バルセロナでも三笘薫は獲得できない? 市場価値は78.7億円、ブライトンとの新契約で事実上不可能に

2023.10.16 11:30 Mon
ビッグクラブからの関心が絶えない三笘薫
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ビッグクラブからの関心が絶えない三笘薫
バルセロナへの移籍が噂されたブライトン&ホーヴ・アルビオンの日本代表MF三笘薫(26)だが、一気にトーンダウンしているという。
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プレミアリーグ初挑戦となった2022-23シーズンは日本人のプレミアリーグゴールを記録を塗り替えた三笘は、FAカップのリバプール戦のゴールなどで大きな注目を集め、ブライトンの躍進に一役買った。今シーズンもブライトンで輝きを放っている三笘は、継続して大きな関心が伝えられることに。マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティなどビッグクラブもウインガーの補強候補として関心を持っているという。
そんな中、スペイン『ムンド・デポルティボ』は13日にバルセロナが関心を寄せていると報道。スペインの名門からの関心も伝えられたが、スペイン『Fichajes.net』によれば、その勢いは失われつつあるという。

「三笘がFCバルセロナから遠ざかる理由」と題してバルセロナ行きの可能性が薄い理由を紹介。バルセロナにはかなりハードルが高い話になるようだ。
最も大きな問題はブライトンが売却する気がないということ。三笘との契約は2025年夏までだが、現在この契約の見直しが行われており、待遇改善とともに契約延長を果たし、さらには契約解除条項を設けないという考えがあるようだ。

つまり、三笘を獲得するにはブライトンを納得させなければいけないという状況。市場価値が5000万ユーロ(約78億6500万円)に達していることもあり、この先もこのまま活躍すればさらに価値が上がるため、高額な移籍金が必要となる。

三笘の意思にもよるが、これまではクラブへの忠誠を誓っており、自身の成長の場としても契約延長する可能性は高い状況。その間にバルセロナが入って行くことは、資金難もありかなり厳しい状況になるようだ。

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バルセロナの状況一変、ダニ・オルモ&パウ・ビクトルの登録を国が認めることに! ラ・リーガやRFEFに対して「権限を持っていないことは明白」と判決

国立スポーツ評議会(CSD)は3日、バルセロナのスペイン代表MFダニ・オルモとスペイン人FWパウ・ビクトルの登録を認める判決を出した。 慢性的な財政難に陥っているバルセロナ。移籍市場が開くたびに選手のサラリーキャップの問題が発生。問題が解決しない中でも補強を繰り返し、選手を登録できないという事態が近年は発生している。 今シーズンも例外ではなく問題が発生。2024年12月31日までにファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)の問題を解決できていないとして、ダニ・オルモとパウ・ビクトルの1月からの登録抹消が発表されていた。 しかし、バルセロナはCSDへ異議申し立てを行い、暫定的に登録を認めさせることに成功。バルセロナは改修中のカンプ・ノウのVIP席の475席を1億ユーロ(約161億9000万円)で販売したことを発表したが、スペインサッカー連盟(RFEF)とラ・リーガはこれを認めず、ダニ・オルモとパウ・ビクトルの登録を認めないことを決定した。 また、ラ・リーガは2日にバルセロナに対して厳しい声明を発表。「FCバルセロナは、2024年12月31日または2025年1月3日時点、また現在も、ダニ・オルモとパウ・ビクトルを登録するための「フェアプレー」として公に知られているプラ​​スの残高または登録能力を持っていない」としていたが、バルセロナはこれに反発。CSDに委ねた中、バルセロナが勝利することとなった。 CSDは「この手続きを通じて、また当事者の主張を考慮した上で、監視委員会はFCバルセロナが要求した以前のビザやライセンスについて決定する権限がないことは明白かつ議論の余地なく立証された」とすることに。そもそも、バルセロナに対してライセンスを取り消す権利をラ・リーガ、RFEFが持っていないと結論づけた。ただ、ラ・リーガはこの決定に対して、裁判所へ上訴することが可能となっている。 バルセロナも今回の決定を受けて声明を発表。CSDの判決を喜んだ。 「国立スポーツ評議会(CSD)は木曜日、サッカー選手のダニ・オルモとパウ・ビクトル、およびFCバルセロナが1月7日に提出した控訴を支持し、RFEFとラ・リーガの調整協定の監視委員会の合意を無効にした」 「CSDの決議によると、『当事者の主張を考慮した後、この手続きを通じて、監視委員会が以前のライセンスとFCバルセロナが要求したライセンスを決定する能力がなかったことは明確かつ議論の余地なく立証された』とのことだ」 2025.04.03 23:22 Thu
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アーセナルと契約切れるトーマス、行き先の希望はかつてプレーしたスペインか?

アーセナルのガーナ代表MFトーマス・パルティ(31)だが、移籍先の希望はスペインにあるようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。 トーマスは2020年10月にアトレティコ・マドリーからアーセナルに加入。ハードな守備をベースにタフなプレーを見せてアーセナルを支える存在に。これまで公式戦158試合で8ゴール7アシストを記録している。 アンカーだけでなく右サイドバックとしてもプレーするトーマスだが、アーセナルとの契約は今シーズン終了まで。現時点では契約延長の話はなく、夏に移籍する可能性が伝えられている。 まだまだ高いパフォーマンスを出せるトーマスだが、アーセナルを離れることとなった場合の移籍先については、バルセロナを希望しているという。 バルセロナとしてはフリーで獲得できる可能性がある状況。クラブの財務状況を考えればありがたい話であり、トーマスの契約状況についても把握済みのようだ。 バルセロナにはオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングも同じポジションにいる一方で、右サイドバックでもプレーできるユーティリティさは魅力とのこと。果たしてバルセロナ行きが実現することはあるだろうか。 2025.04.08 21:50 Tue

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