ACLグループ突破へ白星を! 甲府の篠田監督が2度目“ホーム国立”へ意欲「素晴らしい雰囲気のおかげで…」

2023.11.07 19:55 Tue
©超ワールドサッカー
ヴァンフォーレ甲府篠田善之監督が、8日に国立競技場で行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループH第4節の浙江FC(中国)戦へ向けて意気込んだ。

クラブ史上初のACLをJ2勢として、そしてホームゲームを東京は国立競技場で戦う甲府。初戦は敵地でオーストラリア王者のメルボルン・シティとドローに持ち込み、第2節は“ホーム国立”でタイ王者のブリーラムに勝利。見事、ACL初白星を掴んでいる。

しかし、先月25日に敵地で行われた第3節の浙江FC戦は0-2と敗戦し、1勝1分け1敗の勝ち点「4」でグループ2位。今回は浙江にリベンジして勝ち点「7」とし、グループステージ突破に向けて前進したいところだが、仮にも敗れるようなら突破に暗雲が立ち込めることとなる。
篠田監督は「浙江とは前回アウェイで敗れていますので、今回はホームで必ず勝ち点3をもぎ取るべく、チーム一丸となって臨めるよう、短い時間ではありますが、今日これからしっかり準備していきます。勝ち点3は簡単ではありませんが、1つ1つのプレーを大事にし、90分間走り抜けるよう、前向きに戦いたい」と決意を語った。

「浙江で警戒する選手は?」と問われると「まずは彼らのストロングであるセットプレーと高さに注意しています。オープンな展開にしてしまうと、前線のニャシャ・ムシェクウィ選手(36歳/元ジンバブエ代表FW)、サイドのジャン・エベラルド・クアシ選手(29歳/コートジボワール代表FW)といった、ドリブルで運べて自ら決め切れる恐い存在がいますので、ここも警戒したいです」と具体名を挙げた。
さらに「トップ下のフランコ・アンドリヤシェビッチ選手(32歳/元クロアチア代表MF)が良い形でボールを受けさせないようにすることも大事。オープンな展開になると、彼がボールを受ける回数も増えてしまうと思うので、我々は攻守でコンパクトさをキープしたいです」とした。

甲府は「負けたらグループステージ突破に暗雲が立ち込める」ACL浙江戦を8日に戦い、12日には中3日で「J1昇格プレーオフ進出が懸かった」J2最終節・モンテディオ山形戦(A)を戦うという、非常に大事な一週間の最中にいる。

この点について指揮官は「ACLもグループ突破のためには明日の勝利が必要。山形戦もプレーオフ進出のためには勝利が必要だと認識しています。選手たちには常日頃『目の前の一戦に集中するように』と伝えていますが、それは今週も変わりません」と、マインドに変化はないと強調する。

「どちらも大一番であることは間違いありません。でも、選手たちには固くなってほしくないですし、私も自信を持って選手をピッチへ送り出したい。難しいことではありますけども、なるべく良い精神状態、コンディションで目の前の一戦に臨みたいです」

また、前回の“ホーム国立”ブリーラム戦では、甲府サポーターのみならず、他のJクラブからもサポーターが集結。観客席でかつてない一体感が生まれた結果、甲府は90分に待望の先制点。1-0で勝利し、ACL初白星となった。

これについて、篠田監督も感銘を受けたようだ。

「いつも来てくださっている甲府サポの方々だけでなく、他クラブのサポーターの方々も目に入っていました」

「ACLという舞台もあって、普段とは異なる独特の雰囲気ですが、対戦相手にチャレンジしていく姿勢は変わりません。ただ、選手たちはあの声援を力に変えてプレーしましたし、素晴らしい雰囲気を作ってくださっているおかげで、選手たちが気持ちよくプレーできていると感じました」

ブリーラム戦では1万1802人が来場。勝ち点「3」がほしい明日の浙江戦もきっと、多くのサポーターがJ2、そして日本を代表して戦う甲府の後押しに訪れるだろう。

◆グループH順位表(第3節終了時点)
1.メルボルン・シティ「勝ち点7」+3
2.ヴァンフォーレ甲府「勝ち点4」-1
3.ブリーラム「勝ち点3」±0
3.浙江FC「勝ち点3」-2

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甲府がCKからの1点守り開幕戦以来の白星! 札幌は連勝ストップで勢いに乗り切れず【明治安田J2第7節】

29日、明治安田J2リーグ第7節の1試合が行われ、北海道コンサドーレ札幌が大和ハウス プレミストドームにヴァンフォーレ甲府を迎えた。 開幕4連敗と苦しいスタートを切りながら、直近2連勝と調子を上げてきた札幌。開幕戦以来白星がないヴァンフォーレ甲府が敵地に乗り込んだ。 立ち上がりの7分、先に試合を動かしたのは甲府。左CKから平塚悠知がマイナスへグラウンダーのボール。走り込んだ荒木翔が左足を振り抜いてネットを揺らした。 出鼻をくじかれた札幌。ボールを回しながらチャンスをうかがうが、[5-4-1]のブロックを敷く甲府をなかなか攻略できない。 すると25分、甲府に追加点のチャンス。ボックス左手前やや遠めの位置でFKを獲得すると、平塚が左足一閃。ゴール左上を捉えるが、札幌GK中野小次郎が右手一本で弾く。 このシーンで飛び込んだ三平和司がGK中野との接触で頭部を負傷するが、ピッチ上での治療を経てプレーを再開。大事には至らなかった。 前半アディショナルタイム前には、甲府のカウンターから鳥海芳樹がシュート。これがわずかに左に外れると、札幌も青木亮太がカットインシュートを狙うが、スコアは0-1から動かず前半を終える。 早めにベンチが動いた札幌は56分、馬場晴也が右サイドからボックス内へ浮き球のパス。後半から出場の白井陽斗が頭で合わせるが、甲府GK河田晃兵がセーブする。 甲府よりボールを握った札幌だが、結局こじ開けられないまま後半アディショナルタイムへ。左クロスからのアマドゥ・バカヨコのシュートも上空へ飛び、右クロスからのキム・ゴンヒのヘディングも枠外。速攻で再三チャンスを作ったアウェイの甲府が0-1の完封勝利を収め、開幕戦以来の勝利。札幌は3連勝を逃している。 <h3>◆明治安田J2リーグ第7節</h3> ▽3月29日(土) 北海道コンサドーレ札幌 0-1 ヴァンフォーレ甲府 【甲府】 荒木翔(前7) ▽3月30日(日) 《13:00》 ロアッソ熊本 vs サガン鳥栖 《14:00》 FC今治 vs モンテディオ山形 藤枝MYFC vs V・ファーレン長崎 水戸ホーリーホック vs いわきFC カターレ富山 vs ベガルタ仙台 ブラウブリッツ秋田 vs レノファ山口FC 《15:00》 ジュビロ磐田 vs ジェフユナイテッド千葉 愛媛FC vs 大分トリニータ 《16:00》 徳島ヴォルティス vs RB大宮アルディージャ <span class="paragraph-title">【動画】デザインされたCKから荒木翔が決勝弾!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">コーナーキックから <a href="https://twitter.com/hashtag/%E8%8D%92%E6%9C%A8%E7%BF%94?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#荒木翔</a> がダイレクトで流し込む<br><br> ゴール動画 <br> 明治安田J2リーグ 第7節<br> 札幌vs甲府<br> 0-1<br> 7分<br> 荒木 翔(甲府)<a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/5IDF6YEgVO">pic.twitter.com/5IDF6YEgVO</a></p>&mdash; Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1905883986658005143?ref_src=twsrc%5Etfw">March 29, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.03.29 18:21 Sat
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甲府MF佐藤和弘がトレーニングで負傷、右腓腹筋損傷で全治約8週間

ヴァンフォーレ甲府は17日、MF佐藤和弘の負傷を発表した。 佐藤は4日に行われたトレーニング中に負傷したとのこと。検査の結果、右腓腹筋損傷と診断され、全治は約8週間とのことだ。 佐藤は2023年から甲府でプレー。今シーズンはここまで出番がなかった。 2025.04.17 17:10 Thu

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