前イタリアサッカー連盟会長のカルロ・タヴェッキオ氏が逝去…

2023.01.28 23:13 Sat
twitterfacebookhatenalinegplus
photo
Getty Images
かつてイタリアサッカー連盟(FIGC)の会長を務めたカルロ・タヴェッキオ氏(享年79)が28日、肺の病気で入院中だったブリアンツァの病院で逝去した。

イタリアの政財界に幅広い人脈を持つタヴェッキオ氏は、1999年から15年間に渡りレーガ・ナツィオナーレ・ディレッタンティ(アマチュアリーグ)の会長を務めてきた実績を生かして、2014年8月からFIGCの新会長に就任。

しかし、人種差別や女性蔑視といった舌禍事件に加え、自身を支持する一部クラブへの便宜や保守的すぎる姿勢など、在任期間に多くの批判に晒されていた。
そして、ロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選ではプレーオフでスウェーデン代表に敗れ、1962年大会から14大会連続で継続していた本大会出場を逃し、60年ぶりの大失態を演じた。

その後、当時の指揮官であるジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督を解任した一方、任命責任として辞任を求められたタヴェッキオ氏は、「すべてはヴェントゥーラのミス」と自身に責任はないと主張。最終的に自身の非を認めて2018年に辞任を決断したが、当時は“イタリアサッカー界の老害”とも揶揄されていた。

在任期間に多くの批判に晒された一方、同氏の後任としてFIGCの会長を務めるガブリエーレ・グラヴィーナ氏は、故人を偲ぶと共にその功績を称えている。

カルロ・タヴェッキオのような真のフットボールファンが亡くなったことに、深く悲しんでいます。 彼は、素晴らしい人間性を持ち、社会事業に非常に熱心で、アマチュアクラブに声と尊厳を与えることができ、革新することを決して諦めなかった」

「イタリアの女子フットボールが男子プロクラブとの提携によって発展するきっかけとなったこと、ゴールライン・テクノロジーやVARがイタリアで導入されたこと、そして国際的な分野でUEFAやFIFAの現トップマネジメントをサポートするという選択をしたことは、彼の優れた直感によるものでした」

なお、タヴェッキオ氏の訃報を受け、今週末にイタリア国内で開催されるすべての試合前には同氏への1分間の黙とうが実施される。

関連ニュース
thumb

イタリア代表デビュー即ゴールのレテギ「誇り」 指揮官の評価は…?

上々のイタリア代表デビューを果たしたFWマテオ・レテギがコメントした。 カタール・ワールドカップ(W杯)の出場も叶わず、この代表ウィークから復権を目指すイタリア。その今月の活動で話題をさらったのがアルゼンチン生まれながら、母方の祖父がイタリア出身ということで、ロベルト・マンチーニ監督から声がかかったレテギだ。 まだ欧州でのプレー経験もない23歳の若武者だが、23日にホームで行われたイングランド代表とのユーロ2024予選でいきなりのスタメンに抜擢。チームは敗れてしまったが、56分に一矢報いる代表初ゴールで爪痕を残して、新たな風を吹き込んでいる。 『UEFA.com』によると、レテギは「負けは悲しいものだけど、このシャツでデビューできてとても嬉しい」と感無量の思いを語った。 「このデビューは僕や、家族にとって、まさに誇りだ。グループのみんなも良くしてくれているし、ここにいられてとてもハッピーさ。このディエゴ・マラドーナ・スタジアムでのデビューは僕にとって特別なものだった」 また、マンチーニ監督は62年ぶりにホームでイングランドに敗戦したなか、ひと筋の光にもなったレテギをこう評している。 「レテギはまだチームメイトや、チームとしての動きを理解できていない。前半はフィジカルが強力なイングランドの守備陣に苦戦したが、後半はうまくやった。まだ若いし、少し時間が必要だ」 2023.03.24 17:15 Fri
twitterfacebook
thumb

サウスゲイト、イタリアとのリベンジ戦で大記録のケインに「精神的な強さの表れ」

イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督が振り返った。『UEFA.com』が報じている。 23日のユーロ2024予選でイタリア代表のホームに乗り込んだイングランド。前半にデクラン・ライスとハリー・ケインのゴールで2点を先行すると、後半に1点を返され、ルーク・ショーも退場したが、逃げ切った。 イタリアの地で実に1961年以来の勝利となり、前回決勝のリベンジも果たしたサウスゲイト監督は前半の流れを維持できなかったのを悔やみつつ、総じて満足。次のウクライナ代表戦に意識も向けた。 「前半は素晴らしい出来だったが、後半はとてもタフなものだった。前後半で違う顔を見せてしまったね。前半はプレスを掻い潜ってすぐに試合をコントロールでき、3-0にできたかもしれない。だが、後半はいつくかの判断ミスがあり、流れが変わってしまった」 「10人の戦いになってからも、何とか団結できた。戦い、苦しみ、そして歴史的な勝利を手にしたんだ。だが、これからは次の試合、ウクライナ戦のことを考えないとね。彼らは今夜、試合がなかったし、休養十分なはず。ウェンブリーに集うファンの力が必要だ」 また、イングランド代表歴代得点記録でウェイン・ルーニー氏を抜いて、単独トップに立ったケインにも「彼は並外れた存在」と惜しみない賛辞の言葉を送っている。 「このようなコンディションでの記録破りは彼の持つ精神的な強さのすべてを物語るもの。周りの選手は彼に声援を送ったが、あれは記録だけでなく、カタールでの経験に対するものでもある」 2023.03.24 11:45 Fri
twitterfacebook
thumb

イングランド代表最多54発目のケインがルーニー超え! 「胸がいっぱい」

イングランド代表FWのハリー・ケインが代表通算得点の新記録を樹立した。 23日のユーロ2024予選でイタリア代表とのアウェイ戦を2-1で制したイングランド。先発したケインはPKのチャンスから追加点をマークした。 これがケイン自身の代表通算54ゴール目。ウェイン・ルーニーを抜いて、単独での代表最多得点に『Channel 4』で喜びの心境を語っている。 「すべてに意味がある。イングランドのシャツを着て、ユーロ本戦に向けた戦いが始まるのがとても楽しみだった。もちろん、あれはPKさ!」 「ボールがネットを揺らしたとき、本当に胸がいっぱいだったよ」 「このステージに立つための力を貸してくれた選手、スタッフ、ファン、妻、そして故郷のみんなに心から感謝している。魔法のような瞬間だ」 また、「ウェインが記録を更新したとき、僕もピッチにいた」とルーニー超えを感慨深げに振り返り、敬意を表している。 「それが彼にとってどんな意味があって、僕がどれほど誇りに思っているのかはわかっている。僕が記録更新のブーツを贈ったとき、彼は『いつか君に返すよ』と言ってくれた。彼は特別な男であり、イングランドのレジェンドだ」 2023.03.24 08:50 Fri
twitterfacebook
thumb

ケインがイングランド歴代最多ゴール記録樹立、レテギがデビュー弾のイタリアを敵地で撃破《ユーロ2024予選》

ユーロ2024予選グループC第1節、イタリア代表vsイングランド代表が23日に行われ、1-2でイングランドが勝利した。 イタリア、イングランド、ウクライナ、北マケドニア、マルタが同居しているグループC。 2位までが本戦出場となる中、前回ユーロ決勝再現カードとなったグループCの初戦。2大会連続でワールドカップ出場を逃している前回ユーロ王者のイタリアは、アルゼンチン出身で今回が初招集のレテギを早速先発起用とした。 一方、先のカタールW杯でベスト8、前回ユーロ準優勝のイングランドは、カタールW杯の主力がそのままスタメンに。3トップはケイン、サカ、グリーリッシュが形成した。 共に[4-3-3]でスタートした中、イタリアが圧力をかける入りとしたものの、イングランドは12分にベリンガムのミドルシュートでGKドンナルンマを強襲。 するとこのプレーで得たCKから先制した。サカの右CKをファーサイドで受けたケインのシュートはDFにブロックされるも、こぼれ球をライスが押し込んだ。 先制後はイングランドが流れを引き寄せ、ケインにボールを入れて圧力をかけていく。すると41分にPKを獲得。CKの流れでケインをマークしていたディ・ロレンツォにハンドがあった。このPKをケインが決め、ルーニーを抜いてイングランド歴代最多となる54ゴール目を挙げた。 さらに追加タイムにもグリーリッシュに決定機のあったイングランドだったがこれは決めきれず、2点のリードで前半を終えた。 迎えた後半もイタリアが圧力をかける入りとすると、56分に1点差に詰め寄る。バイタルエリア中央でパスを受けたペッレグリーニが絶妙なスルーパス。ボックス右で受けたレテギが冷静にシュートを決めきった。 レテギにデビュー弾が生まれたイタリアが攻勢に出る流れが続いた中、80分にイングランドに退場者。レテギへのファウルで2枚目のイエローカードを受けたショーが退場となった。 10人となったイングランドは途中出場のフォーデンに代えてトリッピアーを投入。終盤にかけても守勢を強いられたが逃げ切り、前回ユーロ決勝のリベンジを果たして白星スタートとしている。 2023.03.24 06:43 Fri
twitterfacebook
thumb

リーズの19歳FWニョントがイタリア帰還へ? ナポリやユベントスら関心か

セリエAの強豪クラブがリーズ・ユナイテッドのイタリア代表FWウィルフレッド・ニョント(19)を注視しているようだ。イギリス『90min』が伝えている。 ニョントはインテルの下部組織出身。スイスのチューリッヒに在籍していた昨年6月のA代表デビュー戦での活躍から一躍その名が知れ渡り、昨夏の移籍市場最終日に駆け込みでリーズ移籍を掴みとった。 リーズは昨季同様に今季もプレミアリーグで残留争いを強いられているが、ニョントは第14節のリバプール戦で初出場を果たし、その後は左サイドハーフで定位置を確保。現在までに公式戦20試合4ゴール3アシストを記録している。 イタリア代表の今後を担う選手としてさらなる成長に期待が集まるなか、セリエAの強豪クラブもニョントに注目している模様。ナポリ、ミラン、ローマ、アタランタ、ユベントスが今夏の獲得を検討しており、ニョント本人もイタリアへの帰還にオープンとのことだ。 なお、ユベントスについては、今冬に買い取りオプション付きの半年レンタルでリーズへと移籍したアメリカ代表MFウェストン・マッケニー(24)を交渉材料に、ニョントを釣り上げるプランも。しかし、リーズがマッケニーの買い取りを考えていないとされる。 2023.03.23 20:30 Thu
twitterfacebook
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly