ナポリが悲願の33年ぶり3度目のスクデット獲得! 主砲オシムヘン弾でウディネとドローに持ち込む《セリエA》

2023.05.05 05:49 Fri
Getty Images
セリエA第33節、ウディネーゼvsナポリが4日にダチア・アレーナで行われ、1-1のドローに終わった。この結果、ナポリが33年ぶり3度目のセリエA優勝を決めた。
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前節、サレルニターナと1-1のドローに終わって、33年ぶりのスクデット獲得はお預けとなった首位のナポリ。引き分け以上で5節を残しての悲願達成となるパルテノペイは、12位のウディネーゼとのアウェイゲームに臨んだ。
スパレッティ監督は優勝を懸けた一戦で先発2人を変更。ジエリンスキとロサーノに代えてエンドンベレ、エルマスを起用した。

立ち上がりからホームチームに主導権を握られる難しい入りとなったナポリ。すると、13分には左サイドで大きな展開を受けたウドジェからの丁寧な横パスをボックス左で受けたロヴリッチに見事なコントロールシュートをゴール右上隅に突き刺され、早々に先制を許した。

ホームに強いウディネーゼが相手とはいえ、優勝への重圧を感じさせるナポリ。以降はボール保持の部分で盛り返し、クワラツヘリアとオシムヘンの両エースにボールを集めながら相手の守備攻略を図る。
その流れでクワラツヘリアのドリブルでの仕掛け、ボックス内へ入れられたクロスへのオシムヘンの競り合いから幾度か際どいシーンを作り出したアウェイチームだが、明確な決定機を作ることはできず。前半はシュート3本枠内1本と、攻撃が停滞した状況のまま1点ビハインドでハーフタイムを迎えた。

後半も同じメンバーで臨んだナポリだったが、立ち上がりに両エースの絡みから同点に追いつく。52分、セットプレーの二次攻撃からボックス右のザンボ・アンギサがマイナスに入れた折り返しを、クワラツヘリアが右足ダイレクトシュート。これはGKシルベストリの好守に阻まれたが、こぼれ球をオシムヘンがコースを狙ったシュートで突き刺した。

オシムヘンの今季22点目で優勝の条件を取り戻したナポリは、ここで落ち着くことなく勝利での優勝決定を目指す。64分にはエンドンベレを下げてジエリンスキを投入。71分にはエルマスからの浮き球パスに反応したそのジエリンスキが見事なダイレクトボレーで逆転ゴールに迫るが、ここはGKシルベストリの見事なワンハンドセーブに阻まれた。

その後はウディネーゼの出方を窺いながらリスクを管理しつつ、確実に勝ち点1を積み上げようと慎重に試合を進めるナポリ。その後は見せ場こそ作れなかったが、危なげなく時計を進めて歓喜の瞬間を持った。

そして、1-1のまま試合はタイムアップを迎え、直後にはアウェイに駆けつけた多くのサポーターがピッチになだれ込む混乱の中でパルテノペイの33年ぶり3度目のスクデット獲得が決定した。

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