マドリーが今季17戦目で公式戦初黒星…会心勝利のライプツィヒが2位死守で運命の最終節へ《CL》
2022.10.26 06:30 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)グループF第5節、RBライプツィヒvsレアル・マドリーが25日にRBアレーナで行われ、ホームのライプツィヒが3-2で勝利した。
王者マドリー(勝ち点10)は前節、シャフタール相手に連勝を止められたものの、土壇場でドローに持ち込んで2節を残しての決勝トーナメント進出を決定した。勝ち点1奪取で自力での首位通過を決められる敵地での一戦では、直近のセビージャ戦から先発4人を変更。コンディションに問題を抱えるモドリッチ、バルベルデが招集外となったほか、カルバハル、アラバがベンチスタートとなり、セビージャ戦で結果を残したルーカス・バスケス、アセンシオ、カマヴィンガらが代役を担った。
一方、セルティック相手の連勝でグループ2位に浮上したライプツィヒ(勝ち点6)。だが、最終節に直接対決を残すシャフタールとの勝ち点差はわずかに1ポイント。加えて、当該成績では前回対戦の大敗が響いており、勝ち点で相手を上回った状態で最終戦を迎えたいところ。この重要な一戦では負傷明けのエンクンクが間に合い、アンドレ・シウバと2トップを組んだ。
ゆったりと余裕を持って試合に入ったマドリーに対して、勝利がほしいライプツィヒが勢いを持って試合に入る。なかなか決定機まで持ち込めない状況が続いたが、セットプレーからゴールをこじ開ける。
13分、右CKの場面でアンドレ・シウバのヘディングシュートはGKクルトワに見事な反応ではじき出されるが、こぼれ球に反応したグヴァルディオルが冷静に頭で押し込んだ。
18分、左CKの場面でショートコーナーから揺さぶってラウムのシュートがチュアメニに当たってゴール前にこぼれると、これにいち早く反応したエンクンクが左足の強烈なシュートをゴールネットへ突き刺した。
まさかの連続失点でいきなり2点を追う展開となったマドリーは、すぐさま反撃の構えを見せるが、モドリッチやアラバ、バルベルデ不在の影響が大きくなかなか攻撃にテンポが生まれない。
30分を過ぎた辺りからライプツィヒの運動量が落ちてきたことで、相手陣内でのプレータイムを増やしていくマドリー。その流れで35分と37分にはボックス内に侵入したロドリゴ、ヴィニシウスに続けて決定機も相手GKの好守に阻まれる。
それでも、前半終了間際の44分にはアセンシオが3人目の動き出しでうまく右のハーフスペースを抜けてボックス右から正確なマイナスのクロスを入れると、ボックス中央のヴィニシウスがヘディングシュート。右ポストの内側を叩いたボールがゴールネットを揺らし、前半の内に1点を返した。
ライプツィヒの1点リードで折り返した試合は拮抗した立ち上がりに。前半終盤からのペースを維持したマドリーは相手を押し込む形を作り出すが、ヴィニシウスやロドリゴの仕掛けもうまく封じられて攻撃が手詰まりとなっていく。
以降も最少得点差が維持される中、両ベンチは後半半ば過ぎに動きを見せる。69分、ライプツィヒはアンドレ・シウバ、フォルスベリ、ラウムを下げてヴェルナー、ダニ・オルモ、ディアロを一気に投入。これに対して、マドリーはルーカス・バスケス、ナチョ、クロースを下げてカルバハル、アラバに加え、アザールをピッチに送り出し、アザールをファルソ・ヌエベに配置した。
結果的にこの交代策が機能したのはホームチーム。81分、エンクンクのポストプレーから右サイドのスペースを豪快に持ち上がったシマカンがボックス右に持ち込んで完璧な折り返しを供給すると、ファーサイドにフリーで走り込んだヴェルナーがワンタッチで流し込み、勝利を決定付ける3点目とした。
その後、今節での首位通過、今季初黒星回避を目指すマドリーが猛攻を仕掛けると、後半アディショナルタイムにはロドリゴのPKで1点を返したが、このゴール直後にタイムアップ。
この結果、ホームで会心の勝利を収めたライプツィヒが今節引き分けたシャフタールとの勝ち点差を3に広げて最終節での直接対決に優位な形で臨めることに。一方、マドリーは今季公式戦17試合目にして初黒星を喫することになった。
王者マドリー(勝ち点10)は前節、シャフタール相手に連勝を止められたものの、土壇場でドローに持ち込んで2節を残しての決勝トーナメント進出を決定した。勝ち点1奪取で自力での首位通過を決められる敵地での一戦では、直近のセビージャ戦から先発4人を変更。コンディションに問題を抱えるモドリッチ、バルベルデが招集外となったほか、カルバハル、アラバがベンチスタートとなり、セビージャ戦で結果を残したルーカス・バスケス、アセンシオ、カマヴィンガらが代役を担った。
一方、セルティック相手の連勝でグループ2位に浮上したライプツィヒ(勝ち点6)。だが、最終節に直接対決を残すシャフタールとの勝ち点差はわずかに1ポイント。加えて、当該成績では前回対戦の大敗が響いており、勝ち点で相手を上回った状態で最終戦を迎えたいところ。この重要な一戦では負傷明けのエンクンクが間に合い、アンドレ・シウバと2トップを組んだ。
13分、右CKの場面でアンドレ・シウバのヘディングシュートはGKクルトワに見事な反応ではじき出されるが、こぼれ球に反応したグヴァルディオルが冷静に頭で押し込んだ。
これで完全に流れを掴んだライプツィヒは、先制直後にも背後へ飛び出したエンクンクがエリア外に飛び出したGKクルトワを左への持ち出しでかわしてロングシュートを狙うが、これは惜しくも枠の左に外れる。それでも、一気呵成の攻めを続けると、再びセットプレーから追加点を奪う。
18分、左CKの場面でショートコーナーから揺さぶってラウムのシュートがチュアメニに当たってゴール前にこぼれると、これにいち早く反応したエンクンクが左足の強烈なシュートをゴールネットへ突き刺した。
まさかの連続失点でいきなり2点を追う展開となったマドリーは、すぐさま反撃の構えを見せるが、モドリッチやアラバ、バルベルデ不在の影響が大きくなかなか攻撃にテンポが生まれない。
30分を過ぎた辺りからライプツィヒの運動量が落ちてきたことで、相手陣内でのプレータイムを増やしていくマドリー。その流れで35分と37分にはボックス内に侵入したロドリゴ、ヴィニシウスに続けて決定機も相手GKの好守に阻まれる。
それでも、前半終了間際の44分にはアセンシオが3人目の動き出しでうまく右のハーフスペースを抜けてボックス右から正確なマイナスのクロスを入れると、ボックス中央のヴィニシウスがヘディングシュート。右ポストの内側を叩いたボールがゴールネットを揺らし、前半の内に1点を返した。
ライプツィヒの1点リードで折り返した試合は拮抗した立ち上がりに。前半終盤からのペースを維持したマドリーは相手を押し込む形を作り出すが、ヴィニシウスやロドリゴの仕掛けもうまく封じられて攻撃が手詰まりとなっていく。
以降も最少得点差が維持される中、両ベンチは後半半ば過ぎに動きを見せる。69分、ライプツィヒはアンドレ・シウバ、フォルスベリ、ラウムを下げてヴェルナー、ダニ・オルモ、ディアロを一気に投入。これに対して、マドリーはルーカス・バスケス、ナチョ、クロースを下げてカルバハル、アラバに加え、アザールをピッチに送り出し、アザールをファルソ・ヌエベに配置した。
結果的にこの交代策が機能したのはホームチーム。81分、エンクンクのポストプレーから右サイドのスペースを豪快に持ち上がったシマカンがボックス右に持ち込んで完璧な折り返しを供給すると、ファーサイドにフリーで走り込んだヴェルナーがワンタッチで流し込み、勝利を決定付ける3点目とした。
その後、今節での首位通過、今季初黒星回避を目指すマドリーが猛攻を仕掛けると、後半アディショナルタイムにはロドリゴのPKで1点を返したが、このゴール直後にタイムアップ。
この結果、ホームで会心の勝利を収めたライプツィヒが今節引き分けたシャフタールとの勝ち点差を3に広げて最終節での直接対決に優位な形で臨めることに。一方、マドリーは今季公式戦17試合目にして初黒星を喫することになった。
レアル・マドリーの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
レアル・マドリーの人気記事ランキング
1
3発快勝のレアル、右SB出場のバルベルデや初先発の21歳CBを指揮官高評価「カルバハルとバスケスに次ぐ世界最高の選手」
レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が勝利を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 インターナショナルマッチウィーク前のラ・リーガ第13節オサスナ戦を4-0の大勝で終えていたマドリー。24日に行われた第14節ではレガネスとのアウェイゲームに臨んだ。 ケガ人により手薄な最終ラインでは、ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデが右サイドバックを務め、カンテラーノの21歳スペイン人DFラウール・アセンシオがセンターバックで初先発。ベルギー代表GKティボー・クルトワも復帰した。 序盤からフランス代表FWキリアン・ムバッペの幻のゴールがあったマドリーは43分、前線のボール奪取からブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが右ポケットへ侵入し、折り返しをムバッペが押し込んで先制。66分にはボックス左手前で得たFKからバルベルデが強烈なシュートを突き刺した。 終盤にはイングランド代表MFジュード・ベリンガムがクロスバーの跳ね返りを押し込んでダメ押し。3-0の快勝を収め、2連勝を飾った。 アンチェロッティ監督は「最初から最後まで良い試合だった」と試合後にコメント。2トップの配置変えがうまくいったと振り返っている。 「チームはソリッドだったし集中していた。2人のフォワードのポジションを少し変更し、ムバッペをアウトサイド、ヴィニ・ジュニオールをインサイドに配置した。彼らはよくやった。ヴィニ・ジュニオールが先制点をアシストした」 「オサスナ戦で得られた良い感触を今日も確認できた。よりコンパクトで集中している。順調に進んでいる」 「レガネスはシステムを大きく変えたが、我々は驚かなかった。勇敢なチームだし、彼らのホームではより難しくなるが、我々のポゼッションは良かった。良いチャンスも作った」 一方で、負傷欠場の元スペイン代表DFルーカス・バスケスやフランス代表MFオーレリアン・チュアメニに触れた指揮官。27日にチャンピオンズリーグ(CL)のリバプール戦を控えるなか、状況を伝えている。 「まだわからない。水曜日までに2人が復帰できるよう努める。後方では出場した選手たちが非常によくやってくれた。アセンシオはとても真摯に良いプレーをした。とてもよかった」 「バルベルデは素晴らしいサイドバックだ。(ダニエル・)カルバハルとルーカス・バスケスに次ぐ世界最高の選手だ。彼は多くのポジションでうまくプレーできるが、問題はどのポジションがベストかを選ぶことだ。ルーカスとチュアメニが水曜日までに回復できるかどうかを見てから判断するつもりだ」 「アンフィールドでの彼(バルベルデ)のポジションについて考えなければならない。(エドゥアルド・)カマヴィンガがベストの状態にあるため、中盤は十分カバーされている。(ダニ・)セバージョスはフル出場したし、(ルカ・)モドリッチはいつも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる。水曜日に誰かが復帰できるなら、メンバーがフルに揃ってから判断するつもりだ」 <span class="paragraph-title">【動画】ムバッペの先制弾など3発! レガネスvsマドリー ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="MvKbkYg3w3s";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.11.25 15:03 Mon2
ムバッペの公式戦5試合ぶり弾など3発快勝のマドリーがCLリバプール戦に弾み【ラ・リーガ】
レアル・マドリーは24日、ラ・リーガ第14節でレガネスとのアウェイ戦に臨み、3-0で快勝した。 代表ウィーク前の前節オサスナ戦をヴィニシウスのハットトリックで完勝とした2位マドリー(勝ち点27)は、3日後にチャンピオンズリーグ(CL)リバプール戦を控える中、守護神のクルトワが戦列に復帰。手薄な最終ラインにはバルベルデが右サイドバック、カンテラーノのアセンシオがセンターバックで初スタメンを飾った。 14位レガネス(勝ち点14)に対し、ムバッペとヴィニシウスの2トップで臨んだマドリーが10分に先制しかける。ヴィニシウスのスルーパスに抜け出したムバッペがシュートを蹴り込んだが、わずかにオフサイドだった。 その後も押し込むマドリーは25分、ギュレルが単騎突破からボックス右に侵入、枠内シュートを放ったが、GKドミトロビッチの好守に阻まれた。 ハーフタイムにかけても攻勢をかけたマドリーは43分に押し切る。ベリンガムのボールカットからヴィニシウスがボックス右へ侵入、折り返しをムバッペが押し込んだ。 ムバッペの公式戦5試合ぶりのゴールで先手を取ったマドリーが迎えた後半も押し込むと、66分にリードを広げる。ボックス手前左からのリスタートを主将バルベルデが決めきった。 さらに74分、ギュレルに3点目の好機もここもGKドミトロビッチの好守に阻まれたマドリーは81分、ムバッペがGK強襲のシュートを浴びせると、85分にダメ押し弾。CKの流れからブラヒム・ディアスのミドルシュートがバーに直撃したが、ルーズボールをベリンガムがヘディングで押し込んだ。 このまま3-0で快勝としたマドリーが首位バルセロナに4ポイント差とし、リバプール戦に弾みを付けている。 レガネス 0-3 レアル・マドリー キリアン・ムバッペ(前43) フェデリコ・バルベルデ(後21) ジュード・ベリンガム(後40) <span class="paragraph-title">【動画】ムバッペ先制弾にバルベルデ砲!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">ハイプレスからのボール奪取<br>ヴィニシウスのアシストで<br>エンバペが公式戦5試合ぶりのゴール<br><br>ラ・リーガ 第14節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%AC%E3%83%8D%E3%82%B9?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#レガネス</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・マドリー</a><br><br><a href="https://t.co/RQUF2JreQA">https://t.co/RQUF2JreQA</a> <a href="https://t.co/dwUuDa1rsS">pic.twitter.com/dwUuDa1rsS</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1860751640581804206?ref_src=twsrc%5Etfw">November 24, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">ずらして止めてドンッ<br>バルベルデのキャノン砲が炸裂<br><br>ラ・リーガ 第14節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%AC%E3%83%8D%E3%82%B9?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#レガネス</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・マドリー</a><br><br><a href="https://t.co/RQUF2JreQA">https://t.co/RQUF2JreQA</a> <a href="https://t.co/2kNAQ2D7b8">pic.twitter.com/2kNAQ2D7b8</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1860762292222296477?ref_src=twsrc%5Etfw">November 24, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.11.25 04:24 Mon3
レアルFWヴィニシウスが左ハムストリング負傷…全治3週間、CLリバプール戦で不在に
レアル・マドリーは25日、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールの負傷を報告した。 クラブのメディカルサービスが検査した結果、左足の大腿二頭筋の負傷と診断。マドリーは経過観察中と伝えているが、スペイン『アス』によると、3〜4週間の離脱が見込まれている。 ヴィニシウスは24日に行われたラ・リーガ第14節のレガネス戦にフル出場。フランス代表FWキリアン・ムバッペの先制点をアシストした。 今後3週間はエースを欠くことになったマドリー。『アス』は27日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第5節のリバプール戦から12月14日に行われるラ・リーガ第17節のラージョ・バジェカーノ戦まで6試合ほどの不在を予想している。 12月18日にドーハで行われるインターコンチネンタルカップ決勝が復帰目標。マドリーは欧州王者として新設の大会に臨む。 ヴィニシウスはクラブの発表を引用する形で、Xにメッセージを投稿。「狂気のカレンダーだ。回復する!」と過密日程に言及した。 <span class="paragraph-title">【動画】レガネス戦では鋭い抜け出しからムバッペの先制点アシスト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="MvKbkYg3w3s";var video_start = 146;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.11.25 22:03 Mon4
圧巻リバプールが天敵相手の9戦ぶり勝利でCL5連勝! ムバッペPK失敗響いた王者マドリーはまさかのCL3連敗…【CL】
チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第5節、リバプールvsレアル・マドリーが27日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが2-0で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航はベンチ入りも出場機会はなかった。 CL唯一の4連勝を飾ったリバプールは、直近のプレミアリーグでもサウサンプトンに3-2と競り勝って公式戦5連勝を達成。今週末にはマンチェスター・シティとのリーグ頂上決戦を控えるなか、2度のCLファイナルを含め8戦未勝利(1分け7敗)の天敵相手に勝利を狙った。スロット監督はこの大一番へ先発2人を変更。ソボスライ、ガクポに代えてマク・アリスター、ルイス・ディアスを起用した。 一方、CLでは直近2連敗で18位に低迷する王者マドリー。それでも、ラ・リーガでは直近のレガネス戦を3-0の快勝で飾り、リーグ連勝という状況でイングランドへ乗り込んだ。アンチェロッティ監督はそのリーグ戦から先発3人を変更。負傷離脱のヴィニシウスの代役にブラヒム・ディアスを起用し、フラン・ガルシアとセバージョスに代えてメンディ、モドリッチを起用した。 手負いの王者相手にホームの大歓声に背中を押されたリバプールがアグレッシブな入りを見せる。開始4分、カウンターから中央を持ち上がったサラーが右で背後を狙うヌニェスに繋ぐと、そのままボックス内に持ち込んだウルグアイ代表FWが右足シュート。GKクルトワがはじいたボールがDFアセンシオに当たってゴールへ向かうが、ここはCLデビュー戦のカンテラーノが見事なリカバーによってゴールライン上でかき出した。 以降は切り替えが強調された展開のなかで時間の経過とともにマドリーが押し返し、試合は膠着状態に陥っていく。互いに縦に速い仕掛けで局面の打開を図るが、相手の集中した守備を前に決定機まで持ち込めない。23分にはゴール前での混戦からジョーンズの粘りでヌニェスがゴール至近距離でシュートに持ち込むが、ここは間合いを潰したGKクルトワの好守に遭う。 前半半ばから終盤にかけてはリバプールがボールを握る展開となったが、マドリーの集中した守備を前に決定機まであと一歩という場面が目立つ。対するマドリーはムバッペやカマヴィンガらを起点に幾度かカウンターの形を作り出したが、DFブラッドリーやDFファン・ダイクらの好守に阻まれ、前半は枠内シュート0本に終わった。 互いに卓越した修正力に定評がある両指揮官のハーフタイムの指示にも注目が集まった後半は、立ち上がりからホームチームが圧倒。押し込んでチャンスを作り出すと、52分には左サイドを起点とした攻めからブラッドリーとの短いパス交換でボックス中央に侵入したマク・アリスターがDFに寄せられながらも腰の捻りを利かせた右足シュートをゴール左隅へ流し込んだ。 劣勢を耐え切れずに失点したマドリーはさらにアクシデントにハムストリングを痛めたカマヴィンガがプレー続行不可能となり、56分にギュレルとともにベンチへ下がってセバージョス、ルーカス・バスケスがスクランブル投入された。 それでも、マドリーは直後の59分にボックス内でDFロバートソンに足をかけられたバスケスがPKを獲得。ここでキッカーのムバッペが右を狙って蹴るが、GKケレハーの完璧に読みに阻まれて痛恨の決定機逸となった。 ケレハーのビッグプレーで失点を回避したリバプールは気を引き締め直して安定したゲーム運びを見せていく。そして、70分にはカウンターからボックス内に侵入したサラーがDFメンディのファウルを誘発してPK獲得。しかし、サラーがGKクルトワの逆を突いた左へのシュートはポストを掠めてこちらも失敗となった。 これで少し嫌な空気が漂ったが、それを払しょくしたのは途中出場のガクポ。76分、右CKの場面でショートコーナーからロバートソンが浮き球のボールを入れると、垂直跳びでモドリッチに難なく競り勝ったオランダ代表FWのヘディングシュートがゴールネットに突き刺さった。 この追加点で勝利を大きく引き寄せたリバプールは、ソボスライやジョー・ゴメスの投入で危なげなく試合をクローズした。この結果、天敵マドリーに9戦ぶりの白星を挙げたリバプールがCL5連勝を飾り、週末のシティ戦へ大きな弾みを付けた。 一方、敵地で完敗の王者マドリーはまさかのCL3連敗となった。 リバプール 2-0 レアル・マドリー 【リバプール】 アレクシス・マク・アリスター(後7) コーディ・ガクポ(後31) 2024.11.28 07:11 Thu5