フィリップ・コクーがフィテッセの監督に就任! 現役時代に5年過ごした古巣に27年ぶり帰還
2022.09.27 14:00 Tue
フィテッセは26日、フィリップ・コクー氏(51)の監督就任を発表した。契約は2024年までの2年間となる。
同クラブでは先日、トーマス・レッシュ監督がボーフムに引き抜かれた。同監督は2020年5月にフィテッセの監督に就任すると、リーグ戦で4位と6位という安定した成績を残したうえ、2020-21シーズンはKNVBカップ準優勝、昨シーズンのヨーロッパ・カンファレンスリーグでは初代王者ローマを苦しめてのベスト16敗退と、カップ戦においても確かな手腕を発揮していた。
その後任を託されたのは、現役時代にフィテッセで137試合に出場したコクー氏だ。オランダ代表としても101キャップを誇った同氏は、引退した2008年からオランダ代表や古巣PSVのアシスタントコーチを歴任し指導者キャリアをスタート。2012年3月にはフレット・ルッテン監督の解任に伴い、PSVの暫定監督に昇格し、シーズン終了後に正式就任した。
2018年夏まで指揮を務めたPSVでは、3度のエールディビジ優勝に導く手腕で、通算220試合144勝36分け40敗という戦績を残した。しかし、直後に就任したフェネルバフチェでは、リーグ開幕から10試合で2勝しか挙げられず、わずか4カ月で解任の憂き目に遭っていた。
さらにその後は、およそ1年間の休息を経て、2019年夏にダービー・カウンティの監督に就任。1年目はチャンピオンシップで10位フィニッシュとなったが、開幕11試合で1勝3分け7敗の最下位に沈んでいた2年目半ばに解任されていた。
「フィテッセはスポーツマンシップに溢れた温かいクラブで、選手時代には素晴らしい思い出がある。今、監督としてここに戻ってこられたことは、私の大きな誇りだ。私にとって今最も適したクラブだ」
「もちろん、チームが難しい状況にあることはわかっているが、選手の質を信じているし、チームやスタッフと一緒にスタートすることを楽しみにしているよ」
同クラブでは先日、トーマス・レッシュ監督がボーフムに引き抜かれた。同監督は2020年5月にフィテッセの監督に就任すると、リーグ戦で4位と6位という安定した成績を残したうえ、2020-21シーズンはKNVBカップ準優勝、昨シーズンのヨーロッパ・カンファレンスリーグでは初代王者ローマを苦しめてのベスト16敗退と、カップ戦においても確かな手腕を発揮していた。
その後任を託されたのは、現役時代にフィテッセで137試合に出場したコクー氏だ。オランダ代表としても101キャップを誇った同氏は、引退した2008年からオランダ代表や古巣PSVのアシスタントコーチを歴任し指導者キャリアをスタート。2012年3月にはフレット・ルッテン監督の解任に伴い、PSVの暫定監督に昇格し、シーズン終了後に正式就任した。
さらにその後は、およそ1年間の休息を経て、2019年夏にダービー・カウンティの監督に就任。1年目はチャンピオンシップで10位フィニッシュとなったが、開幕11試合で1勝3分け7敗の最下位に沈んでいた2年目半ばに解任されていた。
そしてこの度、4年ぶりにオランダに復帰し、フィテッセには実に27年ぶりの帰還となるコクー新監督。開幕から1勝2分け4敗のチーム状況を憂いながらも、かつて5年過ごしたクラブへの復帰を喜んでいる。
「フィテッセはスポーツマンシップに溢れた温かいクラブで、選手時代には素晴らしい思い出がある。今、監督としてここに戻ってこられたことは、私の大きな誇りだ。私にとって今最も適したクラブだ」
「もちろん、チームが難しい状況にあることはわかっているが、選手の質を信じているし、チームやスタッフと一緒にスタートすることを楽しみにしているよ」
フィリップ・コクーの関連記事
フィテッセの関連記事
エールディビジの関連記事
|
フィリップ・コクーの人気記事ランキング
1
アーセナルのレジェンド、ベルカンプ氏が元オランダ代表の仲間とともにイギリスのクラブ買収か?
かつてアーセナルで活躍した元オランダ代表FWデニス・ベルカンプ氏が、オランダ代表の仲間たちともにクラブ買収に動くようだ。 ベルカンプ氏は、オランダの名門・アヤックスの下部組織で育ち、トップチームに昇格後も活躍。その後、インテルへの移籍を経て、アーセナルで現役を引退した。 <div style="margin:0 auto; min-width:300px; " id="cws_ad"><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJtaVBtUGhXMCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div> アーセナルでは7つのタイトル獲得に貢献するなど活躍し、オランダ代表でも名を馳せたベルカンプ氏。引退後は古巣アヤックスの下部組織やファーストチームでコーチやアシスタントコーチなどを務めている。 そんなベルカンプ氏だが、イギリス『ミラー』によると、オランダ代表時代の仲間とともに、コンソーシアムを設立し、イギリスのクラブ買収に動くようだ。 コンソーシアムのメンバーには、ダービー・カウンティで監督を務め、現役時代はPSVやバルセロナで活躍したフィリップ・コクー氏、フェイエノールトやリバプールでの活躍が記憶に新しいディルク・カイト氏、また、オランダ代表のロナルド・クーマン監督や、元スウェーデン代表FWのヘンリク・ラーションらがいるとのことだ。 今回のプロジェクトは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、財政面で破綻をきたすクラブが増える可能性があり、その救済のために動くとされている。 また、背後にはアメリカの大手エージェント会社であり、八村塁やダルビッシュ有らアメリカで活躍するアスリートも手がける「ワッサーマン・メディア・グループ」の幹部であり、オランダの敏腕代理人でもあるロブ・ヤンセン氏が関わっているようだ。 ヤンセン氏は、クラブ買収の動きについてコメント。コロナ危機によってクラブ買収の価格が下がると語っている。 「我々は、声がかかるまではバックヤードにいる。この危機では、一部のクラブの売却価格は引き下げられる」 「それと同時に、内部闘争もさらに大きくなるだろう」 ベルカンプ氏を始め、協力している監督らは全員イングランドとの繋がりがある人物。また、ベルカンプ氏はクラブでの実践的な役割を希望しているとのことだ。 アカデミーからシニアチームまで、若い選手の道筋を立てることに重点を置き、全てを監督できる立場を望んでいるという。 プレミアリーグではニューカッスルが、予てから売却したがっていたマイク・アシュリーオーナーの手から離れる可能性が高く、3億ポンド(約404億円)で売却されると報じられている。 その他にも、財政面で苦しい状況に立たされているチームは多いが、果たしてどのクラブを買収するのだろうか。 2020.05.04 15:15 Mon2
イニエスタも付けたバルサの「8」がダニ・アウベスの背番号に決定! バルサで5つ目の背番号に
バルセロナは16日、新たにチームに加わったブラジル代表DFダニエウ・アウベス(38)の背番号を発表した。 新背番号は「8」。バルセロナでは、ヴィッセル神戸でプレーする元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが長らくつけた番号としても知られている。 アウベスは、2008年7月にセビージャから完全移籍で加入。2016年7月にユベントスへと移籍するまでの8シーズンをバルセロナで過ごした。 そのバルセロナでは、加入1年目が「20」を着用。2年目から「2」へと背番号を変更した。2013-14シーズンからはエリック・アビダルに敬意を示す形で「22」をつけ、2015-16シーズンにはアル・サッドへと移籍し、現在指揮を執るチャビ・エルナンデス監督の後を継いで「6」をつけていた。 今回は「8」を着用することとなり、バルセロナでは5つ目の背番号となる。なお、「8」はセビージャの1年目、2年目に着用して以来。およそ20年ぶりとなる。 バルセロナの背番号「8」はイニエスタ以降は、アルトゥール(ユベントス)、ミラレム・ピャニッチ(ベシクタシュ)が着用していた。 また、イニエスタ以前はリュドヴィク・ジュリ、フィリップ・コクー、アルベルト・セラーデス、フリストフ・ストイチコフ、ギジェルモ・アモールが着用。1993-94シーズンにはジョゼップ・グアルディオラ(現マンチェスター・シティ監督)もつけていたことがある。 <span class="paragraph-title">【動画】ダニ・アウベスが背番号をお披露目!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">レディース&ジェントルマン・・・<br>我らが番、<a href="https://twitter.com/DaniAlvesD2?ref_src=twsrc%5Etfw">@DaniAlvesD2</a> ! <a href="https://t.co/jI8Fw0cdxB">pic.twitter.com/jI8Fw0cdxB</a></p>— FC バルセロナ (@fcbarcelona_jp) <a href="https://twitter.com/fcbarcelona_jp/status/1460665439982391296?ref_src=twsrc%5Etfw">November 16, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJSWDhqMXlZciIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> 2021.11.17 07:25 Wed3
衰え知らずの34歳ブリント、オランダ代表歴代5位の通算「105」キャップ到達へ…偉大な父と比較された時代は遠い過去
オランダ代表DFデイリー・ブリント(34)は、同国のサッカー史に残る偉大な選手だ。 オランダサッカー界の重鎮、ダニー・ブリント氏を父に持つデイリー・ブリント。父も長く在籍したアヤックスからキャリアを歩み始めたサラブレッドは、ことあるごとに父と比較される若手時代を過ごしたが、24歳で見事、マンチェスター・ユナイテッドへのステップアップを果たす。 以後、復帰したアヤックスで2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)4強進出に貢献、浦和レッズ行きも噂されたなかで昨季途中にバイエルンへ。訳あってほとんど出番なく半年で退団したが、今季加入のスペイン1部ジローナでは全世界が驚く大躍進を支えている。 そんなブリントはオランダ代表通算104キャップ(現役最多)。現時点で歴代6位の記録であり、今回の代表ウィークで1試合でも出場すれば、“偉大なるリーダー”ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト氏が持つ「105」キャップと並ぶことになる。 センターバックや左サイドバック、ボランチなど、あらゆるポジションをこなすマルチロールとして名高いブリントだが、現在のオランダ代表ではベテランながらも[3-5-2]の左ウイングバックを主戦場に。走力は間違いなく衰えているだろうが、それを感じさせない頭脳の持ち主だ。 父ダニー氏は1980〜90年代にかけて通算42キャップ。とうの昔に父のキャップ数を追い抜き、34歳となってもなお第一線で活躍するブリントは、オランダのサッカー史に名を残す偉大な選手なのだ。 ◆オランダ代表出場記録「キャップ数」 1位 ヴェスレイ・スナイデル「134」 2位 エドウィン・ファン・デル・サール「130」 3位 フランク・デ・フール「112」 4位 ラファエル・ファン・デル・ファールト「109」 5位 ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト「105」 6位 ディルク・カイト「104」 6位 デイリー・ブリント「104」 8位 ロビン・ファン・ペルシー氏「102」 9位 フィリップ・コクー「100」 10位 アリエン・ロッベン「96」 2024.03.21 16:00 Thu4
フィテッセが勝ち点18剥奪、「-1」となり35年ぶり降格決定…オランダ史上最大の勝ち点剥奪、本田圭佑やハーフナー・マイクらも在籍
エールディビジは19日、フィテッセに対して勝ち点の剥奪処分を下すことを発表した。これにより、フィテッセの降格が確定となった。 エールディビジの発表によると、オランダサッカー連盟(KNVB)の独立ライセンス委員会がライセンスの要件を満たせていないとして、勝ち点18のマイナスを決定。これにより勝ち点「17」で最下位だったフィテッセは勝ち点「-1」となり、残り4試合での残留は不可能になった。 フィテッセは1989年にエールディビジに昇格。それ以来、35年ぶりにエールディビジから降格することとなった。なお、フィテッセはこの処分に対しての控訴はせず、ライセンス保持のチャンスを窺うという。 フィテッセは長年、行政面、財政面、スポーツ面で大きな問題を抱えており、ライセンスを維持するためにKNVB独立ライセンス委員会に救済計画を提出していた。 特にチームが傾き出したのは、2022年3月にオーナーが撤退してから。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により、オーナーのヴァレリ・オイフ氏が撤退すると、財政面に問題を抱えると、新たなオーナーが見つかりかけたが、結局は買収を拒否。18カ月間の調査により、ライセンス違反となった。 フィテッセのゼネラルマネージャー(GM)を務めるエドウィン・ラインチェス氏が、今回の決定を受けてコメントしている。 「結局のところ、そのようなペナルティは避けられなかった。ハッキリとお伝えしておきたいことは、我々はライセンスを保持する機会が提供されていることに非常に満足している。たあだ、これも糸でぶら下がっていた状態だ」 「しかし、ライセンス委員会の反応を見れば、クラブの新たな方向性に自信があることは明らかだ。我々はそれに固執し、継続していく。以前にも言ったが、フィテッセは消滅すべきではないし、消滅してはならないのだ!」 今回のペナルティは、オランダのプロサッカー界史上最大の勝ち点剥奪とのこと。これまではマーストリヒトが受けたもので、2010年7月に財務上の問題により、勝ち点7を剥奪されていた。 フィテッセは過去に多くの日本人がプレー。安田理大、ハーフナー・マイク、太田宏介、本田圭佑がそれぞれ在籍。今シーズンは低調なパフォーマンスを見せていると、2023年11月にフィリップ・コクー監督を解任。しかし、その後も復調はできなかった。 2024.04.20 14:30 Satフィテッセの人気記事ランキング
1
オランダ1部・フィテッセ、プロリーグライセンス剥奪へ
フィテッセのプロリーグライセンスが剥奪される見通しに。 深刻な経営難により、今季オランダ1部・エールディビジにおける勝ち点18剥奪を喰らい、2部リーグ降格が決定していたフィテッセ。 オランダ『Voetbal International』によると、24日にもオランダサッカー連盟・独立ライセンス委員会が会議を開き、この場でフィテッセのプロリーグライセンス剥奪を決定するか否か最終判断を下す見通しだという。 フィテッセは22年2月のロシアによるウクライナ侵攻を発端として経営が悪化。 翌月にロシア人オリガルヒのオーナー、ヴァレリ・オイフ氏が撤退し、同氏就任前から不安定な経営が続いていたなか、財政面と行政面の問題が深刻化…今季に入ってとうとう「オランダプロリーグ史上最大の勝ち点剥奪」という重い処分が下された格好だ。 フィテッセのエドウィン・ラインチェスGMは17日、独立ライセンス委員会に出向き、実質的なクラブ再建案である新たな予算案を提示も、その内容に難色を示され、プロリーグライセンスの維持が困難なものとなっていた。 現在はアメリカ人実業家のコーリー・パリー氏が所有するフィテッセ。パリー氏はここ数カ月、クラブ売却に向けて投資家グループと協議し、一時は交渉成立濃厚とされるも、自ら打ち切り。フィテッセが抱える1400万ユーロ(約23.8億円)の負債が解消されるメドは消えた。 また、クラブには主たる銀行口座がなく、会計士もいない状態とのこと。独立ライセンス委員会による予算案の承認は17日期限だったこともあり、24日に「プロリーグライセンス剥奪」を言い渡される可能性が高いとされる。 この観測はフィテッセ関係者も認めており、24日以降は控訴に踏み切る可能性が大。法的措置などあらゆる手段を講じ、クラブ消滅という最悪の事態を回避する方向へ動くようだ。 2024.06.21 10:50 Fri2
「7月22日」経営難のオランダ1部・フィテッセに“死刑宣告”迫る…新オーナー候補が現状について声明
フィテッセの運命は、ほぼ間違いなく「7月22日」に決まる。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 オランダ1部・エールディビジのフィテッセ。優勝経験こそないが、欧州5大リーグに準ずるオランダ1部でかれこれ30年以上、アヤックスやPSVなどに次ぐ第2勢力として君臨してきた。 しかし、2022年から経営が悪化。 23-24シーズンの勝ち点18剥奪で、36季ぶりの2部降格が決定しただけでなく、オランダサッカー連盟・独立ライセンス委員会からは「プロリーグライセンス剥奪やむなし」とされる。 先月17日には24-25シーズンの予算案、すなわちクラブ再建策が独立ライセンス委員会に却下され、いよいよ窮地。 そこから約1カ月、フィテッセは投資家フース・フランケ氏へのクラブ売却交渉を急ピッチで進め、内部では不在だった会計士を新たに選任、主たる銀行口座も確保したとのことだ。 しかし、フランケ氏への株式譲渡、氏のオーナー就任を、独立ライセンス委員会に承認してもらえる保証はない。 フランケ氏は12日に声明を発表。 「こちら側(フランケ氏およびフィテッセ)からの書類提出は完璧だ。独立ライセンス委員会側からも『これらがプロリーグライセンス維持を認める理由になる』と説明された」 「だが、決定を下すには数カ月かかる可能性があるとも言われた。7月22日を超えれば、それはフィテッセにとって死刑宣告だ」 どうやらオランダサッカー連盟本体が独立ライセンス委員会に対し、フランケ氏の資金の出どころの徹底調査を要求。また、氏自身にも安定した経営ができる保証を求めたとのこと。 7月突入により、欧州各国はすでに「24-25シーズン」がスタート。 フランケ氏は、22日までにプロリーグライセンス維持が認められなければ買収から撤退するとも公言しており、そうなればほぼ間違いなく、フィテッセはプロリーグから姿を消す。 デッドラインまで、あと10日もない。 2024.07.13 15:10 Sat3
オランダ2部開幕直前…経営難フィテッセがプロリーグライセンスを命からがら保持、最悪の事態をなんとか回避
フィテッセがオランダ・プロリーグに命からがら生き残るようだ。 主たる銀行口座がなく、会計士もいないという深刻な経営難により、オランダサッカー連盟・独立ライセンス委員会から「プロリーグライセンス剥奪」を言い渡されていたフィテッセ。 もとより昨季の勝ち点18剥奪でオランダ2部への降格が決まっていたなか、クラブ解散という最悪の事態も十分あり得る状況に。 フィテッセはここから死に物狂いで奮闘。一度は新たな予算案を独立ライセンス委員会に突き返されたものの、控訴によって生じた期間の間に負債解消のメドを作り、銀行口座と会計士も確保…予算案の再提出でプロリーグライセンス保持を認められたとされる。 フィテッセは現地時間3日深夜、「フィテッセはプロライセンスを保持」と短く声明。今季のオランダ2部開幕が9日に控えるなか、本当にギリギリでプロリーグに生き残った格好だ。 しかし、オランダ『Voetbal International』いわく、現フィテッセは契約選手がたった11名。これからの不確実性という点では、早々とオランダ1部・エールディビジに戻れるチームではないことが大きな課題と位置付けられる。 2024.08.04 13:30 Sun4
“選手不足”深刻な2部降格フィテッセにビュットネルが5年ぶり復帰! 香川真司とユナイテッド同期加入の35歳
フィテッセが7日、オランダ人DFアレクサンデル・ビュットネル(35)の3度目となる加入を発表。2026年までの2年契約を結んだ。 ビュットネルはフィテッセ下部組織の出身で、トップ昇格後の2012年にマンチェスター・ユナイテッドへステップアップ。同期加入の香川真司と仲が良かった左サイドバックだ。 ユナイテッドではパトリス・エブラ氏のバックアッパーを担い、2年で退団。ベルギーやロシアを経て、2017年に2度目となるフィテッセ加入も、2019年夏に再び退団した。 そこから5年、フィテッセは昨季の勝ち点18剥奪でオランダ2部への35年ぶり降格となり、深刻すぎる経営難でプロリーグライセンス剥奪も濃厚に。今季開幕を9日に控え、3日にようやくライセンス維持が決まったばかりだ。 ギリギリで生き延びた格好だが、その時点で契約選手はたった「11名」。 そこから4日間で、キュラソー代表GKエロイ・ルーム(35)との契約を無償で解除し、一方ではジョージア代表MFイラクリ・エゴアン(20)、元U-19オランダ代表DFミース・クリーケルス(22)の加入を発表した。 そして7日、35歳となったビュットネルの3度目加入を発表。オランダ2部のデ・フラーフスハップから完全移籍での獲得だ。 再建を進めるフィテッセにおいて、春から社長兼チーフスカウト兼U-21監督という激務を任されたテオ・ヤンセン氏は、クラブを知り尽くしたビュットネルの再加入について喜び。 「フィテッセがようやく“サッカー”について話せる状態に戻ったことを嬉しく思う。やっと最低限のチーム構築ができるようになった。無理はできないがね。ビュットネルのようなクラブを知り尽くした選手が戻ってくれて心強い」 現在、フィテッセの契約選手はビュットネルを含め「13名(GK1名)」。うち大半が下部組織から引き上げた10代後半〜20歳の若手で、13名の平均年齢は「22.0歳」となっている。 2024.08.08 14:50 Thu5