レーティング:マンチェスター・シティ 1-0 インテル《CL》
2023.06.11 06:10 Sun
チャンピオンズリーグ(CL)決勝、マンチェスター・シティvsインテルが10日にイスタンブールのアタテュルク・オリンピヤト・スタドゥで行われ、1-0で勝利したシティが大会初優勝を飾った。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
▽マンチェスター・シティ採点

GK
31 エデルソン 7.5
ラウカクの決定機に加え、ラストプレーのゴセンスのヘディングシュートを見事な反応で阻止。決勝の重圧かビルドアップの局面でらしくないミスもあったが、チームを勝たせる守護神の仕事を見せた
DF
25 アカンジ 6.0
見事な持ち出しからのスルーパスで決勝点の起点に。ただ、肝心の守備では後半序盤の決定的なミスを含め、判断の部分で珍しくミスが目立った
3 ルベン・ディアス 7.5
相手の屈強なターゲットマンを見事に封じ切った。繊細なゴール前でのクリアや水際での的確な対応と守護神と共にインテルにとって大きな壁となった
6 アケ 6.5
コンディション不良のウォーカーに代わって先発に抜擢。ハイパフォーマンスとまではいかなかったが、攻守両面で堅実なプレーを披露した
20 ベルナルド・シウバ 6.5
見事なポケットへのランニングからのクロスで決勝点を演出。前半はやや硬さも見受けられたが、リード後はプレー強度をさらに上げて逃げ切りに貢献
5 ストーンズ 7.0
偽CBではなく偽SBでプレー。ポケットに侵入する動きこそなかったが、本職CBとは思えない縦横無尽なプレーで攻撃の起点に。守備対応も危なげなかった
(→ウォーカー -)
8 ギュンドアン 6.0
攻守両面でハードワーク。アタッキングサードではやや手詰まったが、気の利くプレーを随所に見せた
17 デ・ブライネ 5.5
ハムストリングのトラブルで2年前の決勝に続いて無念の負傷交代…。36分でピッチをあとに
(→フォーデン 6.0)
デ・ブライネの負傷を受けて前半半ば過ぎにスクランブル出場。気迫のこもった守備に攻撃でも要所で輝きを放ったが、決定機で追加点を奪い切れず
16 ロドリ 7.5
バイエルン戦に続くゴールでチームを初優勝に導く。出場なしに終わった3年前のファイナルの屈辱を見事に晴らした
10 グリーリッシュ 6.0
相手の強度の高い守備に苦戦し、攻撃の突破口とはなれなかった。それでも、献身的なプレスバックやリンクマンとしての役割をこなした
FW
9 ハーランド 5.5
前線で基準点の役割を担い、幾度か決定機に絡んだ。ただ、集中した相手守備にうまく対応された印象
監督
グアルディオラ 7.0
デ・ブライネの負傷交代含め想定以上に難しい展開となったが、泰然自若の采配でシティでのCL初優勝を達成。個人としては史上初となる2度目のトレブル達成に
▽インテル採点

GK
24 オナナ 6.0
ハーランドやフォーデンの決定機を冷静に阻止。冷静な配球を含めて個人としてはまずまずのパフォーマンスだった
DF
36 ダルミアン 6.0
かつての宿敵相手にソリッドなパフォーマンスを披露。ダンフリースと共にグリーリッシュに粘り強く対応
(→ダンブロージオ -)
15 アチェルビ 6.0
試合前はウィークポイントと思われたが、周囲のサポートを受けながら怪物ハーランドに決定的な仕事は許さず。ベテランDFの意地を見せた
95 バストーニ 6.0
守備では若手らしからぬ的確な判断でピンチの芽を摘んだ。攻撃でも持ち味の左足のキックで見せ場を作った
(→ゴセンス 5.5)
土壇場で見せ場が訪れたが、攻撃ではクロスの質をやや欠いた
MF
2 ダンフリース 6.0
攻撃面では肝心のところで判断、質の問題があったが、無理が利く守備と果敢な上下動で大きな貢献を見せた
(→ベッラノーバ 5.5)
展開的に攻撃的な振る舞いを見せたが、最後の質を出せず
23 バレッラ 5.5
ミドルシュートの精度やアタッキングサードでのプレーに物足りなさはあったが、驚異的な運動量で90分間走り切った
77 ブロゾビッチ 6.0
ゲームキャプテンを担い獅子奮迅のパフォーマンス。中盤の味方と共に守備面でエモーショナルなハードワークを続け、攻撃でも要所でアクセントを付けた
20 チャルハノール 5.5
攻撃面では期待された局面を打開するパスを出せずに終わったが、守備では味方を助ける分とぶりだった
(→ムヒタリアン -)
32 ディマルコ 6.5
ウイングバックと3バックの左でプレー。試合を通して球際の強さ、推進力を見せた上、クロスバー直撃のヘディングを放つなど準優勝チームのベストプレーヤー
FW
9 ジェコ 5.5
大一番で古巣対戦。自身に決定的な場面は訪れなかったが、ベテランらしい気の利いた守備とロングボールをいくつか効果的にマイボールに繋げた
(→ルカク 5.0)
切り札としてチームで多くのシュートシーンに絡んだが決め切ることができず。味方の決定機をブロックする不運なプレーもあった
10 ラウタロ・マルティネス 5.5
エースとして決定機をモノにできなかった責任は負うべきだが、後半は前線の基準点としてまずまず機能。守備でも献身性が光った
監督
インザーギ 6.0
下馬評では大敗の可能性も伝えられた中、大善戦で素晴らしいファイナルを演出。相手を徹底的に分析しつつチームを勇敢に戦わせ、十分に勝ち目のあるパフォーマンスだった
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ロドリ(マンチェスター・シティ)
守護神エデルソンとルベン・ディアスも同等の評価だが、やはり難しい流れの中で決定的な仕事を果たしたスペイン代表MFをMOMに選出。今シーズン、指揮官に最も重用された鉄人がその期待に応える圧巻の一撃を見せた。
マンチェスター・シティ 1-0 インテル
【マンチェスター・シティ】
ロドリ(後23)
▽マンチェスター・シティ採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
31 エデルソン 7.5
ラウカクの決定機に加え、ラストプレーのゴセンスのヘディングシュートを見事な反応で阻止。決勝の重圧かビルドアップの局面でらしくないミスもあったが、チームを勝たせる守護神の仕事を見せた
DF
25 アカンジ 6.0
見事な持ち出しからのスルーパスで決勝点の起点に。ただ、肝心の守備では後半序盤の決定的なミスを含め、判断の部分で珍しくミスが目立った
相手の屈強なターゲットマンを見事に封じ切った。繊細なゴール前でのクリアや水際での的確な対応と守護神と共にインテルにとって大きな壁となった
6 アケ 6.5
コンディション不良のウォーカーに代わって先発に抜擢。ハイパフォーマンスとまではいかなかったが、攻守両面で堅実なプレーを披露した
MF
20 ベルナルド・シウバ 6.5
見事なポケットへのランニングからのクロスで決勝点を演出。前半はやや硬さも見受けられたが、リード後はプレー強度をさらに上げて逃げ切りに貢献
5 ストーンズ 7.0
偽CBではなく偽SBでプレー。ポケットに侵入する動きこそなかったが、本職CBとは思えない縦横無尽なプレーで攻撃の起点に。守備対応も危なげなかった
(→ウォーカー -)
8 ギュンドアン 6.0
攻守両面でハードワーク。アタッキングサードではやや手詰まったが、気の利くプレーを随所に見せた
17 デ・ブライネ 5.5
ハムストリングのトラブルで2年前の決勝に続いて無念の負傷交代…。36分でピッチをあとに
(→フォーデン 6.0)
デ・ブライネの負傷を受けて前半半ば過ぎにスクランブル出場。気迫のこもった守備に攻撃でも要所で輝きを放ったが、決定機で追加点を奪い切れず
16 ロドリ 7.5
バイエルン戦に続くゴールでチームを初優勝に導く。出場なしに終わった3年前のファイナルの屈辱を見事に晴らした
10 グリーリッシュ 6.0
相手の強度の高い守備に苦戦し、攻撃の突破口とはなれなかった。それでも、献身的なプレスバックやリンクマンとしての役割をこなした
FW
9 ハーランド 5.5
前線で基準点の役割を担い、幾度か決定機に絡んだ。ただ、集中した相手守備にうまく対応された印象
監督
グアルディオラ 7.0
デ・ブライネの負傷交代含め想定以上に難しい展開となったが、泰然自若の采配でシティでのCL初優勝を達成。個人としては史上初となる2度目のトレブル達成に
▽インテル採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
24 オナナ 6.0
ハーランドやフォーデンの決定機を冷静に阻止。冷静な配球を含めて個人としてはまずまずのパフォーマンスだった
DF
36 ダルミアン 6.0
かつての宿敵相手にソリッドなパフォーマンスを披露。ダンフリースと共にグリーリッシュに粘り強く対応
(→ダンブロージオ -)
15 アチェルビ 6.0
試合前はウィークポイントと思われたが、周囲のサポートを受けながら怪物ハーランドに決定的な仕事は許さず。ベテランDFの意地を見せた
95 バストーニ 6.0
守備では若手らしからぬ的確な判断でピンチの芽を摘んだ。攻撃でも持ち味の左足のキックで見せ場を作った
(→ゴセンス 5.5)
土壇場で見せ場が訪れたが、攻撃ではクロスの質をやや欠いた
MF
2 ダンフリース 6.0
攻撃面では肝心のところで判断、質の問題があったが、無理が利く守備と果敢な上下動で大きな貢献を見せた
(→ベッラノーバ 5.5)
展開的に攻撃的な振る舞いを見せたが、最後の質を出せず
23 バレッラ 5.5
ミドルシュートの精度やアタッキングサードでのプレーに物足りなさはあったが、驚異的な運動量で90分間走り切った
77 ブロゾビッチ 6.0
ゲームキャプテンを担い獅子奮迅のパフォーマンス。中盤の味方と共に守備面でエモーショナルなハードワークを続け、攻撃でも要所でアクセントを付けた
20 チャルハノール 5.5
攻撃面では期待された局面を打開するパスを出せずに終わったが、守備では味方を助ける分とぶりだった
(→ムヒタリアン -)
32 ディマルコ 6.5
ウイングバックと3バックの左でプレー。試合を通して球際の強さ、推進力を見せた上、クロスバー直撃のヘディングを放つなど準優勝チームのベストプレーヤー
FW
9 ジェコ 5.5
大一番で古巣対戦。自身に決定的な場面は訪れなかったが、ベテランらしい気の利いた守備とロングボールをいくつか効果的にマイボールに繋げた
(→ルカク 5.0)
切り札としてチームで多くのシュートシーンに絡んだが決め切ることができず。味方の決定機をブロックする不運なプレーもあった
10 ラウタロ・マルティネス 5.5
エースとして決定機をモノにできなかった責任は負うべきだが、後半は前線の基準点としてまずまず機能。守備でも献身性が光った
監督
インザーギ 6.0
下馬評では大敗の可能性も伝えられた中、大善戦で素晴らしいファイナルを演出。相手を徹底的に分析しつつチームを勇敢に戦わせ、十分に勝ち目のあるパフォーマンスだった
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ロドリ(マンチェスター・シティ)
守護神エデルソンとルベン・ディアスも同等の評価だが、やはり難しい流れの中で決定的な仕事を果たしたスペイン代表MFをMOMに選出。今シーズン、指揮官に最も重用された鉄人がその期待に応える圧巻の一撃を見せた。
マンチェスター・シティ 1-0 インテル
【マンチェスター・シティ】
ロドリ(後23)
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