昨季NACKで劇的同点弾決めた東京VのDF加藤蓮、逆転昇格懸けた大宮戦へ「勝利から逆算したプレーを…」
2023.11.11 19:00 Sat
2季連続NACKでのゴールを狙う加藤蓮
東京ヴェルディのDF加藤蓮が、12日にNACK5スタジアム大宮で開催される明治安田生命J2リーグ第42節の大宮アルディージャ戦へ意気込みを語った。
前節、栃木SCを相手に数的不利を撥ね返す会心の1-0の勝利を収め、ホーム最終戦を白星で飾るとともに自動昇格に望みをつないだ4位の東京V(勝ち点72、得失点差24)。
運命の最終節ではJ3自動降格圏内が確定した21位の大宮(勝ち点39)相手の勝利に加え、自動昇格圏に位置する2位の清水エスパルス(勝ち点73、得失点差44)、3位のジュビロ磐田(勝ち点72、得失点差29)が引き分け以下に終わることが16年ぶりのJ1昇格への条件となっている。
明治大学から加入2年目で今シーズンはここまで38試合に出場し、本職の左サイドバックに加え、左サイドハーフやスクランブルで右サイドハーフ、セントラルMFもカバーするユーティリティープレーヤーとして負傷者の少なくなかったチームを支える加藤は、この重要な一戦では左サイドハーフでの起用が見込まれるなか、チームの勝利のための献身を誓う。
「まず求められているのは守備のところで、相手が右上がりで岡庭(愁人)とかが入ってくるので、そこを自分のところの守備でアグレッシブに抑えるところを求められていると思います。まずは守備のところはしっかりと、勝ちから逆算したときに求められているプレーをやるということが大事」
出場時間は昨シーズンを下回るものの、左サイドハーフでの起用が増えた中で昨季の3ゴールを下回る2ゴールと攻撃面で課題を残す。とりわけ、カウンター時の判断、精度はこういった重要な一戦でより重要な要素となる。加藤自身もその課題をしっかりと受け止めている。
「練習でもラストパスやそのその精度を課題にしていますし、そこで味方に合えば1点というところはジュビロ戦でもありました。そこは自分として課題ですし、もっと質を高めてやらなければいけないと思うので、そこでの質や判断の向上。スピードを上げ過ぎてしまうと周りが見えなくなってしまう部分もあるので、一回スピードを落として顔を上げる時間を作るなどそういったプレーも必要だなと感じています」
「カウンターはチャンスになりますしスペースもあるので、自分のスピードを活かしながら速く攻撃をするところは求められていますし、中に入っていくところも求められています。ボールを持った時には冷静にしっかりと状況を見てプレーすることが大事ですし、味方が持っている時には自分が走って違うスペースを空けたり、うまく裏に抜けてボールを引き出すなどそういうプレーの精度や質をもっと求めていきたいです」
対戦相手の大宮については「少し後ろに重いイメージや前線が孤立しているイメージ」とその印象を語った上で、自分たちの持ち味であるハードワークを基準とした堅守、アグレッシブなプレーで圧倒したい考えだ。
「試合を見ていると少し後ろに重いイメージや前線が孤立しているイメージがあるので、しっかりと前からプレスに行ければ、相手が蹴ってきて前線が孤立する形になると思うので、そこは自分を含めた前線の守備がすごく大事になると思うので、本当に自分たちがボールを持つ時間を長くするという部分では守備の部分がカギになると思います」
「自分たちの守備らしく前から行って自分たちのマイボールを増やしてサッカーをするのがヴェルディのスタイルなので、相手の特長を出させないというか、自分たちのペースで試合を運ぶことが大事。前からしっかりとプレスに行ってアグレッシブにプレーしたなかで、自分たちの攻撃が活きてくると思うので、相手の良さを出させないことを意識していきたいです」
さらに、大宮ではFC東京から期限付き移籍で加入している明治大学の同期であるDF岡庭愁人が在籍。この試合では右サイドバックでの先発起用が見込まれるなか、サイドでの同期対決が実現する可能性が高い。
加藤は「大学の時からクロスや上下動や運動量の部分はプロになってもトップレベル」、「プレーとかを見ていても落ち着きや違った部分もうまくなっている」と同期の実力や成長を認めつつも、「マッチアップがすごく楽しみ。ただ、自分は同期なのでそういった勝負で負けないようにしたい」と、勝敗を左右する局地戦へ意気込む。
また、“NACK”での昨シーズンの前回対戦ではコロナ禍においてイレギュラーなメンバー構成を強いられたなか、チームは加藤の後半アディショナルタイムの同点ゴールによって劇的なドローに持ち込んでいた。
今度はチームを劇的昇格に導く得点を意識しつつも、プレー全体での貢献を意識している。
「状況がどうであれ、やるべきことをやるのが大事。前で出る部分で得点も大事ですが、まずはアグレッシブに戦う、自分の良さを出すところで、得点よりもまずはチームに貢献したいという気持ちがあるので、勝利から逆算したプレーができればと思います」
「自分たちを信じて、これだけやっているからこそ、こういう戦いができているので、最後のひとつもどんな状況であろうと勝って、相手次第の結果になりますが、しっかりとここで(J1昇格を)決められればと思います」
前節、栃木SCを相手に数的不利を撥ね返す会心の1-0の勝利を収め、ホーム最終戦を白星で飾るとともに自動昇格に望みをつないだ4位の東京V(勝ち点72、得失点差24)。
運命の最終節ではJ3自動降格圏内が確定した21位の大宮(勝ち点39)相手の勝利に加え、自動昇格圏に位置する2位の清水エスパルス(勝ち点73、得失点差44)、3位のジュビロ磐田(勝ち点72、得失点差29)が引き分け以下に終わることが16年ぶりのJ1昇格への条件となっている。
「まず求められているのは守備のところで、相手が右上がりで岡庭(愁人)とかが入ってくるので、そこを自分のところの守備でアグレッシブに抑えるところを求められていると思います。まずは守備のところはしっかりと、勝ちから逆算したときに求められているプレーをやるということが大事」
「まずは守備というところを頭に置きつつ、得点を取らないといけないポジションでもあるので、自分のハードワークを含めゴール前に入っていくところも絶対勝ちが必要な状況において入っていく迫力やアグレッシブに戦うプレーは必要なので、そこを求められての一個前の起用だと思いますし、求められているプレーを出すことを意識してトレーニングしています」
出場時間は昨シーズンを下回るものの、左サイドハーフでの起用が増えた中で昨季の3ゴールを下回る2ゴールと攻撃面で課題を残す。とりわけ、カウンター時の判断、精度はこういった重要な一戦でより重要な要素となる。加藤自身もその課題をしっかりと受け止めている。
「練習でもラストパスやそのその精度を課題にしていますし、そこで味方に合えば1点というところはジュビロ戦でもありました。そこは自分として課題ですし、もっと質を高めてやらなければいけないと思うので、そこでの質や判断の向上。スピードを上げ過ぎてしまうと周りが見えなくなってしまう部分もあるので、一回スピードを落として顔を上げる時間を作るなどそういったプレーも必要だなと感じています」
「カウンターはチャンスになりますしスペースもあるので、自分のスピードを活かしながら速く攻撃をするところは求められていますし、中に入っていくところも求められています。ボールを持った時には冷静にしっかりと状況を見てプレーすることが大事ですし、味方が持っている時には自分が走って違うスペースを空けたり、うまく裏に抜けてボールを引き出すなどそういうプレーの精度や質をもっと求めていきたいです」
対戦相手の大宮については「少し後ろに重いイメージや前線が孤立しているイメージ」とその印象を語った上で、自分たちの持ち味であるハードワークを基準とした堅守、アグレッシブなプレーで圧倒したい考えだ。
「試合を見ていると少し後ろに重いイメージや前線が孤立しているイメージがあるので、しっかりと前からプレスに行ければ、相手が蹴ってきて前線が孤立する形になると思うので、そこは自分を含めた前線の守備がすごく大事になると思うので、本当に自分たちがボールを持つ時間を長くするという部分では守備の部分がカギになると思います」
「自分たちの守備らしく前から行って自分たちのマイボールを増やしてサッカーをするのがヴェルディのスタイルなので、相手の特長を出させないというか、自分たちのペースで試合を運ぶことが大事。前からしっかりとプレスに行ってアグレッシブにプレーしたなかで、自分たちの攻撃が活きてくると思うので、相手の良さを出させないことを意識していきたいです」
さらに、大宮ではFC東京から期限付き移籍で加入している明治大学の同期であるDF岡庭愁人が在籍。この試合では右サイドバックでの先発起用が見込まれるなか、サイドでの同期対決が実現する可能性が高い。
加藤は「大学の時からクロスや上下動や運動量の部分はプロになってもトップレベル」、「プレーとかを見ていても落ち着きや違った部分もうまくなっている」と同期の実力や成長を認めつつも、「マッチアップがすごく楽しみ。ただ、自分は同期なのでそういった勝負で負けないようにしたい」と、勝敗を左右する局地戦へ意気込む。
また、“NACK”での昨シーズンの前回対戦ではコロナ禍においてイレギュラーなメンバー構成を強いられたなか、チームは加藤の後半アディショナルタイムの同点ゴールによって劇的なドローに持ち込んでいた。
今度はチームを劇的昇格に導く得点を意識しつつも、プレー全体での貢献を意識している。
「状況がどうであれ、やるべきことをやるのが大事。前で出る部分で得点も大事ですが、まずはアグレッシブに戦う、自分の良さを出すところで、得点よりもまずはチームに貢献したいという気持ちがあるので、勝利から逆算したプレーができればと思います」
「自分たちを信じて、これだけやっているからこそ、こういう戦いができているので、最後のひとつもどんな状況であろうと勝って、相手次第の結果になりますが、しっかりとここで(J1昇格を)決められればと思います」
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横浜F・マリノスは11日、2025シーズンのトップチーム選手と背番号を発表した。 今季からスティーブ・ホーランド監督のもとで船出の横浜FM。かつてチェルシーでジョゼ・モウリーニョ監督らのアシスタントコーチを歴任し、直近までイングランド代表でガレス・サウスゲイト監督の右腕を務めたイングランド人指揮官のもと、この日から始動したなか、新体制発表会が催され、選手がつける背番号も決定した。 J1リーグ9位で無冠に終わった昨季からの巻き返しを期すチームは今オフ、FW西村拓真ら主力メンバーに退団が目立ち、契約更新者にもMF水沼宏太らの移籍があるなかで、他クラブからの即戦力として3選手が加入。その3選手の背番号は復帰のGK朴一圭が「19」、MF鈴木冬一が「25」、FW遠野大弥が「9」に決まった。 そのほか、主なレンタルバック組ではMF松田詠太郎が「37」。そして、新体制発表会でもサプライズ的に加入内定が発表のDFジェイソン・キニョーネスは「13」をつける。 ちなみに、編成方針などを説明したスポーツダイレクターの西野努氏は「獲得活動中の選手が何人かいる」とさらなる補強を示唆している。 ◆トップチーム選手&背番号 GK 1.ポープ・ウィリアム 19.朴一圭←サガン鳥栖/完全 21.飯倉大樹 31.木村凌也←日本大学/新加入 DF 2.永戸勝也 13.ジェイソン・キニョーネス←アギラス・ドラダス(コロンビア)/完全 16.加藤蓮 27.松原健 39.渡邊泰基 43.埜口怜乃←横浜F・マリノスユース/昇格 MF 6.渡辺皓太 8.喜田拓也 17.井上健太 20.天野純 25.鈴木冬一←京都サンガF.C./完全 28.山根陸 34.木村卓斗←ヴァンフォーレ甲府/復帰 37.松田詠太郎←アルビレックス新潟/復帰 42.望月耕平←横浜F・マリノスユース/昇格 45.ジャン・クルード 47.山村和也 FW 7.エウベル 9.遠野大弥←川崎フロンターレ/完全 10.アンデルソン・ロペス 11.ヤン・マテウス 14.植中朝日 23.宮市亮 46.浅田大翔←横浜F・マリノスユース/昇格 <span class="paragraph-title">【動画】2025年のマリノスはトリコロールカラーの襟付きユニ!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="L3Jd7Fpjd8k";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.11 16:48 Sat5
横浜FMが敵地で神戸を撃破! 神戸は大迫負傷交代直後に同点もGK前川レッドで万事休す【明治安田J1第7節】
7日、明治安田J1リーグ第7節のヴィッセル神戸vs横浜F・マリノスがノエビアスタジアム神戸で行われ、アウェイの横浜FMが1-2で勝利した。 昨季王者の神戸(4位)と一昨季王者の横浜FM(14位)。どちらも前節はゴールレスドローに終えていいるが、開幕6試合を通じ、どちらかと言えば、神戸が“らしい”戦いを続ける一方、横浜FMは自慢の得点力が鳴りをひそめ、苦しんでいる。 神戸は前節負傷の広瀬陸斗が欠場で、佐々木大樹が5試合ぶりの先発で左ウイングに。対する横浜FMはエドゥアルドが3試合ぶり、元日本代表DF小池龍太が1年以上ぶりにベンチに復帰だ。 最初のチャンスは神戸。8分、速攻から右サイドを抜け出した武藤嘉紀がクロスを上げ、ファーのボックス左でトラップした佐々木。フリーだったが、右足ボレーを上手く叩けず枠外へ。 佐々木は10分にもセットプレーから、大迫の落としに先ほどと同じ位置からフリーで右足ボレーも、同じ軌道を描いて枠外へ。軸足がしっかり芝生を踏みしめれていない。 22分、神戸は横浜FMのビルドアップを敵陣深くで刈り取り、最後はボックス手前から大迫勇也が右足シュート。低い軌道でパンチの効いた大迫らしいショットだったが、わずかにゴール左へ。 横浜FMは39分、ロングカウンターから左サイドバックの加藤蓮がボックス内までスプリントし、ラストパスを受けて左足シュート。DFに間合いを寄せられながらの一撃はポストを直撃する。 45分は神戸。右サイドのタッチライン際まで流れた武藤が高いクロスを上げ、飛び込んだ佐々木のヘディングシュートは枠上へ。先制点には繋がらずも、神戸らしいシンプルな攻撃だ。 45+2分は横浜FM。ナム・テヒの左CKはゴール前を通り越し、ファーから水沼宏太が右足ドンピシャボレーを放つ。神戸のGK前川黛也が反応できなかった一撃はクロスバーを叩く。 均衡を破ったのは横浜FM。後半頭の47分、喜田拓也の縦パスが起点となって押し込むと、最後はゴール前での混戦からアンデルソン・ロペスが蹴り込みネットが揺れる。 神戸は55分、得意のロングボールから押し込み、大迫が落としてバイタルエリアでパス交換。横浜FM守備陣の目線を振り回して最後は山口蛍がゴール前へフリーで飛び込む…右足シュートはGKポープ・ウィリアムに間一髪でセーブされる。 横浜FMは57分に2枚替え。松原健を下げて久々復帰の小池龍、宮市亮を下げてヤン・マテウスをピッチへ送り込む。 対する神戸も61分、佐々木を下げてジェアン・パトリックを投入も、直後の64分、接触プレーで痛めたエース大迫が自ら交代を要求。連戦下の緊急事態に井出遥也が投入された。 それでも直後に同点に。66分、敵陣でのボール奪取から攻撃に転じると、最後は左からのクロスをゴール前で待ち構えた宮代大聖がヘディングシュートを叩き込んだ。今季加入の背番号9は今季4得点目とした。 このあたりから激しさを増していく一戦。 75分、横浜FMのヤン・マテウスが浮き玉に抜け出すと、ボックスギリギリ外で神戸のGK前川が倒してしまい、前川は一発レッドに。神戸は大迫が下がったなか、武藤も下げてGK新井章太を投入せざるを得なくなる。 このファウルで与えたFKこそ決死のブロックで阻止も、数的不利となったホーム神戸。勢いそのままに逆転まで持っていきたいところだったが、大迫&武藤のエアバトルにも長けた2枚看板がいなくなり、劣勢を強いられる。 すると83分、10人全員で低く構えすぎた神戸は、自陣ボックス手前でフリーとなっていた横浜FMのヤン・マテウスに誰もつくことができず...巧みな左足コントロールショットをゴール左隅に叩き込まれた。 こうなると神戸も吹っ切れて積極的な攻めに転じるのが、サッカーの面白いところか。シンプルなロングボールや縦への直線的なスプリント、サイドからのクロスで糸口を探していく。それは神戸本来のスタイルでもある。 提示された後半のアディショナルタイムは12分間。神戸は90+2分、右サイドを全力疾走した酒井高徳からJ・パトリッキへ低いクロス...上手く合わせるが枠上へ外れ、本拠地ノエビアに詰めかけた全神戸陣営が頭を抱える。 決死のアタッキングを披露した神戸だが、結局次の1点は奪えず、無情のホイッスル。今季2敗目で2試合未勝利となった。 横浜FMは昨季も勝利したノエビアで1-2と勝利し、3試合ぶりの白星となった。 ヴィッセル神戸 1-2 横浜F・マリノス 【神戸】 宮代大聖(後21) 【横浜FM】 アンデルソン・ロペス(後2) ヤン・マテウス(後38) <span class="paragraph-title">【動画】ヤン・マテウスのビューティフル弾が決勝点に!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>鮮やかな虹をかけた<br>ヤン マテウス<br>\<br><br>思わずエースも頭を抱えたゴラッソ<br>完璧なコントロールショットで逆転<br><br>明治安田J1第7節<br><PICK UP MATCH>神戸×横浜FM<br>Live on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> <a href="https://t.co/oCXXClGymg">pic.twitter.com/oCXXClGymg</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1776866364344394233?ref_src=twsrc%5Etfw">April 7, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.07 16:04 Sun東京ヴェルディの人気記事ランキング
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東京Vが日大とのTM実施、城福監督「試合をやれたから良かっただけではない」結果に不満も「可能性のありそうなことを試したかった」
東京ヴェルディは12日、ヴェルディグラウンドで日本大学とのトレーニングマッチ(45分×2)を戦い、2-3で敗れた。 前日にホームで行われた湘南ベルマーレ戦に0-2で敗れた東京V。リーグ次節のサンフレッチェ広島戦(17日)、YBCルヴァンカップ3回戦のアルビレックス新潟戦(21日)の連戦も意識するなか、出場機会の少ない選手に実戦経験を与えつつ新たな力の台頭を期待し、試合翌日にトレーニングマッチを行った。 関東大学サッカーリーグ戦1部で5位に位置する日大がほぼ主力に近いメンバーを起用したなか、東京Vは1本目にGK長沢祐弥、鈴木海音、山本丈偉、稲見哲行。宮原和也、平川怜、松橋優安、川村楽人。熊取谷一星、白井亮丞、山見大登を起用。前日の試合に途中出場した選手とベンチ入りメンバー中心の構成で臨んだ。 勢いを持って入った序盤の11分には左サイド深くで川村が折り返したボールがファーへ流れると、ボックス手前右で反応した宮原が抑えの利いた見事な左足ミドルシュートをゴール左隅に突き刺して先制した。 だが、時間の経過とともに可変を使って後方からボールを動かす相手に前からの守備が嵌らず、背後へのランニングも織り交ぜた日大の攻撃に苦戦。28分には阿部水帆の左からのアーリークロスを長谷川皓哉に頭で左隅に流し込まれて失点。 その後も守勢が続いたなか、前半アディショナルタイムには左CKの場面でキッカーの阿部水帆のクロスをゴール前に飛び込んだ白濵聡二郎にダイビングヘッドで押し込まれ、1本目を1-2のスコアで終える形となった。 2本目は馬渡洋樹と中村圭佑と2人のGKに出場時間を与えつつ、木村勇大、佐古真礼、川崎修平を新たに起用。さらに、ユース所属の中村宗士朗、今井健人、練習生も起用する布陣で各自の立ち位置も変えながら、より急造の布陣での戦いとなった。 立ち上がりの12分には自分たちのセットプレーを撥ね返されてのロングカウンターから左サイドを持ち上がった阿部水帆のラストパスに抜け出した平尾勇人にGKとの一対一を決められて先に失点。この直後には熊取谷がボックス内で倒されてPKを獲得。これをキッカーの木村がきっちり右隅に蹴り込んで1点を返す。 以降は川村の右からの仕掛けや木村の個人技、白井の決定的なヘディングシュートでゴールに迫った一方、幾度かのピンチをGK中村の好守で凌ぐ場面もあり、やや劣勢のまま2本目は1-1で終了となった。 試合後に囲み取材に対応した城福浩監督は「ルヴァンも控えているので、いろんなポジションを試してみたいのもあり、ゲーム感覚を保ってもらいたいというのもあり、ユースからも選手を借りてギリギリでもやれたことはまず良かった」と、連戦を控えるなかで当初の目的は達成できたと総括。 一方で、前日の湘南戦も含めこの試合でも出たチームの明確な課題についても言及。プレーの連続性の中での精度・判断の改善を改めて求めた。 「こういう試合でも勝つことにこだわって両ゴール前(守備も攻撃)のところをやらなければいけないと思うので、誰が出ていたとしても、彼らも悔しいでしょうけど、(試合を)やれたから良かっただけではない」 「チーム全体が上げていかなければいけないのは、いい守備をした直後のプレーの雑さによってもう一回守備をし直す。それが自陣の近くなのか、中盤のエリアなのかはケースによって違うと思いますが、簡単に相手に渡してしまうところ」 「もちろん守備をした連続性のなかで、息が上がった時のスキルというか、それは難しいことをやるのではなく、シンプルにそこを失わないような状況。そこの局面を打開していくような2本、3本の丁寧なパスというところは、このチームが1個克服しなければいけないというか、それは昨日のゲームにも通じていること」 「立ち位置はよく取りました。我々の望むようなボール回しで相手を動かすというようなところから、その先というのはもっとインテンシティの高い場面になるわけで、そこで奪い合いがあって、奪った瞬間の次のプレーというようなところは、昨日も今日も同じような課題が出たのかなと思います」 また、新たなオプション構築へあえてチャレンジした部分では山見の最前線起用と、湘南戦でもトライした松橋と川崎のボランチ起用。いずれもあくまで有事やオプションの域は出ないものの、その狙いについて説明している。 いずれも180cmを超える木村や染野唯月に対して、166㎝の山見にの1トップ起用に関してはセットプレーの局面におけるディスアドバンテージのリスクを考慮する必要があるとしながらも、「攻撃の可能性としてより得点のチャンスを作り出していく」という部分でトライする価値があると判断している。 「彼の引き出す動きは後ろから見ていて非常にわかりやすい。それは裏も引いてくるところもです。じゃあ長いボールに対しての競り合いがどうかというと、頑張ってほしいものはあるけれども、彼のそういうボールを引き出す力と、オン・ザ・ボールになった時の推進力というのは、そこのポジションも試してみるべきかなと。今日はだいたいイメージ通りの動き出しをしてくれたかなと思います」 一方、川崎に関しては「全員が揃っている状況であれば、彼のオリジナルのポジションは2列目」と断言。それでも、湘南戦同様にビハインドで点を奪う際に、より前線に攻撃的な選手を送り込む“超攻撃的”仕様に移行した際のオプションとして、選手が持つ特徴を踏まえて試したという。また、限られた選手層でチームとして最大値を出すことを目指すなか、その他の選手に関しても“新たな可能性”を見いだしていく構えだ。 「いろんな状況で(ボランチが)揃っていない時に、ゲームのなかでボールを集められる。集めたなかで前に供給して出ていくという意味では、そういうものも経験しておかなければいけないと」 「ゲーム状況のなかで超攻撃的になった時に、さらに前線に選手を投入した時に、誰かが1つポジションが下がるということはあり得るので、昨日も彼は最後にバイタルエリアに戻れずに2点目を取られている。そこは自分が0-1のまま我慢する選択をすれば、もうちょっと違うことができたと思います。そこは自分の責任でもありますけれども、他の選手たちにも誰がどういうバージョンで、どういう状況で、どういうポジションになったとしても、何をしなければいけないかという意味では、可能性のありそうなことというのは、今日の練習試合で試したかったです」 湘南戦の敗戦を受け、直近でチャンスを得たDF深澤大輝らに続く新たな力の台頭も期待されたなか、ポジション争いの序列を変えるようなアピールには乏しい一戦となった。だが、今後のオプション構築に向けた幾つかのトライも行った指揮官は、今後も辛抱強くチームの成長を促し、選手層の底上げを図っていくはずだ。 東京ヴェルディ 2-3 日本大学 ▽1本目 1-2 得点者 11分 宮原和也(東京V) 28分 長谷川皓哉(日大) 45分+1 白濵聡二郎(日大) ▽2本目 1-1 得点者 12分 平尾勇人(日大) 15分 木村勇大(東京V) 2025.05.12 15:45 Mon2
「Jリーグチップス」が復刻! 「Jリーグの日」特別企画で実現、220種のカードから1枚付き、試合会場で合計3万3000袋配布
Jリーグは14日、5月15日の「Jリーグの日」を記念し、開幕当時に多くのファンに親しまれた「Jリーグチップス」を特別に復刻することを発表した。 1993年の開幕とともに人気を博した「Jリーグチップス(選手カード付)」が、32周年を迎えるJリーグに帰ってくることに。復刻版では、J1、J2、J3の全60クラブから各3名の合計180名に加え、1990年台の黎明期を支えたレジェンド35名、またJリーグ公認番組の特別カードも加えた、全220種のカードを制作している。 特別版の「Jリーグチップス」は、5月17日(土)、18日(日)に行われる試合を対象とし、来場者へ無料配布。配布される「Jリーグチップス」には、220種のカードのうち1枚がついてくることとなる。 また、「Jリーグチップス」の復刻をアピールする特別動画には、1993年のJリーグMVPである三浦知良の伝説的な受賞シーンを活用し、復刻のインパクトを表現。ナレーションは三浦本人が行っている。 なお、17日、18日にホームゲームが行われないクラブは、次のホームゲームにて配布されることとなる。その他、SNSキャンペーンでもプレゼントが予定されている。 復刻するレジェンド選手は、1993年のオールスター選出選手を中心に、1993年ベストイレブンや、1990年代の記録保持者の中から35名がカード化。Jリーグ公認の5つの番組の出演者がカードとなった特別カード5種も加わっている。 また、各クラブ1名と三浦知良はキラカードもあるとのこと。久々に楽しめる「Jリーグチップス」を、ぜひ会場で手にしてもらいたい。 特別動画に出演した三浦は、ファン・サポーターへメッセージを送っている。 「Jリーグ32周年ということで、僕から見てもJリーグは大変盛り上がっていると思いますし、J1・J2・J3あわせて60チームまで増え、全国各地にクラブが存在しています。地域の方々とサッカーを通じた交流も深まっており、お年寄りから子どもまでがみんな一緒となってサッカーというものを通じてコミュニケーションを取れている場がJリーグということで、Jリーグが32年前に理想としていた地域密着型にどんどん近づいているじゃないかなと思います」 「そういう意味ではやはりファン・サポーターの皆さんの応援、お力添えが本当に大切だなと思って、いつも感謝の気持ちでいます。これからもJリーグを応援してもらいたいですし、選手たちはもちろん全力で戦うことに集中し、いいサッカーを見せてもらえたらなと思いますし、みんなでJリーグを今後も盛り上げていってもらいたいなと思います。いつもありがとうございます」 <h3>■「復刻版Jリーグチップス」をスタジアムで来場者に無料配布!</h3> 2025年5月17日(土)・18日(日)にホーム試合を開催する全30クラブのスタジアムにて、合計33,000袋を配布いたします。当日アウェイ側のクラブにつきましては、次節以降のホーム開催試合での配布を予定しております。 ・対象:5月17日(土)・18日(日)に開催されるJリーグ公式戦(J1・J2・J3)の来場者 ・配布数:合計33,000袋(J1:各2,000袋、J2:各1,000袋、J3:各300袋) ※一般販売はございません ※配布方法はスタジアムによって異なります。詳細は各クラブ公式サイトをご参照ください ※現役選手カードは各スタジアムで同一のカテゴリーに所属する選手のみが封入されております(例:J1会場ではJ1選手のみが封入)。レジェンド選手カード、公認番組カードはランダムとなります <h3>◆「復刻版Jリーグチップスカード 全220種コンプリートセット」などが当たる!SNSキャンペーンも実施</h3> 「復刻版Jリーグチップス」の配布期間中、どうしてもスタジアム観戦に行けない・・・そんな方も「Jリーグの日」を一緒にお楽しみいただけるよう、「復刻版Jリーグチップス」や、「復刻版Jリーグチップスカード 全220種コンプリートセット」が当たるSNSキャンペーンを実施します。 ①「復刻版Jリーグチップス」が100名様に当たる!フォロー&リポスト キャンペーン 参加条件:Jリーグの公式Xアカウントをフォロー キャンペーン投稿をリポストまたは引用リポスト 応募期間:5月31日(土)23:59まで ②「復刻版Jリーグチップスカード 全220種コンプリートセット」が3名様に当たる投稿キャンペーン 参加条件:Jリーグの公式Xアカウントをフォロー 「#Jリーグの日 #一生一喜一憂しようぜ」をつけて、Jリーグで心を揺さぶられた思い出・記憶を投稿 応募期間:5月31日(土)23:59まで <span class="paragraph-title">【動画】Jリーグチップス、復刻。 懐かしの映像をオマージュ</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="5UIgs_DMGO0";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <span class="paragraph-title">【リスト】「復刻」したJリーグチップスのカード220名</span> <span data-other-div="movie2"></span> <h3>【J1】</h3> ◆鹿島アントラーズ 鈴木優磨(キラあり)、柴崎岳、レオ・セアラ ◆浦和レッズ 関根貴大(キラあり)、西川周作、渡邊凌磨 ◆柏レイソル 細谷真大(キラあり)、古賀太陽、小泉佳穂 ◆FC東京 長友佑都(キラあり)、森重真人、安斎颯馬 ◆東京ヴェルディ 森田晃樹(キラあり)、谷口栄斗、宮原和也 ◆FC町田ゼルビア 昌子源(キラあり)、谷晃生、相馬勇紀 ◆川崎フロンターレ 高井幸大(キラあり)、山田新、脇坂泰斗 ◆横浜F・マリノス アンデルソン・ロペス(キラあり)、永戸勝也、山根陸 ◆横浜FC ンドカ・ボニフェイス(キラあり)、福森晃斗、新井瑞希 ◆湘南ベルマーレ 福田翔生(キラあり)、鈴木章斗、石井久継 ◆アルビレックス新潟 稲村隼翔(キラあり)、長谷川元希、藤原奏哉 ◆清水エスパルス 乾貴士(キラあり)、北川航也、山原怜音 ◆名古屋グランパス マテウス・カストロ(キラあり)、和泉竜司、森島司 ◆京都サンガF.C. 川﨑颯太(キラあり)、ラファエル・エリアス、鈴木義宜 ◆ガンバ大阪 宇佐美貴史(キラあり)、中谷進之介、黒川圭介 ◆セレッソ大阪 香川真司(キラあり)、北野颯太、キム・ジンヒョン ◆ヴィッセル神戸 武藤嘉紀(キラあり)、山川哲史、大迫勇也 ◆ファジアーノ岡山 江坂任(キラあり)、スベンド・ブローダーセン、木村太哉 ◆サンフレッチェ広島 佐々木翔(キラあり)、大迫敬介、東俊希 ◆アビスパ福岡 紺野和也(キラあり)、岩崎悠人、松岡大起 <h3>【J2】</h3> ◆北海道コンサドーレ札幌 高嶺朋樹(キラあり)、宮澤裕樹、近藤友喜 ◆ベガルタ仙台 郷家友太(キラあり)、相良竜之介、林彰宏 ◆ブラウブリッツ秋田 小松蓮(キラあり)、山田元気、諸岡裕人 ◆モンテディオ山形 土居聖真(キラあり)、ディサロ燦シルヴァーノ、山田拓巳 ◆いわきFC 遠藤凌(キラあり)、谷村海那、山口大輝 ◆水戸ホーリーホック 渡邉新太(キラあり)、飯田貴敬、松原修平 ◆RB大宮アルディージャ 杉本健勇(キラあり)、市原吏音、泉柊椰 ◆ジェフユナイテッド千葉 田中和樹(キラあり)、鳥海晃司、鈴木大輔 ◆ヴァンフォーレ甲府 三平和司(キラあり)、小出悠太、河田晃兵 ◆カターレ富山 碓井聖生(キラあり)、松田力、田川知樹 ◆ジュビロ磐田 渡邊りょう(キラあり)、川島永嗣、倍井謙 ◆藤枝MYFC 浅倉廉(キラあり)、金子翔太、千葉寛汰 ◆レノファ山口FC 亀川諒史(キラあり)、有田稜、ニック・マルスマン ◆徳島ヴォルティス 渡大生(キラあり)、児玉駿斗、ルーカス・バルセロス ◆愛媛FC 石浦大雅(キラあり)、甲田英將、谷岡昌 ◆FC今治 マルクス・ヴィニシウス(キラあり)、梅木怜、近藤高虎 ◆サガン鳥栖 ヴィキンタス・スリヴカ(キラあり)、西川潤、堺屋佳介 ◆V・ファーレン長崎 マテウス・ジェズス(キラあり)、山口蛍、増山朝陽 ◆ロアッソ熊本 岩下航(キラあり)、古長谷千博、上村周平 ◆大分トリニータ 清武弘嗣(キラあり)、野村直輝、ペレイラ <h3>【J3】</h3> ◆ヴァンラーレ八戸 音泉翔眞(キラあり)、蓑田広大、永田一真 ◆福島ユナイテッドFC 森晃太(キラあり)、針谷岳晃、城定幹大 ◆栃木SC 五十嵐太陽(キラあり)、矢野貴章、福森健太 ◆栃木シティ 田中パウロ淳一(キラあり)、都倉賢、マテイ・ヨニッチ ◆ザスパ群馬 青木翔大(キラあり)、米原秀亮、山中惇希 ◆SC相模原 島川俊郎(キラあり)、武藤雄樹、福井和樹 ◆松本山雅FC 菊井悠介(キラあり)、大内一生、山本康裕 ◆AC長野パルセイロ 浮田健誠(キラあり)、山中麗央、忽那喬司 ◆ツエーゲン金沢 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風間八宏(日本人選手第一号ゴール) ジーコ(初代ハットトリック) 福田正博(日本人初得点王/1995) 本並健治(93年のオールスターに選出されていたが大怪我で出場せず) 城彰二(高卒ルーキーデビュー戦ゴール第1号) <h3>【公認番組】</h3> ◆KICK OFF!J 増嶋竜也、安田理大、福田正博、中澤佑二 ◆ラブ!!Jリーグ りんたロー。、せいや ◆FOOT×BRAIN+ 勝村政信、中根舞美 ◆MONDAY FOOTBALL みんなのJ 小野伸二 ◆オフ・ザ・ピッチ 小木博明 2025.05.14 15:55 Wed3
「どれだけ幸せなことか改めて感じている」東京V一筋でJリーグ200試合達成の森田晃樹、気持ち新たに広島戦へ
Jリーグ200試合出場を達成した東京ヴェルディの司令塔が、気持ち新たに上位浮上を目指すチームを牽引していく。 東京ヴェルディジュニアから緑の名門のアカデミーで研鑽を積み、ユース在籍時の2018年に天皇杯の浦和レッズ戦でトップチームデビューを飾ったMF森田晃樹。 トップチームに正式昇格した2019シーズンのJ2第3節ツエーゲン金沢戦でJリーグデビューを果たすと、以降は本職のセントラルMFを主戦場に永井秀樹体制では右サイドバックや偽CFも経験しつつ、城福浩監督の下では2ボランチの一角に定着。 ラ・リーガで活躍するレアル・マドリーMFルカ・モドリッチやバルセロナMFペドリらを彷彿とさせるエレガントなボールスキル、テクニックに加え、現指揮官の下で磨きをかけた守備でも元々持ち合わせていた守備センスにフィジカルの改善が重なり、献身的なプレスバックやボールを奪い切るプレーでスタンドを沸かせる選手へと変貌を遂げた。 キャプテンを託された2023シーズンはJ2ベストイレブンに選出される活躍をみせ、J1昇格プレーオフを制した名門を16年ぶりにJ1の舞台に復帰させた。さらに、自身初のJ1でのプレーとなった昨シーズンも主力としてチームを牽引し、6位フィニッシュに導いた。 そして、11日に味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第16節の湘南ベルマーレ戦ではJリーグ通算200試合出場(J1・45試合、J2・155試合)を果たした。 残念ながら、そのメモリアルゲームでは試合終盤に自身の自陣ゴールライン際での入れ替わりから2失点目を喫するなど0-2の敗戦。試合後のミックスゾーンでは敗戦の責を負い、厳しい表情で試合の振り返りを語っていた。 それでも、今週のトレーニング後に改めて200試合出場への思いを問うと、その感慨深い思いの一端を語ってくれた。 「あまり気にしてなかったですけど、200試合と改めて聞くと、自分でもすごいなと思います。そのぐらい運が良かったというか、1年目から出させてもらって、J2時代からそうやって試合を積み重ねてこられたので、いいキャリアを歩ませてもらっているなと思います」 また、プロ入り当時にJ1でプレーする東京VのキャプテンとしてJリーグ200試合出場を達成する姿を想像できたかと聞くと、緑の背番号7は「いや、全然です」と即答。 ただ、才気溢れる多くのアカデミーの先輩たちがクラブへの愛情と自身の野心を天秤にかけた上で、泣く泣くJ1の他クラブや世界に羽ばたいて行ったなか、愛するクラブとともにステップアップを遂げられたことを誇りに感じている。 「(昇格時は)J2でしたし、先輩たちもみんな上に行くために、どんどんステップアップしていったので、自分もそういうふうになりたいなと思っていました。でも、こういう形でチームとしてステップアップし、そこに自分も加わってやれているというのが、本当にどれだけ幸せなことかというのを改めて感じています」 いつも通り飄々とした語り口ながらも、クラブに対する強い愛情やここまで成し遂げてきたことへの誇りも垣間見せた24歳MF。ただ、節目の一戦を終え、その視線はすでに未来を見据えている。 今シーズンは開幕から超野心的な目標を掲げながら、昨季同様にシーズン序盤は苦戦。ゴールデンウイークの連戦を3勝1敗で終えて戦績を五分に戻したが、湘南戦の敗戦によって14位に転落。団子状態のJ1の戦いにおいて、現状は残留争いに足が浸かりつつ、トップハーフ浮上を目指す立ち位置にある。 そんななか、17日にエディオンピースウイング広島で行われる明治安田J1リーグ第17節では昨季の公式戦3試合全敗だった5位のサンフレッチェ広島との重要なアウェイゲームに臨む。 その3度の対戦では1試合の途中出場にとどまった森田だが、「攻撃のクオリティというのはすごく高いものを感じますし、去年とはメンバーが違いますけど、ジャーメイン(良)選手とか、本当に得点を取れるクオリティの高い選手は引き続きいるので、そういうところは注意すべきかなと思います」と、リーグ3連勝と好調の相手を警戒。 個の強さを前面に押し出すマンツーマンの相手に対しては、局面のデュエルの奮闘とともに攻撃面では相手の守備の矢印を折ることができる、背番号7のターンやプレス回避は重要なポイントとなるはずだ。 森田はポジティブトランジションにおいて、後方から人が湧き出てくる相手の攻撃ををいかに封じ込めるかを守備のポイントに挙げつつ、自分たちの攻撃では自らが局面を打開するスイッチを担いたいと意気込んだ。 「取られた時に相手はそこからが速いので、取ってからのクロスとか、そこをいかにやらせないか。自分たちが持っている時には、自分たちがバランスを崩しながら動いてという形になると思うので、そこで取られた時とかに陣形が崩れているなかで、どれだけ守備ができるかという部分もすごく大事かなと思います」 「マンツーマンというのは、1個剥がせればチャンスになりますし、たぶん相手は後ろの3枚に相当自信があると思うので、そこで潰されないというのも大事。ワンツーとか自分のところで剥がしたりとか、そういうのができればチャンスは作れるかなと思っています」 2025.05.16 16:00 Fri4
【J1注目プレビュー|第17節:広島vs東京V】4連勝目指す広島、波に乗りたい“城福”東京Vを迎え撃つ
【明治安田J1リーグ第17節】 2025年5月17日(土) 14:00キックオフ サンフレッチェ広島(5位/26pt) vs 東京ヴェルディ(14位/20pt) [エディオンピースウイング広島] <h3>◆4連勝で勢いに乗りたい【サンフレッチェ広島】</h3> 前節はアウェイでのガンバ大阪戦で0-1と勝利。数的不利の相手にしっかりと勝利を収めて3連勝としたが、1人多い中で押し込まれた後半の戦いは改善したいところだ。 4連敗と一気に下降したチーム状態だったが、しっかりと復活。ケガ人が大量発生し、難しいやりくりをしてきた中で、ケガ人が徐々に戻りつつある。 一方で、中村草太、ジャーメイン良が負傷交代。なかなか歯車は噛み合わないが、しっかりとここを乗り越えていきたいところ。連勝を伸ばして、順位表でも上に上がっていきたい。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:大迫敬介 DF:塩谷司、荒木隼人、佐々木翔 MF:中野就斗、川辺駿、東俊希、新井直人 MF:前田直輝、加藤陸次樹 FW:ジャーメイン良 監督:ミヒャエル・スキッベ <h3>◆乗り切れない波、キッカケにしたい【東京ヴェルディ】</h3> 今季は序盤から苦しい戦いが続いている東京V。前節はホームでの連勝を目指した中、湘南ベルマーレの前に0-2で敗れてしまった。 主導権を握っていた前半にゴールを奪えないでいると、後半にセットプレーから失点。交代でも攻撃が活性化せずに複数失点での敗戦となってしまった。 昨シーズンは3戦全敗。力の差をまざまざと見せつけられることとなったが、しっかりとここで結果を残せるか。浮上のキッカケになる勝利を手にしていきたい。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:マテウス DF:綱島悠斗、深澤大輝、谷口栄斗 MF:宮原和也、森田晃樹、平川怜、新井悠太 FW:福田湧矢、齋藤功佑 FW:染野唯月 監督:城福浩 2025.05.17 11:40 Sat5