都心のサッカー専用スタジアムは風が強い?/六川亨の日本サッカーの歩み

2023.02.27 21:30 Mon
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©︎J.LEAGUE
先週末のJリーグの取材は、強風・寒風との戦いでもあった。

25日の土曜はNACK5スタジアム大宮でのJ2リーグ大宮対金沢戦を取材した。14時2分キックオフ時の気温は11.1度。しかし後半に入ると10度に下がり、試合終了間際には9.3度まで下がった。気温自体はそれほどでもないが、吹き付ける寒風のため体感温度はかなり低い。

記者を始めメインスタンドのファンもマフラーを首に巻いたり、フード付きのコートを着ている人はフードをかぶったりして防寒対策をしていた。それでも試合後のワーキングルームでは、指先がかじかんでパソコンをうまく打てない記者が多かった。
試合は大宮が、新加入選手のCB浦上仁騎やサイドアタッカー高柳郁弥、柏からレンタル移籍のアンジェロッティらの活躍で2-0と今シーズン初勝利をあげ、昨シーズンの開幕9試合未勝利という悪夢を払拭した。

翌日はJ1リーグの柏対FC東京戦を取材。こちらは15時3分キックオフ時の気温は17.3度と高く、メインスタンドは陽も当たるため、風さえなければ暖かかった。ご存じのように三協フロンテア柏スタジアムは、日本では珍しくメインスタンドに直射日光が当たる(日本はもちろん世界のスタジアムもメインスタンドは日光を背にするように造られている)。このためデーゲームではサングラスなどの用意も必要だ。

ところが後半は16.6度と気温が下がると同時に、15時過ぎのキックオフのため日も陰り、強風も吹き付けてきた。前日同様、取材ノートはスマホで抑えながらの観戦だ。それでも前日の試合を教訓に、アンダータイツ着用で膝掛けを持参するなど防寒対策をしたため凍えることはなかったが、やはり寒風は身体に厳しい。

そして本題である。試合後のFC東京のアルベル監督のコメントが印象的だった。開口一番に語ったのが次のコメントだ。

「今日の試合において、風が大事な要素になると思った。風の影響が大きかった。このスタジアムはサッカー専用で好きだが、屋根が少ないので風が影響します。向かい風の前半はなかなかスペースを見いだすことができず、柏は追い風を生かしてプレスをかけてきたので、我々は長いボールを使いました」

サッカー専門誌の記者の頃は柏を担当したので何度もこのスタジアムに足を運んだが、「風の影響が大きい」と聞いたのは初めてだった。ニカノール監督や西野朗監督に確かめたこともなかったし、カレッカやストイチコフに聞いたこともなかった。取材不足を痛感した次第でもある。

そして思ったのは、三協フロンテア柏スタジアムと同様にNACK5スタジアム大宮もメインスタンドの上方に短い屋根があるものの、それ以外に風を遮るもののない。似たようなスタジアムであるということだ。都心ではニッパツ三ツ沢球技場も屋根がないため同じスタジアムと言うことができる。

NACK5スタジアム大宮(旧大宮サッカー場)とニッパツ三ツ沢球技場(旧三ツ沢球技場)は64年の東京五輪の際に造られたスタジアムのため、現在の基準からすれば見劣りするのは仕方がない。それでも雨天の際に屋根があるかないかは観戦者にとって重要だろう。

そして先週末の取材で痛感したのは、屋根はもちろんのこと、屋根を支える障壁が両ゴール裏とバックスタンドにあれば、吹き付ける寒風をいくらかでも防げたのではないかということだ。これは改修された等々力陸上競技場に当てはまるかもしれない。

Jリーグの野々村芳和チェアマンは、春秋制から秋春制への変更を検討すると明言している。そのためには豪雪地にドームスタジアムと、ドーム型の練習グラウンドが必要になるだろう。しかし豪雪地でなくとも、チーム数がJ1からJ3まで20チームに増え、シーズンが厳冬期をまたぐのであれば、スタジアムの寒風対策も必要になると感じた週末のJリーグ取材だった。もちろん、そのためにはスタジアム改築費など各自治体との密な協力体制が欠かせないのは言うまでもない。

【文・六川亨】
1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた



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スコルジャ監督のチーム作りと選手起用がアジア制覇につながる/六川亨の日本サッカーの歩み

変則日程ではあるが、2022年のAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝は浦和が1-1、1-0の1勝1分けで3度目の戴冠を果たした。敵地での第1戦を1-1で引分けた浦和は、ホームでの第2戦で勝つか0-0の引分けでも優勝というアドバンテージがあった。 とはいえ埼玉スタジアムでの第2戦の立ち上がりは、折からの強風と風下ということもあって、アル・ヒラルの猛攻に防戦一方。GK西川周作の好セーブがなければ前半だけで3失点していてもおかしくなかった。 90分間を通して浦和の枠内シュートはゼロ。後半はカウンターから大久保智明がGKと1対1になりながらシュートを上に外すなど、Jリーグとは違う緊張感の中で選手たちはプレーしていたようだ。そんな浦和の唯一の決定機は前半30分、酒井宏樹のドリブル突破からゴール前の興梠慎三が難しいボレーで狙ったものの、シュートはクロスバーを痛打。決勝点は相手選手のOGという幸運にも恵まれたが、それもガマン強くアル・ヒラルの猛攻に耐えたからに他ならない。 アル・ヒラルのスタメンは、ペルー人のMFカリージョ、ブラジル人のFWミシャエウ、ナイジェリア人のCFイグアロ、元韓国代表でFC東京でもプレーしたCBチャン・ヒョンス以外に現役サウジアラビア代表が5人いる。このため1対1の攻防では余裕を持って浦和の選手をあしらっていた。正直、アル・ヒラルの選手の巧みなキープ力、ドリブル突破の力強さには舌を巻いたものだ。ここらあたり、浦和には現役と元を含めて日本代表はGK西川と酒井、興梠の3人しかいない差だろう。 選手の「海外流出」は避けられず、Jリーグの「空洞化」が指摘されて何年も経つ。そうした中での浦和のアジア制覇、とりわけサウジアラビア勢を下しての優勝は意義深いものがある。マチェイ・スコルジャ監督は、ここまでのチーム作りについてアル・ヒラルを「意識しながら準備をしてきた」と言い、今後は「もっと攻撃的なチームにしたい」と抱負を語った。 日本勢でACLを制したのは浦和とG大阪、鹿島の3チームだけで、複数優勝は浦和だけだ。ところがリーグ優勝となると浦和は06年の1度しかない。そろそろ2度目のリーグ優勝を目標にしてもいいのではないだろうか。そのためにもスコルジャ監督が今後はどのようなチーム作りをするのか興味深い。 この新監督は、決断が早く、迷いがないという印象が強い。アル・ヒラル戦でもMF小泉佳穂がミドルサードで無謀なドリブル突破を試みてボールを失うと、迷わず後半27分にMF安居海渡と交代させた。前線からのチェイスで運動量の落ちた興梠も同様だ。指揮官にとって、DF4人とボランチの岩尾憲は「代えの効かない」不動の選手(ケガがない限り)だが、残りの選手、とりわけ前線の選手にはハードワークを課す一方、5人の交代枠を効果的に使って疲労が蓄積しないよう、連戦を乗り切れるよう計算しているように感じられる。 こうした「やりくり」は、夏場を迎えるこれからが本領を発揮するだろう。スコルジャ監督の選手の起用法にも注目したい。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2023.05.09 11:35 Tue
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ACLの歴史からみるアル・ヒラルと浦和の因縁/六川亨の日本サッカーの歩み

4月29日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦で、アル・ヒラル(サウジアラビア)と対戦した浦和はFW興梠慎三の同点ゴールで貴重な勝点1とアウェイゴールを手にした。1点のリードを許した浦和だったが、後半8分、MF大久保智明のスルーパスは相手DFに阻止されたものの、ボールはアル・ヒラルのゴールへと向かい、飛び出したGKと入れ替わるような格好で左ポストに当たる。これを諦めずに詰めていた興梠が冷静に押し込んで同点とした。 これで浦和は5月6日のホーム・ゲームで、勝てばもちろん0-0のドローでもアウェイゴールの差で3度目の優勝が決まる。優勝3回はもちろん日本のクラブにとって最多だし、歴代記録でもアル・ヒラルの4回に次ぐ2位の成績だ(韓国の浦項スティーラースも優勝3回)。 このACL、UEFAチャンピオンズリーグから遅れること11年、1967年にスタートし、当時は「アジアクラブ選手権」と言われていた。初代王者はイスラエルのハポエル・テル・アビブで、第2回大会はマッカビ・テル・アビブとイスラエル勢の強さが目立った。当時のJSL勢は、遠征費用がかかるのと、日程が重なることなどから日本リーグで優勝しても参加を見送ることが多かった。 しかし1986年、西ドイツから奥寺康彦が帰国し、日本でも圧倒的な強さで優勝した古河電工(現ジェフ千葉)が、天皇杯の参加を辞退して出場し、見事初優勝を果たした。さらに翌年は読売クラブ(現東京V)が連覇を達成する。読売クラブは不戦勝での優勝だったが、86年と87年に準優勝だったのはいずれもアル・ヒラルだった。89-90シーズンは日産自動車(現横浜FM)が決勝まで勝ち上がったものの、中国の遼寧東葯にホーム・アンド・アウェーは1分け1敗で初優勝を逃した。しかし98-99シーズン、全盛期を誇っていた磐田がテヘランのアザディ・スタジアムに乗り込み、エステグラルを2-1で下して日本勢3チーム目の優勝を果たした。 そして当時は「アジアクラブ選手権」と並行して、もう1つの大会が開催されていた。各国のカップ戦王者が集う「アジアカップウィナーズカップ」である。こちらも欧州カップウィナーズカップをマネして創設された大会であることは言うまでもない。さらに欧州にはリーグ戦の2位以下のチームが集うUEFAカップ(現EL)もあったが、残念ながらアジアには2つのカップ戦しかなかった。 この「アジアカップウィナーズカップ」で91-92シーズンに日産自動車が、翌92-93シーズンは横浜マリノスが連覇を達成。さらに94-95シーズンは横浜フリューゲルス、95年はベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)、99-00年は清水エスパルスと日本の4チームが優勝5回を達成している。これはアル・ヒラルらサウジアラビア勢5チームによる優勝6回に次ぐ成績だ(96-97シーズンの名古屋は決勝でアル・ヒラルに1-3で敗れて準優勝)。 こうした2つの大会が統合されてACLとリニューアルされたのが02-03シーズンのこと。Jリーグ勢は07年と17年に浦和が、08年にG大阪が、そして18年に鹿島がアジアの頂点に立った。しかし19年の浦和はアル・ヒラルにホーム、アウェーとも0-1、0-2で完敗。アル・ヒラルはこれがACL初優勝で(14年と17年は準優勝)、昨シーズンも2度目の優勝を飾っている。 アジアクラブ選手権を含めると、アル・ヒラルの優勝4回、準優勝4回は群を抜いている。そんな強豪相手に、17年の浦和は敵地で1-1と引分け、ホームで1-0の勝利を収めて2度目の優勝を遂げている。果たしてその再現から3度目のアジア王者に就任できるのか。6日の埼玉スタジアムはファン・サポーターの熱気に包まれることは間違いないだろう。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2023.05.03 08:30 Wed
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