4度の前十字じん帯断裂から復活、札幌MF深井一希への密着ドキュメントが公開に
2023.06.20 18:20 Tue
度重なる重傷から復活を遂げた深井一希(中央) ※写真は2021年
Jリーグ公式YouTubeチャンネルは19日、4度の前十字じん帯断裂から復活を果たした北海道コンサドーレ札幌のMF深井一希の密着ドキュメントを公開した。世代別の日本代表としても活躍してきた深井は、2013年に札幌の育成組織からトップチームへ昇格。育成時代から数えて札幌一筋20年で、今年でプロ11年目を迎える。
中盤の逸材として期待を背負う一方、これまで度重なる重傷を経験。そのたびに這い上がり、いつしか「不屈の男」と称されるようになった。
プロ1年目の2013年11月に左ヒザの前十字じん帯を断裂すると、翌年に復帰を果たすも、8月に今度は右足の同箇所を負傷。さらに、2017年4月に再び左ヒザ、2022年9月15日のトレーニング中には右ヒザの前十字じん帯を断裂したことが、クラブから伝えられた。
直後の明治安田生命J1リーグ第30節、アウェイでの横浜F・マリノス戦では選手全員が背番号「8」を着用してサポーターへ挨拶。練習場でもファンから多数の励ましのメッセージが送られるなどした。
「みんなに『大丈夫?』と言われるんですけど、そこはまず大丈夫ですね。『強いね』とかも言われるんですけど、それは強くないです」
「『頑張ってね』とかも言われますけど、それも頑張ってます。ありがたいんですけど、まず大前提にきついというのがあるので、今4回目のケガですけど、5回目、6回目ももしかしたらあるんじゃないかくらいに思っています。それくらいの余裕を持っていないといざなった時に壊れちゃうので……だから、もしかしたらっていうのは常に……準備はしています」
懸命なリハビリを乗り越え、深井は今年5月24日に札幌ドームで行われたYBCルヴァンカップグループステージ第5節の横浜FM戦に先発出場。前半のみのプレーながらも、公式戦復帰を果たした。また、奇しくも同試合では同じく前十字じん帯断裂から復帰した横浜FMの宮市亮もピッチに立った。
6月7日の天皇杯第2回戦、SC相模原戦では復帰後初ゴールもマーク。不死鳥のごとく蘇った深井は、サポーターの声が"不屈の男"を作り上げているのだと語った。
「不屈の男ってみんないってくれてますけど、ぼくは全然強くないですし、たくさんの人がそう言ってくれることによって僕も不屈じゃなきゃいけない。まさに皆さんが作り上げてくれているものですね、不屈の男というのは」
中盤の逸材として期待を背負う一方、これまで度重なる重傷を経験。そのたびに這い上がり、いつしか「不屈の男」と称されるようになった。
直後の明治安田生命J1リーグ第30節、アウェイでの横浜F・マリノス戦では選手全員が背番号「8」を着用してサポーターへ挨拶。練習場でもファンから多数の励ましのメッセージが送られるなどした。
ドキュメンタリー内で深井は胸中を吐露。自身は決して強くないと謙遜し、予防線も張っている旨を明かした。
「みんなに『大丈夫?』と言われるんですけど、そこはまず大丈夫ですね。『強いね』とかも言われるんですけど、それは強くないです」
「『頑張ってね』とかも言われますけど、それも頑張ってます。ありがたいんですけど、まず大前提にきついというのがあるので、今4回目のケガですけど、5回目、6回目ももしかしたらあるんじゃないかくらいに思っています。それくらいの余裕を持っていないといざなった時に壊れちゃうので……だから、もしかしたらっていうのは常に……準備はしています」
懸命なリハビリを乗り越え、深井は今年5月24日に札幌ドームで行われたYBCルヴァンカップグループステージ第5節の横浜FM戦に先発出場。前半のみのプレーながらも、公式戦復帰を果たした。また、奇しくも同試合では同じく前十字じん帯断裂から復帰した横浜FMの宮市亮もピッチに立った。
6月7日の天皇杯第2回戦、SC相模原戦では復帰後初ゴールもマーク。不死鳥のごとく蘇った深井は、サポーターの声が"不屈の男"を作り上げているのだと語った。
「不屈の男ってみんないってくれてますけど、ぼくは全然強くないですし、たくさんの人がそう言ってくれることによって僕も不屈じゃなきゃいけない。まさに皆さんが作り上げてくれているものですね、不屈の男というのは」
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