【EL準々決勝プレビュー】初戦躍動の守田は逆転突破の牽引者となれるか? セビージャvsユナイテッドは激戦必至
2023.04.20 12:00 Thu
                ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝の2ndレグが20日に開催される。ベスト4進出を懸けた第2戦の展望を紹介していく。
◆EL準々決勝2ndレグ
▽4/20(木)
《28:00》
ローマ vs(AGG:0-1) フェイエノールト
セビージャ vs(AGG:2-2) マンチェスター・ユナイテッド
スポルティングCP vs(AGG:0-1) ユベントス
ユニオン・サン=ジロワーズ vs(AGG:1-1) レバークーゼン
◆初戦躍動の守田は逆転の牽引者となれるか

今ラウンドにはスポルティングCPのMF守田英正、ユニオン・サン=ジロワーズのDF町田浩樹と2人の日本人選手が参戦。スポルティングは優勝候補ユベントス、サン=ジロワーズは2ラウンド連続でドイツ勢のレバークーゼンと対峙している。
スポルティングは難所トリノに乗り込んだ初戦を0-1で落とした。試合はスポルティングの序盤からの奮闘もあって一進一退の攻防が続く中、互いに守備陣の奮闘もあって0-0のスコアのまま後半半ばを過ぎる。しかし、73分にGKアダンら守備陣のミスもあってDFガッティに先制点を献上。ここから攻勢に転じたものの、コンディション不良で交代した守護神シュチェスニーに代わって急遽投入された控えGKペリンの圧巻の連続セーブに阻まれて追いつくことはできなかった。また、一部主力温存で臨んだ週末のアロウカとの上位対決は終盤のPKで敗戦を回避したが、1-1のドローに終わっている。
ホームで逆転突破を目指す今回のリターンレグでは、初戦で強豪ユベントスの中盤相手に優位性をもたらした守田の活躍に期待。2ボランチの一角でフル出場した日本代表MFは、前後半に2度の決定機に絡んだほか、守備ではデュエルで互角以上に渡り合い、攻撃では的確なポジションと判断で効果的にボールを前進、展開させる出色のパフォーマンスだった。この活躍によってこの一戦ではよりマークが厳しくなると思われるが、逆転突破の牽引者の役目を担いたい。
町田が不出場となったサン=ジロワーズは、敵地で行われたレバークーゼンとの初戦を1-1のドローで終えた。共に[3-5-2(3-4-2-1)]の布陣で臨んだ中、サン=ジロワーズは互角以上に渡り合って後半立ち上がりにFWボニフェイスのゴールで先制に成功。しかし、攻勢を強めたホームチームの天才MFヴィルツにチーム初の枠内シュートを突き刺され、敵地での先勝とはならなかった。
それでも、ポジティブな形でベルギーに帰還したチームは、週末のRFCセランに2-1で勝利。同試合では町田も久々の出場を果たして勝利に貢献している。なお、2ndレグでは3バックの一角を担うDFファン・デル・ヘイデンが累積警告で欠場となるため、町田にチャンスが与えられる可能性は十分にありそうだ。
一方、敵地へ乗り込むレバークーゼンは直近のヴォルフスブルク戦をゴールレスドローで終え、リーグ連勝が「5」でストップ。この試合では少しメンバーを入れ替えたものの、サン=ジロワーズ戦に続いて決定力不足を露呈する内容となっており、ベスト4進出を手繰り寄せるうえでは前線の奮起が必須だ。
◆再び激戦必至のセビージャvsユナイテッド、昨季ECL決勝カード結末は?

今ラウンドの最注目カードとなった2016-17シーズンの王者であるマンチェスター・ユナイテッドと、大会最多6度の優勝を誇るセビージャの一戦は、その前評判通りに拮抗した戦いとなっている。
オールド・トラッフォードで行われた1stレグは、ホームのユナイテッドが前半半ばまでにMFザビッツァーの2ゴールで先行。以降も再三の決定機を作る圧倒ぶりで試合を折り返した。だが、後半にやや緩みを見せて試合を殺せずにいると、リスクを背負った攻撃的な交代策で徐々に流れを引き寄せたアウェイチームが、試合終盤のDFマラシア、DFマグワイアのオウンゴールによって一気に試合を振り出しに。さらに、交代枠を使い切った状態でのDFマルティネスの負傷で数的不利を背負ったホームチーム相手に畳みかける攻めで逆転を目指したが、最終的には2-2のドローに終わった。
余裕の展開から一変してホームで先勝を逃したユナイテッドだが、週末のノッティンガム・フォレスト戦ではFWアントニーの1ゴール1アシストの活躍で2-0の快勝を収めてバウンスバックに成功。リーグ3連勝のチームは3位浮上となった。また、1stレグではマルティネスに加えてDFヴァランが戦線離脱となったものの、今回の遠征メンバーにはFWラッシュフォード、DFショー、ザビッツァーら3人の主力がメンバー入りし、主力センターバック2人とMFブルーノ・フェルナンデスを累積警告で欠くものの、まずまず陣容を整えてきた。
対するセビージャは急造バックラインを中心に前半の難しい内容から不屈の闘志でドローに持ち込み、良い形で本拠地帰還を果たした。直近のリーグ戦では難所メスタージャで残留争いのライバルであるバレンシアと対戦し、決してラクな展開ではなかったものの、DFバデとMFスソの2ゴールを守り切って2-0の勝利。新体制で公式戦4戦無敗を維持している。負傷者の相次ぐ復帰もあって、メンディリバル新監督の下でポジティブなポジション争いが続いており、サンチェス・ピスフアンの強烈な後押しを含めて臆せずに戦えるはずだ。
昨季ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)の再現カードとなったローマvsフェイエノールトの初戦は、ホームのフェイエノールトが1-0で先勝し、まずはリベンジに成功した。
試合はボールを握って押し込むホームチーム、堅守速攻で応戦するアウェイチームと互いの特徴が明確に出る展開に。持ち味の堅守で失点を凌いだローマは、前半終了間際に相手のハンドでPKを獲得。だが、キッカーのMFペッレグリーニのシュートはポストを叩いて痛恨の決定機逸に。
すると、これで流れが変わると、フェイエノールトは後半立ち上がりに前述のPKを献上したMFヴァイファーの見事なボレーシュートで先制に成功した。ここからローマは初めてボールの主導権を握って相手を押し込む形としたが、DFイバニェスの決定機が決死のゴールカバーに阻まれるなど、最後までゴールが遠かった。
敵地で勝利はおろか引き分けにも持ち込めなかったローマだが、幸いにも同試合で負傷したFWディバラとFWエイブラハムの両ストライカーは大事に至らず。また、週末のセリエAでは難敵ウディネーゼ相手にホームで3-0の完勝。リーグ3連勝で3位死守に成功した。前回対戦ではデ・カイプの雰囲気にやや呑まれた感もあったが、今回は熱狂のオリンピコでの圧倒的なホームアドバンテージが期待されており、逆転でのベスト4進出は十分に可能だ。
一方、ホームで競り勝ったフェイエノールトは、週末に行われたカンブール戦に3-0で完勝。久々のエールディビジ制覇に向けて大幅なターンオーバーとはいかなかったが、後半序盤で試合を決めたことで、比較的早いタイミングで主力をベンチに下げており、心身ともに充実した状態で敵地へ乗り込めるはずだ。初戦では勝利したものの、実力はかなり拮抗しており、経験値の少ない選手が完全アウェイの雰囲気で平常心を保ってプレーできるかが、突破のカギを握る。
                    
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                    
                    
                                        
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ローマ vs(AGG:0-1) フェイエノールト
セビージャ vs(AGG:2-2) マンチェスター・ユナイテッド
スポルティングCP vs(AGG:0-1) ユベントス
ユニオン・サン=ジロワーズ vs(AGG:1-1) レバークーゼン
◆初戦躍動の守田は逆転の牽引者となれるか

Getty Images
今ラウンドにはスポルティングCPのMF守田英正、ユニオン・サン=ジロワーズのDF町田浩樹と2人の日本人選手が参戦。スポルティングは優勝候補ユベントス、サン=ジロワーズは2ラウンド連続でドイツ勢のレバークーゼンと対峙している。
ホームで逆転突破を目指す今回のリターンレグでは、初戦で強豪ユベントスの中盤相手に優位性をもたらした守田の活躍に期待。2ボランチの一角でフル出場した日本代表MFは、前後半に2度の決定機に絡んだほか、守備ではデュエルで互角以上に渡り合い、攻撃では的確なポジションと判断で効果的にボールを前進、展開させる出色のパフォーマンスだった。この活躍によってこの一戦ではよりマークが厳しくなると思われるが、逆転突破の牽引者の役目を担いたい。
対するユベントスは1stレグに競り勝って公式戦2戦未勝利の負の流れを払しょくしたが、直近のサッスオーロ戦では振るわないパフォーマンスで0-1の敗戦。今季リーグ戦初の連敗を喫する形となった。アドバンテージを持って敵地へ乗り込むが、直近のポルトガルでの公式戦ではポルト、ベンフィカに連敗しており、気を引き締めて臨む必要がある。
町田が不出場となったサン=ジロワーズは、敵地で行われたレバークーゼンとの初戦を1-1のドローで終えた。共に[3-5-2(3-4-2-1)]の布陣で臨んだ中、サン=ジロワーズは互角以上に渡り合って後半立ち上がりにFWボニフェイスのゴールで先制に成功。しかし、攻勢を強めたホームチームの天才MFヴィルツにチーム初の枠内シュートを突き刺され、敵地での先勝とはならなかった。
それでも、ポジティブな形でベルギーに帰還したチームは、週末のRFCセランに2-1で勝利。同試合では町田も久々の出場を果たして勝利に貢献している。なお、2ndレグでは3バックの一角を担うDFファン・デル・ヘイデンが累積警告で欠場となるため、町田にチャンスが与えられる可能性は十分にありそうだ。
一方、敵地へ乗り込むレバークーゼンは直近のヴォルフスブルク戦をゴールレスドローで終え、リーグ連勝が「5」でストップ。この試合では少しメンバーを入れ替えたものの、サン=ジロワーズ戦に続いて決定力不足を露呈する内容となっており、ベスト4進出を手繰り寄せるうえでは前線の奮起が必須だ。
◆再び激戦必至のセビージャvsユナイテッド、昨季ECL決勝カード結末は?

Getty Images
今ラウンドの最注目カードとなった2016-17シーズンの王者であるマンチェスター・ユナイテッドと、大会最多6度の優勝を誇るセビージャの一戦は、その前評判通りに拮抗した戦いとなっている。
オールド・トラッフォードで行われた1stレグは、ホームのユナイテッドが前半半ばまでにMFザビッツァーの2ゴールで先行。以降も再三の決定機を作る圧倒ぶりで試合を折り返した。だが、後半にやや緩みを見せて試合を殺せずにいると、リスクを背負った攻撃的な交代策で徐々に流れを引き寄せたアウェイチームが、試合終盤のDFマラシア、DFマグワイアのオウンゴールによって一気に試合を振り出しに。さらに、交代枠を使い切った状態でのDFマルティネスの負傷で数的不利を背負ったホームチーム相手に畳みかける攻めで逆転を目指したが、最終的には2-2のドローに終わった。
余裕の展開から一変してホームで先勝を逃したユナイテッドだが、週末のノッティンガム・フォレスト戦ではFWアントニーの1ゴール1アシストの活躍で2-0の快勝を収めてバウンスバックに成功。リーグ3連勝のチームは3位浮上となった。また、1stレグではマルティネスに加えてDFヴァランが戦線離脱となったものの、今回の遠征メンバーにはFWラッシュフォード、DFショー、ザビッツァーら3人の主力がメンバー入りし、主力センターバック2人とMFブルーノ・フェルナンデスを累積警告で欠くものの、まずまず陣容を整えてきた。
対するセビージャは急造バックラインを中心に前半の難しい内容から不屈の闘志でドローに持ち込み、良い形で本拠地帰還を果たした。直近のリーグ戦では難所メスタージャで残留争いのライバルであるバレンシアと対戦し、決してラクな展開ではなかったものの、DFバデとMFスソの2ゴールを守り切って2-0の勝利。新体制で公式戦4戦無敗を維持している。負傷者の相次ぐ復帰もあって、メンディリバル新監督の下でポジティブなポジション争いが続いており、サンチェス・ピスフアンの強烈な後押しを含めて臆せずに戦えるはずだ。
昨季ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)の再現カードとなったローマvsフェイエノールトの初戦は、ホームのフェイエノールトが1-0で先勝し、まずはリベンジに成功した。
試合はボールを握って押し込むホームチーム、堅守速攻で応戦するアウェイチームと互いの特徴が明確に出る展開に。持ち味の堅守で失点を凌いだローマは、前半終了間際に相手のハンドでPKを獲得。だが、キッカーのMFペッレグリーニのシュートはポストを叩いて痛恨の決定機逸に。
すると、これで流れが変わると、フェイエノールトは後半立ち上がりに前述のPKを献上したMFヴァイファーの見事なボレーシュートで先制に成功した。ここからローマは初めてボールの主導権を握って相手を押し込む形としたが、DFイバニェスの決定機が決死のゴールカバーに阻まれるなど、最後までゴールが遠かった。
敵地で勝利はおろか引き分けにも持ち込めなかったローマだが、幸いにも同試合で負傷したFWディバラとFWエイブラハムの両ストライカーは大事に至らず。また、週末のセリエAでは難敵ウディネーゼ相手にホームで3-0の完勝。リーグ3連勝で3位死守に成功した。前回対戦ではデ・カイプの雰囲気にやや呑まれた感もあったが、今回は熱狂のオリンピコでの圧倒的なホームアドバンテージが期待されており、逆転でのベスト4進出は十分に可能だ。
一方、ホームで競り勝ったフェイエノールトは、週末に行われたカンブール戦に3-0で完勝。久々のエールディビジ制覇に向けて大幅なターンオーバーとはいかなかったが、後半序盤で試合を決めたことで、比較的早いタイミングで主力をベンチに下げており、心身ともに充実した状態で敵地へ乗り込めるはずだ。初戦では勝利したものの、実力はかなり拮抗しており、経験値の少ない選手が完全アウェイの雰囲気で平常心を保ってプレーできるかが、突破のカギを握る。
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