ポステコグルー率いる新生スパーズはブレントフォード相手にドロースタート…新10番マディソンが2Aの躍動も勝ち切れず【プレミアリーグ】
2023.08.14 00:13 Mon
2023-24シーズンのプレミアリーグ開幕節、ブレントフォードvsトッテナムが13日にグリフィン・パークで行われ、2-2のドローに終わった。
昨シーズンは屈辱の8位フィニッシュとなり、ヨーロッパコンペティション出場を逃したトッテナム。前セルティックのポステコグルー監督を新指揮官に据えた中、開幕直前に絶対的なエースのケインがバイエルン移籍を決断。さらに、守護神でキャプテンを務めたロリスも今夏の移籍に向けてメインスカッドを外れ、ソン・フンミンを新キャプテンに任命し、刷新のシーズンに臨んだ。
昨季2戦未勝利の難敵ブレントフォードとのアウェイゲームでは新守護神ヴィカーリオ、ファン・デ・フェン、ウドジェ、マディソンと4人の新戦力を起用。[4-2-3-1]の前線はリシャルリソンの1トップ、2列目に右からクルゼフスキ、マディソン、ソン・フンミンが並んだ。
スタジアムの衛生上の問題によって数分遅れでのキックオフとなったロンドン・ダービー。ポステコグルー仕込みの特殊な後方からのビルドアップに対して、ブレントフォードは[3-5-2]の布陣で対応。立ち上がりは全体を押し上げて果敢なプレスで牽制していく。
この圧力に手を焼く入りとなったものの、徐々にビスマとマディソンを起点に相手のギャップを使って効果的な前進を見せるアウェイチームは、ソン・フンミンを支える副キャプテンコンビのコンビネーションでファーストチャンスをモノにする。
幸先よく先制に成功したトッテナムだが、ゴールスコアラーのロメロが試合序盤の頭部打撲の影響があったか、本人はプレー継続を訴えたものの、ダビンソン・サンチェスと交代でピッチを後に。
ディフェンスリーダーの負傷交代でやや動揺が見えるトッテナムに対して、ビハインドを背負ったブレントフォードが一気呵成の攻撃に打って出る。そして、エンベウモらが幾つか決定機に顔を出す。すると、前半半ばにはボックス内に抜け出したイェンセンとソン・フンミンが交錯。一度プレーは流されたが、オンフィールド・レビューの結果、ホームチームがPKを獲得。これをキッカーのエンベウモが冷静に左隅へ蹴り込み、27分の同点ゴールとする。
これで完全に勢いづいたブレントフォードは、相手の弱点であるネガティブトランジションを強く意識したロングカウンター主体の攻めでリズムを掴む。そして、36分には自陣からのリスタートで左サイドのスペースに抜け出したヘンリーがDFエメルソンを振り切ってボックス内に侵入。中央でマイナスの折り返しに反応したウィサのシュートがシュートブロックを試みたDFファン・デ・フェンにディフレクトしてGKの反応の逆を突く形でゴールネットに吸い込まれた。
1-3で敗れた昨季前回対戦同様に厳しい展開となったトッテナム。しかし、打ち合い上等のアタッキングフットボールを志向する新生スパーズは、その触れ込み通りの戦いを見せる。前半終盤にかけて相手を押し込むと、11分が加えられたアディショナルタイムに追いつく。
前半アディショナルタイム5分、波状攻撃からボックス手前左で仕掛けたマディソンが潰されながらも何とか味方に繋ぐと、ペナルティアーク付近で横パスに反応したエメルソンが見事な右足のグラウンダーシュートをゴール左下隅の完璧なコースに突き刺した。
その後、ハーフタイム直前に再び左サイドでのヘンリーの突破からの正確なクロスでエンベウモにビッグチャンスが舞い込むが、利き足とは逆の左足で合わせたダイレクトシュートは惜しくも枠を捉え切れず。試合はイーブンな状況のままで後半に折り返した。
互いに前半出た課題を修正して臨んだ後半は前半終盤の流れを踏襲。ボールを握って相手を押し込むトッテナム、堅守速攻で一気に局面を変えるブレントフォードという構図の下で一進一退の攻防を繰り広げていく。
その中でより優勢に試合を進めるトッテナムは、自陣ボックス内にしっかりと人数をかけて守るブレントフォードに対して、引き続きマディソンが巧みにアクセントを付けて決定機を創出。ボックス内でソンフンミン、リシャルリソンと決定的なシーンが訪れるが、ビーズの新守護神フレッケンの好守に阻まれる。
後半半ばを過ぎてやや試合が膠着し始めると、両ベンチが70分付近に大きく動く。トッテナムはソン・フンミンとスキップに代えてプレシーズン好調のパプ・サール、ペリシッチを同じポジションに投入。対するブレントフォードは3枚替えを敢行し、シャーデらフレッシュな選手をピッチに送り出した。
打ち合いとなった前半とは打って変わって後半は完全に1点を争う痺れる展開に。何とか新体制の初陣を白星で飾りたいトッテナムは、最終盤に攻撃のギアを上げていく。だが、リシャルリソンらが決定機を決め切れず。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ポステコグルー新体制の初陣は2-2のドローとなった。
昨シーズンは屈辱の8位フィニッシュとなり、ヨーロッパコンペティション出場を逃したトッテナム。前セルティックのポステコグルー監督を新指揮官に据えた中、開幕直前に絶対的なエースのケインがバイエルン移籍を決断。さらに、守護神でキャプテンを務めたロリスも今夏の移籍に向けてメインスカッドを外れ、ソン・フンミンを新キャプテンに任命し、刷新のシーズンに臨んだ。
昨季2戦未勝利の難敵ブレントフォードとのアウェイゲームでは新守護神ヴィカーリオ、ファン・デ・フェン、ウドジェ、マディソンと4人の新戦力を起用。[4-2-3-1]の前線はリシャルリソンの1トップ、2列目に右からクルゼフスキ、マディソン、ソン・フンミンが並んだ。
この圧力に手を焼く入りとなったものの、徐々にビスマとマディソンを起点に相手のギャップを使って効果的な前進を見せるアウェイチームは、ソン・フンミンを支える副キャプテンコンビのコンビネーションでファーストチャンスをモノにする。
11分、相手ボックス手前左で得たFKの場面でキッカーのマディソンがゴールへ向かう鋭いボールを入れると、オフサイドギリギリでゴール前に飛び出したロメロが頭で合わせた。
幸先よく先制に成功したトッテナムだが、ゴールスコアラーのロメロが試合序盤の頭部打撲の影響があったか、本人はプレー継続を訴えたものの、ダビンソン・サンチェスと交代でピッチを後に。
ディフェンスリーダーの負傷交代でやや動揺が見えるトッテナムに対して、ビハインドを背負ったブレントフォードが一気呵成の攻撃に打って出る。そして、エンベウモらが幾つか決定機に顔を出す。すると、前半半ばにはボックス内に抜け出したイェンセンとソン・フンミンが交錯。一度プレーは流されたが、オンフィールド・レビューの結果、ホームチームがPKを獲得。これをキッカーのエンベウモが冷静に左隅へ蹴り込み、27分の同点ゴールとする。
これで完全に勢いづいたブレントフォードは、相手の弱点であるネガティブトランジションを強く意識したロングカウンター主体の攻めでリズムを掴む。そして、36分には自陣からのリスタートで左サイドのスペースに抜け出したヘンリーがDFエメルソンを振り切ってボックス内に侵入。中央でマイナスの折り返しに反応したウィサのシュートがシュートブロックを試みたDFファン・デ・フェンにディフレクトしてGKの反応の逆を突く形でゴールネットに吸い込まれた。
1-3で敗れた昨季前回対戦同様に厳しい展開となったトッテナム。しかし、打ち合い上等のアタッキングフットボールを志向する新生スパーズは、その触れ込み通りの戦いを見せる。前半終盤にかけて相手を押し込むと、11分が加えられたアディショナルタイムに追いつく。
前半アディショナルタイム5分、波状攻撃からボックス手前左で仕掛けたマディソンが潰されながらも何とか味方に繋ぐと、ペナルティアーク付近で横パスに反応したエメルソンが見事な右足のグラウンダーシュートをゴール左下隅の完璧なコースに突き刺した。
その後、ハーフタイム直前に再び左サイドでのヘンリーの突破からの正確なクロスでエンベウモにビッグチャンスが舞い込むが、利き足とは逆の左足で合わせたダイレクトシュートは惜しくも枠を捉え切れず。試合はイーブンな状況のままで後半に折り返した。
互いに前半出た課題を修正して臨んだ後半は前半終盤の流れを踏襲。ボールを握って相手を押し込むトッテナム、堅守速攻で一気に局面を変えるブレントフォードという構図の下で一進一退の攻防を繰り広げていく。
その中でより優勢に試合を進めるトッテナムは、自陣ボックス内にしっかりと人数をかけて守るブレントフォードに対して、引き続きマディソンが巧みにアクセントを付けて決定機を創出。ボックス内でソンフンミン、リシャルリソンと決定的なシーンが訪れるが、ビーズの新守護神フレッケンの好守に阻まれる。
後半半ばを過ぎてやや試合が膠着し始めると、両ベンチが70分付近に大きく動く。トッテナムはソン・フンミンとスキップに代えてプレシーズン好調のパプ・サール、ペリシッチを同じポジションに投入。対するブレントフォードは3枚替えを敢行し、シャーデらフレッシュな選手をピッチに送り出した。
打ち合いとなった前半とは打って変わって後半は完全に1点を争う痺れる展開に。何とか新体制の初陣を白星で飾りたいトッテナムは、最終盤に攻撃のギアを上げていく。だが、リシャルリソンらが決定機を決め切れず。
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