナ。ダニ・オルモは1月1日からプレーできない可能性がある中、イギリス『The Times』は、プレミアリーグのトップクラブが獲得に動くと伝えている。 『The Times』によれば、バルセロナの財政状況に改善の見込みは薄く、ダニ・オルモをフリーで手放す可能性があるとのこと。不透明な部分が多いが、間違いなく動向を注視し始めているという。 ユーロ2024ではスペイン代表の優勝に貢献したダニ・オルモ。クラブは今シーズン一杯の登録を求めたものの却下。ラ・りーがもこの判決を歓迎しているとされ、堅実な動きを見せない限りは悲劇はこの先も続くことになりそうだ。 2024.12.28 23:40 Sat
2

バルサの命運を握るVIP席…1億ユーロで売却できればダニ・オルモ登録可能に、一部合意も現時点では足りず

スペイン代表MFダニ・オルモの登録に関して、暫定措置が拒否されるという事態に陥ったバルセロナ。1月の移籍市場が開く目前ということ、そして暫定措置の期限が12月31日であることから、大きな注目を集めている。 バルセロナは、厳密な財務規定を定めるラ・リーガにおいて近年はこれまでの杜撰な経営のツケを払い、サラリーキャップによる選手登録問題を抱え続けている。 財政問題があると言いながらも、各国代表クラスの選手を獲得し続ける中、結果的にその皺寄せを受けることになりながらも、まるで自転車操業状態となっている。 今夏もRBライプツィヒからダニ・オルモを獲得したが、当然サラリーキャップ制度に引っかかることに。ただ、デンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセン、ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホの長期離脱による特例措置を有効活用し、ダニ・オルモと共にスペイン人FWパウ・ビクトルを暫定措置で選手登録させていた。 しかし、期限が迫っていた中、暫定措置の延長を求めたバルセロナだったが、そこまで上手くことは運ばない。バルセロナの第10商事裁判所が申し出を却下。クラブは控訴する予定とされているが、12月31日をもって一旦両選手は選手登録を外れることになる。 ダニ・オルモがプレーできないとなれば、当然他のクラブが関心を寄せるもの。プレミアリーグのクラブが動向を注視すると応じられた中、スペイン『ムンド・デポルティボ』が朗報を伝えた。 資金獲得に奔走していたジョアン・ラポルタ会長が中東から巨額の資金を持ち帰る予定だという。 ラポルタ会長はドバイを訪れており、現在改装中のSpotifyカンプ・ノウのVIP席を販売しているとのこと。その額は総額1億ユーロ(約164億5000万円)となり、既に一部が合意に達しているという。 ただ、合意分ではダニ・オルモを登録するためには不足しているとのこと。引き続き1億ユーロでの交渉成立を目指しているという。 この動きが全て達成されれば、全ての金額を補強や給与に充てられる状況となるだけに、クラブにとっては重要な局面を迎えている。仮に破談となれば、すぐ解決することは不可能な状況。しっかりと交渉し、ハシゴを外されないことを祈るばかりだろう。 2024.12.29 23:45 Sun
3

バルセロナ、ダニ・オルモらの後半戦ラ・リーガ登録に暗雲…裁判所が延長措置求めるクラブの訴えを却下

バルセロナのスペイン代表MFダニ・オルモとスペイン人FWパウ・ビクトルのシーズン後半戦出場に暗雲が垂れ込めている。『ESPN』が報じている。 厳密な財務規定を定めるラ・リーガにおいて近年はこれまでの杜撰な経営のツケを払い、サラリーキャップによる選手登録問題を抱えるバルセロナ。 2024-25シーズンのラ・リーガが課す年間支出上限は4億2600万ユーロ(約700億円)に設定されているなか、クラブは依然としてその制限に違反している。 それでも、デンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセン、ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホの長期離脱による特例措置を利用し、ダニ・オルモとビクトルの2選手に関しては12月31日までの暫定措置で登録が可能となった。 この間にクラブは財務改善に向けた金策に走りつつ、バルセロナの第10商事裁判所に対して、2選手の登録に関する暫定措置の延長を求める訴えを起こしていた。 しかし、このたび同裁判所はバルセロナのこの訴えを却下。クラブサイドはすぐさま控訴に動く構えを見せているが、現状では2選手が後半戦に登録することは不可能となった。 一部で報じられるダニ・オルモのフリーでの今冬退団の可能性は低いと見られるが、同選手がラ・リーガの後半戦にプレーできない事実に変わりはない。 先日にクラブはキットサプライヤーであるNIKEと巨額の複数年契約を結び、財政問題を若干改善したが、この動きも2選手を登録する上では十分ではなく、クラブは新たに2つの策を準備しているという。 その1つ目は再開発中のスポティファイ・カンプ・ノウのVIP席の先行販売で、2つ目は2022年のジュール・クンデ、2023年のジョアン・フェリックスとジョアン・カンセロの登録を確実にするために用いられた、クラブ取締役メンバーの個人保証の提出だという。 さらに、ジョアン・ラポルタ会長は前述の動きに並行して、裁判所経由のルート以外に、12月31日以降も登録を延長するための他の手段も模索しているという。 ラポルタ会長は2選手の後半戦登録に自信を示しているというが、クラブとして迅速な動きが求められている。 2024.12.27 23:25 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly