絶好調のD・オリヴェイラが3戦連発で今季10点目! 柏に競り勝ったFC東京が新体制で連勝飾る【明治安田J1第19節】
2023.07.01 21:13 Sat
7月1日、明治安田生命J1リーグ第19節のFC東京vs柏レイソルが味の素スタジアムで行われ、ホームのFC東京が1-0で勝利した。
立ち上がりから主導権争いが続く中、ホームチームが開始6分に最初の決定機を作る。ペナルティアーク手前の好位置で得たFKの場面でキッカーの松木玖生が無回転気味の強烈なシュートを枠の右へ飛ばすが、これはGK松本健太の好守に阻まれる。
早い時間帯の先制点はならずも、このままの勢いで柏を自陣深くに押し込むFC東京。名古屋戦でも機能したハイプレスで相手に自由を与えず、再三のセットプレーからチャンスを窺う状況が続く。
35分、ボックス手前で縦パスを収めたディエゴ・オリヴェイラは長友佑都にボールを預けてゴール前に入っていく。そして、左サイド深くでボールを持った俵積田からの正確な右足のクロスに対して、DFと駆け引きして完全にフリーとなったブラジル人FWが巧みなヘディングシュートをゴール右隅へ流し込んだ。
主砲の3試合連続となる今季リーグ戦10点目で先手を奪ったホームチームは、そのままの勢いを継続して追加点を狙う。前半終了間際にはセットプレーの流れから両センターバックや俵積田のシュートでゴールへ迫ったが、ここは相手GKの好守に阻まれる。それでも、前半に決定機はおろかシュートさえも許さない、ほぼ完璧な内容で試合を折り返した。
一方、2失点目こそ凌いだものの、全く攻撃の形を作れなかった柏はハーフタイムに2枚替えを敢行。落合と武藤を下げて小屋松とフロートをピッチに送り出す。
後半の入りは引き続きFC東京が優勢だったものの、柏も交代で入った2選手が攻撃を活性化させる。そして、51分に川口がチームのファーストシュートを放つと、56分にはボックス付近でこぼれ球に反応したフロートが強烈な左足のシュートでスタンドをざわつかせる。
対するFC東京は後半に入ってボールを持たれる時間が長くなり、全体的に疲労感が出始める。そういった中、クラモフスキー監督はやや守勢の左サイドの守備へのテコ入れか、俵積田に代えて東慶悟を60分に投入した。
後半半ばから終盤にかけて試合は完全に膠着。両ベンチは交代カードで戦況に変化を加えようとするが、いずれも効果的な一手とはならず。以降も睨み合いが続く。
その後、後半終盤には交代機会を使い切ったFC東京にアクシデント発生。右足首を捻った森重真人が担架でピッチ外に運び出される。何とか治療を経てピッチへ戻るが、無理が効かないために前線でプレーする形に。
これで実質数的優位に近いアドバンテージを手にした柏は、6分が加えられたアディショナルタイムに猛攻を仕掛けていく。そして、95分にはボックス左で味方とパス交換したマテウス・サヴィオに決定機が訪れるが、右足の強烈なシュートは枠の右に外れてしまい、万事休す。
この結果、前半の圧倒から後半はやや苦しんだものの、エースのゴールを最後まで守り切ったFC東京が新体制で初のリーグ連勝を達成した。一方、後半は盛り返した柏だったが、厳しい8戦未勝利となった。
FC東京 1-0 柏レイソル
【FC東京】
ディエゴ・オリヴェイラ(前35)
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前節、ピーター・クラモフスキー新体制の初陣となった名古屋グランパス戦を2-0の快勝で飾った11位のFC東京は、本拠地味スタで今季2度目のリーグ戦連勝を狙った。前節からは先発1人を変更。負傷の仲川輝人に代えて塚川孝輝をトップ下で起用。渡邊凌磨が右ウイングにポジションを変えた。一方、ネルシーニョ前体制から数えてリーグ7戦未勝利で16位に沈む柏。今節では井原新体制でのリーグ初白星となる、8戦ぶりの白星を目指した。ゴールレスドローに終わったアルビレックス新潟戦からは先発4人を変更。片山瑛一、土屋巧に代わって川口尚紀、サスペンション明けの立田悠悟がバックラインに入り、小屋松知哉と戸嶋祥郎に代わって落合陸と武藤雄樹が起用された。早い時間帯の先制点はならずも、このままの勢いで柏を自陣深くに押し込むFC東京。名古屋戦でも機能したハイプレスで相手に自由を与えず、再三のセットプレーからチャンスを窺う状況が続く。
松木や俵積田晃太がボックス付近で足を振っていくものの、決定機まであと一歩という場面が目立ったが、相手に攻撃機会を与えずに試合をコントロール。すると、前半半ば過ぎに好調のエースが見事に決定力を発揮した。
35分、ボックス手前で縦パスを収めたディエゴ・オリヴェイラは長友佑都にボールを預けてゴール前に入っていく。そして、左サイド深くでボールを持った俵積田からの正確な右足のクロスに対して、DFと駆け引きして完全にフリーとなったブラジル人FWが巧みなヘディングシュートをゴール右隅へ流し込んだ。
主砲の3試合連続となる今季リーグ戦10点目で先手を奪ったホームチームは、そのままの勢いを継続して追加点を狙う。前半終了間際にはセットプレーの流れから両センターバックや俵積田のシュートでゴールへ迫ったが、ここは相手GKの好守に阻まれる。それでも、前半に決定機はおろかシュートさえも許さない、ほぼ完璧な内容で試合を折り返した。
一方、2失点目こそ凌いだものの、全く攻撃の形を作れなかった柏はハーフタイムに2枚替えを敢行。落合と武藤を下げて小屋松とフロートをピッチに送り出す。
後半の入りは引き続きFC東京が優勢だったものの、柏も交代で入った2選手が攻撃を活性化させる。そして、51分に川口がチームのファーストシュートを放つと、56分にはボックス付近でこぼれ球に反応したフロートが強烈な左足のシュートでスタンドをざわつかせる。
対するFC東京は後半に入ってボールを持たれる時間が長くなり、全体的に疲労感が出始める。そういった中、クラモフスキー監督はやや守勢の左サイドの守備へのテコ入れか、俵積田に代えて東慶悟を60分に投入した。
後半半ばから終盤にかけて試合は完全に膠着。両ベンチは交代カードで戦況に変化を加えようとするが、いずれも効果的な一手とはならず。以降も睨み合いが続く。
その後、後半終盤には交代機会を使い切ったFC東京にアクシデント発生。右足首を捻った森重真人が担架でピッチ外に運び出される。何とか治療を経てピッチへ戻るが、無理が効かないために前線でプレーする形に。
これで実質数的優位に近いアドバンテージを手にした柏は、6分が加えられたアディショナルタイムに猛攻を仕掛けていく。そして、95分にはボックス左で味方とパス交換したマテウス・サヴィオに決定機が訪れるが、右足の強烈なシュートは枠の右に外れてしまい、万事休す。
この結果、前半の圧倒から後半はやや苦しんだものの、エースのゴールを最後まで守り切ったFC東京が新体制で初のリーグ連勝を達成した。一方、後半は盛り返した柏だったが、厳しい8戦未勝利となった。
FC東京 1-0 柏レイソル
【FC東京】
ディエゴ・オリヴェイラ(前35)
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