FC東京と神戸、国立舞台に白熱の引き分け! トータル108分の激戦に【明治安田J1第25節】

2023.08.26 21:35 Sat
明治安田生命J1リーグ第25節の1試合が26日に国立競技場で行われ、FC東京vsヴィッセル神戸は2-2で引き分けた。
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ともに2試合ぶりの白星を狙う10位のFC東京と優勝争いを演じる2位の神戸による一戦。改修後4戦4勝と好相性の国立に神戸を迎え撃つFC東京では前節を負傷欠場した松木が2試合ぶりにスタメン復帰した一方で、大迫が先発復帰の神戸は全治約1年見込みの重傷を負った齊藤に代わり、大崎を守備的MFに起用した。互いに攻めに転じる時間があっての立ち上がりとなり、武藤と松木といったそれぞれのキーマンに早々からフィニッシュシーンも。どちらとも言い難い流れが続くが、齊藤のためにとの思いも強い神戸の方が相手のボックスに差しかかる攻撃数でやや優勢に試合を進め始める。
だが、18分に左サイドで相手のロングボール処理に入った大崎がプレッシャーを嫌ってバックパスを出すと、GK前川がそこから繋ごうとして仲川がカット。その流れからボックス中央でパスを受けたディエゴ・オリヴェイラが右足でゴール右に決め、FC東京が先制する。

守備陣の乱れを突かれ、リードを許した神戸はすぐさま反撃チャンスを作るが、右CKの20分に武藤が放ったヘッドはクロスバーを直撃。続く29分にも最終的にオフサイドディレイだったが、汰木のシュートが右ポストを叩いたりとチャンスがありながら追いつけない。
ピンチを迎えても身体を張った守りで凌ぎ、後半での巻き返しを期すアタッカー陣の奮起を待つ神戸はハーフタイム明けから扇原を投入。その後半も中盤での攻防が多き、なかなか敵陣深くに押し込む形を作れず。58分にも新井を入れ、サイドからの崩しに変化をつける。

だが、66分にボックス右に持ち込んだ長友が右足でクロスを送ると、対応に入った本多の手にボールが当たり、VARからのOFRでFC東京にPKチャンスが舞い込む。そのキッカーに松木が名乗りを上げたが、ゴール右を突いたシュートはGK前川に読まれ、好機を逸する。

守護神の踏ん張りに呼応していきたい神戸の攻撃陣だが、FC東京も交代カードを切りながら、前がかる姿勢を強めていった相手をひっくり返すかのような速攻で追加点に迫るシーン。だが、互いに次の1点を巡って譲らずの攻防が続き、1-0のまま最終盤を迎える。

そうしたなか、神戸は後半アディショナルタイム早々に途中出場のジェアン・パトリッキがボックス右に持ち込んだところで木村と交錯。VARからのOFRを経て、神戸にPKチャンスが巡ると、キッカーの大迫が右足でゴール左下に落ち着いて決め切り、最終盤に追いつく。

だが、FC東京もこれに屈さず、90+10分に左サイドからドリブルを仕掛けた途中出場のアダイウトンがボックス左から右足シュートで劇的ゴール。新国立におけるFC東京の全勝記録が続くかに思われたが、まだドラマが待つ。

90+14分にボックス右の大迫が浮き球ボールを頭でゴール中央に折り返すと、そこに待つ山口が右足ボレーを叩き込み、神戸が再び同点に。壮絶な展開になるが、後半アディショナルタイム18分のところでタイムアップを迎えた。

なお、FC東京は連敗こそ阻止したものの、これで2試合未勝利。2試合連続で足踏みの神戸は他会場で敗戦した首位の横浜F・マリノスとの差を「1」とした。

FC東京 2-2 ヴィッセル神戸
【FC東京】
ディエゴ・オリヴェイラ(前18)
アダイウトン(後45+10)
【神戸】
大迫勇也(後45+2)
山口蛍(後45+14)

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