vol.8/ウェールズ代表【カタールW杯出場国ガイド】良くも悪くもベイル次第! 64年ぶりの晴れ舞台でドラゴンズ、飛翔なるか
2022.11.17 21:20 Thu
11月20日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがカタールの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘をより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。8カ国目は、ウェールズ代表を紹介する。◆ウェールズ代表
監督:ロブ・ページ
主将:ガレス・ベイル
予選成績:4勝3分1敗
W杯出場記録:16大会ぶり2度目
W杯最高位:ベスト8
FIFAランキング:19位
◆64年ぶりの晴れ舞台! ドラゴンズ、飛翔なるか
実に64年ぶりの出場となったウェールズ代表。初出場のカタールを除けば最も大会から遠ざかっていたチームだ。予選ではベルギーやチェコと同居したグループで2位となり、プレーオフでオーストリアとウクライナを退けて本戦への切符を手にした。政治的危機に瀕するウクライナ戦では、試合後に両代表の選手たちが抱擁する美しい一幕もあった。
指揮官のロブ・ページは、元々は前任のライアン・ギグスの不祥事を受けて緊急登板した人物だったが、W杯に導いた手腕が評価され、今年6月に正式監督に昇進。さらに9月には4年契約に至った。ただ、イングランド同様、ネーションズリーグでは大苦戦し、1分け5敗未勝利でリーグAからリーグBへ降格。開幕前の5試合で4敗と、大きな不安を抱えることになった。
そんな中でも、このグループBはウェールズにとって比較的与し易い組み合わせになったと言える。特に、初戦でアメリカ、第2戦でイランと対戦するスケジュールになっていることで、最大のライバルであるイングランドと戦う前に決勝トーナメント進出を決められる可能性がある。
FWガレス・ベイル(ロサンゼルスFC)

もはやウェールズのタリスマン的存在のベイル。チームの勝敗はこの男にかかっていると言っても過言ではない。ドラゴンズでの最多出場記録更新も迫る中、予選はケガによる欠場もありながら、3ゴール3アシストと安定した活躍。POのオーストリア戦では2ゴール、ウクライナ戦ではオウンゴールを誘うプレーなど、重要な場面で存在感を放った。
チームは低迷気味だが個人レベルでは好調で、今夏加入のロサンゼルスFCではMLSの大陸王者を決める決勝戦で、敗戦間際の延長後半戦のアディショナルタイムにヘディングシュートの同点とし、PK戦の末に優勝を果たす活躍を披露。良い感触を持って大会を迎えられそうだ。
◆ウェールズ代表メンバー26名
GK
ウェイン・ヘネシー(ノッティンガム・フォレスト/イングランド)
ダニー・ウォード(レスター・シティ/イングランド)
アダム・デイビス(シェフィールド・ユナイテッド/イングランド)
DF
クリス・ガンター(ウィンブルドン/イングランド)
コナー・ロバーツ(バーンリー/イングランド)
クリス・メファム(ボーンマス/イングランド)
ジョー・ロドン(スタッド・レンヌ/フランス)
ベン・デイビス(トッテナム/イングランド)
ネコ・ウィリアムズ(ノッティンガム・フォレスト/イングランド)
イーサン・アンパドゥ(スペツィア/イタリア)
トム・ロッキャー(ルートン・タウン/イングランド)
ベン・カバンゴ(スウォンジー・シティ)
MF
アーロン・ラムジー(ニース/フランス)
ルビン・コルウィル(カーディフ)
マット・スミス(MKドンズ/イングランド)
ジョナサン・ウィリアムズ(スウィンドン・タウン/イングランド)
ジョー・モレル(ポーツマス/イングランド)
ディラン・レビット(ダンディー/スコットランド)
ジョー・アレン(スウォンジー・シティ)
ソルバ・トーマス(ハダースフィールド・タウン/イングランド)
ハリー・ウィルソン(フルアム/イングランド)
FW
ブレナン・ジョンソン(ノッティンガム・フォレスト/イングランド)
ガレス・ベイル(ロサンゼルスFC/アメリカ)
ダニエル・ジェームズ(フルアム/イングランド)
キーファー・ムーア(ボーンマス/イングランド)
マーク・ハリス(カーディフ)
◆グループステージ日程
第1節
▽11/21
《28:00》
Vsアメリカ
第2節
▽11/25
《19:00》
vsイラン
第3節
▽11/29
《28:00》
vsイングランド
監督:ロブ・ページ
主将:ガレス・ベイル
予選成績:4勝3分1敗
W杯出場記録:16大会ぶり2度目
W杯最高位:ベスト8
FIFAランキング:19位
◆64年ぶりの晴れ舞台! ドラゴンズ、飛翔なるか

Getty Images
実に64年ぶりの出場となったウェールズ代表。初出場のカタールを除けば最も大会から遠ざかっていたチームだ。予選ではベルギーやチェコと同居したグループで2位となり、プレーオフでオーストリアとウクライナを退けて本戦への切符を手にした。政治的危機に瀕するウクライナ戦では、試合後に両代表の選手たちが抱擁する美しい一幕もあった。
そんな中でも、このグループBはウェールズにとって比較的与し易い組み合わせになったと言える。特に、初戦でアメリカ、第2戦でイランと対戦するスケジュールになっていることで、最大のライバルであるイングランドと戦う前に決勝トーナメント進出を決められる可能性がある。
◆超WS的注目プレーヤー
FWガレス・ベイル(ロサンゼルスFC)

Getty Images
もはやウェールズのタリスマン的存在のベイル。チームの勝敗はこの男にかかっていると言っても過言ではない。ドラゴンズでの最多出場記録更新も迫る中、予選はケガによる欠場もありながら、3ゴール3アシストと安定した活躍。POのオーストリア戦では2ゴール、ウクライナ戦ではオウンゴールを誘うプレーなど、重要な場面で存在感を放った。
チームは低迷気味だが個人レベルでは好調で、今夏加入のロサンゼルスFCではMLSの大陸王者を決める決勝戦で、敗戦間際の延長後半戦のアディショナルタイムにヘディングシュートの同点とし、PK戦の末に優勝を果たす活躍を披露。良い感触を持って大会を迎えられそうだ。
◆ウェールズ代表メンバー26名
GK
ウェイン・ヘネシー(ノッティンガム・フォレスト/イングランド)
ダニー・ウォード(レスター・シティ/イングランド)
アダム・デイビス(シェフィールド・ユナイテッド/イングランド)
DF
クリス・ガンター(ウィンブルドン/イングランド)
コナー・ロバーツ(バーンリー/イングランド)
クリス・メファム(ボーンマス/イングランド)
ジョー・ロドン(スタッド・レンヌ/フランス)
ベン・デイビス(トッテナム/イングランド)
ネコ・ウィリアムズ(ノッティンガム・フォレスト/イングランド)
イーサン・アンパドゥ(スペツィア/イタリア)
トム・ロッキャー(ルートン・タウン/イングランド)
ベン・カバンゴ(スウォンジー・シティ)
MF
アーロン・ラムジー(ニース/フランス)
ルビン・コルウィル(カーディフ)
マット・スミス(MKドンズ/イングランド)
ジョナサン・ウィリアムズ(スウィンドン・タウン/イングランド)
ジョー・モレル(ポーツマス/イングランド)
ディラン・レビット(ダンディー/スコットランド)
ジョー・アレン(スウォンジー・シティ)
ソルバ・トーマス(ハダースフィールド・タウン/イングランド)
ハリー・ウィルソン(フルアム/イングランド)
FW
ブレナン・ジョンソン(ノッティンガム・フォレスト/イングランド)
ガレス・ベイル(ロサンゼルスFC/アメリカ)
ダニエル・ジェームズ(フルアム/イングランド)
キーファー・ムーア(ボーンマス/イングランド)
マーク・ハリス(カーディフ)
◆グループステージ日程
第1節
▽11/21
《28:00》
Vsアメリカ
第2節
▽11/25
《19:00》
vsイラン
第3節
▽11/29
《28:00》
vsイングランド
ウェールズの関連記事
ワールドカップの関連記事
|
ウェールズの人気記事ランキング
1
トッテナム、今季40試合出場の主力DFベン・デイビスを放出へ
トッテナムはウェールズ代表DFベン・デイビス(30)を放出する方針のようだ。イギリス『フットボール・インサイダー』が伝えている。 ベン・デイビスは2014年夏にスウォンジー・シティからトッテナムへ移籍。加入3年目の2016-17シーズンには、当時のマウリシオ・ポチェッティーノ監督の下で定位置を確保して以降、ケガが多いながらもコンスタントに出番を貰い続け、クラブ通算311試合の出場を誇る。 9年目の今シーズンも公式戦40試合でプレーしたが、正指揮官不在のトッテナムは、来シーズンの指揮官が誰になろうとベン・デイビスへのオファーに耳を傾ける方針。契約を2025年6月まで残すなか、今夏の売却を進めているという。 『フットボール・インサイダー』のコラムニストを務める元イングランド代表FWガブリエル・アグボンラホール氏は、トッテナムは「最終ラインを総取っ替えするべき」とし、ベン・デイビスの本職である左サイドバックにも1人は新戦力を迎え入れる必要があると主張している。 「ベン・デイビスは長らく在籍しているが、ここのところは最高のパフォーマンスを見せていない。トッテナムは新たな2人のセンターバック、1人の左サイドバックが必要だ」 トッテナムにおいては地味な存在にも映るが、実力は確か。30歳と脂が乗った年齢のベン・デイビスは週給8万ポンド(約1400万円)とされており、トッテナムは1500万ポンド(約26億円)で売却を容認するとみられている。 2023.05.30 16:30 Tue2
東京五輪でのイギリス代表復活に難色示すコールマン「混合チームなど作る必要はない」
▽リオ五輪が閉幕し、次の東京五輪に向けてイギリス代表チーム復活が囁かれる中、ウェールズ代表を率いるクリス・コールマン監督はこの動きに否定的な意見を述べている。イギリス『スカイ・スポーツ』が報じた。 ▽五輪では各オリンピック委員会単位での出場しか認めていない。一方でイギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つが独自にサッカー協会を持っているため、五輪に出場することはできない。 ▽しかし2012年に行われたロンドン五輪ではイギリス代表として出場を果たしている。リオ五輪に向けても同様にイギリス代表として出場しようとイングランドサッカー協会(FA)は提案していたが、ほかの3協会が反対して破談となった。 ▽しかし、イギリスメディアによると、FAは2020年に行われる東京五輪で再びイギリス代表を復活させたい意向を示しており、今後は残りの協会を説得していくと報じられている。 ▽この報道に、コールマン監督は「なんのために合同チームを作る必要があるのか。そもそも五輪に出場するためには、今よりもさらに多くの試合に出場しなければいけない」とコメント。さらに次のように続けた。 「選手たちはアイデンティティを持っている。そして自分たちが着るユニフォームに誇りを持っている。自分の国のエンブレム、ユニフォームに忠誠を誓った選手のプレーを見たいものだ。だからこそ混合チームなど作る必要はない」 2016.08.25 10:48 Thu3
ウェールズ指揮官のギグス「リバプールの戦術から取り入れている」
ウェールズ代表を率いるライアン・ギグス監督が、リバプールの戦術スタイルを参考にしていることを明かした。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。 マンチェスター・ユナイテッドで歴代最多出場数を誇るギグス監督は、2014年の現役引退後、同クラブでのアシスタントを経て、2018年1月から母国ウェールズの代表監督に就任。現在は来夏に延期となったユーロ2020に向けてチーム強化を図っている。 ギグス監督の指導者としての指針となっているのは、現役時代に師事したアレックス・ファーガソン監督や、アシスタントを務めたルイス・ファン・ハール監督だが、ユナイテッドのライバルであるマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督やリバプールのユルゲン・クロップ監督の手腕を高く評価し、参考にしているという。 「新型コロナウイルスの影響で複雑なシーズンとなっているが、私が注目しているのはリバプールがファンタスティックなチームでユルゲン・クロップという偉大な監督が率いていることだ。ユナイテッドのファンとして言うのは気が引けるが、今シーズンのリバプールは魅力的だ」 「もちろん、彼らはこのまま進んでいくだろうし、どんな形であれ、リーグ優勝を果たすだろう。昨シーズンはマンチェスター・シティに迫り、この2年間、素晴らしいシーズンを過ごしている。彼らは偉大なチームだ」 「リバプールの戦術から私が取り入れてきたものがある。現在はそれをウェールズ代表で取り入れているところだ」 「願わくば、ユナイテッドがその差を埋めて、彼らに追いついて欲しいね。しかし、称賛すべきチームは称賛しなければならない。リバプールは今シーズンも素晴らしいよ」 2020.05.29 20:51 Fri4
【ユーロ2020/グループA総括】イタリアがホームの利を生かして首位通過
ユーロ2020のグループステージが6月23日に終了した。イタリアが本命とは見られていたグループAだが、戦前の予想を上回る好内容での3連勝で見事な首位通過を決めた。そして2位にはウェールズが滑り込み、3位スイスは成績上位4チームに入って16強入り。トルコは3連敗と力を出しきれなかった。 ■順位表■ 1.イタリア(勝ち点9) 2.ウェールズ(勝ち点4)※得失点1 3.スイス(勝ち点4)※得失点-1 4.トルコ(勝ち点0) ■試合結果■ ▽第1節 トルコ 0-3 イタリア ウェールズ 1-1 スイス ▽第2節 トルコ 0-2 ウェールズ イタリア 3-0 スイス ▽第3節 スイス 3-1 トルコ イタリア 1-0 ウェールズ ◆ホームの地の利を生かす~イタリア~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210621_11_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 地元ローマで3試合を戦えたことが、イタリアにとっては思いのほか大きなアドバンテージになった。国家斉唱時から観衆と一体感を生み出したアッズーリはその勢いを試合に持ち込み、好パフォーマンスを発揮。3年前のワールドカップ出場を逃した鬱憤を晴らし、FWインモービレやFWインシーニェら中堅、MFロカテッリやMFバレッラら若手選手たちが躍動した。マンチーニ監督の下、しっかりとまとまったイタリアが3連勝で盤石の首位通過を決めている。 ◆ベイルのリーダーシップ~ウェールズ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210621_11_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前回大会ベスト4のウェールズが2大会連続ベスト16進出を決めた。とりわけ目立ったのはFWベイルのリーダーシップだ。クラブチームではどこか上の空といった感じのベイルだが、ことウェールズ代表での試合となると別人になるようだ。今大会ではチームメートを鼓舞する姿が頻繁に見られ、プレー面でもチャンスメークからフィニッシュワークまで幅広くこなし、正にチームを牽引する働きを見せた。MFラムジー、MFジョー・アレンら同世代の選手たちとの最後のビッグトーナメントになる可能性がある中、ノックアウトラウンドでも母国のために全身全霊をかけて戦う。 ◆頼みはやっぱりシャキリ~スイス~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210621_11_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ペトコビッチ体制で熟成しきっているスイス。今大会は良い意味でも悪い意味でも驚きがなかった。近い将来のエース候補筆頭であるFWエンボロの活躍は嬉しいところだったが、主力が固定化された中、チームに勢いをもたらす若手の台頭が欲しかった。そんな中でもやはり、国際大会で別人となるMFシャキリが今大会も活躍。最終節トルコ戦で2ゴールを挙げる活躍を見せ、スイスをベスト16に導いている。 ◆期待外れの3連敗~トルコ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210621_11_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 四つ巴になる可能性も十分と予想していたグループだっただけにトルコの3連敗は意外だった。守備陣にビッグクラブ所属のタレントがいることから大崩れすることはないと思っていたが、経験不足からか、力を発揮しきれなかった。予選10試合で3失点の堅守は吹き飛び、計8失点。名将ギュネシュ監督の下で挑んだトルコだったが、2大会連続でのグループステージ敗退となってしまった。 2021.06.24 19:00 Thu5