【CLグループ開幕節プレビュー①】セルティックvs王者マドリーにPSGvsユーベ! 今夜グループステージが開幕!

2022.09.06 20:00 Tue
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2022-23シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ開幕節が9月6日と7日に開催される。ここでは開幕節1日目となるグループE~Hの戦いを展望を紹介していく。

◆本命と番狂わせを狙うチームが対峙~グループE~
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チェルシーとミランの2強、レッドブル・ザルツブルクとディナモ・ザグレブのアウトサイダー2チームで構成されるグループEの初戦では、本命と番狂わせを狙うチーム同士が対峙する初戦となる。

実績、選手層でグループ本命に挙がる一昨季の王者チェルシーは、クロアチア王者と開幕節で対戦。
クラブの新体制以降の影響もあり、バタバタしたプレシーズンを経て開幕を迎えたチェルシーは、ここまで3勝1分け2敗と厳しいプレミアリーグ序盤戦を過ごす。直近のウェストハム戦では“誤審”にも救われて3勝目を手にしたが、トゥヘル監督の采配のブレが懸念材料となるなど、開幕から不安定なパフォーマンスに終始。それでも、今夏の移籍市場では最終盤にFWオーバメヤン、MFザカリア、DFフォファナの実力者3選手を迎え入れ、ここからの巻き返しを図る。

初戦とはいえ、力が劣る相手とのアウェイゲームということもあり、今回の一戦では今後のリーグ戦も睨んだ、ある意味で実験的なメンバー構成や戦い方も想定されるところ。その中で前述の3選手を含む新戦力やMFギャラガーやFWブロヤといった生え抜きの若手のプレーに注目したい。一方、対戦相手のザグレブではビッグマッチで勝負強さを発揮するFWオルシッチらの活躍に期待だ。
昨季のセリエA王者ながらCLではグループステージ敗退となったミランは、捲土重来を期す今季のCL初戦で曲者として知られるオーストリア王者と対戦する。

直近にアメリカ系投資グループ『レッドバード』へのクラブ買収が決定したピオリのチームだが、連覇を目指すセリエAではアタランタに引き分けたものの、直近のミラノ・ダービーでインテルを3-2で撃破するなど、今季も安定感が光る。この初戦では激しいダービーの消耗が懸念されるところだが、ワールドクラスの域に到達するエースFWレオンに、勝負強さ光るベテランFWジルーら好調な攻撃陣の力で押し切りたい。

一方、オーストリアの絶対的な王者は第2節で早くも土をつけられたものの、以降は5連勝で首位を堅持。今夏の移籍市場ではFWアデイェミ、MFカマラ、MFアーロンソンなど多くの主力を引き抜かれたが、持ち味のアグレッシブなアタッキングスタイルは健在。新たな主砲FWオカフォーに加え、ビッグクラブの注目を集めた中、来季のRBライプツィヒ行きが決定したFWシェシュコも好調を維持。格上ミラン相手にも十分に戦えるはずだ。

【グループE】
▽9/6(火)
《25:45》
ディナモ・ザグレブ vs チェルシー
《28:00》
ザルツブルク vs ミラン

◆CLデビューのサムライ3人が王者に挑む~グループF~
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レアル・マドリーを大本命にRBライプツィヒ、セルティック、シャフタールと実力拮抗の3チームが同居するグループFの初戦では、スコットランド王者と昨季CL王者の対決に大きな注目が集まる。

セルティックは今季も開幕から公式戦7連勝と絶好調。とりわけ、先月末に行われたダービー・ユナイテッド戦ではFW古橋亨梧のハットトリックの活躍などで、9-0という衝撃のスコアで圧勝した。とはいえ、今回の対戦相手は前回王者ということもあり、試合を通して守備面の奮闘が求められるところだ。なお、日本人選手ではMF井手口陽介が唯一登録外となったが、古橋を含めMF旗手怜央、FW前田大然の3選手にマドリー戦でのCLデビューが見込まれる。古橋は直近の試合で肩を痛めて負傷交代したが、前日練習を問題なくこなしており、起用は可能な状態だ。

対する王者マドリーは、ラ・リーガ開幕から4連勝と今季も安定感が際立つ。直近のベティスとの全勝対決では、若きエースFWヴィニシウスの3試合連続ゴールに加え、今季の更なる飛躍が期待されるFWロドリゴのゴールで2-1と勝ち切った。ここまでクリーンシートが一度もなしと守備面における集中力の欠如は課題となっているが、グラスゴーでの一戦では主砲ベンゼマら自慢の攻撃陣が躍動するような試合展開になりそうだ。

グループF2番手と目されるライプツィヒは、国難に晒されるウクライナ王者と開幕戦で対戦。直近数シーズンの実績、スカッドの質を考えれば、マドリーの対抗と言えるライプツィヒだが、今季のブンデスリーガでは序盤から低迷。とりわけ、直近のフランクフルト戦では0-4の屈辱的な大敗を喫しており、ホームでバウンスバックの勝利が求められる。司令塔であるMFダニ・オルモを欠く中でエースのMFエンクンク、出戻りの元エースストライカーのヴェルナーらの奮起にも期待したい。

一方、シャフタールは先月に入って国内リーグの新シーズンが開幕したものの、未だに戦禍に晒される母国で厳しい状況が続く。開幕3試合では2勝1分けの無敗で上位に位置するが、得点が3試合でわずか2点と、これまで主軸を担った外国籍選手の大量流出によって攻撃面の再構築に苦戦している印象だ。したがって、今回のアウェイゲームでも守備的な戦いを余儀なくされるかもしれない。

【グループF】
▽9/6(火)
《28:00》
セルティック vs レアル・マドリー
ライプツィヒ vs シャフタール

◆不振セビージャvs好調シティ~グループG~
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グループGは優勝候補マンチェスター・シティを大本命に、ドルトムントとセビージャの強豪2チーム、アウトサイダーのコペンハーゲンという構成に。その初戦ではスペインの名門と、2連覇中のイングランド王者が激突する。

ロペテギ監督就任以降、持ち味の堅守を武器に国内3強と比肩する戦いを見せてきたセビージャだが、今季は昨季終盤から続く不振を引きずる苦しい序盤戦を過ごす。元々の得点力不足に加え、DFクンデ、DFジエゴ・カルロスの主力センターバックコンビが流出したディフェンスラインにも大きな問題が生じ、開幕1分け3敗と低迷。直近のバルセロナ戦では0-3というスコア以上の力の差を見せつけられる惨敗に。その泥沼の状況の中でシティ相手に勝ち点3を得る姿は全く想像できないが、開幕から孤軍奮闘の守護神ボノを中心に粘り強く守って何とか勝ち点を獲得したい。

対するシティは直近のアストン・ビラ戦で1-1のドローに終わり、開幕から2試合ドローという取りこぼしはあるものの、怪物FWハーランドやFWアルバレスらを迎え入れ、破壊力を増す攻撃を中心に安定した戦いを継続している。とりわけ、鳴り物入りでの加入となったノルウェー代表FWは、開幕6試合で早くも2桁ゴールに到達する圧巻のパフォーマンスを披露。対セビージャではドルトムント時代に対戦した2試合でいずれも2ゴールを挙げており、今回の対戦でもキーマンとなる。

そのライバル2チームの取りこぼしを期待しつつ白星スタートを狙うドルトムントは、デンマーク王者のコペンハーゲンと対戦。2度目のテルジッチ体制で積極補強を敢行するチームは、FWアラーの病気による長期離脱や一部主力の負傷離脱がありながらも、開幕4勝1敗と上々の滑り出しを見せる。負傷者が目立つ前線の迫力不足は否めないが、試合終了間際の3連続失点で敗れたブレーメン戦を除き、昨季課題だった守備面は改善が見受けられる。堅守速攻を徹底するコペンハーゲン戦ではFWコーネリウスらのカウンターを警戒しつつ、中央をしっかりと固めてくる相手に対して、MFロイスらの個人技、コンビネーションプレーで攻略を図りたい。

【グループG】
▽9/6(火)
《25:45》
ドルトムント vs コペンハーゲン
《28:00》
セビージャ vs マンチェスター・シティ

◆首位通過争う2強がいきなり激突~グループH~
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グループHはパリ・サンジェルマン(PSG)とユベントスのメガクラブに、昨季ベスト8のベンフィカ、久々のグループステージ参戦となるマッカビ・ハイファという構成に。この初戦では首位通過を争うPSGとユベントスがいきなり激突することになった。

昨季も王者マドリーに敗れて悲願のビッグイヤー獲得を逃したPSGは、国内で実績十分のガルティエ監督を新指揮官に招へい。新たにリクルート部門を取りしきるルイス・カンポス氏主導の下、今夏の移籍市場では余剰人員の整理と共に若手の逸材を各ポジションで確保。DFセルヒオ・ラモスやFWメッシを生かす[3-5-2]へのシステム変更も機能し、国内リーグでは開幕から圧倒的な強さを発揮。直近のナント戦でもFWムバッペの2ゴールなどで3-0の快勝を収めている。新スタイルの真価が試される今季初めての強豪対決では、いかなるパフォーマンスを見せるか、非常に注目が集まるところだ。

一方、ユベントスは重鎮キエッリーニ、エースFWディバラの退団を経て大幅な世代交代を図る過渡期のシーズンに臨んでいる。主砲ヴラホビッチが存在感を示し、新ディフェンスリーダーのDFブレーメルらも早速存在感を示しているが、開幕2勝3分けとチームとしての結果はいまひとつ。そのため、絶好調のPSGとのアウェイゲームは難しい戦いを強いられることになりそうだ。なお、今夏PSGから加入したMFパレデス、同じく古巣対戦のMFラビオは招集メンバー入りしたが、MFディ・マリアは招集外となり、パリ凱旋とはならなかった。

バイエルンとバルセロナと同居した昨季と同様に2強の一角を崩すことを目指すベンフィカは、グループ最弱と目されるイスラエル王者をホームで迎え撃つ。前PSVのロジャー・シュミットを新指揮官に招へいしたチームは、開幕から5連勝と最高のスタートを切っている。今夏の移籍市場では主砲ヌニェスやMFヴァイグルらがチームを去ったが、新加入のFWネレスやMFエンソ・フェルナンデスら逸材の補強でその穴を埋める。現時点ではヌニェスに依存傾向にあった攻撃の仕上げの部分を模索しているが、FWゴンサロ・ラモスらもまずまずの結果を残している。

【グループH】
▽9/6(火)
《28:00》
パリ・サンジェルマン vs ユベントス
ベンフィカ vs マッカビ・ハイファ

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「あと大変なのは弟分だけね」そんな風に私が呟いていたのは金曜日、慌ただしいミッドウィーク開催36節がバルサのリーガ優勝で終わった翌朝のことでした。いやあ、もちろん、水曜のサンティアゴ・ベルナベウでマジョルカ相手に意地で勝利を挙げた甲斐もなく、翌日にはクラシコ(伝統の一戦)で勝ち点差を7にした宿敵がエスパニョールに0-2と勝利。最短ルートでタイトルをものにしたのはきっと、レアル・マドリーの選手たちも面白くないものを感じているとは思いますけどね。お隣さんも負けたため、2位の座が安泰となったのは良かったかと。 一方、またしてもアウェイで恥をさらしてきたアトレティコも前節で、毎シーズンの義務である5位以上の来季CL出場権は確定させていますからね。まだ4位のアスレティックに抜かれる可能性あるものの、5位ビジャレアルとは勝ち点差6でゴールアベレージはイーブン、総得失点差で上回っているため、落ちても4位で来季のスペイン・スーパーカップ出場権(今季の決勝がバルサvsマドリーだったため)はゲットと至って平和なんですが、対照的に残り2節に全てが懸かってしまったのが、ラージョ、ヘタフェ、レガネスのマドリッド勢弟分3チームなんですよ。 その状況を説明するのを兼ねて、この火曜水曜の試合がどうだったか、振り返っていくことにすると。先陣を切ったのはどこより辛い状況にあるレガネスで、ええ、ラ・セラミカでのビジャレアル戦を私もサンティアゴ・ベルナベウへ行く前に見ていたんですけどね。前節はようやくエスパニョールに勝ったため、少しは継続してくれるかと期待したものの、それがまったくダメだったんです。相手がCL出場権獲得に邁進しているチームだというのもあったんでしょうが、前半だけでアジョセに2本、そしてハーフタイム入り直前にもペペに決められて、呆気なく3-0で勝負がついてしまいましたっけ。 それも不幸は重なるもので、同日同時間帯にプレーしていたアラベスがバレンシアに1-0で勝ったため、残留圏最後の17位である相手とレガネスの勝ち点差が4となり、いえ、おかげでバジャドリーに続き、ラス・パルマスの降格が決まり、僅かでも生き残りの可能性があるのは18位のレガネスだけとなったんですけどね。ボルハ・ヒメネス監督は、「Mientras hay vida, hay esperanza. Vamos a pelear a por los 40 puntos/ミエントラス・アイ・ビダ、アイ・エスペランサ。バモス・ア・ペレアル・ア・ポル・ロス・クアレンタ・プントス(生きている間は希望がある。ウチは勝ち点40を目指して戦う)」と話していたものの…。 というのも、彼らの残りの対戦相手は37節、日曜の全カードunificacion(ウニフィカシオン/統合)時間帯午後7時(日本時間翌午前2時)ではラス・パルマス、最終節はバジャドリーと両降格済みチームというのは希望が持てるんですが、他力本願になることだから。要はやはり、次節にバジャドリーと対戦するアラベスが勝った場合、勝ち点が41となり、レガネスは2連勝しても追いつけず。その場合はもう2つの残留未達成チーム、勝ち点5差のヘタフェか、エスパニョールが2連敗してくれるかどうかに懸かってくることに。 どちらにしろ、かなり見込みの薄い賭けに見えるんですが、ラ・セラミカでの帰りがけには応援に来ていたレガネスファンが、来季はバレンシア移籍の噂があるネユウに「Basura!/basura(クズ)」と罵声を浴びせ、一気触発状態になったなんてことも。いつもブタルケでは「2部Bになってもついていく」と歌っているファンたちなんですから、今季4年ぶりで再昇格して、慣れない1部での戦いにここまで一生懸命、取り組んできた選手たちを貶めることはしないでほしいものです。 そして火曜の午後9時半、サンティアゴ・ベルナベウにマジョルカを迎えたマドリーはというと、泣きっ面に蜂とはまさにこのことで、クラシコに負けてリーガ逆転優勝の目が99%なくなった彼らには前代未聞の頭数不足が襲来。元々、長期離脱のカルバハル、ミリトン、手術したリュディガー、アラバ、メンディ、まだリハビリ中のカマビンガ、クラシコでケガをしたビニシウス、ルーカス・バスケス、自信喪失中のロドリゴ、出場停止のチュアメニに加え、試合前日にもGKルニンとブライムが招集リスト落ちとなったおかげで、とうとう大量12名が欠けたとなれば、その日の控え選手がバジャホ以外、全員カンテラーノ(RMカスティージャの選手)だったの仕方なかったかと。 そのせいか、ベルナベウも満員にはならなかったんですが、そんな状況でも勝利を求められるのがマドリーですからね。前半11分、マテウのパスをセバージョスがカットできず、バルイェントに先制ゴールを奪われた時には場内も一瞬、凍りついたものでしたが、そこは世界一を自負するチーム。GKレオ・ロマンがparadon(パラドン/スーパーセーブ)を連発したせいで、同点になるのは後半23分、モドリッチのスルーパスから、敵DF3人に囲まれたエムバペが格の違いを際立たせるシュートを決めてくれるまで待たないといけなかったんですが、いやホント、マドリーには最後まで絶対に諦めない精神がしみ込んでいるんですねえ。 そう、後半19分に脚を打撲した、今は押しも押されぬレギュラーでも登録がRMカスティージャのままのアセンシオをトップチームの幽霊部員バジェホに交代。他は29分にせっかく巡ってきた先発のチャンスを生かせなかったエンドリックをコパ・デル・レイ準々決勝レガネス戦の後半ロスタイムに決勝ゴールを挙げたゴンサロにしただけで、トップチームの選手が常時7人以上ピッチにいないといけない規定を守ったマドリーは、アンチェロッティ監督も「Nunca he visto un equipo que haya tirado 40 veces a portería como hemos hecho/ヌンカ・エ・ビストー・ウン・エキポ・ケ・アジャ・ティラードー・クアレンタ・ベセス・ア・ポルテリア・コモ・エモス・ヘッチョー(ウチがやったように40回もシュートするチームは見たことがない)」と驚いていた猛攻を、飽きずに終盤まで続けることに。 するととうとう、後半ロスタイム最後の分にはモドリッチのCKがクリアされた後、フラン・ガルシアが再びエリアに戻したボールをバジェホがヘッドで流し、出場3試合目のCBヤコボがコペテに先んじてシュート。「He ido y no sé ni cómo, pero la he metido/エ・イドー・イ・ノー・セ・ニ・コモ、ペロ・ラ・エ・メティードー(行って、どうやったかはわからないけど、ゴールに入れた)」という彼の初得点で、土壇場のremontada(レモンダーダ/逆転劇)を達成しているんですから、驚いたの何のって(最終結果2-1)。 これでバルサがエスパニョール戦をプレーする前にして、リーガチャンピオンとなるのを防げたマドリーだったんですが、この根性を今季、リーガのバルサ戦以外の試合でも見せられていいたらねえ。試合後、クルトワなどは、「Vamos a creer hasta que matemáticamente sea imposible/バモス・ア・クレエル・アスタ・ケ・マテマティカメンテ・セア・インポシブレ(数字的に不可能になるまで、ボクらは信じる)」と言っていたものの、翌日のカタルーニャダービーでは予想通り、奇跡は起こらず。 よって、残りのセビージャ、レアル・ソシエダとの2試合は、レバンドフスキととうとう3得点差になったエムバペが上乗せゴールを入れて、ピチチ(リーガの得点王)だけでなく、ヨーロパ・ゴールデンシュー獲得を目指す機会と、クラブW杯前のプレシーズンマッチと化したマドリーなんですが、ケガから復帰する選手もそうそう多くはなさそうですしね。大体がして、もうアンチェロッティ監督の頭にはブラジル代表の6月W杯予選に向けての招集リスト作りしかないかも。 せいぜい、6月に赴任するシャビ・アロンソ監督にRMカスティージャからの抜擢メンバーがアピールする機会ぐらいにしかならないんじゃないかと思いますが、困ったのは、試合終了直前まで、勝ち点1確保を見込みながら、空手で帰ることになったマジョルカのアラサーテ監督の決意。そう、8位のコンフェレンスリーグ出場の座を勝ち点1差でラージョ、オサスナと争っている彼らだけに、「最後のCKをクリアして終わったはずだったのにゴールを入れられた。Te vas con rabia, pero hay que transformarla en energía el domingo/テ・バス・コン・ラビア、ペロ・アイ・ケ・トランスフォルマルラ・エン・エネルヒア・エル・ドミンゴ(怒り心頭だが、このエネルギーを日曜に持って行かないと)」と言っていたんですが、その日曜の相手はヘタフェなんですよ。 おまけに「Tenemos que intentar ganar el domingo para llegar a Vallecas con opciones europeas/テネモス・ケ・インテンタール・ガナール・エル・ドミンゴ・パラ・ジェガール・ア・バジェカス・コン・オプシオネス・エウロペアス(日曜に勝って、ヨーロッパの大会参加の可能性を残してバジェカスに着かないといけない)」(アラサーテ監督)というように、マジョルカの最終節はラージョ戦。となれば、もしやマドリーは弟分たちに対して、余計なことをしてくれた? ええ、何せ翌木曜にはマドリッドがサン・イシドロ祭の祝日で賑わう中、エスタディオ・バジェカスに足を運んだ私だったんですけどね。昼間に降ったにわか雨も上がり、お日様がさんさんと輝く中でキックオフとなったベティス戦は、ラージョが前半37分にペドロ・ディアスのミドルシュートがバーに当たって落ちたボールをデ・フルートスがヘッドで決めて先制。更に前半ロスタイムにもルジューヌの直接FKがゴールとなり、2-0で折り返す最高の展開に。 やっぱりここ3週間、コンフェレンスリーグ準決勝フィオレンティーナ戦から週2試合となり、しかも先週は延長戦でチェルシーとの決勝に進出とあって、ベティスは疲れているはずという予想が当たったと、ホクホクしながら、後半を捨てて、私がコリセウムに向かったところ、やられました!うーん、やはり「Salimos un poco aturdidos quizás por la euforia, en la segunda parte/サリモス・ウン・ポコ・アトゥルディードス・キサ・ポル・ラ・エウフォリア、エン・ラ・セグンダ・パルテ(ボクらは多分、歓喜しすぎていて、ちょっとボオッとして後半に入った)」(ラティウ)のせいだったんでしょうかね。 メトロからアトーチャ駅でセルカニアス(国鉄近郊路線)に乗り換える前、早くも6分にはクチョのゴールで1点を返され、15分には英雄だったルジューヌがアブデをエリア内で倒してPKを献上。イスコに2点目を決められて、最後は2-2で引き分けてしまうんですから、ガッカリじゃないでうか。いえ、「Tenemos dos finales por delante y hay que ganarla/テネモス・ドス・フィナレス・ポル・デランテ・イ・アイ・ケ・ガナールラ(ウチには2つの決勝があって、勝たないといけない)」とイニゴ・ペレス監督も言っていた通り、日曜のセルタ戦、最終節のマジョルカ戦に勝てば、来季のコンフェレンスリーグの切符どころか、36節で勝ち点4差になってしまったセルタを追い越して、未だにEL行きも夢じゃないんですけどね。 せっかくの直接ライバルたちと差をつける機会を失ってしまったのは残念ではありますが、まあ、最後まで競うものが残留ではないだけ、ラージョは百万倍幸せ。だってえ、ファンに総動員をかけ、アスレティック戦前にはbengala(ベンガラ/発煙筒)を焚いて、チームバスをお出迎えしてもらい、普段の数倍は力強いコリセウムの応援を受けながら、GKダビド・ソリアとウナイ・シモンのロングゴールキックと延々にボールが宙を舞っていた試合、ヘタフェは後半31分にグルセタ、44分にはCKからビビアンのシュートを浴びて、ウィリアムス兄弟のいなかったアスレティックに0-2で負け、来季のCL出場確定を祝われてしまったんですよ。 おかげでとうとう、試合の終盤にはスタンドから、「jugadores mercenarios/フガドーレス、メセナリオス(選手は金で雇われた傭兵)」というカンティコが出ていた程だったんですが、つまりこれって、6連敗の彼らは未だに残留確定ができておらず。エスパニョール、アラベス、レガネスと共に降格最後の1チームになる可能性があるってことで、奇跡が起こって、お隣さんが残留できても、ヘタフェが落ちたら、そんな悲劇はない?いやまあ、それでも日曜のマジョルカ戦、最終節のセルタ戦で勝ち点を貯められれば、回避可能なんですけどね。揃って相手がヨーロッパの大会出場を目指しているチームというのが辛いところかと。 そんなヘタフェにはもう少しのガッツと幸運を祈るしかないんですが、え?何で木曜にプレーしたアトレティコの話が抜けているんだって?いやあ、私がバジェカスに行ったのも実はもう、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)であの、ちっちもさっちもいかない彼らのアウェイゲームを見ているのに耐えられなかったからで、案の定、オンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)の二元中継でも一向にいい話は聞こえてこず。挙句の果てに前半24分にはCKから、カテナにヘッドでゴールを挙げられて先制されると、後半途中にはシメオネ監督がフリアン・アルバレス、セルロートを下げる不可解采配を見せ、ええ、今のコレアとグリーズマンではゴールをまったく期待できませんですからね。 最後は後半37分にもブドミルに頭で決められ、2-0ですごすご完敗と、その気合のないプレーぶりにラジオの解説者たちがカンカンだったのを聞くにつけ、見ないで本当に良かったとホッとしたのは私だけではない?これで彼らはコパ・デル・レイ準決勝でバルサに負けて、今季全てのタイトル獲得可能性がほぼ消えて以来、アウェイ戦5試合でたったの1勝。そんな情けない有様にならなければ、もっと遅くまでリーガで粘れたんじゃないかと思うんですが、これには「監督がアウェイで選手たちがいいレベルを見せるのに必要なモチベーションを与えられない監督の責任」といくらシメオネ監督が言い張ったって、やっぱり当事者たちの自覚の問題があるのでは? おまけにこのオサスナ戦では後半途中にバリオスがジョレンテの腰に頭をぶつけ、脳震盪で交代。日曜のスィートホーム、メトロポリターノでの今季最終戦、ベティス戦にも出られなくなってしまうとは如何に。昨季同様、シーズン終盤は突極のアウェイ弱者になり下がったアトレティコにはもう、何を言っていいか、私もわからないんですが、そんなところを含めて、彼らは人間的な愛すべきチーム。今はせめて、クラブW杯では心を入れ替えて、今季のCLグループフェーズ、PSG戦やレバークーゼン戦で見せた強さを再現してくれることを願うしかありませんね。 ご挨拶: サイトのサービス終了をもって、このコラムも今回で終わりとなります。長年のおつき合い、ありがとうございました。この先もサッカーファンの旅行先として最適なマドリッドの魅力、リーガやマドリッドのクラブの試合やニュース、スペイン代表などについて、お伝えする方法を模索中なので、その際にはよろしくお願いします。 2025.05.17 21:00 Sat
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「王者として重要な大会を戦わなければ」代表招集拒否のスペイン女子代表選手たちの声明、同意しなかったW杯優勝メンバーが理由を明かす「私は何よりもプレーしたい」

レアル・マドリーのスペイン女子代表FWアテネア・デル・カスティージョが、同意しなかった声明について自身の考えを明かした。 オーストラリ&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)で見事に優勝したスペイン女子代表。しかし、メダルが授与されるセレモニーでスペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長がFWジェニファー・エルモソの唇にキス。これが大きな問題に発展した。 エルモソは望んでいないキスをされたとすると、世界中で批判がルビアレス会長に集中することに。しかし、ルビアレス会長は自身の行動を一度は謝罪するも、「合意の上だった」「辞任する気はない」と主張を繰り返すことに。ただ、国際サッカー連盟(FIFA)から懲戒処分を受けると、エルモソも正式に告訴。その結果、会長を辞任することとなった。 一方で、スペイン代表の選手たちや候補選手たちは連盟で改善がない限り代表招集に応じない意向を発表。RFEFはホルヘ・ビルダ監督も解任し、体制が変わったRFEFだったが、UEFA女子ネーションズリーグに向けたメンバーが発表される予定の15日に、39名の選手が更なる改善を要求し代表招集を拒否する声明を発表していた。 これにより、スペイン女子代表メンバー発表は延期されることとなった、女子W杯優勝メンバーのうち2人が声明にサインしていなかった。1人は、レアル・マドリーのMFクラウディア・ソルノサだったが、女子W杯をもって代表引退を決意したとのこと。もう1人が、カスティージョだった。 カスティージョは自身のX(旧ツイッター)を通じて、自身が声明に同意しなかった理由を説明。ルビアレス元会長の行為やRFEFの体制に対しての不満や訴えには同意しているものの、まずは代表選手としてプレーすることが大事だと考えていると明かした。 「ここ数時間の出来事を受け、私の意見と決断を下した全ての理由を述べたいと思う」 「今回発表された声明を掘り下げる前に、私の考えを明確にしておきたいと思う。仲間がすでに述べているように、ジェニ・エルモソに起こった全てのことを非難し、ルイス・ルビアレスの全く場違いで遺憾な行動を指摘することに、私は完全に同意する」 「このため、私は他の80人の選手たちと共に、この事件を非難する声明に署名し、ルイス・ルビアレスが引き続きその職に就くならば、代表チームに行かないと表明した」 「この声明とその後の出来事の後、誰もが知るように、ルイス・ルビアレスとホルヘ・ビルダはもはやRFEFにいない。ただ、ネーションズリーグの戦いが近いこと、そして私たちの要求の重要な部分が満たされていることを考慮すると、代表チームへの招集を断ることは考えていない。その主張を明確に示したいと思う」 「まず第一に、私たちはサッカー選手。ここ数週間に起こったことを考慮すると、それを思い出しておいて損はない。私たちはプロフェッショナルとして、その義務を果たさなければならない」 「第二に、私たちが要求する変化には名前と姓があり、それらを引き起こす、または少なくともそれを始めるのに最良の方法は内部からであると私は信じている」 「もちろん、それは必要だと思うけど、RFEFが全く不確実な状況にあることも承知しているし、現時点で指揮を執っている人たちを信頼したいと思っている。私たちは、そのために指定されたわけではないため、選手が私たちが求めているこれらの変更を行うことはできないことは明らかだ」 「また、オリンピック出場のチャンスを与えてくれる非常に重要な大会を戦わなければならないと思う。私たちは世界王者のチームであり、それを忘れてはいけない。選手たちは皆、スペインのスポーツ界で最も重要な偉業の1つを達成した後、酷い数週間を過ごした。私は特にサッカーに行きたい、サッカーを見たい、そして何よりもプレーしたいと思っている」 「要するに、私は自分が考えていること、やりたいことを表明し他のであり、それ以上でもそれ以下でもない。この状況を完全に終わらせて、サッカーのことだけを考え、プレーし、見て、楽しむことに戻りたいと思っている」 2023.09.16 19:30 Sat

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