自動降格圏の“シックスポインター”、大宮が新加入・シュヴィルツォクの弾丸FKなどで金沢を下す! 昨年9月以来のアウェイ勝利で、J2アウェイ通算100勝達成【明治安田J2第28節】
2023.07.30 21:08 Sun
30日、明治安田生命J2リーグ第28節のツエーゲン金沢vs大宮アルディージャが石川県西部緑地公園陸上競技場で行われ、1-2で大宮が勝利を収めた。現在降格圏の21位に位置する金沢(勝ち点28)と、最下位の22位に位置する大宮(勝ち点19)の対戦。降格圏の2チームの“シックスポインター”となった。
金沢は前節の藤枝MYFC戦でドロー。後半戦は4連敗スタートとなったが、直近2試合は勝ち点を積み上げている状況。モンテディオ山形からこの夏完全移籍で復帰を果たしたMF加藤大樹、ジュビロ磐田から期限付き移籍で復帰したDF山本義道が先発出場した。
一方の大宮は、直近2試合は下位との対決となり、無失点に抑えながらもゴールが奪えず、2試合連続ドロー。泥沼の15戦未勝利を抜け出してからは、4試合で勝ち点5と少し積み上げられている。今夏加入したFWヤクブ・シュヴィルツォク、MF黒川淳史が初先発DF飯田貴敬は2試合連続の先発出場。また、天皇杯で出色の出来を見せたユース所属のDF市原吏音が3試合連続で先発出場した。
前半から大宮はシュヴィルツォクを起点に、うまくサイドを使いながら攻撃。右サイドの飯田が積極的な上がりを見せ、ミドルシュートでも狙っていく。
ゴールがなかなか生まれない展開の中、押し込んでいた大宮が先にゴールを奪う。35分、中野のフリックを上手くキープしたシュヴィルツォクがボックス手前でキープ。これで相手のファウルを誘うと、獲得したFKから少しずらしてシュヴィルツォク自ら豪快に蹴り込み、大宮が先制。シュヴィルツォクは加入後初ゴールとなった。
押し込んでいた中で先にスコアを動かした大宮は、37分にすぐさま追加点。高柳がハーフウェイライン付近からロングスルーパス。絶妙なパスを送ると、反応していた中野がボックス内でGKと一対一に。思い切り右足を振ると、シュートはクロスバーに嫌われたが、戻ってきた山本に当たってそのままラインを越えた。
連続ゴールでリードを広げた大宮。金沢は反撃に出るも、大宮は冷静な守備対応で決定機を作らせない。
大宮の2点リードで後半を迎えた中、金沢はハーフタイムに3枚替え。梶浦勇輝、大石竜平、杉浦恭平を下げ、石原崇兆、奥田晃也、豊田陽平を投入して攻撃に比重をかけていく。
この交代が功を奏したか、後半は金沢が大宮陣内でプレーする時間が長く続く。56分には自陣からカウンター。加藤潤い浮き球のボールをボックス内で受けた加藤大がシュートも、GK笠原と飯田が対応し激突。こぼれ球をクリアするも、これを拾われると、長峰がクロスを入れるも、これはシュートまでいかない。
押し込まれていた大宮は黒川、中野、飯田を下げ、泉澤仁、室井彗佑、岡庭愁人を投入。そのままのポジションでの交代となった。
大宮は後半はなかなか攻撃で良さを出していけず、金沢の攻撃を受ける形で守る時間が続いていく。
金沢も攻撃の時間を作るが、フィニッシュの精度を欠いてしまい得点は奪えず。それでもしっかりと押し込み続けていくと、90分に敵陣でボールを奪うとスルーパスを受けた途中出場の林がしっかりと蹴り込み、1点を返す。
これで俄然勢いに乗る金沢はアディショナルタイムも攻め込んだが、大宮は守り切り勝利。1-2でアウェイの大宮が勝利し、3試合ぶりの白星。リーグ戦のアウェイゲームでは昨シーズンの第35節ヴァンフォーレ甲府戦以来、およそ10カ半月ぶりの勝利となり、J2アウェイ通算100勝目を記録した。
◆明治安田生命J2リーグ第28節
▽7月30日
ツエーゲン金沢 1-2 大宮アルディージャ
【金沢】
林誠道(後45)
【大宮】
シュヴィルツォク(前35)
中野誠也(前37)
▽7月29日
ブラウブリッツ秋田 0-0 ザスパクサツ群馬
いわきFC 0-1 ジュビロ磐田
栃木SC 3-0 ヴァンフォーレ甲府
東京ヴェルディ 0-0 水戸ホーリーホック
FC町田ゼルビア 2-1 徳島ヴォルティス
清水エスパルス 1-0 ファジアーノ岡山
ベガルタ仙台 1-1 藤枝MYFC
ジェフユナイテッド千葉 4-0 レノファ山口FC
V・ファーレン長崎 4-1 ロアッソ熊本
大分トリニータ 0-1 モンテディオ山形
金沢は前節の藤枝MYFC戦でドロー。後半戦は4連敗スタートとなったが、直近2試合は勝ち点を積み上げている状況。モンテディオ山形からこの夏完全移籍で復帰を果たしたMF加藤大樹、ジュビロ磐田から期限付き移籍で復帰したDF山本義道が先発出場した。
前半から大宮はシュヴィルツォクを起点に、うまくサイドを使いながら攻撃。右サイドの飯田が積極的な上がりを見せ、ミドルシュートでも狙っていく。
対する金沢も攻め込んでいくが、大宮の堅い守備の前に決定機を作ることができない。
ゴールがなかなか生まれない展開の中、押し込んでいた大宮が先にゴールを奪う。35分、中野のフリックを上手くキープしたシュヴィルツォクがボックス手前でキープ。これで相手のファウルを誘うと、獲得したFKから少しずらしてシュヴィルツォク自ら豪快に蹴り込み、大宮が先制。シュヴィルツォクは加入後初ゴールとなった。
押し込んでいた中で先にスコアを動かした大宮は、37分にすぐさま追加点。高柳がハーフウェイライン付近からロングスルーパス。絶妙なパスを送ると、反応していた中野がボックス内でGKと一対一に。思い切り右足を振ると、シュートはクロスバーに嫌われたが、戻ってきた山本に当たってそのままラインを越えた。
連続ゴールでリードを広げた大宮。金沢は反撃に出るも、大宮は冷静な守備対応で決定機を作らせない。
大宮の2点リードで後半を迎えた中、金沢はハーフタイムに3枚替え。梶浦勇輝、大石竜平、杉浦恭平を下げ、石原崇兆、奥田晃也、豊田陽平を投入して攻撃に比重をかけていく。
この交代が功を奏したか、後半は金沢が大宮陣内でプレーする時間が長く続く。56分には自陣からカウンター。加藤潤い浮き球のボールをボックス内で受けた加藤大がシュートも、GK笠原と飯田が対応し激突。こぼれ球をクリアするも、これを拾われると、長峰がクロスを入れるも、これはシュートまでいかない。
押し込まれていた大宮は黒川、中野、飯田を下げ、泉澤仁、室井彗佑、岡庭愁人を投入。そのままのポジションでの交代となった。
大宮は後半はなかなか攻撃で良さを出していけず、金沢の攻撃を受ける形で守る時間が続いていく。
金沢も攻撃の時間を作るが、フィニッシュの精度を欠いてしまい得点は奪えず。それでもしっかりと押し込み続けていくと、90分に敵陣でボールを奪うとスルーパスを受けた途中出場の林がしっかりと蹴り込み、1点を返す。
これで俄然勢いに乗る金沢はアディショナルタイムも攻め込んだが、大宮は守り切り勝利。1-2でアウェイの大宮が勝利し、3試合ぶりの白星。リーグ戦のアウェイゲームでは昨シーズンの第35節ヴァンフォーレ甲府戦以来、およそ10カ半月ぶりの勝利となり、J2アウェイ通算100勝目を記録した。
◆明治安田生命J2リーグ第28節
▽7月30日
ツエーゲン金沢 1-2 大宮アルディージャ
【金沢】
林誠道(後45)
【大宮】
シュヴィルツォク(前35)
中野誠也(前37)
▽7月29日
ブラウブリッツ秋田 0-0 ザスパクサツ群馬
いわきFC 0-1 ジュビロ磐田
栃木SC 3-0 ヴァンフォーレ甲府
東京ヴェルディ 0-0 水戸ホーリーホック
FC町田ゼルビア 2-1 徳島ヴォルティス
清水エスパルス 1-0 ファジアーノ岡山
ベガルタ仙台 1-1 藤枝MYFC
ジェフユナイテッド千葉 4-0 レノファ山口FC
V・ファーレン長崎 4-1 ロアッソ熊本
大分トリニータ 0-1 モンテディオ山形
1
2
ツエーゲン金沢の関連記事


J2の関連記事
|
ツエーゲン金沢の人気記事ランキング
1
金沢が大宮FW大澤朋也を育成型期限付き移籍で獲得、今季はJ3で31試合2得点「ツエーゲン金沢の為に全力で闘います」
ツエーゲン金沢は28日、大宮アルディージャのFW大澤朋也(22)が育成型期限付き移籍で加入することを発表した。 移籍期間は2026年1月31日までとなり、大宮との公式戦には出場できない。 大澤は大宮のジュニア、ジュニアユース、U18と下部組織で育ち、2021年にトップチームに昇格。1年目でJ2の5試合に出場し1得点を記録すると、2年目は愛媛FCに育成型期限付き移籍。2023年に復帰していた。 今シーズンは明治安田J3リーグで途中出場がメインながら31試合に出場し2得点を記録。YBCルヴァンカップでも2試合に出場していた。 再び武者修行に出る大澤は両クラブを通じてコメントしている。 <h3>◆ツエーゲン金沢</h3> 「ツエーゲン金沢に関わる皆さんはじめまして!大澤朋也です!チームとしても個人としても結果にこだわりながら、ツエーゲン金沢の為に全力で闘います」 「ファン、サポーターの皆さんとたくさんの勝利を分かち合えるよう頑張りますので熱い声援よろしくお願いします!」 <h3>◆大宮アルディージャ</h3> 「今シーズン、応援ありがとうございました。今年1年間、素晴らしい雰囲気の中でプレーさせていただき、ありがとうございます。ファン・サポーターの皆さんとJ3優勝、J2昇格ができ嬉しく思います」 「個人としては満足のいくような結果ではなく、悔しい気持ちもありました。来シーズンは、ツエーゲン金沢でプレーすることになりました。目に見える結果にこだわって闘い、成長した姿を皆さんの前で見せられるよう頑張ってきます!」 2024.12.28 10:17 Sat2
金沢に途中加入のMF西谷和希が契約更新、4月に徳島と契約解除「なんとしても優勝して監督を胴上げしたい」
ツエーゲン金沢は24日、MF西谷和希(31)の契約更新を発表した。 西谷は栃木県出身で、流通経済大学から2016年に栃木SCに加入。2020年に徳島ヴォルティスへ完全移籍した。 徳島で5年目となった2024シーズンだが、明治安田J2リーグの第3節以降はメンバー外が続き、4月に双方合意で契約解除。7月には双子の兄のMF西谷優希もいる金沢への加入が決まった。 金沢入り後は主力を担い、J3で18試合2得点を記録。2シーズン目を迎えることになった西谷は、クラブを通じてコメントしている。 「2025シーズンもツエーゲン金沢でプレーさせていただくことになりました。今シーズン凄く苦しんでいた僕に手を差し伸べてくれた伊藤彰監督、そしてそんな僕を暖かく迎え入れてくださったファンサポーターの皆様に凄く感謝しています」 「僕は伊藤彰監督とサッカーがしたくて金沢に来ました。なんとしても優勝して監督を胴上げしたいと思います。 そのために自分の持っている力を出し尽くして、持っていない力を努力で補い優勝するために全てをかけて闘いたいと思います」 「結果を残すことがクラブ、ファン・サポーターの方々への恩返しになると思っています。美しく熱く闘います。来シーズンも素晴らしい応援をよろしくお願いします」 2024.12.24 14:57 Tue3
金沢のGK石井綾がカズの同僚に! 鈴鹿ポイントゲッターズへ期限付き移籍
ツエーゲン金沢は12日、GK石井綾(28)がJFLの鈴鹿ポイントゲッターズへと期限付き移籍することを発表した。 期限付き移籍期間は2023年1月31日までとなり、金沢との公式戦には出場できない。 愛知県出身の石井は、名古屋グランパスの下部組織で育ち、U-15、U-18と昇格。その後、中京大学へと進学し、2015年にはFC岐阜の特別指定選手に。2016年に水戸ホーリーホックに入団した。 1年目は出番がなく、2年目の2017年にアスルクラロ沼津へと期限付き移籍。J3で13試合、天皇杯で2試合に出場すると、2018年は福島ユナイテッドFCへと期限付き移籍し、J3で6試合に出場した。 2019年はFC琉球へと期限付き移籍し、J2で12試合、天皇杯で1試合に出場。水戸では出番がないまま、2020年に金沢へと完全移籍した。 金沢では2シーズン在籍し、J2通算6試合。2021シーズンは出番がなかった。 石井は両クラブを通じてコメントしている。 ◆鈴鹿ポイントゲッターズ 「鈴鹿ポイントゲッターズに関わる全ての皆様、ツエーゲン金沢から加入することになりました石井綾です。自分を必要としてくれたクラブに感謝するとともに、プレーや普段の行動、そして結果で恩返しできたらと思います」 「今シーズン、クラブの目標を達成できるよう全力を尽くします。応援よろしくお願いします」 ◆ツエーゲン金沢 「あけましておめでとうございます。JFLの鈴鹿ポイントゲッターズに移籍することにしました。良い時も悪い時も支えになってくれたファン、サポーターの方々や支援してくれたスポンサー、そしてパートナー企業の皆様には本当に感謝しています」 「特に昨年は悪い時の方が多く、叱咤激励の言葉が本当に自分の支えになりました。GKコーチのりょうじさんとの出会いは自分を成長させてくれましたし、プレーヤーとしての幅を広げることができました」 「また、怪我もしてメディカルスタッフの方々にも大変お世話になりました。この2年間で金沢の街が大好きになり、大好きな仲間やチームのために戦えたことは僕の誇りです。2年間本当にありがとうございました」 鈴鹿は11日に元日本代表で日本サッカー界のレジェンドであるFW三浦知良(54)を横浜FCから期限付き移籍で獲得。Jリーグ昇格を目指すこととなる。 2022.01.12 15:18 Wed4
Jリーグ中断期間にツエーゲン金沢が架空のクラブ「葉羽エストレーノ」とスペシャルマッチを開催!
ツエーゲン金沢は、Jリーグ中断期間の7月21日に葉羽エストレーノとのスペシャルマッチを行うことを発表した。 金沢と葉羽は、共にヒュンメルがサポートするクラブ。チャンピオンカレーPRESENTSとしてこの試合が行われる。 馴染みのない方もいるかもしれないが、葉羽エストレーノは架空のチーム。昨年の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大によるJリーグ中断期間中に生まれた架空のサッカークラブだが、スポンサーやリアルユニフォームも発売。公式サイトもあり、選手もSNSで活動するなど、話題を呼んでいた。 Jリーグクラブと架空のクラブが対決するのは初のこと。金沢にとっては、17日のジェフユナイテッド千葉戦から、8月9日のV・ファーレン長崎の間の22日間が中断期間となり、ここまで7勝5分け10敗で勝ち点26と14位につける中、強化合宿などを行い、前半戦で浮かび上がった課題の修正にあたる。その一環で、7月21日に架空のチーム「葉羽エストレーノ」とスペシャルマッチを戦うこととなった。 金沢の西川圭史代表取締役GMは、「クラブ理念の『挑戦を、この街の伝統に。』を掲げる我々としては、架空のチームと対戦するという挑戦を通して、違った角度からサッカーの面白さを伝えたいと思っています。また、後半戦で良いスタートができるよう課題を修正し、挑みます」とコメントしている。 一方で、葉羽エストレーノの龍恭平代表は、「架空のサッカークラブとプロサッカークラブとの対戦は、世界を見渡しても初めての事例となるかと思います。架空世界を楽しんでもらいつつ、皆さんの街のサッカークラブを応援するきっかけとなれるように、新スタンダードをつくり上げていきたいと思います」と試合の意義を語った。 この試合は、新型コロナウイルスの感染対策のため、無観客で行われるが、プラットキャストで聞くことが可能。両チームのオフィシャルツイッターでも実況に合わせてツイートを行う。 また、このスペシャルマッチの冠スポンサーでもあり、葉羽エストレーノのサプライヤー、そしてツエーゲン金沢のパートナー企業でもあるチャンピオンカレーは、7月21日から23日の3日間、野々市本店限定で、この試合を記念した「はばネバカレー」を実際に発売。中断明けの8月9日、V・ファーレン長崎戦でも限定で登場する。 <span class="paragraph-title">【写真】ツエーゲン金沢と対戦する架空クラブ「葉羽エストレーノ」のユニフォーム全身</span> <span data-other-div="movie"></span> 【配信】 プラットキャストにて配信 当日の配信URL <a href="https://zweigen-20210721jm6k.platcast.iodata.jp/" target="_blank">https://zweigen-20210721jm6k.platcast.iodata.jp/</a> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/get20210713_16_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/get20210713_16_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div> 2021.07.13 13:35 Tue5