【CLグループD展望】スパーズ軸に拮抗した構成…鎌田&長谷部に守田が参戦

2022.09.07 19:30 Wed
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2022-23シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループステージが9月6日に開幕する。グループDは本命トッテナムを軸に、日本人選手所属2クラブ、マルセイユとどのチームにもチャンスがある拮抗した構成となった。

◆編集部予想
◎本命:トッテナム
○対抗:マルセイユ
△連下:スポルティングCP
△連下:フランクフルト

◆実績、タレント力で本命~トッテナム~
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実力的に拮抗したグループだが、これまでの実績とスカッドの質を考えれば、プレミアリーグの強豪が突破の本命だ。
昨季、途中就任の名将コンテの卓越した手腕、冬の補強成功によって見事な巻き返しの末に3シーズンぶりのCL出場権獲得に成功したトッテナム。今夏の移籍市場ではFWリシャルリソン、MFペリシッチ、MFビスマ、DFラングレら実力者を市場開幕からの早い段階で獲得。各ポジションにテコ入れを図り、要求が厳しいイタリア人指揮官をほぼ満足させる補強に成功した。

ここまでのリーグ戦では昨季アジア人初の得点王に輝いたFWソン・フンミンの不振、不安定なビルドアップと課題はあるものの、勝負強い戦いで4勝2分けと無敗をキープ。上々の滑り出しを見せている。
消耗激しいスタイルに熾烈な国内リーグの戦い、UEFAコンペティションを不得手とするコンテと不安要素も少なからずあるものの、ソン・フンミンとFWケインの両エース、守護神ロリスを中心にソリッドさを増す堅守と、チームとしての総合力は今グループで頭一つ抜けている。

◆スカッド充実、CL初采配の新指揮官の手腕に注目~マルセイユ~
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トッテナムの対抗馬は非常に拮抗しているものの、開幕からのパフォーマンス、タレントの総合力で勝るマルセイユを推す。

昨季のリーグ・アンをパリ・サンジェルマン(PSG)に次ぐ2位でフィニッシュし、2シーズンぶりのグループステージ進出を決めた南仏の雄。今夏にはクラブと補強方針を巡って衝突したサンパオリ監督の電撃辞任により、セリエAで実績を残したクロアチア人指揮官トゥドールを新指揮官に招へい。これにより、開幕前には不安要素もあったが、蓋を開けてみれば、ここまで5勝1分けの無敗と最高の滑り出しを見せている。

今夏の移籍市場ではDFサリバ、FWミリク、DFチャレタ=ツァル、MFカマラといった主力が退団した一方、DFバイリー、DFムベンバ、DFクラウス、DFタヴァレス、MFヴェレトゥ、FWアレクシス・サンチェス、FWルイス・スアレスら実力者を積極的に補強。サンチェスやクラウスが期待通りの活躍を見せる中、アーセナルからレンタル加入のタヴァレスがチーム最多タイの3ゴールを挙げる嬉しい誤算もあり、チームは充実の序盤戦を過ごす。

ただ、内弁慶の傾向のあるチームは近年のヨーロッパの舞台では苦戦が続いており、CL初采配のトゥドール監督の存在を含め、不安要素も抱える。

◆実績十分も主力流出の影響は~スポルティング~
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昨季のCLベスト16のスポルティングCPは僅差ながらもグループ3番手の評価だ。

若き智将アモリムの下で一昨季に久々のプリメイラ・リーガ王者に輝いたリスボンの名門は、昨季のCLでもドルトムントを退けてグループステージ突破を決めた。ただ、今夏の移籍市場ではチームのベストプレーヤーだったMFヌネス、MFパリーニャという主力セントラルMF2人が引き抜かれ、前線の主力MFサラビアがPSGにレンタルバックで流出。代わってMF守田英正、MFアレクサンドロプロス、FWトリンコン、DFサン・ユステらを補強したが、国内リーグでは開幕2勝1分け2敗と低迷している。

主将DFコアテスやDFイナシオ、サン・ユステらを擁する守備面はまずまず安定しているが、守田やMFウガルテ、アレクサンドロプロスらの奮起が求められる中盤、昨季のチーム得点王サラビアを失った前線ではFWパウリーニョを軸に、FWエドワーズ、トリンコン、FWゴンサウヴェスらの更なる活躍が求められる。

鎌田同様にCL初参戦となる守田はヌネス、パリーニャという偉大なる前任者の存在もあり、ここまでの現地での評価は芳しくないが、このグループステージでの戦いを通じて、その評価を一変する活躍を期待したい。

◆EL優勝でポット1も苦戦必至か~フランクフルト~
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昨季のヨーロッパリーグ(EL)優勝によってクラブ史上初のCL出場権獲得に成功したフランクフルトは、ポット1に入ったものの苦戦が予想される。

昨季、ELではバルセロナ相手の大金星を始め、ウェストハムやベティス、レンジャーズを破ったものの、ブンデスリーガではボトムハーフの11位フィニッシュだった。今夏の移籍市場ではエースのMFコスティッチの流出に加え、守備の要だったDFヒンテレッガーが政治的な問題で電撃退団。補強ではMFゲッツェ、FWアラリオ、FWコロ・ムアニ、MFディナ・エビンベらを獲得したが、CLとリーグ戦の二足の草鞋を履く中で戦力不足は否めない。

グラスナー監督は昨季のELで見事な分析力や的確な采配などトーナメントにおいて確かな手腕を発揮したが、昨季に関しては多くを望めないリーグ戦を犠牲にした上での成功という面もあり、リーグ戦とのバランスを保っての戦いが求められるグループステージではより難しい采配を強いられる見込みだ。

ただ、直近の試合でRBライプツィヒを4-0で破るなど、ここ2試合ではチームの戦い方が整理されており、今季公式戦で6試合5ゴール2アシストと躍動するMF鎌田大地ら攻撃陣が好調を維持している点は、グループステージに向けて大きな弾みとなる。

CL初参戦となる鎌田は“EL男”の異名の通り、UEFAのコンペティションと相性が良いが、このグループステージで“CL男”という新たな異名を手にできるか。また、出番は限定的も13年ぶりのCL参戦となるMF長谷部誠の活躍にも期待したい。

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【プレミアリーグ第12節プレビュー】新生ユナイテッド初陣に、不調のシティがスパーズ戦

インターナショナルマッチウィーク前に行われた第11節では首位のリバプールが上位陣で唯一勝ち点3を取り切った一方、マンチェスター・シティが、ノッティンガム・フォレストが敗戦。チェルシーとアーセナルの上位対決がドローに終わり、首位チームが独り勝ちという形で中断期間に入った。 今年最後のインターナショナルマッチウィークが終了し、ここから年末年始の超過密日程に突入するなか、今節ではマンチェスターの両雄に大きな注目が集まるところだ。 13位のマンチェスター・ユナイテッドはファン・ニステルローイ暫定体制のラストマッチとなった前節のレスター・シティ戦に3-0で完勝し、公式戦3勝1分けの4戦無敗でルベン・アモリム新監督へバトンを渡す形となった。そして、新指揮官の初陣では、前節トッテナムを破って待望のリーグ初勝利を挙げた17位のイプスウィッチ・タウンとのアウェイゲームに臨む。 今シーズンのスポルティングCPでは開幕から公式戦17勝1分けと圧倒的な戦績を残したポルトガル人指揮官の手腕に注目集まる今回の一戦では、近年ユナイテッドが重用する[4-2-3-1]の継続か、自身が志向する[3-4-2-1]への変更か。システムや選手起用を中心に大きな期待感とともに、指揮官の一挙手一投足や新たなモチベーションを得たチームの躍動を見守りたいところだ。 その赤い悪魔の宿敵でプレミア4連覇中の王者マンチェスター・シティは、グアルディオラ体制初の公式戦4連敗という苦境のなか、次節にはリバプールとの大一番を控える状況で10位のトッテナムという難敵相手にバウンスバックの白星を目指す。 前節のブライトン戦は1点リードで折り返した後半に圧倒されると、らしくない連続失点でホームチームに逆転勝利を許して1-2の逆転負けとなった。多くの離脱者、勤続疲労に加え、少し自信を失っているように見える点も気がかりだ。ただ、今週に入ってグアルディオラ監督の2年の契約延長という朗報が舞い込み、度重なる財務違反に関するピッチ外の雑音は別として空気が変わった印象もあり、連敗のきっかけを作った因縁の相手を叩いて再浮上といきたい。 対するトッテナムはイプスウィッチ相手の逆転負けによって公式戦連敗中。前々節のアストン・ビラ戦での会心の逆転勝利で流れを掴みたいなか、格下相手の痛い取りこぼしとなった。度重なる負傷者に加え、先日には人種差別発言でMFベンタンクールに7試合の出場停止処分が科され、過密日程において大きなダメージを受けた。上位戦線に踏みとどまる上で勝ち点必須となる苦手のアウェイゲームでは総力戦で臨みたい。 絶好調のリバプールは週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のレアル・マドリー戦、次節にシティ戦とビッグマッチ連戦を控えるなか、最下位のサウサンプトンと対戦する。前節はアストン・ビラとの強豪対決を、FWヌニェス、FWサラーの高速カウンター2発で制し、改めてその強さを証明した。守護神アリソンやFWジョタに加え、DFアレクサンダー=アーノルドが不在となるが、現状のセインツ相手に後れを取る可能性は低い。後方から繋いでくる相手を得意のカウンターで仕留めたい。 対するセインツでは日本代表でゴールを挙げたDF菅原由勢の活躍に期待。直近は2試合連続ベンチスタートとなり、代表戦の疲労を考慮すればベンチスタートの可能性もあるが、右サイドでFWルイス・ディアスやFWガクポといった強力な選手に対応しつつ、持ち味の攻撃センスでチャンスを演出したい。 4位のアーセナルは同勝ち点で並ぶ5位のノッティンガム・フォレストとの上位対決でリーグ5戦ぶりの白星を目指す。チェルシーとのロンドン・ダービーではFWマルティネッリのゴールで先制したが、緩い守備からすぐさま同点に追いつかれての1-1のドローとなった。MFウーデゴールの復帰は朗報だが、4試合3ゴールと得点力不足が顕著な攻撃の改善が急務だ。フォレストは直近のニューカッスル戦で1-3の敗戦を喫したが、リーグ2位の堅守と相手の長所を消すことに長けた曲者だけにチームとしての真価が試される。 3位のチェルシーは指揮官マレスカの古巣である15位のレスター・シティ相手に3試合ぶりの白星を狙う。ユナイテッド、アーセナルとの連戦では自分たちらしさを見せたものの、MFパーマーとFWジャクソンの両エースがうまく封じ込められたことで、アタッキングサードでのプレーに課題も見受けられた。ただ、対戦相手のレスターは直近のユナイテッド戦を含め守備面に大きな問題を抱えており、早い時間帯に1点を取れれば、大量得点での快勝という展開も十分に考えられる。 MF三笘薫の所属する6位のブライトン&ホーヴ・アルビオンは、王者撃破の勢いにのって12位のボーンマス相手に連勝を狙う。シティ戦では途中出場で流れを変えたFWジョアン・ペドロらとともに攻撃の核として傑出したパフォーマンスを見せた左ウイングは、日本代表で2試合に出場したもののプレータイムはコントロールされており、コンディションに問題がなければスタメン起用の可能性は高い。球際にタイトに来る相手に対して、持ち味の打開力で攻撃の突破口となりたい。 18位のクリスタル・パレスは9位のアストン・ビラ相手にリーグ3戦ぶりの白星を狙う。度重なる負傷者に加え、前節フルアム戦で退場したMF鎌田大地が3試合出場停止の1試合目で不在となり、厳しい戦いが想定されるが、2-1で勝利したEFLカップの再現を狙いたいところだ。 《プレミアリーグ第12節》 ▽11/23(土) 《21:30》 レスター・シティ vs チェルシー 《24:00》 ボーンマス vs ブライトン アーセナル vs ノッティンガム・フォレスト アストン・ビラ vs クリスタル・パレス エバートン vs ブレントフォード フルアム vs ウォルバーハンプトン 《26:30》 マンチェスター・シティ vs トッテナム ▽11/24(日) 《23:00》 サウサンプトン vs リバプール 《25:30》 イプスウィッチ vs マンチェスター・ユナイテッド ▽11/25(月) 《29:00》 ニューカッスル vs ウェストハム 2024.11.23 12:36 Sat

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