16年ぶり昇格懸かる清水との大一番へ…東京Vの奈良輪雄太、深澤大輝がそれぞれの決意語る

2023.12.01 19:05 Fri
大一番へ決意語る奈良輪雄太(左)、深澤大輝(右)
©超ワールドサッカー
大一番へ決意語る奈良輪雄太(左)、深澤大輝(右)
東京ヴェルディは2日、2023J1昇格プレーオフ決勝で16年ぶりのJ1復帰を目指す。この大一番に向けて2選手が昇格への強い想いを語った。

今シーズンの明治安田生命J2リーグを2位のジュビロ磐田と同じ勝ち点75で終えたものの、得失点差で涙を呑んで3位フィニッシュとなった東京V。これにより、2018シーズン以来の参戦となったプレーオフ準決勝では6位のジェフユナイテッド千葉を2-1で下し、16年ぶりのJ1昇格へ王手をかけた。

そして、12月2日に国立競技場で行われる運命の決勝ではレギュラーシーズン4位で、プレーオフ準決勝でモンテディオ山形を退けた清水エスパルスとの対戦が決定した。
2018シーズンに湘南ベルマーレから加入したMF奈良輪雄太は、ここまで在籍6年と古参プレーヤーの一人。近年は度重なる負傷に悩まされ、今季はレギュラーシーズンの出場は17試合にとどまったが、勝負所を見極めた安定した守備と献身性によって準決勝の千葉戦を含め終盤のクローザー役としてさすがの仕事を見せている。

さらに、日々の生活、トレーニングで示す徹底的なプロフェッショナリズムは、若手が多いチームにおいて見習うべきロールモデルの一人として貴重な存在だ。
「当たり前のことを当たり前にやる」という最も難しいことにフォーカスしてきた36歳の職人は、これまでの在籍期間を通じて良いときも悪いときも、常にチーム内における緩みについて口酸っぱく言及してきた。

それでも、城福浩監督の就任後、とりわけ昨季終盤以降はチーム全体のポジティブな意識の変化を口に。その言葉通り、今季のチームは不用意な失点や勝負弱さといったこれまでの悪癖を払しょくし、タフなチームに進化している。

「日ごろの練習がすべて試合に出るとずっと思ってやってきましたし、今までは練習、特にセットプレーとかではぬるいシーンがずっと多かったですが、そこが今年はかなり改善されて実際に失点がリーグで一番少ないという数字も出せました。練習でやっていることが改めて数字に表れるということを実感しました。若い選手は多いですが、彼らもしっかりとやることをやっていると思うので、自信を持って試合に臨めると思います」

また、「個の能力を数値化すれば、間違いなく向こうの方が上」と率直に語るJ2屈指のタレント軍団との大一番のポイントについては、やはり「自分たちがやるべきことをやる」と予想通りの答えが返ってきた。

「個の能力を数値化すれば、間違いなく向こうの方が上であることは明白。そのなかで個人に頼っていた序盤戦から秋葉さんに代わってから強度や規律がかなり徹底されてきていると思いますし、本当に強いチームだと思っています」

「ただ、最後の最後は相手ではなく自分たち次第だと思っているので、とにかく自分たちがやるべきことをやる。今までやってきたことを基本に忠実に徹底し、それが結果につながることを信じてプレーする。それに尽きると思います」

「自分が出る形は勝っている状況だと思うので、そこでクローズすることができれば最高の結果になります。自分が出る可能性が高いのはそういう状況なので、自分が出る展開になることを信じて出た際にはやるべきことを徹底していきたい」

奈良輪個人としては加入1年目となった2018シーズンにJ1参入プレーオフの3試合を経験し、ジュビロ磐田との決定戦では涙を呑んだ。

その悲劇から5年ぶりに巡ってきた大一番は、奇しくも横浜F・マリノスでのプロ1年目で初めてプレーし、2014年元日に天皇杯優勝を果たした国立での開催となる。奈良輪はそういった不思議な巡り合わせを感じつつ、このチャンスを必ず掴みたいと昇格への強い想いを示す。

「湘南でJ1に昇格しながら、J2のこのクラブに来ました。それは数年後に自分がJ1でプレーする確率がどこが高いということを考えたときに、それがヴェルディだという判断のもとでここに来ました。J1でプレーするという部分で年齢や年数を重ねるごとに薄れてきていた部分は正直なところありますが、本当に最後の最後にこういうチャンスが巡ってきているので、このチャンスをしっかりと掴みたいと思います」

「新しい国立になってから自分はプレーしたことがないですが、プロ1年目で初めて国立のピッチに立ったのが、天皇杯の決勝でした。そこで優勝することができました。そこから10年以上経っていますが、サッカーの神様がいるとかは思っていませんが、そういう巡り合わせというか、そういうツキというものに恵まれてきた人生だったと思うので、そういう縁があるのかなとも少し感じています」

一方、東京Vの下部組織出身のDF深澤大輝は、中央大学を経て2021年から古巣でプロキャリアをスタート。今季は負傷による離脱でリーグ戦27試合の出場にとどまったが、持ち味の攻撃参加を武器に左サイドバックながらチーム上位の4ゴールを記録した。

準決勝の千葉戦でも先発出場し、今回の決勝でも出場が見込まれる深澤は、今季2敗した清水の印象とともに試合のポイントについて言及。リーグ上位のアドバンテージで引き分けでも昇格を決められるが、J1に行く資格を示すためにあくまで勝利を目指す。

「今シーズンここまで戦ってきたなかで一番質が高い選手が揃っていると感じたのが清水でしたし、自分たちは2敗しています。個人的にはホームでの前回対戦で負傷交代しているので、いろいろと思い入れがあるというか勝たなければいけない試合だと思っています。相手のミドルシュートはチームとして警戒していますし、(プレーオフ準決勝の)山形戦でも乾選手が前半に打ったシュートは強烈でしたし、チアゴ・サンタナ選手もいるのでまずは打たせない、自分たちはリーグ最少失点という自信につながる部分もあるので、全員で身体を張ってまずは先に失点しないことを意識したい」

「(マッチアップが予想される)中山(克広)選手は対面したときにすごく速いと感じた選手ですし、背後を狙ってくるというか、スピードを活かすための技術に長けた選手というイメージ。動き出しや止まるところ、そこからの加速という部分で90分間集中してやらないとやられてしまうと考えています。そこはセンターバックのカバーリング、ボールホルダーに良いボールを背後へ蹴らせないところも含め、自分一人で守備をするというよりも対面する相手に仕事をさせないためにチームとしてどうするのか、そこを近くにいる選手と話しながらやっていく必要があります」

「僕らは結構上位陣に勝てていないというのを感じていますし、清水に対する2敗という部分も意識しています。昇格した町田やジュビロにも勝っていないですし、清水に必ず勝って行くということは自分たちとして大事なところですし、J1に行く資格があるかを試される試合になると思います。個人的にもマッチアップする中山選手といった相手の選手とどれだけの差があり、自分がJ1で通用するかの試金石にもなると考えています。チームで勝ってJ1に行きたい」

「僕らは今年1年積み重ねてきたものを90分間で出すだけだと思っています。それは監督がジェフ戦でも言っていましたが、1年間積み上げてきたものを出す。それを出せれば勝てる自信があるので、そこにフォーカスしてこの1年間に個人としてチームとしてやってきたことを出すための準備をしたいです」

また、この決勝に向けては前身の読売クラブ時代を含め、日本サッカー界の黎明期を支えたJリーグ初代王者の復活を期待する声も挙がる。深澤はそういったクラブOBやファン・サポーターの想いを「背負いすぎる必要はない」としながらも、自分たちの世代での名門復活への強い決意を語っている。

「いろんな人がヴェルディのことを気にしていますし、J1に上がってほしいというそういう方々の気持ちを背負いながら戦います。そういう選手が叶えられなかった夢でもあるので、背負いすぎる必要はないですが、みんなでやることをやるだけだと思っています」

「僕がジュニアに入ったときはJ2で、Jリーグの黎明期にヴェルディが強かったということを聞いていますが、僕自身は強かったときのヴェルディは知らない身でもあります。それを自分たちが強かったときのヴェルディに戻せると思うと本当にワクワクしますし、いろんな人がヴェルディは強いチームであってほしいと言ってくれていることは嬉しいですし、そういうチームでなくてはいけないと自分自身思っています」

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「次のステップに行くため」ブレイクスルー期す東京VのFW木村勇大、神戸戦へ「ここでひとつ自分が変わるためにも頑張りたい」

東京ヴェルディの背番号10が古巣対戦でのブレイクスルーを期す。 東京Vは前節、3連戦の最終戦となった明治安田J1リーグ第9節の横浜F・マリノス戦を0-0のドローで終えた。 この3連戦では2試合でクリーンシートと開幕からの課題だった守備に関して改善が見受けられ、いずれの試合でも勝ち点3を得てもおかしくない内容ではあった。だがしかし、3試合2得点と攻撃面ではアタッキングサードでの精度・判断の質に課題を残した。 そんななか、1勝4分けで5戦無敗の13位のチームは4試合ぶりの白星を目指し、12日に味の素スタジアムで行われるJ1第10節では1試合未消化ながら16位に低迷するヴィッセル神戸と激突する。 京都サンガF.C.から期限付き移籍で加入した昨季はJ1初ゴールを含めキャリアハイの10得点を記録し、東京Vの6位フィニッシュに貢献したFW木村勇大。 今季はチームとともに序盤戦で悔しい思いをしたが、第5節のアルビレックス新潟戦で待望の初ゴールを記録すると、以降はゴールこそ奪えていないものの、攻守両面で徐々に昨季の躍動感を見せ始めている。 ゴールレスドローに終わった横浜FM戦でも最終的に際どいオフサイドで“幻”にはなったが、会心のヘディングシュートでゴールネットを揺らす見せ場も作っていた。 「次はゴールになってほしい」と語った木村だが、「ちょうどライン間で自分が浮いていたので、そういう状況をいかに作れるか。次の試合も相手に捕まらないように浮きながら狙い続ける。クロスへの入り方というのも意識し続けて狙っていきたい」と、プレシーズンから取り組む形のフィニッシュに少なからず手応えを感じている。 3連戦ではほぼフル稼働ながら、関西学院大学の同期で長期離脱中のFW山田剛綺の想いも背負って、より意識を高めるハードワーク、守備面の貢献は試合ごとに高まっている。 「きつい部分もありますけど、自分はあまり休み過ぎると体が重くなるので、連戦の方がいいですね。最後にかけてコンディションも上がっていった」と今後の連戦に向けても頼もしいコメントを残した185cmのストライカーは、「もちろん好きではないですけど…」と偽らざる本音を口にしながらも最前線で攻守にチームを牽引する覚悟も芽生えている印象だ。 「一回スタメンを外れて、(山田)剛綺が頑張る姿を見て、自分は点を決めることに力を注ぎたいという考えがやっぱりありましたけど、このチームでサッカーをやる限り、まず守備でというところ。チームのためにやるしかないので、そこの意識はすごく上がっています」 「走行距離とかを見てもすごく(数値が)上がっていて、チームのために戦い続けるなかでチャンスが来ると思うので、それを信じてハードワークしたい。戦う姿勢を見せるというのは、後ろに勇気を与えることにもなると思いますし、そういう姿勢がどこかでボールをゴール前で呼び込むと思うので、それを信じてやり続けます」 良い守備から良い攻撃というチームコンセプトをより深く理解し、ひとつ殻を破った感のある緑の背番号10は、指揮官がチームとして課題に挙げる得点力不足解消に向けてもブレイクスルーを期す。 昨季のブレイクによって開幕から相手の徹底マークを受けており、相手を背負っての鋭いターンからの推進力あるプレーはここまで鳴りを潜める。加えて、今季のレフェリング基準の変更の影響もあってか、不可解なオフェンスファウルや明らかなファウルを見逃されるケースも散見され、木村自身も「結構フラストレーションは溜まっています」と思うところはあるという。 それでも、「次のステップに行くため」と改善を示す守備同様に、攻撃に関しても意識の部分でポジティブな切り替えが意識できている。 「もちろん対策されていますし、相手もそれをさせないような距離感で守ってきたりとか、入れ替われる瞬間にファウルで止められたりとかという部分が多い。対策されるのは去年の自分の活躍が認められているということだと思うので、そこを上回れるように、ファウルでも止められないぐらいの馬力を身につけたい。そういう対策を上回れるというのが、次のステップに行くためだと思っています」 「去年だったら浮いていたポジションでも、今年は絶対にDFが1人ずっと付いてきていたりとか、自分に入ったときのカバーとプレスバックとかもすごく速いですし、明らかにそういう部分は感じますけど、そこを超えてこそ。そこに対する打開策も考えつつ、自分の良さを失わないようにしつつ、すごく難しいですけど、ここでひとつ自分が変わるためにも頑張りたいです」 得点を奪う上では個人としての改善だけでなく、チームとしての共通認識、連携の精度を高めていくことも重要。 「絶大な信頼を持っています」と今季初ゴールに横浜FM戦の決定機を演出したFW染野唯月とのホットラインに加え、ここに来てボランチで存在感を示すMF平川怜、中学時代に関西のトレセンで共演経験もある新加入のFW川﨑修平とのより良い関係性の構築も図っている。 「(平川は)ボールを持てる選手なので、彼がフリーで前を向いたときには必ず動き出せるようにしたいですし、それが彼に選択肢を与えることにもなる」 「彼(川﨑)もパスを出せる選手で、感覚的にも近い部分がある。一緒に出た際には彼の良さを引き出せるように、自分も引き出してもらえるように、そこはやっていきたいなと思います」 決意新たに今季2点目、チーム4戦ぶりの白星を目指す神戸とのホームゲーム。 ヴィッセル神戸U-12、U-15とアカデミー時代を過ごした古巣対戦に向けて木村は「もちろんクオリティがあるチームなので、チャンスは余計に減ると思いますけど、どうにかして決められるチャンスを、自分としてもチームとしても作っていければと思います。守備のところは引き続きしっかりハードワークして失点をなくせるようにしていければ。ワンチャンスが来たらモノにできるように準備したいです」と、恩返しの一発を狙う。 2025.04.11 17:05 Fri
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2025シーズンのホームグロウン制度、14クラブが不遵守も罰則なし…最多はFC東京の15名

Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象となる。 期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録となり、21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウント。JFA・Jリーグ特別指定選手は、ホームグロウン選手とはみなされない。 2025シーズンに関しては、J1のクラブは4名、J2・J3のクラブは2名以上と定められている中、14クラブが不遵守となっており、昨シーズンから2クラブ増えることとなった。 明治安田J2リーグではいわきFCと藤枝MYFCが昨シーズンに続いて「0人」、明治安田J3リーグではヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッドFC、栃木シティ、SC相模原、FC大阪、高知ユナイテッドSC、テゲバジャーロ宮崎が「0人」、ザスパ群馬、FC岐阜、奈良クラブが「1人」となっている。 これまで不遵守となったクラブは、翌シーズンのプロA契約選手の「25名枠」から不足人数分減じられることとなっていたが、2026シーズンからはプロ契約の区分が撤退されるため、処分はない。 なお、全部60クラブで最も多くホームグロウン選手を登録しているのはFC東京で15名。続いて13名の鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島、12名の柏レイソル、11名の川崎フロンターレ、RB大宮アルディージャと続いている。 <h3>◆明治安田J1リーグ(合計160人)</h3> 鹿島アントラーズ:13人 浦和レッズ:7人 柏レイソル:12人 FC東京:15人 東京ヴェルディ:9人 FC町田ゼルビア:4人 川崎フロンターレ:11人 横浜F・マリノス:9人 横浜FC:4人 湘南ベルマーレ:8人 アルビレックス新潟:7人 清水エスパルス:7人 名古屋グランパス:5人 京都サンガF.C.:8人 ガンバ大阪:8人 セレッソ大阪:7人 ヴィッセル神戸:6人 ファジアーノ岡山:2人 サンフレッチェ広島:13人 アビスパ福岡:5人 <h3>◆明治安田J2リーグ(合計83人)</h3> 北海道コンサドーレ札幌:8人 ベガルタ仙台:4人 ブラウブリッツ秋田:2人 モンテディオ山形:4人 いわきFC:0人 水戸ホーリーホック:1人 RB大宮アルディージャ:11人 ジェフユナイテッド千葉:5人 ヴァンフォーレ甲府:7人 カターレ富山:2人 ジュビロ磐田:6人 藤枝MYFC:0人 レノファ山口FC:2人 徳島ヴォルティス:3人 愛媛FC:3人 FC今治:2人 サガン鳥栖:7人 V・ファーレン長崎:5人 ロアッソ熊本:4人 大分トリニータ:7人 <h3>◆明治安田J3リーグ(合計40人)</h3> ヴァンラーレ八戸:0人 福島ユナイテッドFC:0人 栃木SC:3人 栃木シティ:0人 ザスパ群馬:1人 SC相模原:0人 松本山雅FC:9人 AC長野パルセイロ:3人 ツエーゲン金沢:2人 アスルクラロ沼津:8人 FC岐阜:1人 FC大阪:0人 奈良クラブ:1人 ガイナーレ鳥取:2人 カマタマーレ讃岐:2人 高知ユナイテッドSC:0人 ギラヴァンツ北九州:4人 テゲバジャーロ宮崎:0人 鹿児島ユナイテッドFC:2人 FC琉球:2人 2025.04.22 22:10 Tue
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16年ぶりJ1の東京V、京都から“緑の血”が流れるFW木村勇大を期限付き移籍で獲得「アカデミーのDNAを持ち続けています!」

東京ヴェルディは28日、京都サンガF.C.のFW木村勇大(22)が期限付き移籍で加入することを発表した。 移籍期間は2025年1月31日までとなり、京都との公式戦には出場できない。 木村は東京ヴェルディジュニアで育ち、その後ヴィッセル神戸の下部組織に加入しU-12、U-15と昇格。大阪桐蔭高校、関西学院大学へと進学し、2021年に京都に加入した。 今シーズン途中にはツエーゲン金沢へ育成型期限付き移籍。金沢では明治安田生命J2リーグで10試合1得点を記録。京都では、明治安田生命J1リーグで7試合、YBCルヴァンカップで5試合、天皇杯で1試合に出場していた。 東京Vは京都からMF山田楓喜も期限付き移籍で獲得しており、今冬2人目の京都からの補強となる。 木村は両クラブを通じてコメントしている。 ◆東京ヴェルディ 「京都サンガF.C.から加入しました木村勇大です。ヴェルディジュニアに所属していた自分にとっては、『初めまして』ではなく『ただいま』といった感情が強いです!」 「毎日のようによみうりランドに通ってボールを蹴っていたことは昨日のことのように思い出せますし、ヴェルディを離れて10年ちょっと経ちましたが、アカデミーのDNAを持ち続けています!」 「小さいころ毎週のように通っていた味の素スタジアムで今度は自分が選手としてピッチに立ち、大声で歌っていたチャントを聴けると思うとワクワクが止まりません!」 「昇格を果たし、16年ぶりにいるべき場所に戻ってきたヴェルディに舞い戻り、緑のユニフォームに再び袖を通せることが本当にうれしく誇りに思います」 「必ずヴェルディの力になり良い結果を残せるよう、緑のハートをたぎらせて戦います!熱い声援をよろしくお願いします!」 ◆京都サンガF.C. 「自分のことを応援してくれる、期待してくれているファン、サポーターの方々のために、活躍する姿を届けられるよう頑張ります!」 2023.12.28 11:40 Thu
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大学サッカー界屈指の名将・栗田大輔氏が東京Vの副社長就任! 「一番はヴェルディの魅力」明大指揮官退任し新たな挑戦選んだ経緯語る

先日に明治大学サッカー部の指揮官を退任した栗田大輔氏(54)が、東京ヴェルディの代表取締役副社長に就任することが明かされた。 昨年末に栗田氏は「新たなチャレンジの話を頂き、私自身も挑戦しようと思い、今回の決断に至りました」と、10年間指揮を執った明治大サッカー部の指揮官退任を発表。 その「新たなチャレンジ」として同氏は、J1クラブの副社長就任を決断した。 7日、味の素スタジアムで行われた東京Vの新体制発表会見にて、中村考昭代表取締役社長は「更なる我々の成長を加速させるため、ヴェルディとしてのマネジメント体制を強化促進していきたい」との観点から、栗田氏が2025年2月1日付で代表取締役副社長に就任することを発表した。 そして、来月からの就任に際して会見に登壇した大学サッカー界屈指の名将は新たな挑戦への意気込みを語った。 「ビジネス経験も30年、大学サッカーでの11年の監督経験と、自分自身もクラブチームを34歳のときに立ち上げました。そういった経験全てを活かして、東京ヴェルディの発展のために尽力したいなと思っております。まずは首都・東京というところで、東京から発信できるクラブというのは、本当に数少ないわけで、今までの“明治発、世界へ”という言葉もいつも言っていましたが、“東京発、世界へ”ではないですけど、日本を代表するようなクラブとしての魅力を感じて決断しました」 「副社長をやるにあたって細かいことはこれからですけれども、ビジネス側サイドと、あとは現場サイドというものが、やっぱりイコールにしっかりと結びつきながら、同じ軸でしっかりと同じ目線を持って進んでいくというのが非常に大事だと思っていまして、私はそういったビジネスの経験とサッカーの経験を生かして尽力したいなと思っております」 今回の招へいの経緯に関しては同大OBでもある江尻篤彦強化部長との関係や、近年数人の選手が加入してきたなかでの交流を通じて、「長い間ラブコールを送っていました」と中村社長が語ったように東京V側から熱心な働きかけがあった。 そんななか、栗田氏は東京V行きを選択した理由として、首都のクラブが秘める大きな可能性。城福浩監督の下で築き上げられている、チームのスタイルに大きな魅力を感じたことだったという。 「(決断の理由)一番はヴェルディの魅力です。やっぱり東京のクラブであるということ、可能性を秘めているというところ。それと自分もサッカー人なので、サッカーのスタイル、もしくは自分はこういうサッカーで世界に出ていきたいなというのが常日頃からありまして、それを思ったときに、城福監督、江尻強化部長を中心にやっていたサッカーが本当にピタッとはまったということ。その辺が一番大きな理由だということです」 栗田氏は2013年に明治大学のサッカー部コーチに就任。2014年に助監督となると、神川明彦前監督の後を継ぐ形で2015年に監督に就任した。 就任後、10年間指揮を執り、関東大学サッカーリーグ1部で5度の優勝に導き、2024年は史上初の無敗優勝を達成。 また、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントでは3度の優勝、2度の準優勝を経験。全日本大学サッカートーナメント(インカレ)でも2度の優勝、3度の3位の成績を収めていた。さらに、アミノバイタルカップで3度の優勝、2度の準優勝を経験。天皇杯も監督に就任してからは2度出場を果たしていた。 一方で、明治大卒業後は清水建設に入社し、長年に渡ってサラリーマンも経験。さらに、2005年には横浜市で小学生・中学生を対象としたサッカークラブ・FCパルピターレを設立。指導者としての傑出した実績、サッカー界での人脈に加え、社会人経験やクラブ運営にも携わってきたビジネスマンとしての感覚はサッカークラブの運営において重要な要素。 直近2シーズンは城福監督の下、ピッチ内での躍進が目立った東京Vだが、クラブとしての両輪のバランスが懸念される部分もあったなか、ピッチ外におけるマネジメント体制強化によってその両輪のバランスはより良いものになっていくはずだ。 2025.01.07 23:07 Tue

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