最終節の大逆転&PO1回戦の圧勝と勢いづく山形、クラモフスキー監督は「どんな相手でもしっかりと勝てる」と意気込み

2022.11.06 09:30 Sun
©超ワールドサッカー
モンテディオ山形ピーター・クラモフスキー監督が、J1参入プレーオフ2回戦のロアッソ熊本戦へ意気込みを語った。

4日、J1参入プレーオフ2回戦の合同記者会見が実施された。J2の3位から6位までのチームが一発勝負で行うトーナメント。10月30日に行われた1回戦では、3位のファジアーノ岡山と6位の山形が対戦し、0-3で山形が快勝した。

また、4位の熊本と5位の大分トリニータの試合は、大分が早々に先制するも、試合終了間際に熊本が起死回生の2ゴール。最終盤位に大分がゴールし2-2のドローに終わったが、レギュレーションで熊本が勝ち上がっていた。
4位の熊本、6位の山形が勝ち上がった中、両クラブの監督と代表選手が記者会見に出席。クラモフスキー監督はは熊本との試合に向けて「週末の試合が非常に楽しみだ」とコメント。「熊本は非常に良いフットボールをしている良いチームだと思う。非常にエキサイティングなゲームになると思う」と展望した。

また「今自分たちが非常に良い流れで来れていると思う。その中で、我々のフットボールができるように、我々の戦いができればと思う。熊本をリスペクトしているが、我々がこの先のシーズンを戦えるようにしていきたいと思う」と、熊本にも勝利し、J1昇格への挑戦権を手にしたいとした。
熊本はスタイル、そして考え方を含めて、どこか似た点があるチームだ。そういった相手と対峙する上で大事な部分については「自分たちのフットボールをできるようにしっかりと戦うのみ」と語り、「自分たちの戦い方、自分たちの決まり事をしっかりとやれば、どんな相手でもしっかりと勝てると思う」とコメント。「エキサイティングな試合になると思うし、両チームともに流れを掴む時間帯は来ると思う」と、互いに譲らない展開になるだろうと見解を示した。

また「どちらかが100%支配することはない」とも言及。「自分たちの戦い方、やり方はどういうものを出さなければいけないかを理解しながら戦っている。試合の中での解決法、やり切るべきこともわかっているので、対戦が楽しみだ」とコメント。「自分たちのフットボールをすること、強い戦いをできるようにしたい。それができれば、誰が対戦相手でも倒せると思う」と、とにかくフォーカスを自分たちに当てることが、勝利につながるとした。

熊本の警戒すべき点については「非常に良いフットボールをするし、非常にリスペクトしている」と語り、「色々と脅威になる部分があるので、1つには絞れない。非常に自分が見ていて良いチーム、すごく良いフットボールをするチームだ」と。称賛の言葉を並べた。

ただ「自分たちが良い準備をして、しっかりとやり切って、しっかりと仕掛けていきたい」とし、「その中で自分たちがしっかりとやり切っていかなければいけない部分、相手のどこを突いていくかがあるので、それができれば結果がついてくると思う。非常に良いフットボールの試合になるだろう」と、しっかりと狙いを定め、いつも自分たちがやっていることをしっかりとやるだけだとした。

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松木玖生の最適なポジションは?/六川亨の日本サッカーの歩み

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2025シーズンのホームグロウン制度、14クラブが不遵守も罰則なし…最多はFC東京の15名

Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象となる。 期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録となり、21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウント。JFA・Jリーグ特別指定選手は、ホームグロウン選手とはみなされない。 2025シーズンに関しては、J1のクラブは4名、J2・J3のクラブは2名以上と定められている中、14クラブが不遵守となっており、昨シーズンから2クラブ増えることとなった。 明治安田J2リーグではいわきFCと藤枝MYFCが昨シーズンに続いて「0人」、明治安田J3リーグではヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッドFC、栃木シティ、SC相模原、FC大阪、高知ユナイテッドSC、テゲバジャーロ宮崎が「0人」、ザスパ群馬、FC岐阜、奈良クラブが「1人」となっている。 これまで不遵守となったクラブは、翌シーズンのプロA契約選手の「25名枠」から不足人数分減じられることとなっていたが、2026シーズンからはプロ契約の区分が撤退されるため、処分はない。 なお、全部60クラブで最も多くホームグロウン選手を登録しているのはFC東京で15名。続いて13名の鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島、12名の柏レイソル、11名の川崎フロンターレ、RB大宮アルディージャと続いている。 <h3>◆明治安田J1リーグ(合計160人)</h3> 鹿島アントラーズ:13人 浦和レッズ:7人 柏レイソル:12人 FC東京:15人 東京ヴェルディ:9人 FC町田ゼルビア:4人 川崎フロンターレ:11人 横浜F・マリノス:9人 横浜FC:4人 湘南ベルマーレ:8人 アルビレックス新潟:7人 清水エスパルス:7人 名古屋グランパス:5人 京都サンガF.C.:8人 ガンバ大阪:8人 セレッソ大阪:7人 ヴィッセル神戸:6人 ファジアーノ岡山:2人 サンフレッチェ広島:13人 アビスパ福岡:5人 <h3>◆明治安田J2リーグ(合計83人)</h3> 北海道コンサドーレ札幌:8人 ベガルタ仙台:4人 ブラウブリッツ秋田:2人 モンテディオ山形:4人 いわきFC:0人 水戸ホーリーホック:1人 RB大宮アルディージャ:11人 ジェフユナイテッド千葉:5人 ヴァンフォーレ甲府:7人 カターレ富山:2人 ジュビロ磐田:6人 藤枝MYFC:0人 レノファ山口FC:2人 徳島ヴォルティス:3人 愛媛FC:3人 FC今治:2人 サガン鳥栖:7人 V・ファーレン長崎:5人 ロアッソ熊本:4人 大分トリニータ:7人 <h3>◆明治安田J3リーグ(合計40人)</h3> ヴァンラーレ八戸:0人 福島ユナイテッドFC:0人 栃木SC:3人 栃木シティ:0人 ザスパ群馬:1人 SC相模原:0人 松本山雅FC:9人 AC長野パルセイロ:3人 ツエーゲン金沢:2人 アスルクラロ沼津:8人 FC岐阜:1人 FC大阪:0人 奈良クラブ:1人 ガイナーレ鳥取:2人 カマタマーレ讃岐:2人 高知ユナイテッドSC:0人 ギラヴァンツ北九州:4人 テゲバジャーロ宮崎:0人 鹿児島ユナイテッドFC:2人 FC琉球:2人 2025.04.22 22:10 Tue
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山形退団の中村充孝、J2初挑戦の岩手入り! 「みんなで闘いましょう」

いわてグルージャ盛岡は30日、モンテディオ山形からMF中村充孝(31)の完全移籍加入を発表した。 市立船橋高校出身の中村は京都サンガF.C.、鹿島アントラーズを経て、2020年から山形でプレー。今季は明治安田生命J2リーグ7試合1得点の成績に終わり、シーズン終了後の退団が決定した。 来季からJ2初挑戦を果たす岩手入りが決まった中村は意気込みを語っている。 「初めまして中村充孝です。いわてグルージャ盛岡でプレーできる事を嬉しく思うと同時に感謝しています。チームが掲げる目標以上の結果を達成する為にピッチに立ち続けたいと思います。みんなで闘いましょう。宜しくお願いします」 2021.12.30 17:05 Thu
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山形が仙台MF田中渉を完全移籍で獲得…2年間は山口でプレー「成長してチームの力になれるように」

モンテディオ山形は13日、ベガルタ仙台のMF田中渉(22)が完全移籍で加入することを発表した。 田中は桐生第一高校から2019年に仙台に入団。プロ3年間はあまり出場機会がなく、2021年からレノファ山口FCに期限付き移籍していた。 昨シーズンはJ2で17試合1得点、今シーズンはJ2で38試合5得点と出場機会を伸ばして結果を残していた。 田中は3クラブを通じてコメントしている。 ◆モンテディオ山形 「初めまして、ベガルタ仙台から加入しました。田中渉です。J1昇格のために、自分の持っている力を全て出すだけでなく、さらに山形で成長してチームの力になれるように頑張ります。皆様と会えるのを楽しみにしています!応援よろしくお願いします!」 ◆ベガルタ仙台 「モンテディオ山形に完全移籍することになりました。2年半でしたがベガルタ仙台でプロサッカー選手として、様々なことを学ばせていただきました。一方で試合に出場しても勝利に導くことができず、申し訳ない気持ちと悔しさもありました」 「チームの力になることはできなかったですが、仙台でプロサッカー選手としてキャリアをスタートさせ、プレーできたことは僕の誇りです。この悔しさをバネにして、必ず成長した姿をみなさまにお見せできるように努力します。本当に今までたくさんの応援ありがとうございました。」 ◆レノファ山口FC 「モンテディオ山形に移籍することになりました。まずプロになり、初めての移籍で不安だった僕に暖かく迎え入れてくれた選手、スタッフ、サポーターの皆様に感謝しています。ありがとうございました」 「そして個人としてもチームとしても思うような結果が残せなかったですが昨年のJリーグ初ゴール、劇的勝利をした維新劇場、サポーターの皆様と踊る山口一番、声出し応援が解禁され、はじめて個人チャントを作ってもらったりと僕の中では一生忘れられない出来事が沢山ありました」 「1年半とは思えないほど濃い時間を過ごさせていただきました。苦しい時でもいつもサポーターの皆様の声援、後押しが力になりました。レノファ山口、山口県という街が大好きです」 「山口で培った物を全て出し切って、さらに成長した姿を見せれるように努力し続けていきます!応援していただけたら嬉しいです。本当に1年半の間、ありがとうございました!山口一番!」 2022.12.13 10:28 Tue

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