【ECLプレビュー】連覇狙うイタリア勢に注目! 14カ国のクラブ参戦のPO初戦
2023.02.16 18:30 Thu
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)決勝トーナメントのプレーオフ1stレグが16日に開催される。ECLグループステージ2位通過8チームと、ヨーロッパリーグ(EL)の3位敗退8チームで争われるプレーオフ初戦の展望を、注目カードを中心に紹介していく。
◆ECLプレーオフ1stレグ
▽2/16(木)
《26:45》
カラバフ vs ヘント
トラブゾンスポル vs バーゼル
ボデ/グリムト vs レフ・ポズナン
ブラガ vs フィオレンティーナ
《29:00》
ラツィオ vs クルージュ
AEKラルナカ vs ドニプロ-1
シェリフ vs パルチザン
ルドゴレツ vs アンデルレヒト
◆連覇狙うイタリア勢は曲者と対戦

14カ国のクラブが参戦するラウンド16進出を懸けたプレーオフは、5大リーグに所属するクラブがわずかに2クラブとやや地味な顔ぶれとなった。その中で昨季初代王者に輝いたローマに続き、連覇を狙うイタリア勢に注目が集まる。
その初代王者と同じ永遠の都に本拠地を置くラツィオは、1998-99シーズンのUEFAカップウィナーズカップ以来の欧州タイトルを目指す。今季はELグループステージに参戦したが、4チームが最終的に勝ち点8で並ぶ大混戦のグループにおいてフェイエノールト、ミッティランに屈して無念の3位敗退となった。
また、セリエAでは5チームが僅差の中で3枠を争う熾烈なトップ4争いにおいて6位に甘んじており、直近は公式戦4試合未勝利と調子が下降気味だ。5試合ぶりの白星でラウンド16進出に王手をかけると共に、巻き返しのキッカケを掴みたいサッリのチームは、ルーマニアの強豪クルージュと対戦。かつてウディネーゼでプレーしたGKスクフェットやルーマニア代表を擁する曲者相手に、MFミリンコ=ビッチサビッチやFWインモービレといった攻撃陣の奮起でしっかりと勝ち切りたい。
今季セリエAでは14位に甘んじるフィレンツェの名門だが、先のW杯で名をあげたMFアブラバトを始め、元レアル・マドリーFWヨビッチやFWニコラス・ゴンサレス、DFミレンコビッチらスカッドのポテンシャルは高い。
対するブラガは今冬の移籍市場で若きエースFWヴィニシウスをマルセイユに引き抜かれたが、プリメイラ・リーガで3位に付けるチームはFWリカルド・オルタやFWブルマ、FWアベル・ルイスを擁する攻撃陣の破壊力は侮れない。
その他ではそれぞれ天災、戦災の中で母国に明るいニュースを届けたいトルコのトラブゾンスポル、ウクライナのドニプロ-1の戦いにも注目したい。
トルコ東北部のトラブゾンスポルは今月6日に南東部で発生した大地震の震源地から距離があり、大きな被害は確認されておらず、今回のバーゼル戦をホームで戦える。今回の試合の収益は地震の被災者支援のために寄付されることが決定しており、トラブゾンスポルファン以外の国内クラブのファンが応援に駆けつける予定だ。
また、戦前には対戦相手のバーゼルの呼びかけによってスイスから支援物資がトルコへ送られており、真剣勝負の90分間を除いて両クラブがフットボールを通じた美しい交流を行うことになる。
一方、ELプレーオフに参戦するシャフタールと共に躍進が期待されるドニプロは、奇しくもELグループステージでディナモ・キーウを退けて3位で今大会に回ったキプロスのAEKラルナカと対戦する。
ボデ/グリムトvsレフ・ポズナンは、Jリーグの浦和レッズ界隈で局地的に注目を集めそうなカード。ノルウェーの名門はDFホイブロテン、昨季まで在籍したFWユンカーの古巣で、ポーランドの名門はスコルジャ新監督の古巣となっている。
◆ECLプレーオフ1stレグ
▽2/16(木)
《26:45》
カラバフ vs ヘント
トラブゾンスポル vs バーゼル
ボデ/グリムト vs レフ・ポズナン
ブラガ vs フィオレンティーナ
《29:00》
ラツィオ vs クルージュ
AEKラルナカ vs ドニプロ-1
シェリフ vs パルチザン
ルドゴレツ vs アンデルレヒト
◆連覇狙うイタリア勢は曲者と対戦

Getty Images
14カ国のクラブが参戦するラウンド16進出を懸けたプレーオフは、5大リーグに所属するクラブがわずかに2クラブとやや地味な顔ぶれとなった。その中で昨季初代王者に輝いたローマに続き、連覇を狙うイタリア勢に注目が集まる。
また、セリエAでは5チームが僅差の中で3枠を争う熾烈なトップ4争いにおいて6位に甘んじており、直近は公式戦4試合未勝利と調子が下降気味だ。5試合ぶりの白星でラウンド16進出に王手をかけると共に、巻き返しのキッカケを掴みたいサッリのチームは、ルーマニアの強豪クルージュと対戦。かつてウディネーゼでプレーしたGKスクフェットやルーマニア代表を擁する曲者相手に、MFミリンコ=ビッチサビッチやFWインモービレといった攻撃陣の奮起でしっかりと勝ち切りたい。
同じイタリア勢のフィオレンティーナは、ECLグループステージでイスタンブール・バシャクシェヒルに得失点差で首位を譲り、2位でのプレーオフ行きとなった。そして、このプレーオフではポルトガルの3強に次ぐ4番目の強豪として知られるブラガという難敵と対戦する。
今季セリエAでは14位に甘んじるフィレンツェの名門だが、先のW杯で名をあげたMFアブラバトを始め、元レアル・マドリーFWヨビッチやFWニコラス・ゴンサレス、DFミレンコビッチらスカッドのポテンシャルは高い。
対するブラガは今冬の移籍市場で若きエースFWヴィニシウスをマルセイユに引き抜かれたが、プリメイラ・リーガで3位に付けるチームはFWリカルド・オルタやFWブルマ、FWアベル・ルイスを擁する攻撃陣の破壊力は侮れない。
その他ではそれぞれ天災、戦災の中で母国に明るいニュースを届けたいトルコのトラブゾンスポル、ウクライナのドニプロ-1の戦いにも注目したい。
トルコ東北部のトラブゾンスポルは今月6日に南東部で発生した大地震の震源地から距離があり、大きな被害は確認されておらず、今回のバーゼル戦をホームで戦える。今回の試合の収益は地震の被災者支援のために寄付されることが決定しており、トラブゾンスポルファン以外の国内クラブのファンが応援に駆けつける予定だ。
また、戦前には対戦相手のバーゼルの呼びかけによってスイスから支援物資がトルコへ送られており、真剣勝負の90分間を除いて両クラブがフットボールを通じた美しい交流を行うことになる。
一方、ELプレーオフに参戦するシャフタールと共に躍進が期待されるドニプロは、奇しくもELグループステージでディナモ・キーウを退けて3位で今大会に回ったキプロスのAEKラルナカと対戦する。
ボデ/グリムトvsレフ・ポズナンは、Jリーグの浦和レッズ界隈で局地的に注目を集めそうなカード。ノルウェーの名門はDFホイブロテン、昨季まで在籍したFWユンカーの古巣で、ポーランドの名門はスコルジャ新監督の古巣となっている。
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