ボローニャ解任のミハイロビッチ氏… クラブやファンへ感謝を綴る「私は無愛想なセルビア人のままだった」

2022.09.08 18:19 Thu
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ボローニャ指揮官を解任されたシニシャ・ミハイロビッチ氏が、クラブやファンなどへ向けた感謝の思いを綴った。

6日にボローニャの職を解かれたミハイロビッチ氏。ここ数年間、白血病と戦いながらも卓越した手腕を発揮してきたが、今季はセリエA開幕から5戦未勝利と低迷し、首脳陣らが苦渋の決断を下していた。

解任から数日が経ち、同氏はイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』に、クラブスタッフやファン、さらには自身の白血病治療でお世話になったという医療関係者への感謝の思いを綴った手記を寄せた。
「別れを告げるのは初めてではない。遅かれ早かれクラブを去ることがキャリアの一部と言える。この3年半、私を愛してくれたボローニャのファン…人生で最も困難だった瞬間に、私は彼らの暖かさに救われた。その愛に応えるべく、いつも全力で取り組んできたよ」

「イタリアで何年も過ごしたが、私は無愛想なセルビア人のまま。いつも自分の気持ちをうまく表現できるわけではない。ボローニャのファンとクラブが満足感を得られるよう、自分の役割を最大限に果たしてきた。私は全力を尽くせただろうか? 答えはもちろんイエスだ」
「熱狂的なファンには感謝しかない。ここで3年半働かせてくれた会長は常に信頼を示してくれた。私のそばにいてくれたスポーツ・ディレクター(SD)のリカルド・ビゴンや、ボローニャを愛する全てのクラブスタッフ、いつも支えてくれた選手たち…全員が私を愛してくれた」

「最後に、ボローニャのサントルソラ=マルピーギ総合病院とフランチェスカ・ボニファーツィ博士にも感謝したい。私はボローニャを愛する全ての人たちの成功を祈っている。すぐにでも会いたいよ。私はいつまでもあなたたちのファミリーだ」

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ユベントスだけでなくレアルやアーセナルまで…ユーロで躍動するイタリア代表DFカラフィオーリにビッグクラブが関心、価格は69億円以上か

ユーロ2024で注目を集めているボローニャのイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリ(22)だが、レアル・マドリーやアーセナルなども関心を寄せるクラブだという。 ローマの下部組織育ちのカラフィオーリは、2020年9月にファーストチームに昇格。2022年1月にジェノアへレンタル移籍すると、2022年8月にはバーゼルへ完全移籍。2023年8月にボローニャに完全移籍で加入した。 ボローニャではセリエAで30試合に出場し2ゴール5アシストを記録。世代別のイタリア代表としてもプレーし、若くしてその才能を認められていた中、ユーロを直前にしてイタリア代表デビュー。そのユーロでは、グループステージ3試合全てに出場している。 連覇を目指すイタリアは苦戦したものの、グループステージ最終節のクロアチア代表戦では、敗戦目前の中でドリブルで持ち上がり、マッティア・ザッカーニの同点ゴールをアシストして話題となった。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、今大会のパフォーマンスは非常に注目を集め、ヨーロッパのビッグクラブも関心を寄せているという。 1つはボローニャを昨季まで指揮し、カラフィオーリのことをよく知るチアゴ・モッタ監督が就任したユベントス。当然チームに連れて行き、守備陣を安定させたいと考える。 また、マドリーも関心を寄せているとのこと。近年は各国の若手選手を早期に獲得する動きを続けており、2023-24シーズンも完成されつつあったイングランド代表MFジュード・ベリンガムをドルトムントから獲得すると、一気にチームの中心選手となった。 プレミアリーグでもトッテナムが関心を寄せる他、若き才能を見つけ出すのが上手いアーセナルも注目しているとのこと。いずれにしても、その能力がユーロで知れ渡ったため、多くのクラブが関心を持つことになったという。 当然ボローニャも来シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)を戦うこともあり、カラフィオーリの残留を望んでいる。売却する気はないが、評価額としては4000万ユーロ(約69億円)とのこと。ただ、この価格は今後も上がる可能性はある。 ジョゼ・モウリーニョ監督のターゲットとなってしまったカラフィオーリは、ローマを追いやられたが、バーゼルでのプレーに目を光らせたボローニャは400万ユーロ(約6億9000万円)で獲得しており、一気に10倍もの価値に跳ね上がることに。ユーロでさらに評価を上げ、ビッグクラブへとステップアップを果たすだろうか。 <span class="paragraph-title">【動画】劇的なドラマ! イタリアを救ったカラフィオーリの持ち出しからザッカーニの右足!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="RoycwidfK8o";var video_start = 127;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.28 10:45 Fri
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CL初出場からコッパ・イタリア優勝、古豪ボローニャにタイトルをもたらしたイタリアーノ監督「素晴らしいシーズンをトロフィーで締めくくった」

ボローニャのヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督が14日に行われ、1-0で勝利したコッパ・イタリア決勝ミラン戦後にコメントした。 今季、60年ぶりに欧州最高峰の舞台に戻ってきたボローニャ。チアゴ・モッタ前監督の後任となったイタリアーノ監督は主力が引き抜かれたチームの中、チームとして初出場のチャンピオンズリーグ(CL)ではリーグフェーズ敗退となるも、セリエAでは徐々に順位を上げ、来季のCL出場権争いに参戦。 そして迎えたコッパ・イタリア決勝ではミラン相手にウノゼロ勝利で51年ぶり3度目の優勝をボローニャにもたらした。そのイタリアーノ監督は「この素晴らしいシーズンをトロフィーで締めくくった。ファンの皆さんはそれに値する」と喜びのコメント。 自身としてはフィオレンティーナでの過去2シーズン、カンファレンスリーグで2度、コッパ・イタリアで1度決勝で敗れており、4度目の決勝で悲願の初タイトル獲得となった。 「その3試合は本当に大きな失望だった。正直、また決勝を戦え、優勝できるとは思っていなかったが、実際優勝できた。この勝利を並外れた選手たちに捧げるよ」 「最初は少し苦労したが、その後は個人としてもチームとしても着実に力を付けた。今はこの素晴らしい瞬間を祝わせて欲しい」 2025.05.15 08:45 Thu

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