次節日本と対戦のシリアが北朝鮮に競り勝って白星発進【2026W杯アジア2次予選】

2023.11.17 04:06 Fri
Getty Images
2026年北中米ワールドカップ(W杯)・アジア2次予選グループB第1節のシリア代表vs北朝鮮代表が行われ、ホームのシリアが1-0で勝利した。

日本代表と同じグループBに属するシリアと北朝鮮による初戦。

シリア情勢を考慮され、サウジアラビアでの代替開催となった一戦は、ホーム扱いのシリアが[4-2-3-1]、北朝鮮が[4-1-4-1]の布陣でスタート。
立ち上がりからシリアがボールの主導権を握ったが、北朝鮮もコンパクトで強度の高い守備で応戦。互いになかなかフィニッシュまで持ち込めないクローズな展開で試合は進んでいく。

だが、前半半ば過ぎにシリアが先手を奪う。37分、後方からのフィードに反応したクリビンが相手DFがヘディングでクリアし損ねた浮き球のボールをボックス右で収めると、浮き球のシュートを警戒したか不用意に先にジャンプしたGKグァン・ジュヒョクに押し倒される形でPKを獲得。これをキッカーのアル・スマがゴール右上隅に蹴り込んだ。
何とか前半の内に追いつきたい北朝鮮は、セットプレーやハン・グァンソンのカットインからのミドルシュートでチャンスを窺ったが、決定機まで持ち込めないまま前半を終えた。

迎えた後半、北朝鮮はハーフタイム明けに2枚替えを敢行。前線のメンバーを入れ替えて早い時間帯の同点ゴールを目指す。

開始直後の48分にはセットプレーの二次攻撃から途中投入のキム・ククジンがボックス左での鋭い仕掛けから腰の捻りを利かせた右足シュートをニア下へ飛ばす。だが、左ポストを叩いたシュートはGKアルマにキャッチされてしまう。さらに、59分にはボックス内で間接FKを獲得するが、このチャンスもゴールに結びつけることはできず。

その後、両チームはメンバーを入れ替えながら拮抗した攻防を継続。追加点を奪って試合を決めたいシリアだが、後半は攻撃が停滞。前がかる北朝鮮に対して幾度かカウンターチャンスが訪れたが、仕留め切れない。対するアウェイチームもサイドを起点に際どいシーンを作り出すが、最後のところで精度やゴール前に入っていく人数の問題を抱えた。

試合終盤にかけては北朝鮮が完全に押し込む形となったが、最後のところで粘るホームチームの守備を最後までこじ開けることはできず。この結果、北朝鮮との接戦を制したシリアがグループ初戦を白星で飾った。

なお、グループ連勝を目指すシリアは21日に日本代表と再びサウジアラビアで対戦し、敗れた北朝鮮は同日にミャンマーとのアウェイゲームに臨む。

シリア代表 1-0 北朝鮮代表
【シリア】
アル・スマ(37分[PK])

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