千葉とのJ1昇格PO準決勝に臨む東京V、緑の血流れる生え抜き3選手が決意

2023.11.25 19:30 Sat
加入2年目で副将担う谷口栄斗
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加入2年目で副将担う谷口栄斗
東京ヴェルディ26日、味の素スタジアムで行われる2023J1昇格プレーオフ準決勝でジェフユナイテッド千葉と対戦する。この重要な一戦に向け、アカデミー育ちの生え抜き3選手が昇格への決意を語った。

今シーズンの明治安田生命J2リーグを2位のジュビロ磐田と同じ勝ち点75で終えたものの、得失点差で涙を呑んで3位フィニッシュとなった東京V。これにより、2018シーズン以来の参戦となるプレーオフで、16年ぶりのJ1昇格という悲願達成を目指す。

その初戦となる準決勝では今季レギュラーシーズンで1勝1敗の戦績に終わった6位の千葉との対戦が決定した。
東京ヴェルディユース出身で法政大学、FC町田ゼルビアを経て2016年に古巣に帰還したDF平智広は、在籍8年目のチーム最古参。今季は31試合に出場し、本職のセンターバックに加えて、シーズン最終盤は左サイドバックでクローザー役を担うなど変わらずディフェンスラインを支える。

2017、2018シーズンに続き自身3度目のプレーオフに臨む33歳DFは、過去の先達や元同僚が成し遂げられなかった悲願達成へ強い決意を示す。
「アドバンテージ的に上位で戦うのは初めてなので、そこを活かせるかどうかの戦いも含めて、相手は点を取りにくると思うので、流れはやってみないと分かりませんが、平常心というかいつも通りの試合ができれば、次の試合に進めると思います」

「点が入らない状況で試合が進むなかで上位にいるチームの方が少し焦りが出るというか、それは試合の流れにもよると思いますが、ちょっと守りたい気持ちが強く出る時間帯が出てくると思います。そこをいかに自分たちのゴール前だけのプレーではなく、相手陣に押し込むサッカーをした方が失点にも繋がらないと思うので、そういう駆け引きや時間帯によってのプレーが大事かなと思います」

「長い間、このチームでやらせてもらっています。今まで在籍した選手たちが成し遂げられなかった。J1に戻ることができていなかったなか、そういう選手たちのためにも今いる全員で昇格を掴みたい」

一方、DF谷口栄斗は東京ヴェルディジュニアからユースまで在籍し、国士舘大学を経て2022年に東京Vでプロキャリアをスタート。デビューシーズンから主力として活躍すると、今季はユースの1学年下で新キャプテンに就任したMF森田晃樹を支える副キャプテンに就任。

負傷の影響で20試合の出場にとどまったが、安定した守備とすでにJ1レベルのビルドアップ能力を武器にリーグ最少失点(31失点)のディフェンスラインをけん引した。

ホーム最終戦セレモニーではアクシデントで不在の森田に代わってプレーオフへの決意を語った熱血漢は、改めてこれからの重要な戦いへの思いを語っている。

「今は張り詰めた気持ちではないですが、先を見ることなく千葉戦にフォーカスしている感じです。緊迫した試合というか、なかなかリーグ戦では味わえないようなヒリヒリとした試合なので、どうなるか楽しみな部分はあります」

「(昇格への自信は?)あります。昇格できないとシーズンが台無しになってしまうので。ここまでやってきたのは自信になりますし、去年からの成長でもあるので、しっかりとそれを結果で得たいと思います」

シーズン最終盤は見事な勝負強さで結果を残した一方、経験不足の影響もあってか全体のパフォーマンスは決して芳しくなかった。それを自覚する緑の副将は、「自分たちがやりたいサッカー」に改めてフォーカスする。

「大宮戦とか栃木戦は前半にすごく良くない流れを作ってしまっているので、実際に後半に向けてコミュニケーションを取って修正できていることはチームとしてプラスですが、前半からしっかりとやろうということは話しています。千葉戦までの準備期間に自分たちがやりたいサッカーを改めて共有することは大事ですし、勇気を持って戦うことが大事」

「アドバンテージがあることは間違いないですが、そこを深く考えすぎると、磐田戦を含めて良くない時の戦い方になってしまうので、自分的にはあまりそこは意識したくない。しっかりと自分たちのスタイルでアグレッシブにやりたいです」

前回対戦で劇的逆転勝利を収めた千葉との再戦に向けては、「いろんなものを想定」しながらも個人としては良いイメージで臨めると考えている。

「僕たちは良い印象があるので、やりやすいと言えばやりやすい。千葉との前回対戦ではドゥドゥ選手の2発でやられただけだという感覚なので、僕自身はそこまでやりにくいと思っていませんし、逆にやりやすいというイメージ。相手はボールを大事にしてくるチームですが、プレーオフになると戦い方がよりリスクを負わずにという形になることも想定されるので、いろんなものを想定しながら準備していきたい」

また、東京Vとして初のホーム開催でのプレーオフに向けては「ここ数試合、素晴らしい雰囲気を作ってくれているので、そういった味方がいることは心強いですし、より多くの人に試合を観に来てもらって勝ち進む姿を見せたい」と、ホームサポーターとの共闘を誓った。

その谷口と同じく東京ヴェルディジュニアからユースまで在籍し、国士舘大学を経て今季から古巣でプレーするMF綱島悠斗

ルーキーイヤーは先発12試合も公式戦34試合に出場し、本職の守備的MFだけでなくセンターバックやインサイドハーフ、センターフォワードで多才な能力を発揮。全体的に粗さは否めないものの、188cmのボックス・トゥ・ボックスMFはリーグ最終節の大宮アルディージャ戦で決勝点を挙げるなど、シーズンの要所で重要な働きを見せた。

今回のプレーオフでもゲームチェンジャーとしてキーマンとなり得る大卒ルーキーは、平、谷口同様に緑の血が濃い生え抜きとして昇格への強い決意を語っている。

「個人的にはアカデミーの時からJ2のヴェルディを見てきたので、J1に上がれればという気持ちを強く持っていて、そのチャンスが目の前に来ているので、そういった部分ですごく気持ちが入るというか、自分たちの結果次第でヴェルディファミリー全員を笑顔にできると考えると、絶対に勝ちたい気持ちは強いです」

「求められていることは変わらないですし、守備の強度やこの前の点を取った場面は自分がボールを取って散らして中に入ってゴールを決めるところだったりは変わらずに求めていき、チームに貢献したいです」

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東京Vの堅守支えるDF谷口栄斗、好調・浦和とのアウェイ戦へ「戦うところとベースの部分で上回れるようにやりたい」

東京ヴェルディは3日、埼玉スタジアム2002で行われる明治安田J1リーグ第14節で浦和レッズと対戦する。直近5試合わずか1失点の堅守を支えるDF谷口栄斗が3連勝を懸けた一戦への思いを語った。 現在、13位の東京Vは前節、ファジアーノ岡山とのアウェイゲームを1-0で勝利。3試合連続クリーンシートとともに2戦連続のウノゼロで今季初のリーグ連勝を達成した。 そして、中3日のアウェイ連戦では直近の4連勝で4位に浮上し、中7日と休養十分の難敵・浦和相手に3連勝を目指す。 アカデミー出身、国士舘大学経由で2022年に加入し、チームの16年ぶりのJ1昇格、昨季のJ1・6位フィニッシュに貢献した谷口。今季も開幕から公式戦全試合に出場し、ディフェンスラインの要を担うとともに、キャプテンのMF森田晃樹不在時はゲームキャプテンとしてチームを統率している。 前節の岡山戦では初のJ1の舞台で各チームの守備陣を悩ませているフィジカルモンスターのFWルカオと対峙。DF千田海人、MF綱島悠斗の3バックでうまく受け渡しながら見事に封殺。 181cmとセンターバックとしては決してサイズには恵まれていないが、駆け引きに優れる25歳の守備者はバルセロナとスペイン代表で活躍する18歳DFパウ・クバルシにインスピレーションを受けつつ、マッチアップを制した。 「クバルシが好きで、この前のルカオ選手への対応もちょっと彼を意識というか参考にしていました。身長(184cm)は大きくないですけど駆け引きも巧い」 「ルカオ選手は体を相手につけるのを好む選手だと思いますし、僕はどちらかと言えば駆け引きするのが好きなタイプなので、目線に入らないようにとか、触れられないようにとか、いろいろと考えながら対応ができたんじゃないかなと思います」 試合全体についても「ボールを持つところだったり、背後をしっかり突くというところを、うまく織り交ぜながら進められたと思います」と手応えを口に。 とりわけ、守備面では同じウノゼロも前々節のセレッソ大阪戦では守護神マテウスの再三のビッグセーブで辛くも凌いだ印象が強かったが、この試合ではブラジル人GKが決定的な仕事を求められる場面はほぼなく、チームメイトに対する要求も厳しい守護神も満足げな表情で称える姿も印象的だった。 谷口自身も「ディフェンスラインだけではなくて、前線の選手の守備があっての僕らのサッカーだと思います。一番はマテウスに仕事させないのがいいですし、今はうまく守備が嵌っている感じだと思います」と、守備の改善を実感している。 一方で、13試合9得点と明確な改善点となっている攻撃においては守備で大いにチームを支える前線の選手が決定的な仕事を果たせずにいるジレンマも。 後ろの選手として前線の選手により多くの時間や選択肢を与えるプレーを意識しつつ、「チームとして課題に挙がっているのは、どこでパワーを使うかという部分。より準備が大事になってくると思うので、チーム全体としてどうやって点を取るかというところも大事」と引き続き辛抱強く取り組んでいきたいと語った。 3連勝を懸けて臨む浦和戦に向けて緑の背番号3は「最近はすごく調子がいいですし、スピードのある選手が前に多くて、そのなかでも個のレベルが高い」と対戦相手を警戒。 守備陣としては1トップに入るMF松尾佑介、2列目にMF金子拓郎、MF渡邊凌磨、MFマテウス・サヴィオが並ぶテクニックとアジリティに優れるタレントを活かした攻撃をいかに封じるかが肝となる。 状況次第で臨機応変な戦い方は必要としながらも、「まずは自分たちのハイライン・ハイプレスというのをしっかりと実行したい」と“戦う”というベースを含め自分たちのスタイルを貫いた上で相手を上回りたい考えだ。 「一回剥がされたからといって、僕たちは引くようなサッカーではないと思いますし、しっかりと食らいついていきたい。ただ、相手がボールを持った時に不利だったらラインを下げる必要があると思いますし、しっかりと状況を見て、そういったラインコントロールであったり、試合の進め方をしたい」 「(キーマンのマテウス・サヴィオに対して)まず対峙する選手が負けないというのもそうですし、しっかりとカバーの意識を持つ必要がある。あとはコンパクトにすることで、スクランブルを起こせると思いますし、自分たちの戦いに持っていれば、スペースを与えることはないと思うので、まずは戦うところとベースの部分で、しっかりと浦和に勝るようにやっていきたいと思います」 ちなみに、昨シーズンの浦和との対戦では元デンマーク代表DFアレクサンダー・ショルツ(現アル・ワクラ)とユニフォーム交換を行っていた谷口。 サッカー好きを自認し、オフシーズンはプレミアリーグを中心に現地観戦も行っており、昨年のブライトン&ホーヴ・アルビオンとの親善試合ではオランダ代表DFヤン・ポール・ファン・ヘッケのユニフォームをゲット。前述のクバルシを含め同じセンターバックの選手に注目しつつ、先日にはヴィッセル神戸のブラジル人DFマテウス・トゥーレルとも交換したという。 今回の囲み取材ではその元浦和DFとの興味深いやり取りも明かしてくれた。 「ショルツ選手は大学の時から見ていて、本当にJリーグで一番のセンターバックだったと思います。プレースタイルもどちらかと言えば似ていましたし、その時はすごく英語の勉強をしていたので、英語と彼も日本語がちょっとしゃべれるので、『プレースタイルがちょっと似ているよね』とか、その時はホイブラーテン選手が左にいて右をやっていましたけど、右と左のどっちがやりやすいかというところで、彼も『左の方がやりやすいよね』という話をしていました」 最後に、昨季の対戦同様に5万人超え確実の埼スタでの一戦に向けて谷口は「いつもとは違うエネルギーが出るという感じで、どちらかと言えば、アウェイの方が好きなので楽しみです」と臆せず敵地での勝ち点3奪取への思いを語った。 2025.05.02 20:29 Fri
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浦和が10人東京V撃破で2016年以来の5連勝! 松尾佑介&渡邊凌磨の2ゴールを堅守で守り抜く【明治安田J1第14節】

3日、明治安田J1リーグ第14節の浦和レッズvs東京ヴェルディが埼玉スタジアム2002で行われ、ホームの浦和が2-0で勝利した。 4位の浦和は前節、サンフレッチェ広島を1-0で破って4連勝を達成。川崎フロンターレのACLE参戦に伴い第13節が後ろ倒し開催となる影響で中7日と休養十分で臨んだ今節は2016年以来のリーグ5連勝を目指した。広島戦からはベンチ外となったサミュエル・グスタフソンに代えて松本泰志を起用した以外、同じスタメンを採用した。 一方、13位の東京Vは前節、ファジアーノ岡山とのアウェイゲームを1-0で勝利。2試合連続ウノゼロで今季初の連勝を飾った。中3日のアウェイ連戦で3連勝を目指した一戦では前節と全く同じスタメンを採用した。 立ち上がりから主導権争いが繰り広げられたなか、ホームの浦和がファーストチャンスをいきなりゴールに結びつけた。 開始6分、自陣左サイドでボールを受けたマテウス・サヴィオからの縦パスを左に流れた松尾佑介がDF綱島悠斗よりも先にキープ。緩急を付けたドリブルで内側に切り込むと、ペナルティアーク左から狙いすました右足のコントロールシュートをゴール右隅に突き刺した。 4試合ぶりの失点を喫した東京V。今季の先制した試合で圧倒的な強さを見せる相手に対して早い時間帯のゴールを目指す。球際では五分の勝負を見せたが、マイボール時に相手の圧力を受けて自陣での細かいミスが散見。不用意なロストからホームチームが得意とするカウンターに晒される。 押し込まながらも2失点目は許さないアウェイチームは、徐々にボールを動かしながら前進。森田晃樹のミドルシュート、左CKから綱島のヘディングシュートとフィニッシュの場面を作り出す。 一方、要所を締める守備でリードを維持する浦和もこの時間帯に続けてゴールへ迫る。28分、ボックス手前右でサヴィオから足元にパスを受けた渡邊凌磨の左足シュートはGKマテウスの好守に遭う。このプレーで得た左CKの二次攻撃ではボックス右でこぼれに反応した松尾がシュートもDF谷口栄斗の見事なゴールカバーに阻まれる。 だが、3つ目の決定機で仕留める。31分、右CKの流れからペナルティアーク付近でこぼれ球に反応した渡邊が右足を振り抜くと、低い弾道の鋭いシュートがDF宮原和也の股間を抜けてコースが変わってゴール右隅に突き刺さった。 良い時間帯に2点目を挙げた浦和はよりゲームコントロール優先の戦い方にシフト。引き続き前からボールを奪いに行く東京Vをいなしながら、要所でスイッチを入れる攻撃で圧倒していく。これに対して、アウェイチームは前半終盤のスプリントの際に千田海人がハムストリングを負傷。そのままピッチを後にしたなか、交代機会を考慮した城福浩監督は残り数分を10人で戦う決断を下した。 迎えた後半、東京Vは千田と山見大登に代えて翁長聖、齋藤功佑を同時投入。これで宮原を下げた3バックの配置を大きく変更し、翁長と齋藤は右のウイングバックとシャドーに配置された。 立ち上がりはその齋藤が攻守でスイッチを入れるプレーをみせ、アウェイチームが相手陣内でのプレータイムを増やしていく。だが、得点力不足のチームは最後の局面で精度を欠いてフィニッシュには持ち込めず。57分には自陣でのプレス回避から新井悠太が得意のカットインから右足ミドルシュートを枠に飛ばすが、GK西川周作の好守に遭う。 以降は浦和も得意のロングカウンターを繰り出し、相手の攻勢にけん制をかける形で試合は膠着。2点リードの浦和は今後のスケジュールも睨んでか、マテウス・サヴィオ、松尾を下げて関根貴大、髙橋利樹を同時投入。対する東京Vも新井、木村、福田湧矢に代えて松橋優安、染野唯月、川﨑修平とフレッシュな選手をピッチに送り出す。 そんななか、73分には勝敗を左右する事象が発生。松本の背後を狙ったフィードに反応した髙橋がDF谷口に後ろから手をかけられて倒されると、決定機阻止で東京Vの背番号3にレッドカードが掲示された。 これで2点リードに数的優位まで手にした浦和は直後に金子拓郎、渡邊を下げて原口元気、中島翔哉を同時投入。すると、中島はファーストプレーとなったボックス手前右のFKの場面で鋭いシュートを枠の左隅に飛ばしたが、これは惜しくもポストを叩いた。 その後は完全にゲームクローズに向かった浦和に対して、10人の東京Vが意地の攻勢を仕掛けていく。だが、平川の直接FKやボックス内での松橋らのシュートは浦和守備陣の好守やブロックにことごとく阻まれ、一矢報いることはかなわず。 この結果、5万2429人の大観衆を集めたホームゲームで快勝の浦和が2016年以来となるリーグ5連勝を達成。敗れた東京Vは連勝ストップとともに4試合ぶりの敗戦となった 浦和レッズ 2-0 東京ヴェルディ 【浦和】 松尾佑介(前6) 渡邊凌磨(前31) <span class="paragraph-title">【動画】浦和を5連勝に導いた松尾佑介のゴラッソ!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">今日も飛び出したゴラッソ<br><br>3バックの脇でパスを受けた<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9D%BE%E5%B0%BE%E4%BD%91%E4%BB%8B?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#松尾佑介</a> がキレッキレの<br>カットインからシュート!<br><br>松尾の今シーズン3点目で<br>浦和はリーグ5連勝へ<br><br>明治安田J1第14節<br>浦和×東京V<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信<a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%9C?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jみようぜ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%B5%A6%E5%92%8C%E6%9D%B1%E4%BA%ACV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#浦和東京V</a> <a href="https://t.co/wJNNJifnEa">pic.twitter.com/wJNNJifnEa</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1918551619811131802?ref_src=twsrc%5Etfw">May 3, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.05.03 17:06 Sat

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